小規模葬儀で「本当によかった」と思えるお別れへ|大切な15人と、母の大好きなお花で彩った家族葬の記録
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- 【 葬儀・葬式の基礎知識 】

近年は、ご家族やご親族を中心とした「小規模な葬儀」が主流になりつつあります。規模を抑えることで、故人様とのお別れの時間をゆっくり取りやすいのが特徴です。しかし一方で、「小規模だと、さみしい雰囲気になってしまうのではないか」と不安に思う方も少なくありません。
今回は、かつてお父様の葬儀で心残りを抱えたKさん(60代女性)が、お母様の葬儀で「小規模でもさみしくない、想いのこもった特別なお別れ」を叶えた体験談をご紹介します。
1.父の葬儀で味わった後悔。「小さなお葬式=どこも同じ」だと思っていた

お母様の葬儀の準備を始めるまで、Kさんは小規模な葬儀に対し、あまり前向きな印象を持てずにいたそうです。その背景には、かつてお父様の葬儀で経験した、苦い後悔があったといいます。
慌ただしさの中で決めてしまい、心に残った後悔
お父様が亡くなられたとき、Kさんたちは、慌ただしさの中で葬儀の準備を始めたそうです。
「突然のことでショックだったのですが、茫然としている時間はありませんでした。悲しみに浸る余裕もないまま、急いで葬儀社を探して、内容を決めて、あちこちに連絡をして……。実は、そのときの細かいことを、あまり覚えていないんです」
じっくり考えて検討することもできず、勧められるままに決めてしまったお父様の葬儀は、小規模でシンプルなのに結果的に高額になり、どこか事務的で、冷たい雰囲気になってしまったといいます。
葬儀が終わって、落ち着いた時間が持てるようになったころ、「あの見送り方は、お父さんに悪かったな」という後悔が、じわじわこみあげてきたそうです。
心残りを抱えたまま数年が経ったころ、長期入院中のお母様の容体が悪くなったと連絡を受けたKさん。病院にかけつけると、主治医から『今のうちに万が一の準備を……』と告げられてしまったそうです。
大きなショックを受けつつも「今度こそ、心から納得できる形で見送ってあげたい」という気持ちから、葬儀の準備を始めたといいます。
ネットに溢れる「格安プラン」への違和感と戸惑い
Kさんのお母様も、お父様の葬儀に心残りを感じていました。そして、葬儀の準備がどれほど大変かを経験していたため、「もしもの時は、みんなに気を遣わせたくないから、本当に親しい人たちだけで静かに送ってね」と、よく話されていたそうです。
もしもお母様の葬儀を行うことになった場合、お招きしたいのは身内と、近所に住んでいるお母様のご友人を数名合わせた15名。Kさんは、お母様の希望通りにコンパクトだけど温かみのある葬儀を執り行おうと、ネットで情報を集め始めました。
「『小規模』『葬儀』、それから自分たちが住んでいる地域の名前を入れて検索しました。父のときとは違って、今回は時間に余裕もあるし、いろいろ比較して決められるだろうと思っていたんです」
しかし、検索結果に出てきたのは、「格安」「低価格」を前面に打ち出したプランばかり。
「紹介されている内容に、大きな違いはないように見えて戸惑ったのを覚えています。結局、小規模葬儀はどこに頼んでも同じなのかなと感じてしまいましたね」
そこで、小規模葬でもある『家族葬』と『地域名』で検索し直し、資料請求の際に電話対応が丁寧だった数社に、生前相談(事前相談)を依頼することにしたそうです。
このとき、Kさんが選んだ葬儀社のうちの1社が花葬儀でした。
2.答えを教えてもらうつもりだった事前相談。お母様の話をするうちに気づいたこと
連絡をして間もなく、葬儀社のスタッフが自宅を訪れ、事前相談を行うことになりました。Kさんは直前まで「事前相談を利用したら、契約を断りづらくなるかもしれない」と心配していたそうです。
しかし、スタッフから最初に「無理に契約を勧めるようなことはいたしません。納得されるまでご検討ください」と言われたため、安心して話ができたと振り返りました。
お父様のときの後悔、それから、お母様の葬儀の希望を伝えたものの、その時は、「小規模葬儀はどこでやっても同じ」というなかば諦めのような気持ちを抱いていました。そのため、「15人程度の葬儀なら、内容はだいたい決まっていますよね」と聞いたそうです。
ところが、Kさんの予想とは異なる返事が返ってきたといいます。
「たとえ同じ規模のご葬儀であっても、お見送りのカタチや、集う方々の想いは、ご家族ごとに異なります。形式にとらわれず、お母様らしいお見送りをご一緒に考えていきましょう。差し支えなければ、お母様のことを少しお聞かせいただけますか?」
そのとき、Kさんの頭に浮かんだのは、物静かながらもいつも笑顔を絶やさず、周囲への気遣いを忘れないお母様の姿でした。そして、Kさんが子どものころから、毎日自宅の庭で花の手入れをし、嬉しそうに微笑んでいた姿も思い出し、スタッフに伝えたそうです。
スタッフから「お母様が以前から小規模な形を望まれたのは、K様やご縁のあった皆様に気を遣わせたくないという優しさだったのですね。それなら、規模は小さくても、お母様が大好きだったお花をたくさん飾って、お母様らしく、温かく送り出してあげられるような式にするのはいかがでしょうか」と提案されたKさん。
「小規模葬儀というと、私はずっと『できることが限られる葬儀』だと思っていました。でも、そのとき初めて『小規模だからこそ、一人ひとりの想いを大切にできるのかもしれない』と感じたんです」
そう話すKさんは、「これなら温かく母を見送れるのではないか」と思えたそうです。
3.「小規模だから仕方ない」ではなく、母らしさを大切にしてよかったこと

