家族葬は会社・職場にどう連絡すればいい?家族が配慮すべきマナー

家族葬の会社・職場への連絡方法および家族が配慮すべきマナー

一般的な葬儀にくらべて参列者の人数が少なく、規模が小さい家族葬。家族葬に会社・職場の方の参列を希望しない場合、その連絡はどのようにすればよいのでしょうか。
今回は、家族葬における会社・職場への連絡の必要性と、ご家族が配慮すべきこと、会社から香典や慶弔金を受け取った場合の対応について解説いたします。

1.家族葬でも会社・職場には連絡が必要

家族葬でも会社・職場には連絡が必要
家族葬とは、故人様のご家族、ご親族、親しい知人など、参列者を近しい人に絞った小規模な葬儀です。家族葬は本来、参列を希望する人以外には急いで連絡しなくてもよいのですが、ご遺族が会社員である場合や、故人が会社員である場合には、会社・職場への連絡が必要です。

家族や親族が亡くなったときの連絡

故人のご家族、ご親族が会社員である場合、弔辞休暇などの取得手続きが必要になるため、まずは総務部門またはその担当者に連絡します。そこで会社の対応を確認し、直属の上司にも併せて報告しましょう。

会社に伝えるべきこと、確認することは以下のとおりです。

・社員本人と故人の続柄
・取得できる弔事休暇の日数
・休暇の取得期間
・休暇中の連絡先

弔辞休暇は等身・続柄によって取得できる日数が変わるので、連絡の際に確認しましょう。規定の期間で足りない場合は、別途有給休暇の取得も検討しなければなりません。仕事の都合上、早い段階で復帰が望まれる場合、無理のない範囲で葬儀を切り上げ、出社することを心がけた方がよいケースもあります。

葬儀は急に決まることでもあります。仕事の調整や引き継ぎをする余裕がないかもしれません。なるべく繋がりやすい連絡先を伝え、仕事の確認事項や復帰後の業務についてなど、コミュニケーションをとれる状態にしておきましょう。

会社に勤務していた本人が亡くなったときの連絡

会社に勤めていたご本人が亡くなった場合、ご家族の方が勤務先に連絡します。会社の代表番号に電話し、ご本人がお勤めだった部門につないでもらいましょう。そこで伝えるべきことは次のとおりです。

・連絡しているご本人と社員である故人との続柄
・社内で訃報を伝える範囲

特に規模の大きい企業であれば、訃報をどの範囲まで周知したいかという希望があるかもしれません。連絡の際に申し出ておきましょう。

2.家族葬を行うことを会社にどう伝える?

家族葬を行うことを会社にどう伝える?
家族葬を行うことを会社に伝える際は、ご参列やお香典などの辞退表明をしっかり伝え、会社側にも判断のしやすいように配慮することがポイントになってきます。
ここではその連絡するときのポイントをご紹介家族葬の場合、弔電やお供花、お香典などの「厚志」や、弔問を辞退する傾向にあります。

そもそも家族葬は身内を中心とした葬儀のため、一般参列者をお呼びすることはほとんどありません。
そして、このタイミングで忘れてはならないのが、「辞退表明」です。これは、家族葬への参列、供花、弔電、弔辞などをお断りする場合に、「故人の遺志を尊重し、○○を辞退させていただきます」と周知します。

辞退をしないままでいると、参列や弔電、お香典などを受け取るという解釈になり、会社側もその判断で対応していきます。会社側に迷惑がかからないよう、ハッキリと辞退の有無をお伝えし、配慮していくことが喪主の務めとして重要になってきます。

会社・職場に家族葬を行う伝え方をご紹介しますので、ぜひ参考になさってください。

お疲れ様です。
〇〇部△△課の□□□です。昨晩遅くに父が亡くなりましたため、ご連絡させていただきました。
葬儀は近親者だけで執り行なう予定です。ご厚志につきましても、大変失礼ながら辞退させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

(※担当業務に関する連絡事項や依頼があれば、そういった内容についても話すようにします)

