音楽葬とは?曲目はどう選ぶ?流れや費用、マナーとは

音楽葬の基礎知識

「音楽葬」 とは、演奏や合唱などの音楽をメインに取り入れて行う葬儀のことで、宗教観や形式にとらわれない「無宗教葬(自由葬)」と呼ばれる葬儀のひとつです。故人様らしさを音楽で表現する音楽葬は、現代の多様化した価値観の中で注目され、選択されるケースが増えています。

そこで、今回は音楽葬について、詳しくご紹介いたします。

1.音楽葬とは?

音楽葬とは

音楽葬は、音楽を取り入れて自由に企画することのできる葬儀です。まずは、音楽葬にはどんな特徴があるのか、一般葬との違いにも触れながらご紹介します。

音楽葬の特徴とは

音楽葬とは、その名の通り「音楽にフォーカスしてお見送りの内容を組み立てる葬儀」のことです。音楽葬では、故人様が好きだった音楽を流して見送るスタイルが多くみられます。
音楽葬で音楽を流す方法には以下のようなものがありますが、基本的に自由に演出することが可能です。音楽を流す方法は、流す曲のジャンルやイメージする雰囲気に合わせて選ぶとよいでしょう。

・音響装置でCDを流す方法
・音楽家が楽器を使って生演奏を行う方法
・合唱団が歌唱、演奏する方法

また、故人様が所属していた音楽サークル、カラオケサークルなどのメンバーに、演奏を依頼することもできます。

このように、故人様らしさを表現した音楽葬が、今注目されています。受け継がれてきた葬儀の前例や、その土地の風習にならうのではなく、音楽を通して自分達の価値観でお別れの形を演出する音楽葬は、今後、ますます増えていくことでしょう。

音楽葬と一般葬の違いは?

無宗教葬(自由葬)のひとつである音楽葬は「音楽を中心に演出が行われる葬儀」ですが、一般葬の場合は、僧侶などの宗教者を招き、宗教のしきたりに準じた流れで行われます。そのため、基本的に音楽を使用することはありません。

しかし、あくまでも部分的に使用するのであれば、一般葬であっても音楽を取り入れることはできます。たとえば、花入れや出棺のタイミングで『BGM』として流すなど、一定の範囲内で使用すれば問題ないでしょう。

このように、一般葬で音楽を使用する場合は曲の入れ方に制約がありますが、宗教にとらわれない音楽葬では、「音楽の演出」を軸として式全体を自由に構成することが可能です。“故人様らしさ”を演出した企画にすることで、ご親族、そして参列者の皆さまの心に残る葬儀となることでしょう。

2.音楽葬が選ばれるのはなぜ?

音楽葬が選ばれる理由

音楽葬が選ばれる理由としてもっとも多いのは、「生前、故人様が音楽を好んでいたから」というものです。「好きだった音楽を故人様に聞かせてあげたい」というご遺族の思いを実現できる葬儀が音楽葬といえるでしょう。

また、よく聞いていた曲、弾いていた楽曲、好きだったアーティストの曲など、故人様の人生を彩った音楽を流すことで、故人様らしい葬儀を演出することができるのも、音楽葬が選ばれる理由のひとつといえます。
音楽葬であれば、ご親族や参列者の皆さまが、故人様との思い出やお姿を思い返し、これまで歩んできた故人様の人生をより一層深く心に刻む時間になるでしょう。

その他、最近では故人様のご遺志により音楽葬が選択されるケースも見られるようになりました。個性が尊重される今の時代だからこそ、自由葬のひとつの形である音楽葬を選択する方が増えてきているのかもしれません。

3.音楽葬の流れ(式次第)や費用

音楽葬の式次第や費用

無宗教葬で音楽葬を行う場合、「どのような流れで行えばよいの?」「費用はいくらくらいかかるの?」など不安な方もいらっしゃるのではないでしょうか?そこで、式次第の一例、および気になる費用についてご紹介します。

音楽葬の流れ

無宗教葬で音楽葬を行う場合、決められた形式はありません。一般葬同様に、「お通夜」「葬儀・告別式」を2日間で行うこともできますし、お通夜を行わない一日葬(告別式と火葬のみ1日で行う方法)でも差し支えありません。故人様やご遺族のご意向にあわせて自由に葬儀の内容や流れを決めることができますので、音楽葬の経験豊富な葬儀社に相談しましょう。

ここでは、一例として2日間に分けた音楽葬の式次第をご紹介しますので、参考になさってください。

【音楽葬の式次第例】

お通夜のスケジュール例:

