洋風祭壇のデザイン実例|特徴や空間づくりのポイントをご紹介
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- 【 花祭壇 】

ユリやダリアなどの洋花を用いて故人様らしさを表現する「洋風祭壇」が、近年葬儀で多く選ばれています。「洋花で華やかに送り出してあげたい」という希望をかなえられる一方、いざ検討すると、具体的なイメージが湧かずに迷われる方も少なくありません。本記事では、洋風祭壇の魅力やデザイン実例、よくある疑問まで丁寧に解説します。
1.洋風祭壇とは何か?白木祭壇との違いと位置づけ
葬儀の祭壇には、古くから伝わる形と、現代的な形があります。まずは、洋風祭壇がどのような位置づけにあるのかを理解していきましょう。
白木祭壇と洋風祭壇の違い
一般的に、葬儀の祭壇には大きく分けて、伝統的な「白木祭壇」と、近年主流となっている「花祭壇」があります。
●白木祭壇
白木で作られた祭壇(レンタル主流)を使用する。厳粛で伝統的な儀式に適したスタイル。
●花祭壇
生花をメインに装飾。宗教色が薄く、故人様の人柄を表現する自由なデザインが可能。
洋風祭壇は「花祭壇」の中でも、特に洋花(ユリ、カーネーション、洋バラなど)を中心に使用した西洋風の祭壇を言います。
もちろん、白木祭壇に洋花を飾ることも可能ですが、白木祭壇が持つ重厚感や、祭壇そのものが大きいことから、どうしても和のテイストが色濃く残ります。「完全に洋風の雰囲気にしたい」「形式にとらわれない空間を作りたい」という場合には、白木祭壇を用いない花祭壇が適しています。
白木祭壇と花祭壇の違いは「花祭壇とは? 白木祭壇との違いや費用相場」の記事をどうぞご覧ください。
洋風祭壇が選ばれる理由
近年、洋風祭壇が多くのご家族に選ばれているのは、単に「見た目が華やか」という理由だけではありません。ご家族の思いを柔軟に反映しやすいという特徴が、多くの方から支持されている要因です。
洋風祭壇には、次のような魅力があります。
・洋花の持つ華やかさで明るい雰囲気を作ることができる
・ご自宅のリビングで行う葬儀や無宗教葬など、多様なお別れの場になじみやすい
・故人様の好きな花や趣味などを取り入れ、その人らしい空間を演出できる
こうした自由度の高さが、現代のライフスタイルや価値観と調和し、多くのご家族から選ばれる理由となっているのです。
2.故人様らしさを表現する洋風祭壇のデザイン実例
一般的な花祭壇は、カタログに掲載された中からお好みのデザインを選びます。しかし、「もう少し明るいトーンにしたい」「故人の趣味を反映したデザインにしたい」と感じるご家族も少なくありません。そのようなときに選択肢となるのが、オーダーメイドの花祭壇です。
以下では、オーダーメイド祭壇を専門にご提案している弊社「花葬儀」が実際にお手伝いした洋風祭壇の事例をご紹介します。
ダリアやカサブランカなど大ぶりの洋花を主役にした事例

ご生前、華やかで凛とした佇まいであった故人様には、大輪の洋花を主役にしたデザインがお似合いになります。こちらの祭壇では、存在感のあるダリアやユリ、愛らしいスイートピーやラナンキュラスなどをあしらい、花畑で眠るお姫様をイメージしました。
こうした女性らしい雰囲気だけでなく、白一色の花々を使い、洗練された気品と重厚感を持つ男性的な洋風祭壇をつくることも可能です。
お好きだったベネチアの風景を色鮮やかに描いた事例

「いつも元気で明るい人だった」「みんなで集まるのが好きだった」といった故人様には、色鮮やかな洋花を使った祭壇がおすすめです。
こちらは、「しめっぽいのは苦手」という故人様のために、大好きだったイタリアの「ベネチア公園」をテーマにした明るい花祭壇です。別荘から一望できる海をイメージして海砂をベンチ付近に飾り、BGMとしてお好きだったジャズも流しました。
アーチや洋風小物で立体的な空間演出をした事例

独創的な空間演出ができる点も、洋風祭壇の魅力です。こちらは、故人様がお好きだったイングリッシュガーデンを再現するように、緑や花木を配置した洋風祭壇です。
金属のアーチに花を添わせ、ベンチやドアなど洋風の小物を組み合わせることで、会場をまるでご自宅のお庭のようなリラックスできる空間に変えました。自由度の高い花祭壇だからこそ叶う演出だと言えるでしょう。
ご紹介した事例以外にも、花祭壇ギャラリーでは数多くの洋風祭壇を掲載しております。ぜひ、デザイン選びの参考になさってください。
3.洋風祭壇にする際の留意点・空間づくりのポイント
ここまで、洋風祭壇の魅力やデザインの実例をお伝えしてきましたが、実際に洋風の花祭壇を作るうえでは、いくつか留意するとよい点があります。
ワンランク上の祭壇にするためのポイントを見ていきましょう。
デザインの意図を伝え、参列者と想いを分かち合う
華やかな印象を与えることができる洋風祭壇ですが、従来の葬儀のイメージを強く持っている参列者の方にとっては、稀に「派手すぎる」と感じられてしまう場合もあります。そのため、なぜ祭壇を洋風のデザインにしたのか、その理由や想いを参列者の方々に知っていただくことが大切です。
ご家族から直接ご説明されてもよいですが、お一人おひとりに伝えるのは大変なこともあるでしょう。そこでご提案したいのが、会場入口や受付に、デザインの説明書きを置くことです。以下は、花葬儀で実際に掲示している「コンセプトボード」です。

