花葬儀を選んだ理由
悲しみだけにならないお見送りがしたくて花葬儀さんを選びました。
葬儀を行うにあたり、家族葬で静かに送りたいという気持ちはありましたが、できることならお花でいっぱいにしてあげたいという思いが強くありました。
私の住んでいる地域では、昔から決まった形で葬儀を行うことが多く、白い菊を中心とした式が一般的です。それも大切な形だと思いますが、主人は花や自然が好きな人でしたので、できればもっと明るく、華やかに送ってあげたいと考えていました。
インターネットで調べている中で花葬儀を知り、実際のお式の写真を拝見しました。色とりどりのお花に囲まれた空間を見たとき、「こういう送り方があるのだ」と心が動きました。担当の方がパンフレットを持って説明に来てくださり、具体的なお話を伺ううちに、自分の中で少しずつイメージが固まっていきました。
予算の不安もあり迷いはありましたが、「しんみりするだけでなく、明るく送りたい」という思いが何よりも強く、最終的に花葬儀さんにお願いすることにいたしました。
花葬儀を体験して良かったこと
思い出を語り合える、あたたかな時間が過ごせたことに感謝しています。
実際に花葬儀を終えて感じたのは、「主人らしい空間で見送ることができた」という満足感でした。会場に入った瞬間、色とりどりの花が広がり、参列してくださった方々からも「とても明るくて素敵なお式ですね」と声をかけていただきました。悲しみの中にもあたたかさがあり、自然と笑顔がこぼれる雰囲気だったことが印象的です。
山が好きだった主人にちなみ、お花で富士山を表現してくださったことや、最後に「うなぎが食べたい」と主人が話していた、というエピソードを覚えていてくださり、うなぎをご用意いただいたことには本当に驚き、胸が熱くなりました。思い出の写真や映像もゆっくり見ることができ、それをきっかけに皆さまが思い出話を始めてくださったのも嬉しかったです。
実は、はじめは家族だけの一日葬で終わらせようと考えていたのです。でも、花葬儀さんに「ご友人だけの『お別れ会』をひらいて、ご参列いただく機会を作られては」とご提案をいただき、住職さんを呼ばずにお別れの会をひらくことにしました。結果的に友人や職場のみなさまにも来ていただけて、写真や思い出の品を見ながら皆で語り合い、笑顔で見送ることができました。
かけがえのないひとときになり、ご提案くださったことに感謝しております。
ご主人様はどんな方でしたか?
高校生の頃から登山が趣味。山を愛し、自然を愛した人でした。
山好きだった義父の影響で、高校生の頃から山に親しんでいた主人。仕事をしながらも時間を見つけては山へ出かけ、自然の中で過ごす時間を大切にしていました。実は私たちが出会ったきっかけも山でした。結婚後は家族でキャンプや登山にも出かけました。
山は主人にとって特別な存在であり、私たち家族にとっても大切な思い出の場所です。
こうと決めたらまっすぐにやり遂げる、意志の強い人でした。
畑や果樹づくり、写真撮影など、多趣味で何事にも熱心に取り組む人でした。特に菊づくりは、病気をきっかけに始めた趣味でしたが、ネットなどでも熱心に情報を調べ、咲かせるのが難しいと言われる品種を、わずか二年で見事に咲かせていました。
分からないことは自分で調べ、記録を取り、納得するまで工夫を重ねる姿は昔から変わりません。やると決めたことは最後までやり抜く、責任感の強い人でした。
子どもたちからからかわれるほど、家族思いで世話好きな「お父さん」
子どもたちの行事では必ずカメラを持って出かけ、毎年家族写真入りの年賀状を作るのが恒例でした。育てた野菜で漬物を作るなど、家事も進んで手伝ってくれる人でした。
子どもたちからは「主婦が家に二人いるみたい」とからかわれることもあるほど、少し世話を焼きすぎるところもありましたが、それも家族への愛情ゆえだったと思います。
友人や仲間とのご縁も大切にしてきた人で、今もそのご縁に支えられています。
こんなご葬儀でした

お式への要望
しんみりしすぎず、笑顔で思い出を語れる時間にしたい
〇白一色ではなく、さまざまな色のお花で華やかに飾りたい
〇山や登山をイメージできる演出を取り入れたい
〇主人が好きだった食べ物もそばに添えたい
実際のご葬儀
〇色とりどりの生花で会場全体を装飾し、明るい雰囲気を演出
〇お花で富士山を表現し、登山靴や思い出の品を展示
〇ご家族写真や山の写真を上映し、自由に見られる空間づくり
〇おにぎりやハムエッグ、うなぎなど故人様ゆかりの品をお供え
〇住職をお呼びせず、お別れ会形式でゆったりと歓談
葬儀を終えての感想はいかがですか?
皆さまの笑顔に支えられ、後悔なくお見送りができました。
思い出を語り合いながら最期のお別れができたことに御礼申し上げます。
地域の慣習とは異なるため、最初は本当にこの形で良いのかと迷いもありました。親戚からの反応など、不安もありましたが、終えてみると「この送り方で良かった」と心から思えました。親戚をはじめ、ご参列くださった皆さまから、写真や映像を見ながらゆっくりと語り合い、「明るくて素敵なお式だった」と言われたことが、何より嬉しかったです。
悲しみの中でも、主人らしさを感じられる空間で見送ることができたことは、私自身の気持ちの整理にもつながりました。お花に囲まれ、思い出に包まれながら区切りをつけることができたのは、大きな支えになっています。
「こういう送り方もあるのですね」と言ってくださる方もいらっしゃいました。葬儀というと、どうしても「白と黄色の菊」というイメージを強く抱いてしまいますが、今回の経験を通して、お別れの形は一つではないのだと実感しました。故人を送る形は、100人いれば100通りあると思います。主人もきっと、「明るくて良かったね」と笑ってくれているのではないかと思っております。
本当にありがとうございました。
エピソードとお写真、映像は、ご家族様のご許可をいただいて掲載しております。