16:30
・ご遺族・ご親族 式場到着
・納棺の儀

17:30
・受付開始
*故人様がお好きだった音楽を流し、故人様の人となりがわかるようなスライドショーをリピート上映。

18:00
・開式
・黙とう・献灯・献奏・献花
*故人様がお好きだった音楽をBGMで流しながら。

18:40
・閉式
*会場内やロビーは、故人様がお好きだった音楽をBGMで流す。
・お食事
*会食場にも、故人様がお好きだった音楽をBGMで流す。

20:30 
・ご散会

告別式のスケジュール例:

9:00
・ご遺族・ご親族 式場到着

9:30
・受付開始
*故人様がお好きだった音楽をBGMで流す。

10:00
・開式
・黙祷・献灯
・DVD上映
*故人様が思い出や人となりが分かるようなスライドショーを上映。
・献奏・献花
*故人様がお好きだった音楽を生演奏。
・お別れの言葉
*故人様がお好きだった音楽をBGMで流しながら。
・弔電奉読
・閉式

11:00
・お別れの儀・お花入れ
*故人様がお好きだった音楽をBGMで流しながら。
・遺族代表挨拶

11:10
・ご出棺
*故人様がお好きだった音楽をBGMで流しながら。

11:20
・荼毘(だび)

11:30
・お食事

13:00
・ご収骨

13:30
・ご散会

*花葬儀では、ジャズ・演歌・ロック・クラシック、故人様がお好きだった音楽を、生演奏やBGMで随所に取り入れて演出いたします。

音楽葬を選ばれる場合は、「どの曲をどのような演出で、またどのくらいのボリュームで葬儀に取り入れていきたいのか」をご家族と一緒に話し合いながら、葬儀社へご要望をしっかり伝えることが大切です。そのうえで、無宗教葬での音楽葬にするのか、一般葬の中に音楽を取り入れていくのかを、葬儀の専門家と一緒に検討していくとよいでしょう。

音楽葬の費用

音楽葬の費用はその他の葬儀と同じように、行う内容や人数の規模によっても大幅に異なるため、一概に明示することは難しいものです。たとえば、以下のどの形式にするのかによっても、費用は大きく異なります。

・プロの演奏家による生演奏をオーダーする。
・故人様が所属していた団体などに演奏を依頼する。
・CDで音楽を流す。

特に、プロの演奏家を招く場合は、クラッシックのプロなのか、ロックのプロなのかなど、音楽の分野や招く人数によっても異なります。たとえば、1日につき1名の演奏家を招いた場合、2万円から5万円(それ以上のケースもあります)程度の費用がかかりますので、費用を考慮しながら詳細を検討されるとよいでしょう。

参考までにお伝えすると、音楽葬の相場は20万円~200万円であり、かなり差が大きいことがわかります。生演奏でプロの奏者を複数名に依頼すると高くなりますが、CD、DVDを使用することで費用を抑えることもできます。

花葬儀では、ご希望のスタイルとご予算をお伺いし、喪主様やご遺族のご希望に沿った形で音楽葬のプランをご提案することが可能です。心に残るご葬儀を、ご家族の皆さまと一緒に進行して参りますので、お気兼ねなく弊社までお問い合わせください。

※花葬儀で行う「音楽葬」の費用例は、こちらのページでご紹介しております。

花葬儀の音楽葬
https://www.hana-sougi.com/plan/ongakuso/

4.音楽葬で流す曲目の選び方

音楽葬の選曲

音楽葬で使用する音楽は、特別決められたものがあるわけではないので、故人様が生前お好きだったアーティストの曲や、よく聞いていた曲、思い出の曲などを選曲するケースが多くみられます。

このように好きな曲を流すことができますが、選曲に不安がある場合は、葬儀の厳かな雰囲気を壊さないような曲目の選び方がよいでしょう。

ここでは、一般的によく使用される曲目をご紹介します。

【音楽葬でよく選ばれる曲目】

クラシック :
・カノン / パッヘルベル(作)
・アベ マリア / シューベルト(作)
・G線上のアリア / バッハ(作)
・ノクターン第2番 / ショパン(作)
・アダージョ / アルビノーニ(作)  など

邦楽 : 
・ハナミズキ / 一青窈(歌・作詞)
・涙そうそう / 森山良子(歌・作詞) 夏川りみ(歌)
・ありがとう / いきものがかり(歌)
・おくりびと / 久石譲(作)
・時代 / 中島みゆき(歌・作詞・作曲)       など

その他映画の挿入曲や洋楽 :
・マイウェイ / フランク・シナトラ(歌)
・イエスタデイ / ビートルズ(歌)
・オーバーザレインボー(オズの魔法使い 劇中歌) / ジュディ・ガーランド(歌)     など