「故人がよく訪れていた海外をイメージした」「好きだったバラで明るく送りたい」といったデザインの意図を記しておくだけで、参列者の方々の納得を得られ、思い出を共有することができるでしょう。
供花も洋風で統一する
意外と見落としがちなのが、故人様への弔意により贈られる供花(スタンド花)と祭壇とのバランスです。
せっかく祭壇を美しい洋風デザインにしても、関係者から届く供花が和風アレンジばかりだと、どうしてもちぐはぐな印象になってしまいます。会場全体の統一感を保つには、葬儀社に「いただく供花も洋風で統一したい」と相談しておくと安心です。供花を送りたい旨を連絡くださった方には、葬儀社を通じて供花を送っていただくよう伝えるとよいでしょう。
花葬儀では、いただいた供花を単に並べるのではなく、供花を祭壇の一部として組み込む「エクステンション供花」を承っています。スタンド花として飾るのではなく、皆様から頂いた供花代を祭壇の制作費に充当することで、ご遺族の負担を軽くしつつ、祭壇を華やかにする仕組みです。
参列者の方々の想いを、美しい空間作りに昇華させる、合理的な方法といえるでしょう。
空間全体から細部の小物まで、洋風にコーディネートする
美しい空間を作るためには、祭壇に洋花を飾るだけでなく、細部から会場全体に至るまでのコーディネートが不可欠です。
たとえば読経以外の時間に、故人様が好きだった洋楽やクラシックなどをBGMとして流すと、洋風の雰囲気をより高めることができます。思い出の品を飾る「メモリアルコーナー」に洋風のクロスやイーゼルを使えば、小物一つ一つまでトーンが統一されます。会場の入口からホール全体を一つの空間として捉え、デザインすることが大切です。
4.洋風祭壇に関するよくあるQ&A
A.基本的には問題ないと考えていただいてよいでしょう。
近年では、仏式の葬儀であっても洋風祭壇を選ばれる方が増えており、多くの寺院が柔軟に対応しています。実際に花葬儀でも、多くの仏教葬で洋花を使った花祭壇を制作してまいりました。
ただし、寺院や地域によっては考え方が厳格な場合もあるため、トラブルを防ぐためにも、事前に菩提(ぼだい)寺または葬儀社を通じて確認しておくと安心です。より詳しく知りたい方は「花祭壇で心に残る仏教葬を」の記事をご覧ください。
A.基本的には飾る花に制約はなく、お好きな花を自由にお使いいただくことができます。
かつては、バラのようなトゲがある花や、色鮮やかな花は「葬儀にふさわしくない」と敬遠されていました。しかし現在は、従来の価値観や宗派の教えを踏まえつつも、個性を大切にした祭壇づくりが許容されるようになっています。
バラをはじめとした華やかな花材でも、故人様の趣味や生前のイメージに合うのであれば好意的に受け取られるケースも多くあります。
A.洋風祭壇であるからといって、一概に高額になるとは限りません。
生花祭壇の費用は、主に「祭壇の大きさ」や「使用する花の希少性」などにより決まるため、洋風にしたから高額になるというわけではありません。
ただし、季節外れの花や、希少な輸入花を指定すると割高になる場合があります。「春らしい色合いで」「旬の洋花を使って」といった要望を伝えることで、費用を抑えつつボリュームのある祭壇を作ることが可能です。デザイナーの在籍する葬儀社であれば、予算に応じた洋風祭壇を提案してくれるでしょう。
5.洋風祭壇で記憶に残るお別れを形にしましょう

葬儀の祭壇は、ご家族から故人様への最後のプレゼントでもあるため、形式にとらわれる必要はありません。「あの方らしいね」「きれいだったね」と、心に残るお見送りができることこそが、何よりのご供養になるはずです。
「どんな花がいいかわからない」という場合は、葬儀の事前相談でプロに想いを伝えてみてください。花葬儀は、ご家族の想いを形にするオーダーメイド祭壇専門の葬儀社です。事前相談では故人様のエピソードをお伺いし、世界に一つだけの空間づくりをお手伝いします。大切な方への感謝を込めたお見送りを実現するため、ぜひお気軽にご相談ください。











