弓を飾る祭壇のつくり方とは?弓をテーマにした演出と準備のポイント
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- 【 花祭壇 】

故人様が弓道やアーチェリーに親しまれていた場合、その想いや歩みを花祭壇に込めることで、より故人様らしいお見送りが可能です。花祭壇であれば、弓や矢などの大切な品々を取り入れた演出も実現できます。
この記事では、花祭壇の特徴や弓をテーマにした祭壇の演出方法、準備にあたって知っておきたいポイントを解説します。
1.弓をテーマにした祭壇の演出方法
故人様が大切にされていた弓を祭壇に飾ることで、お見送りの場に故人様らしさが加わります。どのような演出が可能であるのか、具体的な方法をご紹介します。
弓や矢などを祭壇に取り入れる
弓を祭壇に、横に寝かせて置く、あるいは背景に立てかけるように設置すると、視覚的にも落ち着いた印象になります。矢は束にして花の間に挿し込むなど、装飾の一部として自然に組み込むのが効果的です。
故人様が愛用していた道具を飾ることで、故人様が大切にしていた時間を想起させる空間になるでしょう。
競技の世界観を花材や色合いで表現
弓や矢だけでなく、競技にまつわる色や素材を取り入れることで、より一層テーマ性のある祭壇が演出できます。
弓道であれば、落ち着いた緑や茶の花材を使い、和の雰囲気を引き立てることで、道場の静けさや精神性を感じさせる空間が生まれます。また、的や巻藁をモチーフにしたデザイン小物を取り入れると、弓道の世界観を伝えられます。
アーチェリーであれば、スポーティーでモダンな雰囲気に合わせ、明るい花材や洗練された色合いで祭壇を彩るのもよいでしょう。
2.弓を中心に創る、自由な祭壇
故人様の愛用した弓を祭壇に飾る演出は、形式にとらわれない自由な祭壇で実現できます。伝統的な形式を重んじる「白木祭壇」とは異なり、趣味の品や愛用品を柔軟に取り入れられるのが大きな特徴と言えるでしょう。
花で空間を彩りながら思い出の品を飾ることから、こうした祭壇は「花祭壇」と呼ばれています。

こちらは、実際に弓を飾られた祭壇の写真です。祭壇の左側に弓を、右側には愛用のゴルフクラブやご自宅で使われていたBBQセットを飾っています。弓道部時代のご友人は、飾られた弓を懐かしそうに眺め、最後は「我慢できなくなってきた!」と弓を引かれる場面もありました。
思い出の品がきっかけとなり、参列された方々の間で話に花が咲くことは、とても心温まるものです。自由な発想でつくる祭壇は、このように思い出を語り合う大切な時間をもたらしてくれます。
ご紹介した事例以外にも、故人様の愛用品を飾った祭壇事例はたくさんあります。「故人様らしさをかたちにする祭壇づくり」でご紹介しておりますので、ぜひご一読ください。
3.祭壇に弓を飾りたいときの準備のポイント
弓を祭壇に取り入れたいと考える場合、希望どおりの祭壇になるよう、事前に進めておきたい準備があります。
弓の飾り方を葬儀社に相談する
思い描く祭壇を実現するため、早めに葬儀社へ相談しましょう。「道着やユニフォームも一緒に」といったご希望があれば伝えましょう。漠然としたイメージを伝えるだけでも大丈夫です。経験豊富な葬儀社であれば、見せ方にも配慮しながら、さまざまな提案をしてくれるでしょう。
弓を飾ることを家族間で共有・確認する
弓を飾ることについて、ご家族やご親族の意見が分かれる場合もあるため、故人様の想いを尊重しながら、ご家族間での認識をそろえておくと安心です。また、ご家族の中に弓に詳しい方がいる場合は、設置方法や飾り方についての助言が得られることもあります。
趣味や思い出の品を取り入れる
趣味や日常の風景も、自分らしさを伝えるうえで効果的です。たとえば、帽子やカメラなどの愛用品を飾ると、その人らしさが自然に伝わります。
ここまでは、多くの葬儀社で相談できる工夫です。しかし、さらに一歩踏み込んで「自分の考える世界観そのものを空間全体で表現したい」と考えるなら、より専門的な視点と技術が必要になります。
4.弓を取り入れた祭壇で、心に残るお見送りを実現しましょう
弓は、ただの道具ではなく、時には故人様が大切にしてきた時間や想いを象徴する存在になります。花祭壇に弓を取り入れることで、故人様の人生に寄り添うような空間をつくることができます。
ご家族の手で丁寧に準備された祭壇は、参列された方の心にも深く残ります。大切な人への感謝と敬意を込めて、故人様らしい最後のひとときをかたちにしてみてはいかがでしょうか。
花祭壇に弓を取り入れたい、趣味や思い出の品を飾りたいとお考えの方は、花葬儀の事前相談をご活用ください。経験豊富なスタッフがご家族のご希望を丁寧にお伺いし、故人様らしさを大切にした祭壇づくりをご提案いたします。ご家族が納得のいくかたちで、大切な方をお見送りいただけるよう、心を込めてお手伝いします。











