孤独死を防ぐために心がけること

孤独死を防ぐために

こんにちは、花葬儀です。
先日、数か月前に伯母様のお葬儀を終えたお客様から再度お電話がありました。ご法要などの相談だろうかと思いながらお電話に出たのですが……
「実は先日の葬儀で打ち合わせに参加していた、もう一人の伯母が亡くなりまして…。」
突然のご訃報に驚きました。

お姉様(ご長女)のご葬儀後に、ご次女様(今回お亡くなりになられた方)も体調を崩し短期入院、元気に退院なさったと伺った矢先のことでした。お打ち合わせのときはお姉様の思い出話などを笑顔でお話しされるような、社交的でハツラツとした方でした。それだけに、今回のご訃報は私も非常にショックでした。

甥御様がおっしゃるには、お風呂で亡くなられ、4日後に発見されたそうです。一人暮らしでお連れ合いもお子様もおらずとのこと。このとき私の脳裏に浮かんだ言葉が「孤独死」でした。

じつは意外と身近な孤独死

今回は亡くなって4日後に発見されていますが、これでも発見のタイミングとしては早い方です。また、ご葬儀は甥御様がお引き受けになり、お墓についても故人様が生前に永代供養墓を準備していました。このため、埋葬まで滞りなく行えましたが、これはどちらかというと珍しいケースです。
身寄りもお墓も、頼れるものがまったくない方にとって、やはり「孤独死」は非常にご心配なことと思います。ニュースなどで皆様もご存じだと思いますが、日本では年々孤独死が増えていると言われています。葬儀社に身を置く立場からしても、多くなってきたと感じております。
孤独死の場合、発見が遅れるためにご遺体の腐敗が進んでいることもあり、私どももご遺体とお会いして本当に「かわいそうだ」と思ってしまう状態の方もいらっしゃいます。
高齢者の方の孤独死はもちろんですが、単身赴任が増えたり、結婚離れという現代の状況から、30代や40代の方の突然死という事象もございます。
「マンションの隣の部屋の方の顔がわからない」という時代、誰にとっても身近な問題かと思われます。

孤独死を防ぐために心がけること

今回のお客様の件を見ても、発見が早かったこと、その後の手続きなどがスムーズに行えたことには理由があります。孤独死を防ぐために心がけること、といっては大げさですが、以下の3点は意識されるとよいかもしれません。

■友人や趣味仲間、近所の方など、何らかの交流を持っておく。
今回の発見については、ご友人がお電話をしてもつながらず、ご心配になったようです。過去、毎日同じ時間にベンチでお話をしていたお散歩仲間の方を1週間見かけず、念のためご自宅を訪問したところ、亡くなっているのを見つけたということもございました。
■親戚とまめに連絡を取り、もしものときのことをお願いしておく。
今回のお客様も、甥御様とはこまめに連絡を取っていらっしゃったそうです。甥御様が何度お電話しても出られないため、様子を見るために故人様のお宅へ行かれたことが、発見につながりました。
■自分が亡くなったときのことを考え、なんらかの準備をしておく。
親戚や頼りになるご友人に、万一のときの対応をお願いすることもあるかと思います。
そのときに、たとえば

  • ・葬儀費用をあらかじめ貯蓄して準備する
  • ・お墓の準備をすませる
  • ・散骨したいのならばその旨を伝えておく
  • ・ご自宅のお掃除やいらないものをこまめに捨てておく

などの準備があると、頼まれた側の負担も少なくなることでしょう。
これらのことは、亡くなった後の対応をまかされた方にとって、非常に頭を悩ませる部分です。エンディングノートにまとめておくだけでもよいので、その後の対応を頼む方の負担が少なくなるようにしましょう。

人間にとって「死」はかならず訪れるものですが、いつ訪れるのかは誰にもわかりません。お元気だった方も、突然体調を崩してしまうこともあります。もしものことを考えることはつらくもあるでしょうが、後悔しないためにも必要であると思います。

弊社『花葬儀』では生前のご相談も承っております。費用のご相談はもちろんですが、エンディングノートの書き方であったり、遺産相続などのお手伝いや、お墓のご紹介なども行っております。
少しでも事前に準備しておきたいと思われる方は、まずはお気軽に資料請求からご相談ください。

花葬儀プランナー M.N

◎花葬儀は「100人いれば100通りのお葬式」をコンセプトに、完全オーダーメイドの花祭壇をお作りする葬儀社です。フラワーデザイナーが故人様の生前のお人柄を「花」で表現し、葬儀コーディネーターと共に唯一無二のお別れの時間をご提案いたします。大切な方へのこれまでの感謝の思いを花祭壇で届けませんか?ぜひお気軽にお問合せください。

花葬儀の事前相談
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