花葬儀を選んだ理由
「お花いっぱいの葬儀をしてほしい」という妻の願いを叶えたかった
花葬儀を選んだのは、「葬儀は花でいっぱいにしてほしい」という妻の遺言を叶えるためでした。妻は生前から「一般的なお葬式の花じゃ寂しい感じがするから、そうじゃないお花でいっぱいにしてほしい」と言っていました。
花葬儀をネットで見つけたのは、息子でした。実は以前からお付き合いのある葬儀社があり、そちらでも花をたくさん使った葬儀はできたのですが、祭壇の形は一般的で、花葬儀のように自由度の高い祭壇ではありませんでしたし、せっかく息子が探してきてくれたのだからという思いもあって花葬儀に決めました。
初回の打ち合わせの時に、妻がヒップホップやフラダンスが趣味だったと話すと、「では、暖かい国の花を入れましょう」とご提案いただきました。自宅でハイビスカスを育てていたので入れてあげたかったのですが、花が咲いていない時期だったのでやむなく断念。
代わりに、青い薔薇を入れていただくことになりました。青い薔薇(ブルーローズ)の花言葉は「奇跡」。なので、治療中からずっと探していたのですが、個人では手に入りませんでした。そこで花葬儀さんにご相談したところ特別に仕入れていただき、会場に添えることができました。これは本当に嬉しかったですね。
花葬儀を体験して良かったこと
家族と友人でお別れの場を手作り。親しい人の愛に包まれた葬儀でした
当初は10人程度の家族葬で小さめの会場を予定していたのですが、あいにく大ホールしか空いていなかったため会場を変更。大きな空間に花が少ないのはバランスが悪いと思い、花を増やしていただきました。結果的に妻のフラダンス仲間など50人以上が参列してくれたので、大ホールにして良かったと思います。
祭壇には赤、黄色、オレンジの鮮やかな花々と青いバラ、そして、フラダンス仲間が手作りしてくれたレイを飾りました。また、ダンスの写真や家族旅行など、子どもたちが選んでくれた思い出の写真でスライドショーと、A3サイズで10枚の写真パネルを作りました。それだけでは少し寂しいかなと思ったので、私と娘で造花を買ってきてフレームの飾り付けをしました。
納棺時には、妻が生前に希望していた通り、フラダンスの大会用に購入していたドレスを着せてあげました。孫たちが妻を描いた絵や折り紙なども棺に入れて、たくさんの愛に包まれて送り出すことができたと思います。私も「また会える日まで、少し待っていてね」とそっと声をかけました。
奥様はどんな方でしたか?
太陽のようにいつも明るく温かく家族を照らしてくれました
東京の八丁堀生まれ、埼玉の戸ヶ崎育ち。妻との出会いは勤務先のカーディーラーでした。同じ職場で出会い、20歳で結婚。21歳で長男が誕生し、その後3人の子どもを育て上げました。当時の私は月に一度休みがあるかどうかという多忙さだったので、子育ては妻に任せっきり。本当によくやってくれました。
いつも明るく笑っていた妻は、家族にとってまさに「太陽のような存在」だったので、戒名にも「燦」と「舞」という文字を入れてあげました。
踊ることが大好きでフラダンスをこよなく愛していました
子育てがひと段落した頃から、ジャズダンス、フラダンス、エアロビクスなどを楽しみ、フィットネスを3つ掛け持ちしたり山登りをしたりと、活動的に過ごしていました。フラダンスから帰ってくると本当に楽しそうな顔をしているので「友達との時間が本当に好きなんだな」と感じたものです。
亡くなって半年が過ぎた今でも、友人の方々が花を手に訪ねてきてくださいます。それほどまでに、周囲の方々に深く慕われ、愛された人生を送った妻でした。
モモとココへの深い愛情が夫婦の心をひとつにしてくれていました
妻は体を動かすことが好きで、私はオートバイや絵、観葉植物を育てることが好き。性格も趣味もまったく違う二人でしたが、唯一共通していたのが、ボーダーコリーのモモとココへの深い愛情です。26年にわたり共に過ごし、かけがえのない家族として大切に育ててきました。夫婦の車のナンバーにも、その名前を取り入れるほど、私たちにとって特別な存在でした。
今では2匹は妻とともにお墓で眠っています。
こんなご葬儀でした

お式への要望
明るく鮮やかな花々で温かく見送ってあげたい
〇太陽のように明るかった妻にふさわしい葬儀にしたい
〇生前の妻の希望に沿うような会場を作りたい
〇寂しい葬儀ではなく明るく温かい葬儀を執り行いたい
実際のご葬儀
〇生前趣味で取り組まれていたフラダンスのドレスとレイをお飾りしました
〇ご主人様のご要望で、アプローズ(青色バラ)を1本祭壇にお飾りしました
〇奥様のご趣味に合うような色とりどりの暖かい国の花で会場をお作りしました
葬儀を終えての感想はいかがですか?
人生最後のイベントは故人が生前望んだことを叶えてあげる。それが遺族の務めだと思います。
自分の方が先に逝くものだと、ずっと思っていました。まさか妻に先立たれるとは、想像もしておらず、今もなお悔しさが込み上げてきます。それでも、妻のためにふさわしい葬儀を行うことができたのがせめてもの救いです。
葬儀全体をとおして感じたことは、世代に応じた対応をしていただけるとありがたいと思いました。デジタル時代ですが、高齢者にはアナログな対応も必要かと思います。また、葬儀の見積もりも、A・B・Cプランのような価格設定にして、顧客が選択しやすいシステムを作っていただけると、依頼する方もわかりやすいと感じました。
そのような点も含めて「花葬儀」は一般的な葬儀とは少し異なりますが、私はとても良いと思います。フラダンスの衣装を会場に飾るなど通常の葬儀では見られない演出も、故人を偲ぶ場なのだから、その人らしさを大切にした空間にして良いと私は思います。
花葬儀は生花をふんだんに使う分、相応の費用がかかりますが、美しいパーティーのような、心に残る素敵なお別れの場をつくることができます。ディスプレイ用の小さなパイナップルを置いていただくなど、細やかな心配りも嬉しく感じました。
どんな葬儀にするかは人それぞれ違うので一概には言えませんが、お葬式は人生最後のイベント。亡くなった人が望んでいたことを最後に形にしてあげるのが遺族の務めだと思います。
エピソードとお写真、映像は、ご家族様のご許可をいただいて掲載しております。













