冬の花を使った葬儀とは?旬の花で彩る季節の花祭壇
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- 【 花祭壇 】

「冬の葬儀では使える花が少ない」と思ってはいませんか?冬は花が乏しいという印象を持たれがちですが、実際には寒さの中でも美しく咲く花が多くあります。加えて、通年流通している花材や色彩の工夫によって、冬でも華やかであたたかみのある花祭壇を設置することが可能です。
この記事では、冬に咲く花の種類や、冬の花祭壇の事例などを丁寧にご紹介します。寒い季節でも、大切な方への感謝と想いを花に託すための参考として、ぜひ最後までお読みください。
1.冬に咲く花にはどんな種類がある?
冬は花が少ないと思われがちですが、実はこの季節ならではの魅力を持つ花が数多く存在します。凛とした空気に映える冬の花々は、故人様とのお別れの場をしめやかに、そして美しく彩ってくれるでしょう。
冬が旬の代表的な花
冬に旬を迎える代表的な花を以下にご紹介します。
| 種類 | 概要 |
|---|---|
| シンビジウム | ラン科。黄、ピンク、赤、緑など色が豊富。 |
| スイートピー | マメ科の宿根草。一般的には春に咲く花だが、冬に咲く品種もある。 |
| ツバキ | ツバキ科の常緑高木。濃い赤やピンク、白など、発色のよさが魅力。 |
| サザンカ | 日本固有種のツバキ。ツバキと違い、花弁が独立しているのが特徴。 |
| 蝋梅(ろうばい) | 中国原産の落葉低木。透き通った黄色い花弁を持つ。 |
| スイセン | ヒガンバナ科。花弁の内側から突き出した副花冠が印象的。 |
特に蝋梅、サザンカ、スイセンは、玉梅(ぎょくばい)と合わせて「雪中四友(せっちゅうのしゆう)と呼ばれ、雪の中でも美しく咲く花として有名です。
冬に咲く花を、葬儀の祭壇に取り入れることはできる?
多くの場合、葬儀の祭壇はカタログに掲載された既成デザインから選ばれ、使用される花も通年で手に入りやすいものが中心となります。もちろん、スイートピーやストックなど、冬から春にかけて旬を迎える花を取り入れるケースはありますが、対応できるかどうかは葬儀社によって異なります。
では、実際に冬の花を使う場合、どのようにすれば寂しくならず、華やかな祭壇になるのでしょうか。次からは、冬の葬儀を彩り豊かにするための具体的なアイディアや工夫についてご紹介します。
2.彩り豊かにするための冬の花祭壇アイディア
冬は旬の花が限られるため、単に並べるだけでは寂しい印象になってしまうこともあります。しかし、花の組み合わせや配置、空間演出を工夫することで、冬ならではの凛とした美しさと温かみを両立させた祭壇をつくることが可能です。
こちらでは、冬の葬儀をより豊かに彩るためのアイディアの一部をご紹介します。
一年を通して入手できる花も活用
冬に旬を迎える花には、その季節ならではの趣がありますが、それだけでは祭壇の色彩やボリュームがやや物足りなく感じられることもあります。
そのため、冬の花を主役に据えつつ、通年で安定して入手できる花材をうまく組み合わせることがポイントです。たとえば、カーネーション、ユリ、トルコキキョウ、胡蝶蘭、さらには枝物やグリーン類などがその代表です。
これにより、季節感を大切にしながらも、バランスのよい花祭壇が実現します。祭壇のテーマやイメージを損なうことなく、華やかさや温かみを演出できるのが、この工夫の魅力です。
高さや奥行きに変化をつけた配置
祭壇の華やかさやボリューム感を演出するうえで、花の量だけでなく、配置や高さの工夫も重要な要素です。たとえば、大きさの異なる花をバランスよく交互に並べることで奥行きをつくる、枝物を取り入れて高さを強調し、空間に立体感を生み出すなどです。
祭壇に使う花はただ多く使えばよいというものではなく、限られた本数でも飾り方ひとつで印象を大きく変えることができます。配置や構成を工夫することで、花の魅力を最大限に引き出した、心に残る祭壇をつくることができるのです。
葬儀空間全体を使った演出
より故人様らしい葬儀空間を手掛けるためには、祭壇そのものだけでなく「環境づくり」も欠かせません。たとえば、以下のような演出を取り入れることで、冬の花祭壇をより幻想的で温かい雰囲気にすることができます。
・花祭壇のライトアップ
・ガラスや木材などテーマに合わせた花材の使用
・風や香り、BGMなどを取り入れて五感に響く演出 など
さらに、メモリアルコーナーの設置や焼香台の飾り付けなど、ひとつのテーマで統一感を持たせることで、選んだ冬の花もいっそう映え、印象深い祭壇となるでしょう。
3.冬の花祭壇事例
こちらでは、弊社「花葬儀」で手掛けてきた冬の花祭壇事例をご紹介します。
祭壇名:冬茜