葬儀の日時や場所などの情報も非公開にしてもらうように伝えましょう。ただし、葬儀日程だけは、忌引き休暇の取得の関係上、連絡する必要があるでしょう。

忌引き連絡はビジネスチャットで伝えてもOK

とにかく訃報の連絡はスピードが大切です。会社への連絡は後回しにせず、すぐに連絡を入れましょう。
連絡手段として、電話をまず思いつくと思いますが、上司が会議や出張などで多忙の場合はなかなか繋がらないケースもあります。

最近では新型コロナウイルス感染症の影響によりリモートワークや在宅ワークが主流となりつつあるため、社内チャットやメールなどで連絡するケースも考えられるでしょう。
忌引きの連絡は、どんな方法であっても確実に伝えることで、トラブルを防いで安心して家族葬を行うことにつながってきます。

3.家族葬で会社の香典や弔電を辞退したら失礼にあたる?

家族葬で会社の香典や弔電を辞退したら失礼にあたる?
家族葬のため香典や弔電の受け取りを希望しないと伝えても、その姿勢が失礼にあたることはありません。
「香典は辞退、弔電は受ける」など、お受けするもの、辞退するものを限定することもできますので、その意向をしっかり会社側に伝えましょう。こうすることで、ご遺族側も会社側もトラブルなく、安心して家族葬を行う準備ができます。

4.家族葬でも会社から香典や弔電を送りたいと言われたら?

家族葬で香典や弔電については辞退の意を示したとしても、会社からお香典や弔電、お供花を送りたいと言われることもあるそうです。そうした場合、無下に扱わないようにしましょう。また、会社名義で頂いたお香典については、お香典返しは不要なのが一般的です。

5.家族葬が終わった後に会社から慶弔金をもらったら?

家族葬を営むと伝えても、会社から香典をいただくことがあるかもしれません。また、家族葬が終わった後、慶弔金を支給する会社もあります。
このようなとき、ご家族はどのように対応すればよいのか、ご説明します。

慶弔金と香典の違い

慶弔金とは、祝い事、不幸事の際に支払われるお金のことです。社員だけでなく、そのご家族も対象としているケースも見られます。
なお、慶弔金と似たものに「弔慰金」や「香典」があります。弔慰金とは、故人の功労に対し、会社がご遺族に送るお金を指し、「香典」とは、故人本人(霊)にお供えするお金、花輪や線香の代わりに渡すものです。

つまり、慶弔金(弔慰金)は「残された人に対して贈るもの」で、お香典は「亡くなった本人に対して贈るもの」と、贈る対象に違いがあるのです。
また、慶弔金、弔慰金と似たお金で「死亡退職金」というものもありますが、こちらは「支給対象は社員本人のみ」「税金が課される」などの点が異なります。

会社から慶弔金を受け取った場合

会社から慶弔金を受け取った場合、慶弔金は会社の経費扱いで支払われるため、お礼は不要です。ありがたく受け取りましょう。

会社から香典を受け取った場合

会社から香典を受け取った場合は、誰からいただいたのかによって対応が変わります。

■会社から受け取った場合
会社から香典を受け取った場合、会社の福利厚生の一環として渡すケースが大半なので、お返しの必要はありません。

■所属部署やチームなど小規模な組織から受け取った場合
部署やチームが自発的に用意してくれた香典の場合は、お返しを用意しましょう。その金額がよほど高額でないかぎり、菓子折りのようなものでよいでしょう。

■個人の名義で受け取った場合
故人、ご遺族との個人的な付き合いで香典をいただいた場合は、お返しが必要です。一般参列者の香典返しと同じ扱いとし、香典の1/3~半額相当のものを用意しましょう。

6.まとめ

家族葬を営む場合でも、会社への連絡は必要です。その際、香典、弔電を辞退するなら、ハッキリと伝えることが大切です。また、会社から慶弔金、香典などをいただいた場合は、個人または部署から受け取った香典のみ返礼品を用意するようにしましょう。
家族葬の疑問や不安なことがありましたら、花葬儀にご相談ください。経験豊富なスタッフが、どのようにしたらよいかアドバイスいたします。

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