お父様のときと似たようなお見送りになると思っていたKさんは、「お母様らしさがあふれる式」という提案に驚いたといいます。しかし驚きはすぐに納得に変わり、お母様が心から喜んでくれるような内容を、ひとつずつ考え始めました。
15人のかけがえのない時間を生み出すために「家族葬」を選んだ理由
まず検討したのは、おおまかな葬儀の形でした。
Kさんにはもともと「本当に親しい人たちだけでお母様を囲み、温かい時間を過ごしたい」という想いがありました。しかし、お父様のときの苦い経験から、小規模な家族葬に対しては「どこか簡素で、冷たい雰囲気になってしまうのだろう」という諦めがあったそうです。
そんなKさんでしたが、スタッフの言葉に救われたといいます。
「同じ家族葬であっても、お見送りのカタチはご家族ごとに変えられます。お母様の大好きなものを取り入れて、温かい式にしていきましょう」
そのときKさんは「同じ家族葬でも、やり方次第でいくらでも想いはかなえられるんだ」と、ハッとさせられたといいます。
「大勢の人に気を遣わせたくない」と言っていたお母様の希望に沿いながらも、遺された自分たちや参列者が、無理なく心穏やかに、そしてお母様の思い出とともに最後の二日間を過ごせる…。そう考えるうちに、Kさんはこの「15人の家族葬」という選択に、確かな納得と安心感を覚えていったそうです。
母らしさを形にした、花いっぱいの祭壇
次に話題に上がったのは、斎場に設置する祭壇についてでした。Kさんにとって祭壇といえば、伝統的な装飾が施された白木祭壇だったそうです。
お父様の葬儀でも目にし、小規模葬儀について調べる中でも、同じような祭壇を何度も見ていました。厳かな雰囲気はあるものの、一般的な「安さ重視のプラン」で紹介されていたものはとてもシンプルで、どこか冷たく感じられたといいます。
「形もほとんど一緒だから、ここでは祭壇の大きさを決めるだけかな?と思っていたのですが、スタッフの方が『お母様が大好きなお花でいっぱいにした“花祭壇”にしませんか?』と提案してくれたんです。
祭壇に飾る花といえば、菊のイメージが強かったのですが、最近は使える花の種類や色も多様になり、より自由に飾ることができるそうです。さらに『お母様の思い出の品や、お気に入りだったものも一緒に飾りましょう』と言っていただいて、思わず『ぜひ!』と即答してしまいました」
お母様への感謝や愛情を花に込めるように。
お母様が喜んでくれる空間にできるように。
庭で花の手入れをしていた母の姿を思い浮かべながら、Kさんは花の種類や色を選び、当日飾る思い出の品を一つひとつ決めていったそうです。
「母ならどんな花を喜ぶだろう。どの思い出の品を飾ったら、みんなで懐かしい話ができるだろう。そんなことを考えながら準備できたこと自体が、私にとって大切な時間でした」と語ってくださいました。
病院では毎日お風呂に入れないから……綺麗に送るための「ラストメイクと湯かん」
お母様にふさわしい祭壇を考えているうちに、Kさんの中で「もっとお母さんに喜んでもらえることがしたい」という気持ちが強くなっていったそうです。そのとき真っ先に浮かんだのが、「お風呂」でした。お母様は入院生活が長く、毎日お風呂に入ることができていなかったそうです。
スタッフに相談すると、「湯かんの儀」を提案してもらったといいます。「湯かんの儀」とは、亡くなった方のお体を清め、身支度をきれいに整える儀式です。専用のバスタブを用いて行うことが多く、希望があれば、ご家族もお清めの一部を手伝うことができます。
「母に触れ、感謝を伝えながら身支度を手伝ってあげられるという説明に、胸をうたれました。もともとのプランには含まれていないものでしたが、これは絶対に必要だと強く感じたんです。お風呂に入って、きれいにお化粧してもらえたら、きっと母も喜ぶと思い、ラストメイクもお願いすることにしました」
4.事前相談だから理解できた、見積もり以上の「安心感」