亡くなられたお母さまのかわいらしいお人柄を、紫を基調に、やさしい白とピンクの花を添えて表現した祭壇です。冬から春にかけて旬を迎えるラナンキュラスやストックを使い、ふんわりとしたボリューム感を演出。棺の手前に、棺と同じ高さとなるように花を飾ることによって、咲き誇る花々の中で眠るような雰囲気を演出しました。
【祭壇に使用した主な花】
ダリア、バラ、トルコキキョウ、ラナンキュラス、ユリ、アナスタシア、ストック
祭壇名:青いカーネーション

お父さまのイメージカラーである「青」をテーマにした祭壇です。目の覚めるような青いカーネーションが、清廉さを引き立てています。冬から春にかけて開花するアネモネをアクセントに配置。祭壇の周りに思い出の写真や故人様の趣味の道具を飾ることで、より故人様をしのべる葬儀となりました。
【祭壇に使用した主な花】
ダリア、バラ、カーネーション、トルコキキョウ、アネモネ、ユリ、デルフィニウム、ニゲラ、アスチルベ
祭壇名:また行こうね

キャンプがお好きだったという故人様のために、グリーンを多く取り入れ、自然に包まれたような空間をデザインしました。冬におなじみのハボタンや、早春を告げるフリージア、オンシジウムも採用。高い枝物を遺影の両脇に活け、焼香台奥の花を横に長く飾ったことで、開放感あふれる雰囲気を演出しています。
【祭壇に使用した主な花】
ダリア、バラ、カーネーション、トルコキキョウ、ユリ、ドウダンツヅジ、ハボタン、ナデシコ、アジサイ、フリージア、マム、オンシジウム、スナップ、マトリカリア
花祭壇ギャラリーでは、季節の花を使った魅力的な祭壇事例をご覧いただけます。花の種類やイメージカラー、斎場名などからでも検索することができますので、ぜひご活用ください。
4.オリジナル花祭壇を手掛ける花葬儀|特徴とこだわり
ここまで、冬の花祭壇のアイディアや実際の事例をご紹介しました。「冬でもこんなに温かい祭壇が作れるんだ」と感じていただけたのではないでしょうか。
しかし、ご紹介したような「旬の花材」や「故人様らしいデザイン」を取り入れた祭壇は、カタログから選ぶプランでは実現が難しいのが実情です。決まった型の中では、季節の花への変更や、細かな演出に対応しきれないことが多いためです。
「冬が大好きだった故人様のために、今、一番美しく咲いている花を贈りたい」そんなご家族の想いに応えるために、花葬儀はオーダーメイドでの祭壇づくりを貫いています。
こちらでは、特に花の種類が限られる冬に発揮される、花葬儀のこだわりと特徴についてご紹介します。
花葬儀の花祭壇の特徴
花葬儀の花祭壇づくりは、丁寧なヒアリングから始まります。その方にふさわしい祭壇をつくるには、ご遺族の想いや、故人様のことをより深く知る必要があると考えているためです。お人柄や趣味、好きだったもの、ご家族との思い出やエピソードなどを、時間をかけてゆっくりおうかがいします。
ヒアリングには、専属の空間デザイナーも同席します。空間デザイナーとは、葬儀空間全体を一つのテーマとして演出するプロフェッショナルであり、同時にフラワーデザイナーでもあります。空間デザイナーがその場で祭壇イメージをデッサンに描き起こし、ご遺族と一緒に細部までかたちにしていく作業は、一般的な葬儀社にはない花葬儀らしい特徴のひとつです。
特に冬場の葬儀は、外の寒さや景色から、寂しい印象になりがちです。だからこそ、「どうすれば温かさを感じていただけるか」「どうボリュームを出すか」といった、高度なデザイン力が求められるのです。
こうして仕上がる花祭壇は、ただ美しいだけでなく、故人様の面影やご家族からの感謝や愛情が詰まった、世界にひとつだけの特別な祭壇となります。悲しみだけでなく、「その人らしいお別れができた」と感じていただける葬儀となれば幸いです。
冬でもイメージに合った花を揃える仕入れ力
デザインが決定した花祭壇に使用する花は、打ち合わせに同席していた空間デザイナーが、葬儀当日の早朝に直接仕入れます。仕入れ先は、生花の取扱量で日本一を誇る「大田市場」です。
冬場に市場に出回りにくい花についても、独自のネットワークを通じてお探ししますので、「この花は無理かもしれない」と思わず、お気軽にご相談ください。
仕入れた花は、自社で徹底した温度管理のもと大切に保管し、葬儀会場にて、空間デザイナーを中心としたスタッフが丁寧に祭壇を設営いたします。
デザインから設営までのプロセスを、ぜひこちらの動画でもご覧ください。
5.冬の花で心あたたまる葬儀を
寒さの厳しい冬でも、旬の花をメインに通年使える花や葉物を組み合わせることで、彩り豊かで温かみのある葬儀を執り行うことができます。故人様への感謝やご家族の想いを冬の花に込めて、心に残る祭壇をおつくりしてみてはいかがでしょうか。
花葬儀では、季節を問わず、心に寄り添う花祭壇づくりをサポートしております。祭壇や葬儀に関するご相談は、365日24時間対応のお電話、または無料の事前相談をお気軽にご利用ください。











