【体験談】一人暮らしの親が心配になったら|実家の変化に気づいたT.Rさんが始めた「お互い心地いい」3つの見守り対策|葬儀・家族葬・お葬式なら「花葬儀」

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【体験談】一人暮らしの親が心配になったら|実家の変化に気づいたT.Rさんが始めた「お互い心地いい」3つの見守り対策

【体験談】一人暮らしの親が心配になったら|実家の変化に気づいたT.Rさんが始めた「お互い心地いい」3つの見守り対策

「最近、遠方で一人暮らしをしている親のことが気になるようになった」「電話では元気そうだけれど、この先のことを考えるとなんとなく心配」と感じることはありませんか?

離れているからこそ見えないことがあり、見えないからこそ心配が大きくなってしまうものです。しかし、その不安を抱えながらも、「どこまで関わればよいのかわからない」「親を傷つけずに見守るにはどうしたらよいのだろう」と悩む方は少なくありません。

実家の東京から離れ、九州で暮らしているT.Rさん(50代女性)もその一人です。ある年の帰省をきっかけに「一人で暮らしている親の日常」に強い不安を覚えるようになったといいます。

この記事では、T.Rさんの体験を交えながら、一人暮らしの親御様に起こりうるリスクや、ご本人の気持ちを大切にしながら安心につなげる方法をご紹介します。親子がお互いに無理をすることなく、穏やかな毎日を過ごすためのヒントとして、ぜひ最後までお読みください。

【もくじ】

  1. 1.離れて暮らして初めて気づいた、一人暮らしの親への「3つの心配」
  2. 2.【体験談】「あれ?おかしいな」と実家で気づいた心配の始まり
  3. 3.【体験談】「携帯が扱えるうちに…」遠距離から始めた無理のない連絡ルール
  4. 4.【体験談】怪しい電話に出させない!遠くからでもできた実家の防犯対策
  5. 5.【体験談】監視ではなく安心のために。見守りカメラを入れるまでの葛藤と親の反応
  6. 6.【体験から学ぶ】親を傷つけずに安心を確保する、「心配」への具体的なアプローチ方法
  7. 7.【体験から考える】「もしも」のときに備えて、今から親子で確認しておきたいこと
  8. 8.一人暮らしの親を心配する気持ちを、これからの安心につなげるために

1.離れて暮らして初めて気づいた、一人暮らしの親への「3つの心配」

離れて暮らして初めて気づいた、一人暮らしの親への「3つの心配」

離れて暮らしていると、親御様の日々の変化を直接確かめることができません。そのため、健康や防犯、気持ちの落ち込みなど、さまざまな心配が浮かびやすくなります。T.Rさんも、久しぶりの帰省でお母様の変化に気づくまでは、「まだ大丈夫」と思っていた一人でした。

転勤や結婚、進学などをきっかけに、実家から遠く離れて暮らす人も少なくありません。毎日顔を合わせることが難しくなるぶん、自分の親の声の調子や暮らしの小さな変化を見つけてしまうと、不安になってしまうものです。

まずは、一人暮らしの親御様に対して子どもが抱えやすくなる心配事を、3つの視点から見ていきましょう。

1.健康面・怪我のリスク

久しぶりに実家へ帰省したとき、「歩くのが少し遅くなった気がする」「以前より疲れやすそう」といった、小さな変化に気づいて不安になった経験はありませんか。離れて暮らしていると普段の様子がわからないため、わずかな変化でも「何かあったのでは」と心配になってしまうものです。

遠方で一人暮らしをしている親御様を持つ方にとって、健康面や怪我のリスクは大きな心配ごとのひとつです。年齢を重ねると、免疫力の低下によって体調を崩しやすくなるほか、体力や筋力、バランス感覚の低下により、転倒や骨折の危険性も高まります。認知機能や判断力が少しずつ衰えることで、ご本人が体調不良に気づきにくくなることもあるでしょう。

