花葬儀を選んだ理由
親身で丁寧なサポートに安心感と信頼感を抱きました。
母が亡くなったのは突然のことでした。その前から体調が思わしくなく、お医者さまからもあまりよくない状態だとは聞いておりました。でも、こんなにも急に別れが訪れるとは思っておらず、何をどうすればいいのか、ただ戸惑うばかりでした。
まずは葬儀社を探すことから始めましたが、初めてのことでもあり、インターネットで調べても違いがよく分からず困惑するばかり。近所で葬儀が行えそうな葬儀社さんを探し、何社かお電話でご相談させていただいたところ、花葬儀さんの真摯で丁寧な対応に大変心を動かされました。突然のことで何も分からない私たちに、一つひとつ寄り添ってくださる姿勢に誠意が感じられ、不安と悲しみが和らいだ気がしました。
仕事の都合でできるだけ早めの葬儀ができないかとご相談もしたところ、こちらの事情を最大限に考慮してくださり、大変安心できました。さらに自宅での看取りだったため、病院や警察との煩雑な手続きも不安でしたが、どんなことも親身に素早く対応。
ここなら信頼できると思い、お願いすることに決めました。
花葬儀を体験して良かったこと
“母だったらこう望んだだろう”という想いを、見事に形にしてくださいました。
「派手にはしたくない。でも母らしさはちゃんと伝えたい」。そんな私たちの想いを、花葬儀さんは見事に形にしてくださいました。特に印象に残っているのは、母の趣味だった絵手紙を式場に飾るというご提案です。「なかなかお会い出来ませんが、次の出会いが楽しみです」という文章も、悲しみにくれるだけではなく、前を向いてほしいという、母から残された家族へのメッセージのように感じ、あたたかい気持ちになれました。
プランナーさんに、母の引き出しに、まだたくさんの絵手紙の下描きが残っているとお話したところ、「返礼品としてお配りするのはいかがでしょうか」とご提案いただきました。そこで、母手描きの絵手紙を、返礼品のひとつに加えさせていただきました。コロナ禍ということもあり、母の地元・九州に住む高齢の親戚にはご参列いただくことができませんでしたが、母の描いた絵手紙をお送りすることができ、よかったと思っています。
式場の花の色や配置も、好みを丁寧にヒアリングしながら進めてくださり、素朴ななかにもあたたかみのある空間に仕上げていただきました。まるで母がそこにいるような時間を過ごすことができたことに感謝しています。
お母様はどんな方でしたか?
地域の仲間に誘われて始めた絵手紙を楽しんでいました。

地域の仲間に誘われて絵手紙を始めた母。それまで絵を描くイメージはなかったので、絵手紙をはじめたと聞いた時は家族みな驚いたものですが、いつの間にか道具をそろえ、教室にも通うようになっていました。子育てがようやく落ち着き、ようやく趣味と呼べるものに取り組む時間と気持ちの余裕が持てたのかもしれません。
自宅の引き出しにもたくさんの絵手紙がしまわれていましたが、親しい人に送ったり、年賀状として出したりもしていたようです。展示会に飾られることもあり、家族が観に行った時にとても嬉しそうにしていた母の顔を思い出します。
孫たちも大好きなおばあちゃん。心を込めた孫育てをしてもらいました。

母は、共働きの両親に代わり、孫の面倒をよくみてくれました。同じマンション内に住んでいたこともあり、毎日のように行き来しながら、静かに見守ってくれる大きな存在でした。子どもたちも祖母が大好き。学校から帰っておばあちゃんと過ごす時間は、子どもたちにとっても心安らぐ時間だったと思います。穏やかな母の存在感が大きな安心になったと感じています。学校から帰ってきて用意された焼きおにぎりやサンドイッチなど、栄養があってお腹にもたまるおやつの味は、いまでも子どもたちの大切な思い出になっています。
魚さばきもお手の物。ほっこり美味しい料理が得意でした。

九州・糸島出身の母は、魚をさばくのも上手でした。お好み焼きや焼きそばといった子どもたちが大好きな「屋台料理」から、一般的な家庭料理まで、母の味はどれも優しく美味しいものばかり。特にお雑煮は妻たちも「真似できない」と言うほど、絶品でした。関東と、母の出身地である九州の味が混ざり合った、我が家ならではの味で、母の人柄がそのまま食卓に表れていたように思います。子どもたちも夏休みなどの長期休みに母の料理を食べるのを楽しみにしていました。
こんなご葬儀でした


お式への要望
素朴ななかにあたたかみのあるお見送りにしてほしい
〇大げさにせず、家族だけでささやかにお見送りがしたい
〇地元の斎場で葬儀をしたい
〇暗く寂しいイメージではなく、優しくあたたかいお別れになるように
実際のご葬儀
〇絵手紙を飾り、お母さまからの最後のメッセージとしてお届けしました。
〇返礼品にお母さまの絵手紙を。ご親族さまにもお喜びいただけました。
〇ご家族そろってあたたかい時間を過ごせるよう、優しい色合いのお花で空間を演出しました。
葬儀を終えての感想はいかがですか?
母の最期のワンシーン。悲しみだけに染まらない優しい空間は、それぞれが母を思い出すひとときとなりました。

突然のことで、気持ちの整理もつかないまま葬儀の準備を進めることになりましたが、花葬儀さんのおかげで、心のこもった最後のお別れができました。離れて暮らしていた兄夫婦や、高齢の父にとっても納得できるお見送りができたと思っています。
母の絵手紙が飾られた空間は、母の生きた証やあたたかさが伝わるものでした。家族としては、ただ悲しみに包まれるだけの時間ではなく、母との思い出をたどる幸せな時間にもなりました。
おかげさまで、あの日の記憶は、ただの「お別れ」ではなく、母との最後の大切な時間として、今でも心に残っています。亡くなった母もきっと喜んでくれたと思います。
ご担当くださった西澤さんをはじめ、スタッフのみなさんが親身に寄り添ってくださったことに心から感謝申し上げます。言い方は不適切かもしれませんが、本当のプロの仕事というのはこういうものなのかと、見せていただいたように感じました。花葬儀さんにお願いして本当に良かったと、心から感謝しています。本当にありがとうございました。
エピソードとお写真、映像は、ご家族様のご許可をいただいて掲載しております。