音楽葬では、式次第のシーンごとに「流す音楽」の選択を工夫して、ご参列者にとって居心地のよい空間作りを心がけましょう。

5.音楽葬にはデメリットもある?マナーや注意点

音楽葬デメリット

故人様とゆかりのある曲を流す音楽葬。参列者の皆さまの心に残り、ご遺族にとっても充実感を得やすい葬儀ですが、デメリットも知った上で選択することが大切です。

そこで、音楽葬のデメリット、マナーや注意点についてお伝えします。

音楽葬のデメリットとは

音楽葬は、一般葬と比べると数としては少なく自由度が高い葬儀です。「故人様らしさを表現できる」というメリットがありますが、音楽葬を滞りなく済ませるためにもデメリットについて考えておくことが大切でしょう。

押さえておくべきポイントは、音楽葬への参列経験がない方が参列される場合への対応です。このような新しい葬儀形式に初めて参列される方の場合、違和感を覚える可能性があるからです。

そこで、音楽葬は故人様のご遺志であることや、故人様のお人柄を考慮したうえでの選択であることを、事前に参列者に伝えましょう。特に、ご親族からの理解を得られるよう、前もってお伝えすることが大切です。このような対応ができれば、デメリットを解消した上で音楽葬を実現することができます。

準備などで時間に余裕がないことも予想されますが、よりよい音楽葬を実現するためにも、できる範囲で努力されるとよいでしょう。

音楽葬を営む上でのマナーとは

「選曲」や「曲を流すタイミング」に十分配慮することは、とても重要です。ご遺族の好みだけで選んでしまうと、故人をよく知る人たちにとっては納得のいかないものになってしまうことがあるからです。また、故人様が好きだった曲を延々と流し続けるだけでは、式の印象が悪くなってしまう可能性もあります。

参列者の皆さまに心穏やかに過ごしていただくためにも、「故人様や葬儀全体の雰囲気を考えて選曲すること」「葬儀の流れに配慮したタイミングで音楽を流すこと」は音楽葬を営む上でのマナーといえるでしょう。

音楽葬における注意点

【著作権(音楽葬で使用する楽曲)の注意点】

音楽葬を葬儀場で行う場合、使用する楽曲の著作権に注意が必要です。演奏権が発生することで、JASRACに著作権使用料を支払う義務が生じるからです。

これは演奏家による生演奏でもCDを使って流す場合にも同じですが、基本的には、葬儀社に「どの楽曲を使うのか」を伝えておけば対応してもらえるので問題はありません。後でトラブルになることがないよう、著作権が関わるという注意点だけでも覚えておくとよいでしょう。

なお、自宅で音楽葬を行う場合、楽曲の利用者は喪主となるため営利目的での使用とはみなされません。そのため、著作権を心配することなく自由に楽曲を使用することができます。

【一般葬で音楽を取り入れる際の注意点】

一般葬(仏式やキリスト教式など宗教が関わる葬儀)の中で音楽を流す場合は注意が必要です。その宗教にふさわしくない音楽を使用してしまうと、参列者の中には不快に思う方が出てきてしまう可能性があるからです。

このような事態を避けるためにも、選曲や流すタイミングに注意する必要があります。その他にも、前述した通り、参列者の皆さまには事前に伝えるなど十分な配慮が必要だといえるでしょう。

また、内容によっては斎場や僧侶の承諾を得なければならないこともあり、葬儀の準備などで忙しいときには「どのように対応したらよいのか」迷うことも多いものです。しかし、音楽葬の経験が豊富な葬儀社に相談すれば、それらも含めた対応が可能です。葬儀の専門家であれば、喪主様やご遺族のご要望やご状況を考慮した上で、ベストな葬儀の形式を提案してくれることでしょう。

6.まとめ

故人様の人生を豊かにした楽曲で葬儀を彩る「音楽葬」は、個性を尊重したオリジナリティを感じさせる新しいお見送りの方法です。式の中で流れる故人様ゆかりの音楽は、故人様への献奏としてだけでなく、悲しみを伴うシチュエーションの中にいる遺族や参列者の心を癒してくれるでしょう。

このように、とても魅力のある音楽葬であれば、決まりごとに縛られずに演出することができますが、「自由度が高い」からこそ、不安も大きくなるものです。「音楽葬に興味はあるけれど、参列者の方に受け入れてもらえるかどうか、不安だわ…」という方は、音楽葬の経験豊富な花葬儀にご相談ください。

故人様の人生や人となりについて詳しくお話をお伺いし、ご要望をヒアリングいたします。故人様をお見送りする形として「音楽葬が最良の選択であった」、とご参列の皆さまに感じていただけるよう真摯に対応させていただきますので、まずは、お気軽にお問い合わせください。
お待ちしております。

花葬儀の事前相談
https://www.hana-sougi.com/first/jizensoudan/

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