花葬儀を選んだ理由
妻の理想を形にしたような花祭壇とスタッフの気遣いに心を動かされました。
妻の葬儀をどこにお願いすべきか迷いながら、厚木市営の斎場をインターネットで調べていた時に、検索結果の上に表示されたのが花葬儀さんでした。ホームページを開いてみると、花々に包まれた祭壇や、柔らかな光に満ちた会場の写真が掲載されており、第一印象から温かみと品の良さを感じました。
妻は生前、庭づくりが好きで、イングリッシュガーデンのような景観を理想としていました。ホームページに写っていた祭壇の花々を見て、まさに彼女の世界観と重なるものがあると直感し、ここなら、妻を自分たちらしく見送れるのではないかと感じて問い合わせをしました。
実際にお話を聞いてみると、対応は非常に丁寧で、こちらの思いをくみ取ろうとする姿勢が伝わってきました。「どんな風に送りたいですか?」という問いかけから始まり、花の種類や色味、祭壇のイメージまで、細かく希望を聞いてくださり、「ここなら安心して任せられる」と確信を持ちました。妻が生前思い描いていた、イングリッシュガーデンのような空間もできると言われ、「ここにお願いしよう」と決断しました。
花葬儀を体験して良かったこと
妻の好きな花と家族の想いが調和した祭壇で、優しいお見送りができました。
花葬儀さんには、本当に細やかに対応していただきました。こちらの要望を丁寧に聞き取ってくださるだけでなく、妻が好きだった色味や花のイメージ、家族の気持ちまでくみ取って式を組み立ててくださいました。
祭壇は、妻が生前思い描いていた情景そのもので、妻が好きだった淡いオレンジや柔らかい中間色の花々が、アーチ状に優しく配置されていました。娘と一緒に花の配置や構成について話し合う機会も設けていただき、単なる形式的な葬儀ではなく、家族の記憶や想いを反映した、世界に一つだけのお見送りの場をつくりあげてくださいました。娘にも一緒に考えさせていただき、結果的に大変満足のいく仕上がりになりました。
また、お花の管理も非常に行き届いていました。真夏の暑さの中での式にもかかわらず、お通夜から告別式にかけて、花が一輪も萎れずに保たれていたのには本当に感心しました。フラワーデザイナーさんのデザインと、花葬儀さんの花へのこだわりが、会場全体の空気をやわらかくしてくれて、参列してくださった方々にも「あたたかくて、いい式だった」と言っていただけたことに、深く感謝しています。
奥様はどんな方でしたか?
静かに夢を一つずつ叶えていく芯の強い人でした。
外見は穏やかで控えめな印象でしたが、その奥には静かに芯の通った意志と、それを叶えるための行動力や意思力を秘めていた人でした。結婚して間もなく家を建てたのも、妻の「庭のある暮らしがしたい」という願いが原点でした。郊外の200坪の敷地に建つその家には、約100坪の広い芝生の庭があり、忙しい合間を縫っては草花を植え、イングリッシュガーデンのような風景を思い描いて手入れをしていました。
ふたりの子どもを大学に行かせるという目標も実現。晩年にはもうひとつの夢だった小さなかわいい愛犬との暮らしも叶えました。
旅行が好きで、国内あちこちへ旅行に出かけました。
結婚してから子どもを授かるまでの間、夫婦2人で国内のあちこちへ旅行に行きました。北海道や京都、信州など、頻繁に旅行へ出かけていました。温泉地にお互いの会社の保養所があったので、よく温泉のある保養所にも出かけていました。
子どもが生まれてからは、千葉のマザー牧場など、家族で楽しめる近場へドライブがてら車でよく出かけました。
外でコーヒーを買うときには「専門店で買うと高いから、コンビニエンスストアのコーヒーにしよう」と節約するようなしっかりしたところがありました。
家族にとって大きな柱のような、大事な存在でした。
穏やかで控えめながら、内面には揺るがぬ芯を持った人でした。自分の主張を通すよりも、まわりの人のことをいつも優先して考えるような人だったと思います。どんなときも感情的になることは決してなく、落ち着いた口調と穏やかな表情で、家族や周囲の人々をやさしく包んでくれました。
子どもの自主性も尊重し、親離れ・子離れできるようにいい距離感で見守っていたと思います。おおらかでどっしりと家族を支えてくれました。家族にとって本当に大事な人でした。
こんなご葬儀でした

お式への要望
イングリッシュガーデンのような祭壇にしたい。
〇妻の好きだったあたたかみのあるオレンジ系を中心にした花を使ってほしい。
〇家族旅行の写真や思い出の品を祭壇に飾りたい。
〇愛犬「モコちゃん」の写真も飾ってほしい。
実際のご葬儀
〇祭壇にはアーチを設け、のどかな田園風の空間をつくりました。
〇思い出の写真や品を随所に飾り、まるでご自宅のリビングのような空間を演出しました。
〇娘さんにも一緒に花の配置を考えていただきました。
葬儀を終えての感想はいかがですか?
妻らしさを感じる花祭壇で、やさしく送り出すことができました。本当にありがとうございました。
式に参列してくださった親族や知人から、「あんなに花に囲まれた、温かくて美しいお葬式は初めてだった」と言っていただきました。正直、費用は決して安くはありませんでしたが、それ以上の価値があったと思っています。
祭壇にはイングリッシュガーデンを思わせるアーチが設けられ、季節の生花がふんだんに使われていました。娘も一緒に相談に加わり、「こんな風にしてあげたい」という思いを形にしてくださったことが、私たち家族にとって大きな励みとなりました。
特に印象に残っているのは、花の管理の丁寧さです。真夏の暑さの中での通夜・告別式でしたが、一輪の萎れもなく、翌朝には花を新たに入れ替えてくださっていたことに驚きました。「花葬儀」と名乗るにふさわしい、プロフェッショナルな対応でした。61歳というまだ若い旅立ちで、悲しみも大きかったはずですが、花に包まれた空間がその悲しさを少しやわらげてくれたように思います。
葬儀というのは、人生の最後に残る「場」です。その場が、亡き人の人柄や生き方を映すようなかたちであったことに、いまも満足と感謝の気持ちが残っています。思い描いていた「妻らしい葬儀」が実現できたこと、そしてその実現に寄り添ってくれた花葬儀さんに、心からお礼を申し上げたいです。
エピソードとお写真、映像は、ご家族様のご許可をいただいて掲載しております。













