花葬儀を選んだ理由
「父らしい」お見送りができるのは花葬儀しかないと直感で選びました。
大好きだった父を送るにあたり、色とりどりの花で見送りたいというのが家族みんなの想いでした。数年前に母方の祖母を見送った際、いわゆる昔ながらの白や黄色の菊ではなく、明るいピンク系の洋花を飾り、電飾でエンジェルの羽を模した装飾を施した、かわいらしい祭壇を経験していたからです。祖母のときのように明るく華やかに、そして父が大好きだった花や緑を取り入れた葬儀を実現したい──そう考えて探していたときにインターネットで見つけたのが花葬儀さんでした。
ほかにも花祭壇を扱う会社を調べ、資料を取り寄せて比較しましたが、花葬儀さんの対応は迅速かつ誠実でした。他社が電話対応のみだったのに対し、花葬儀さんは実際に足を運び、料金や施行例を丁寧に説明してくださいました。特に印象的だったのは、過去に手がけられた数々の事例写真です。画一的なものではなく、亡くなった方それぞれの個性を生かした空間が多く紹介されており、ここなら父らしい葬儀ができると確信しました。同じ費用をかけるなら、形式ではなく人となりを映し出せる方がいい。そう感じて花葬儀さんにお願いすることを決めました。
花葬儀を体験して良かったこと
父が愛した風景の中で父の想い出話ができ、最高のお見送りができました。
打ち合わせでは、母・姉・私の三人それぞれが知る父の姿を丁寧に聞き取っていただきました。同じ父のことなのに少しずつ見え方が違っていたことを共有でき、より深く父を偲ぶ時間となったと思います。
「父は自宅のベランダから眺める自然の景色が大好きでした」とお伝えすると、フラワーデザイナーの方が実際に自宅まで足を運び、父がいつも座っていた場所からの眺めを会場内に再現しましょうと提案し、デザイン画まで描いてくださいました。父の人生や人となりを一つひとつ形にしてデッサンに落とし込んだ祭壇のイメージを見たときは胸が熱くなり、「どんな仕上がりになるのだろう」と明るい気持ちで準備を進めることができました。悲しみに沈むのではなく、前を向いて父を送れたのは大きな支えとなりました。
大ぶりの枝を用いた花祭壇は圧巻で、会場を訪れた方々からも「こんな葬儀があるんだ」「素敵な葬儀ですね」と驚きと称賛の声をいただきました。さらに建築写真やアルバムを会場全体に散りばめたことで、参列者同士が自然に会話を交わし、思い出を共有できました。悲しみの場でありながら、温かさと交流が生まれ、家族にとっても救いの時間となりました。
お父様はどんな方でしたか?
厳しさと優しさを併せ持つ、娘思いのパパでした。
子どもの頃、勉強に厳しくて怖いと感じることもありましたが、一緒に出かける時間も多く、仲の良い父娘だったと思います。姉は勤務先が父の会社の近くだったため、時々父とランチをしたり、仕事帰りに野球観戦を楽しんだりもしていたそうです。
私が体調を崩して寝込んでいると、父は心配して仕事を早退して帰宅してくれました。翌朝が早い日でも、夜間救急に連れて行ってくれたことをよく覚えています。背中で家族を守る父の姿に、私たちは厳しさと同時に、大きな優しさと安心感を感じながら育ちました。
職人顔負け!にぎり寿司とおせち料理もつくってしまう料理上手でした。
建築家として生涯現役の意識を持ち、仕事そのものを趣味としていた父。定年という概念はなく、亡くなる直前まで仕事への意欲を燃やし続けました。そんな父のもう一つの顔は〝料理人〟です。
なかでも寿司は本格的で、近所のスーパーではなく遠くの市場まで足を運び、玄人はだしの腕前で握ってくれました。お弁当もよく父が作ってくれ、お正月のおせち料理も毎年父の手作り。栗きんとんから松前漬けまで、すべて自分でつくるほどの凝り性でした。さらに誕生日には外食に連れて行ってくれるなど、そんな父の料理で彩られた食卓は、常に愛情に満ちていました。
少し遊び心のあるファッションを楽しむおしゃれな人でした。
おしゃれだった父は、着るものにも強いこだわりがありました。体格は大きめでしたが、細身のスーツや靴を無理なくかっこよく着こなしていました。ポロシャツやネクタイも個性的な柄を選び、若々しい装いを楽しむのが父流。〝隠れミッキー〟デザインのネクタイを得意げに着けていたこともありました。
また、友人たちからは「オレンジデブ」と呼ばれるほど、オレンジ色のジャージを愛用していました。メールアドレスにも「オレンジ」を入れるほどのこだわりぶり。大好きな父は、私にとって自慢の存在でした。
こんなご葬儀でした

お式への要望
父の人生と彩りを葬儀に込めたい。
〇伝統的な形式ではなく「父らしさ」を最優先に表現したい。
〇父が手がけた建築と、父が愛した自然の要素を盛り込みたい。
〇明るい色の花で華やかに飾ってほしい。
〇会話や交流が生まれる温かい雰囲気をつくりたい。
実際のご葬儀
〇ご自宅の窓からみえる山の景色を会場内に再現しました。
〇洋花を主体に華やかな祭壇を設営しました。
〇建築写真やアルバムを会場内に点在させ、会話のきっかけが生まれるよう意識しました。
〇式後は家族で持ち帰って育成ができるよう、季節のアジサイを鉢植えでご用意しました。
〇出棺時にご家族が選んだ思い出の音楽を流しました。
葬儀を終えての感想はいかがですか?
父の〝人生の卒業式〟を家族と一緒に作り上げてくれた花葬儀さん。「想い出がたくさん詰まったいい式」をありがとうございました。
私たち家族にとって、父の葬儀はまさに父の人生の卒業式でした。父が生きてきた証を皆さまに見ていただきたい一心で、家族で知恵を出し合い、花葬儀さんとともに創り上げた時間は、かけがえのないものとなりました。参列者から「彼らしい」「素敵な葬儀だった」と声をかけていただき、心から嬉しく思っています。
式の最中も自然に会話が生まれ、父を偲ぶだけでなく「お父さんってこんな人だったんだね」と新たな一面を知って声をかけてくださる方もいました。父の姉二人も「いろんな想い出が詰まったいい式だった」と感激してくれました。
会場装花で使ったアジサイは、母と姉、そして私が持ち帰れるよう鉢植えで用意していただきました。自宅で大切に育てながら当日を思い出せることは、今の心の支えになっています。費用面で見ればもっと安い葬儀もあったかもしれませんが、父らしさを余すことなく表現し、準備さえ楽しみにできたこの経験は、何ものにも代えがたい価値だったと思っています。何度振り返っても「花葬儀さんにお願いして本当に良かった」と思える葬儀でした。本当に、ありがとうございました。
エピソードとお写真、映像は、ご家族様のご許可をいただいて掲載しております。