一方で、こうした変化をご本人が自覚していても、「自分はまだ大丈夫」「子どもに心配をかけたくない」という気持ちから、不調をあえて伝えないことも少なくありません。そのため、表情や声の調子、会話の違和感など、小さなサインを見逃さないための工夫が必要です。

2.防犯・詐欺のリスク

ニュースで高齢者を狙った詐欺事件や強盗事件を見るたび、「もし親のところにも同じような電話や訪問があったら」と不安になる方も多いのではないでしょうか。離れて暮らしていると、困ったことがあってもすぐに相談できず、一人で対応してしまうのではないかと心配になるものです。

実際、高齢者を狙った犯罪は少なくありません。認知力や判断力の変化に加え、すぐ相談できる人が身近にいないことも関係していると考えられます。相手の説明を信じてしまったり、急かされるまま手続きや支払いをしてしまった結果、ご家族が気づいたときにはすでに大きな被害に遭っていたというケースも少なくありません。

取り返しのつかない状況を防ぐためにも、日常的な防犯環境を整えておくことが大切です。

3.精神面のリスク

電話をかけたときに、「今日は誰とも話していないよ」「最近は家にいることが多くなった」と親御様から聞き、不安になった経験はありませんか。離れて暮らしていると、体のことだけでなく、毎日をどのような気持ちで過ごしているのかも気になってしまうものです。

年齢を重ねると、配偶者や友人など身近な方との別れを経験する機会が増え、喪失感を抱えやすくなります。また、体力や身体機能の低下によって外出の機会が減ると、人との交流も少なくなり、孤独感を深めてしまうことがあります。

さらに、物忘れや判断力の変化をご本人が自覚しながらも、気軽に相談できる相手が近くにいない場合、「この先どうなるのだろう」という不安を一人で抱え込んでしまうこともあるでしょう。

こうした状態が続くと、気分の落ち込みや、毎日の暮らしへの意欲の低下などにつながり、場合によってはうつ状態に陥る可能性もあります。ご本人のこうした心の変化になるべく早く気づいてあげることも、ご家族にとっての大きな課題といえるでしょう。

2.【体験談】「あれ?おかしいな」と実家で気づいた心配の始まり

T.Rさんが、遠方で一人暮らしをしているお母様の変化に気づいたのは、久しぶりに実家に帰省し、お母様に作ってもらった魚の煮つけを食べたときだったといいます。

「やけに塩辛いなと思ったんです。魚の煮つけは私にとって『母の味』と呼べるもののひとつでしたから、明らかにいつもより味付けが濃いことはすぐに気づきました」

しかしお母様に尋ねても、「いつも通りに作ったよ」と返されたため、T.Rさんは「お母さんも失敗することがあるんだな」としか思わなかったそうです。

ところが、部屋のあちこちにたまったホコリを見つけると、疑問は不安に変わったといいます。

「いつ来ても掃除が行き届いている実家が汚いのはおかしいと思い、家の中をよく見て回ることにしました。すると、焦げたお鍋や、出しっぱなしの掃除機、水やりされていない枯れた鉢植えが見つかったんです。『これはもしかして…』と、嫌な汗が伝いました」

T.Rさんは、お母様の様子をもっと確かめようと「今日は何日だっけ?」と質問しました。しかし、お母様はカレンダーを見ても、なかなか答えられなかったといいます。

「誰でも歳をとればいつかはこういう日が来る。でも、きっと母はまだ大丈夫」

どこかそう思い込んでいたT.Rさんは、突然つきつけられた“お母様の老い”という現実にショックを覚えたそうです。

3.【体験談】「携帯が扱えるうちに…」遠距離から始めた無理のない連絡ルール

【体験談】「携帯が扱えるうちに…」遠距離から始めた無理のない連絡ルール

T.Rさんは急遽予定を変更して、お母様を携帯ショップに連れていくことにしました。病院の受診と迷ったそうですが、まずはお母様がまだスマホの操作を覚えられるうちに、手軽に連絡が取れる手段を確保したかったといいます。そこでほとんど使っていなかった古いガラケーから、シニア用スマホに機種変更を行いました。