事前相談では、他にも不安を和らげる説明がたくさんあったと、Kさんは振り返りました。
「亡くなってから葬儀までの間に必要なご遺体の安置費用は、日数に応じて変わるため、総額はそのときになってみないとわからないという説明を受けました。
父のときも火葬場の予約がなかなか取れなくて、追加費用が発生していたはずなんですよ。当時説明を受けた気がするんですけど、バタバタしていて全然覚えていなくて……今回、ようやく腑に落ちました」
「家族葬にお招きしない方へのご挨拶のポイント」「葬儀費用の負担を軽くする会員制度や、葬祭補助金について」などについても説明を受けたそうです。
「僧侶をお呼びするかはそのとき決められなかったんですけど、今じゃなくても大丈夫と言ってもらえて肩の力が抜けました。ネットで見積もりを依頼しただけでは、ここまで安心して納得することはできなかったと思います」
さらに、こんな嬉しいこともあったと、Kさんは語ってくださいました。
「ずっと引きずっている父の葬儀の後悔について話したら、『そのときは、慌ただしい中でできる限りのことを全力でされたんですよ』と言ってもらえたんです。自分の中ではずっと後悔が残っていて……。その言葉を聞いたとき、肩の荷が少し下りたような気がしました」
5.事前相談で見えてきた“私たちだけの温かい小規模葬儀”
事前相談では、すべてをその場で決める必要はありませんでした。優先順位を整理しながら、「今決めること」と「後で考えること」を分けていったそうです。
「父のときは、何もかも急いで決めなければならないと思い込んでいました。でも今回は、一つひとつ確認しながら進められたので、不安がずいぶん軽くなりました」
| 相談内容 | Kさんの判断 |
|---|---|
| 葬儀形式 | 身内を中心とした小規模な家族葬 |
| 参列者数 | 15人 |
| 喪主 | Kさん |
| 祭壇 | 白とピンクの花を使った花祭壇 |
| 会場 | 交通の便がよい、自宅近くの公営斎場 |
| 予算 | 上限を設定 |
| 供花、お香典の扱い | 辞退の方針 |
| オプションの追加 | ラストメイク、湯かんの儀 |
| 返礼品、飲食 | 保留(内容だけ確認) |
| 僧侶をお呼びするか | 保留(家族と相談してから決定) |
「すべてを決めきれたわけではありません。でも、何から優先して考えればよいのかが分かり、大切なことを落ち着いて検討できたので安心しました。自分たちらしい、温かい葬儀に近づけた気がします」
Kさんは、事前相談を終えたときの気持ちをそう振り返りました。
6.「小規模だからこそ、想いを込められた」という最大の満足感
事前相談を行ってから数日後、残念ながらお母様が病院で静かに息を引き取ると、Kさんはすぐ花葬儀に連絡をくださいました。
「最終的な費用は、ネットで見ていた格安のプランや、他社さんで出してもらった見積もりよりも少し高くなりました。でも、まったく後悔はないですね。むしろ、心からの満足感と安心感だけが残っています」
湯かんの儀でお体を清め、ラストメイクを施してもらい、大好きなお花に囲まれたお母様を見た参列者全員が「本当に温かい、いい葬儀だったね」と涙を流してくれたそうです。
「最初は、母の希望通りのコンパクトな式にしようと考えていたものの、父のときのような後悔をするのではないかと不安でした。でも、事前相談を利用したことで、規模は小さくても、お別れの質まで小さくする必要はないんだと気づくことができました。
母の願いを大切にしつつ、娘としての感謝をしっかり伝えることができました。小規模の家族葬を選んだことは、母らしい選択だったと思います」と振り返ってくださいました。
7.「よかった」と思えるお別れのために|小規模葬儀のお悩みは花葬儀にご相談ください

ご家族の葬儀について考えることは、けっして簡単なことではありません。たとえご本人の希望が明確にわかっていたとしても、「これで本当によいのだろうか」「家族として、もっとできることはないだろうか」と立ち止まってしまう方は多くいらっしゃいます。
不安な気持ちは一人で抱え込まず、どうぞ花葬儀にお話しください。花葬儀の事前相談では、お見送りされる方とする方、双方のお気持ちを大事にした、心に残る小規模葬儀づくりをお手伝いいたします。
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