花葬儀を選んだ理由
場と心を明るくしてくれる花のある葬儀にしたいと「花葬儀」を選びました。
花葬儀を選んだのは、花があると空間が明るくなっていいなと思ったからです。2、3週間ほど看取りの期間があり、最後に会いたい人をお呼びして病室に来ていただいたのですが、いただいた花を飾ったら病室がとても明るい雰囲気になりました。葬儀も同じように花のある葬儀にしたいと思い、インターネットで検索したところ、花葬儀のHPにたどり着きました。花が多いと金額が高いのでは?と思いましたが、花のある葬儀をしたいという思いは固まっていたので、まずは相談してみようと。
初回の打ち合わせでは、プランナーの方がアレンジメントを持ってきてくださって、ちょっと感激しました。病室にも持って行きましたが、やっぱり花があるのはいいなと思いました。プランナーの方の説明はとても丁寧でわかりやすかったです。花葬儀に依頼するのは初めてでしたが、プランナーの方がご自身のお父様のときの話をしてくださったので、どんな葬儀になるかイメージがふくらみました。
花葬儀を体験して良かったこと
華やかさと瑞々しさがあふれる空間に心身ともに癒されました。
とても素敵な花祭壇でした。広い空間を生かして白や青のお花をふんだんに使っていただき、とてもいい感じにしていただけたなと思っています。仏教の葬儀では祭壇をシンメトリーにしなければならないなどのルールがあるのですが、そうした制約の中でイメージどおりの形にしてくださいました。
緑が好きな人だったので自然の中にいるような雰囲気にしてほしいとお伝えしていましたが、想像以上でした。ガラス張りで陽が燦々と降り注ぐ通路を通って式場に入ると、わあっと森のような空間が広がっていて。会場に入った瞬間、華やかさだけでなく花の瑞々しさも感じて気持ちがとても安らぎました。
喪主になって、夫の友人などを探して連絡を取るのがとても大変で心身ともに疲れていたのですが、明るくて爽やかな空間に心身ともに癒されました。
ご主人様はどんな方でしたか?
自分の世界観を大切に生きた人でした。

夫はグラフィックデザイナーで、会社のロゴマークなど企業イメージに関わるデザインをしていました。また、会社の仕事以外でもデザイン関連の活動を長年続けていました。夫はすこし個性的。こだわりが強く、好きなものがたくさんある人でした。デザインだけでなく、映画や演劇、落語、ダンス、、、。流行に流されるのではなく、玄人好みなものが好きでしたね。朝から晩まで自分の好きなことで頭がいっぱい。生活感がない不思議な人で、いま思うとそこが魅力的でしたね。
物静かで穏やか、猫を愛していました。

性格はとても穏やかな人でした。夫婦なので喧嘩もしましたが、決して人を責めたりするような人ではありませんでした。自分の思ったことをあまり口に出さない人でしたが、それも夫の優しさだったのかなと思います。どちらかというと静かな生活を好む人でした。猫好きで2匹飼っていましたが、よく写真を撮っていたものです。そのときの写真は葬儀のときメモリアルに並べていただきました。夫と過ごした淡々とした何気ない日々を懐かしく思い出します。
幼い息子と過ごした日々をたくさん写真に残しました。

夫の闘病生活は7年ほど続きましたが、元気な時は子育ても一所懸命やってくれました。ひとり息子なので写真もたくさん撮っていました。夫の父親の姿を知ってもらいたくて、葬儀のとき写真をパネルにして皆さんに見ていただけるようにしました。息子も父親と過ごした時間を思ってくれたのではないでしょうか。家族3人でいろいろ旅行に行きましたが、なかでも夫の友人を訪れたニューヨークへの旅行が良い思い出です。
こんなご葬儀でした


お式への要望
花に囲まれて明るく爽やかに送りたい
〇自然感のある仕上がりにしてほしい。
〇家族の思い出を残したい。
〇自然の中の花畑のような空間にしたい。
〇寂しい感じではなく明るく爽やかな空間にしてほしい。
実際のご葬儀
〇広い空間が寂しくならないよう背の高い植物も使用しました。
〇奥様お手製のお写真ボードを掲示しました。
〇ご主人様がデザインした本などをメモリアルで並べました。
葬儀を終えての感想はいかがですか?
しんみりではなく明るく爽やかな葬儀で、思い出を振り返りながら安らかな気持ちになれました。

明るく爽やかに送りたいという思いが叶った葬儀でした。会場の雰囲気もそうですが、スタッフの方も明るいのがとても新鮮で。義母の葬儀のときはしんみりとした感じがあったので、葬儀とはそういうものかと思っていましたが、爽やかに送ってあげることができて良かったと思います。喪主という立場が思っていた以上に大変で、私もバタバタと対応に追われていましたが、明るい気持ちを保つことができました。我が家のように、若い方を明るく送ってあげたいという方には花葬儀はおすすめです。
写真パネルやポストカードなど、メモリアルポイントを作っていただいたのもとてもよい演出でした。夫が撮影した写真やデザインした本、作品を並べて、写真ボードは夫と子どもの写真をメインにして私が作りました。皆で夫の人生を振り返る良い時間が持てたと思います。
完璧な葬儀が何かはわからないですが、気持ち的には精一杯できたと思っています。スタッフの方たちのお力添えで、満足のいく葬儀ができました。本当にありがとうございました。
エピソードとお写真、映像は、ご家族様のご許可をいただいて掲載しております。