花葬儀を選んだ理由
花葬儀なら「母らしい葬儀」をきっと叶えてくださると信じていました。
私は三上社長の友人で、創業当初に祖母の葬儀もお願いしていました。その際にスタッフの皆さんが「その人らしい葬儀」を実現するために尽力してくださる様子を拝見していたので、今回も母らしい葬儀を叶えてくださるだろうと信じ、迷うことなくお願いしました。
色味については、母のイメージに合わせて淡いピンクやラベンダー、白、グリーンを基調にしてほしいとお伝えし、それ以外は空間デザイナーの池田さんにお任せしました。母が会場を目にしたとき、「あら、綺麗ね」と喜んでくれるような葬儀にすること、それが何よりも大切だと考えていました。
母は若い頃イギリスに4年間住んでいたことがあり、生前もイギリスでの暮らしはとても良かったと話していました。初回のヒアリングの際に、そうした思い出をお話しする中で、池田さんが「では、祭壇のテーマはイングリッシュガーデンとピーターラビットにしましょう」とご提案くださいました。ピーターラビットについては、母が生前ガラスケースに大切に保管していた分厚い本があり、亡くなる少し前に「あれを少し読んでみたい」とケースから出して手元に置いていたのを思い出し、会場に飾っていただくことになりました。
池田さんが描いてくださったスケッチを拝見した際、特に印象に残ったのは、まるで美しい花々に包み込まれるように佇む棺の姿でした。「こんな素敵な会場であれば、きっと母も喜んでくれるに違いない」と確信しました。
花葬儀を体験して良かったこと
数々の演出でまさにイングリッシュガーデンという世界が広がっていました。
実際の会場は、祭壇だけでなく入り口や席の脇にもお花が添えられていて、空間全体に統一感が感じられました。スケッチで「こんな感じになるんだろうな」というイメージは持っていましたが、想像以上に全体が美しく調和し、素晴らしい仕上がりでした。
なかでも驚いたのが、アフタヌーンティーの演出です。バラのアーチのもとに、ティーカップとピータラビットの本、メモリアルコンサルタントの水野さんがご自宅近くで購入してきてくださった本物のパンがテーブルに並べられて、これぞまさにイングリッシュガーデンという世界が広がっていました。
参列者の反応もとても良かったです。特に年配の方は一般的な葬儀との違いに驚いた様子でしたが、私たちがどんな想いで母を見送りたいと思っているのかはしっかりと伝わっていたと思います。
BGMには、母がよく聴いていたビートルズを選びました。お別れの際は「病と向き合いながら本当によく頑張ったね」「今までありがとう」と声をかけました。いつもたっぷりの愛と優しさで私たちを育ててくれた母へ。どれほど言葉を尽くしても、感謝は尽きることがありません。
お母様はどんな方でしたか?
イギリス留学で身につけた語学力で海外ゲストの接客もこなしていました。
東京都世田谷区の出身。若い頃に4年間、イギリスへ語学留学していたこともあり、英語が堪能でした。結婚後は専業主婦として家庭を支えながら、父の海外赴任にも寄り添ってきました。
私が母の実家が営む旅館を継いでからは、海外からのお客様の接客にも積極的に関わり、その語学力と細やかな心配りで多くの方をもてなしてくれました。
物静かで思慮深く、いつも子どもたちを優しく見守っていてくれる母でした。
母は物静かで、子どもに対して声を荒げることがない人でした。思慮深く、何かを尋ねると少し考えてから静かに答える、その落ち着いた姿が印象に残っています。家庭はとても自由で、私も妹も何かを厳しく制限されたりした記憶はほとんどありません。
ただ一方で健康面に関しては心配性で、私が雪の日にサッカーをしてびしょ濡れで帰った時や、小学生の頃に視力が急に落ちた時には、心配のあまり強く叱られたこともありました。
何事にも丁寧に向き合い、接することの大切さを母から学びました。
華道と書道に関しては免状を持つほどの腕前で、旅館にはかつて母が書いた大きな書の作品が飾られていたこともあります。何事に対しても丁寧で、ものの扱いや言葉遣いはもちろん、人に対しても常に細やかな心配りができる人でした。
口数は少ないのですが、相手をよく見ていて、そっと声をかけるような優しさがあり、経営者となった私にとっても見習うことの多い存在でした。
こんなご葬儀でした

お式への要望
母が「綺麗ね」と喜んでくれるような会場を作りたい
〇全体の色味は母らしいナチュラル色合いで統一してほしい
〇イギリスに留学していた母を思い出せるような会場を作りたい
〇母らしい雰囲気の中で家族全員が温かい気持ちで送ってあげたい
実際のご葬儀
〇イングリッシュガーデンの中にお野菜(人参)等をお入れし、より空間が広がるようにおつくりしました
〇花祭壇の両サイドにグリーンを配置して森のようなイメージにしました。
〇生前着用されていたお着物と書道の作品をお飾りしました
〇花祭壇の中へつなごうモニターを入れ込んで一体化しました
葬儀を終えての感想はいかがですか?
花葬儀なら、悲しみ一色ではなく、温かく優しい気持ちで大切な人を見送ることができます。
花葬儀は、美しい花々に囲まれて温かい気持ちで故人を見送れる葬儀です。「これでお別れ」という悲しみ一色ではなく、優しさに満ちた雰囲気の中で大切な人を見送りたいとお考えの方には、ぜひおすすめしたい葬儀のかたちです。
利用にあたってのアドバイスとしては、初回の打ち合わせでは、あまり難しく考えずに思い出を言葉にしてみることをおすすめします。懐かしい思い出を一つひとつ語る中で、メモリアルコンサルタントさんや空間デザイナーさんが想いを受け止めながら最もふさわしい葬儀のかたちを一緒に描いてくれます。私たちも想像を超えるかたちで、家族が思い描いていた「母らしいお見送り」に限りなく近づけていただきました。
前回に続き今回の葬儀でも、スタッフの皆さまが故人らしさを大切に、一つひとつ丁寧に形にしてくださる姿を拝見し、心より感謝しています。どうもありがとうございました。
エピソードとお写真、映像は、ご家族様のご許可をいただいて掲載しております。













