神式の葬儀(神葬祭)

「神式の葬儀(神葬祭)」は神社の神主様をお招きし、日本古来の形式で行う葬儀です。
葬儀を神社では行わず、故人の自宅か斎場を利用するのが一般的です。

神式の葬儀(神葬祭)のご葬儀とは?

神式の葬儀(神葬祭)のご葬儀とは?

神式葬儀とは、神道の方が行う葬儀のことを言います。仏教と神道では、人の生死に対しての考え方が異なっていますので、葬儀の方法もかなり違います。亡くなった後、来世で仏の弟子になるというのが仏教の基本的な考え方で、神道では亡くなった人は家にとどまって守り神の役割を果たすと考えられています。

仏教では、自宅・斎場の他にお寺で葬儀をすることもできますが、神道では自宅・斎場のみで神社で葬儀をすることはありません。人間の死を穢れとする考え方もあり、仏教で忌中と呼ばれる期間は、神社への参拝は遠慮した方が良いという暗黙のルールがあるほどです。葬儀で使用する言葉も方法も神式葬儀独特のものとなっているので全体の流れを把握しましょう。

神式の葬儀(神葬祭)でご葬儀を行う注意点

神式の葬儀(神葬祭)のご葬儀の流れ

  1. 01.臨終

    神式の葬儀(神葬祭)の臨終

    神式葬儀での臨終では、ご自宅の場合なら末期の水を取らせます。神道で末期の水を取る場合は、榊に水をつけて口を湿らせるのが一般的です。病院で亡くなったのなら看護師による清拭・エンゼルケアを受けます。その後の安置時間は短いので、ご自宅もしくは安置場所への移動を促されるでしょう。
    神式葬儀では神社で葬儀を行うことはありませんので、ご自宅か斎場に直接搬送するケースが多いです。ご自宅に搬送する前の時間に斎主への連絡をすることになります。
    ただしご家族の方は気枯れの状態だと言われるので、直接、斎主への連絡をしてはいけない決まりです。親族の中で年配の方にお願いして、電話で帰幽報告をして斎主の予定を確認したうえで、葬儀の日取りを考えることになります。

  2. 02.搬送・ご安置

    神式の葬儀(神葬祭)の搬送・ご安置

    花葬儀へご連絡下さい。つつがなくその方をご移動差し上げます。ご自宅での安置は北枕で側に守り刀を用意し、刃はその方に向けないように置きます。また新しい褥(しとね)として寝具を用意します。
    ご自宅に神棚があるなら、神様に穢れを見せないように白紙などで神棚封じをしましょう。神道では亡くなってから50日経過すると忌明けとなりますので、それまでは神棚封じをしたままにします。ご自宅で亡くなった場合は、亡くなった部屋にしめ縄を張る必要があります。
    その方の前に枕飾りを用意しますので、白木の台の上に、水と洗米、塩、御神酒を並べ、常饌(じょうせん)として普段の食事を並べることになっています。

  3. 03.通夜

    神式の葬儀(神葬祭)の通夜

    神式では通夜祭を行います。褥と一緒に納棺しますが、神衣を着せて、男性なら烏帽子と被せ笏、女性なら扇を持たせることで神様の姿にします。通夜祭は仏式の通夜にあたるもので、同じ日に遷霊祭を行うことが多くなっています。
    まず、親族と参列者が斎場に入場・着席しますが、一般の会葬者は参列しない儀式となっています。神職である斎主が入場し開式の挨拶をします。修祓というお祓いをしてから斎主が一拝し献饌があります。通夜祭の祭詞奏上が行われてから、仏式の焼香にあたる玉串奉奠の後に遷霊の儀を行ないます。
    次に遷霊祭・祭詞奏上、徹饌(献饌したものを下げます)、斎主一拝の後に斎主が退場してから閉会のあいさつで終了となります。神式葬儀では難しい言葉がたくさんあって、親しみのない方には難しいかもしれません。花葬儀にお問い合わせの際は、初めに神道であることをお伝えいただければ万全のバックアップを行います。

  4. 04.葬儀・告別式

    神式の葬儀(神葬祭)の葬儀・告別式

    神式葬儀で、葬儀と告別式に当たるものは葬場祭と呼ばれます。葬場祭では一般の会葬者にも参列できるようになっており、大まかな流れは次のようになっています。斎場となる場所には忌竹という青竹を立てかけて注連縄を張ってから、壁代を掛けます。
    榊や灯明、そして饌と呼ばれる供物を備えて、その脇に遺影と銘旗を並べます。銘記というのは位牌に当たるもので個人の名前が記されています。祭壇の後ろに棺を安置しましょう。斎場の設営が終わったら、手水の儀があります。親族も参列者も含めて、手水で身を清めてから斎場に入場します。
    次に斎主が入場して開会をします。すぐに斎主が修祓でお祓いをしてから、降神の儀を行いいますが、この時に神様になったその方が祖先の神様と一緒に祭壇に降臨すると考えています。斎主による祭詞奏上、玉串奉奠、誄歌、昇神の儀と続いて斎主が退場したら閉会となります。最後に家族で玉串奉奠をして挨拶をしたら終了です。

  5. 05.葬儀後について

    神式の葬儀(神葬祭)の葬儀後について

    神式葬儀では葬場祭の後にも儀式が続きます。出棺の時に出棺祭があり、本来は夜に出棺することになっています。骨上げの後、そのまま納骨することから、すぐに埋葬祭が行われます。
    墓所に忌竹を立てて注連縄を張ったら、灯明を立てて銘旗と墓誌と一緒に納骨します。斎主が祭詞奏上をしてご家族が玉串奉奠をして、斎主が一拝したら終了です。以上が本来の方法で、現在は日中に出棺するため、出棺祭は省略されるようになりました。
    また、骨上げの後は一度ご自宅にお骨を持って帰り、忌明けに当たる五十日祭と同時に埋葬祭をする方がほとんどです。納骨が済んだらご自宅に帰って直会という精進落としに当たる会を開き、労をねぎらって飲食の提供をします。忌明けまでは10日ごとに御霊祭がありますので五十日祭までは忙しいかもしれません。

神式の葬儀(神葬祭)のポイント・注意点

神式の葬儀(神葬祭)のポイント・注意点

神式葬儀は仏式葬儀とかなり違いますので、通夜・葬儀に該当する儀式がどのような名称になるのか、そして流れを把握するところから始めましょう。仮に親の葬儀だとしても、普段から神道に親しみのない生活をしている人が喪主となった場合、言葉遣いにも慣れないので難しく感じてしまうからです。

ご遺族だけでなく喪中となる親族も、気枯れに該当するため、斎主を務める神職に直接連絡を取ってはいけない決まりです。臨終の後は気持ちが動揺していますので手違いがある可能性も考えられますが、帰幽報告と神職との打ち合わせは、喪中ではない親族の年配者にお願いすると安心でしょう。

枕飾りでも守り刀など特殊に見えるものがありますので、神式葬儀に対応している葬儀社と相談しながら、借りることができるものは手配してもらうと問題なく葬儀に向けた用意ができます。神式葬儀での作法がわからない場合は、葬儀社や祭主に相談しましょう。一般会葬者の前で作法がわからないよりも、知識のある方に相談する方が問題を起こすことなく葬儀が行えるからです。玉串奉奠でも手水の儀でも、順番などの作法が厳しく決められていて、不慣れな場合には戸惑ってしまうのは当然で、恥ずかしいことではありません。

その他の注意点

仏教とは異なり、神道では人の死を穢れと考え、亡くなった方はご自宅の守り神になると考えられていることは基本知識として知っていた方が良いでしょう。基本的な考え方がわかっていると、臨終から五十日祭にする儀式も理解しやすくなります。

神式葬儀の方が、仏式葬儀よりも格式ばっているイメージがありますが、葬儀社によっては家族葬などにも対応しています。葬儀社と相談しながら、規模を検討できます。ただし、念のため神職にも問題がないのか確認しながら話を進めた方が無難でしょう。また、地域によって神式葬儀の方法が違うこともありますので、その地域にお住まいの親族にも相談すると後でトラブルになることはありません。

言葉は難しいものが多いですが、理解できれば流れは、それほど難しくありません。たしかし、専門的な知識を持っている方のサポートは必要だと思った方が良いでしょう。ご不安やご不明点等がございましたら、些細なことでもご相談ください。

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