その後、T.Rさんは自分の息子たちにも手伝ってもらい、お母様にスマホの使い方を教えたそうです。お母様にとってLINEは難しそうだったため、「電話の取り方」「メールが届いたときの確認方法」「文字の打ち方」「写真の撮り方」だけにしたといいます。

「慣れるまではかなり大変そうでした。でも、息子たちが『おばあちゃんに写真いっぱい送りたいから頑張ってよ』『おばあちゃんもお気に入りの写真送って』と言うと、母はやる気を出してくれたんです。今では外出先で撮った写真をたくさん送ってくれるようになりました」

それまでお母様との連絡手段は固定電話や手紙が中心だったというT.Rさん。スマホへ切り替え、必要な機能だけに絞って使い方を教えた結果、お互いの様子を身近に感じられるようになったと振り返りました。

4.【体験談】怪しい電話に出させない!遠くからでもできた実家の防犯対策

安心して九州へ戻ったT.Rさんでしたが、後日、お母様との電話で「本格的な対策が必要だ」と強く実感する出来事があったそうです。

「実家に『還付金が受けられる』という、怪しい電話がかかってきたそうなんですよ。『今日中に手続きが必要なので、近くのATMへ行ってください』と言われたようなのですが、母は出かける用事があったので、また今度にしてくださいと言って切ったそうです」

とても親切そうな声の人だったというお母様の話ぶりに、T.Rさんは背筋が凍るような恐ろしさを覚えたといいます。

「今回はたまたま無事でしたけど、もし住所を教えていたら……と想像して、怖くてたまりませんでした。早く対策を打たなければと思い、慌てて実家行きの飛行機を予約しました」

帰省したT.Rさんは、まず実家の固定電話を自動録音機能付きのものに買い換えたそうです。着信時に、「この通話は迷惑電話防止のために録音します」といったアナウンスが相手側に流れるため、詐欺電話の抑止につながると考えたそうです。

そして、「最近は高齢者を狙った詐欺電話や訪問が多いこと」「怪しい訪問者が来てもすぐに対応せず、インターホン越しにカメラで確認すること」「自宅にいる間も、必ずカギをかけること」をお母様に伝えたといいます。

さらに、お母様が忘れないよう、伝えた内容をメモにまとめ、電話のそばやインターホン、玄関に貼りました。できる限りの対策をしたつもりでしたが、それでもT.Rさんの中には、「もしまた何かあったらどうしよう」という不安が残り続けたそうです。

5.【体験談】監視ではなく安心のために。見守りカメラを入れるまでの葛藤と親の反応

【体験談】監視ではなく安心のために。見守りカメラを入れるまでの葛藤と親の反応

連絡が取れるようになり、防犯対策も整えましたが、T.Rさんの不安は消えませんでした。「自分がいないときに転んだら」「もし何かあったら」と考えるようになり、次に思いついたのが見守りカメラだったそうです。

見守りカメラなら安心できると思っていた

「本当は同居ができたら一番安心なのですが、過去に提案したときに、住み慣れた家を離れたくないと断られたんです。とはいえ、私も頻繁に会いに行けるわけではありません。カメラがあれば、何かあったときにすぐ気づけますし、何度も電話で確認しなくても様子がわかっていい方法だと思ったんです」

スマホや固定電話のときと同じように、カメラも快く受け入れてもらえると思っていたT.Rさん。しかしお母様はこの提案を聞いた瞬間、顔つきを変え、「いやだ」とはっきり言ったそうです。

「見守りではなく監視でしょ?」母の言葉で気づいたこと

「『見守り』なんて言うけど、要は監視でしょ?自分の家にカメラがあって、常に誰かに見られているかもしれないという状態で、落ち着いて暮らせると思う?あなた、お盆休みに来てからちょっと変よ?」

お母様の言葉を聞き、T.Rさんは自分の考え方を見つめ直したといいます。

「母の小さな変化に気づいてから、心配する気持ちばかりが先に立っていました。防犯や見守り対策を急ぐ私を見て、母は必要以上に年寄り扱いされているように感じたのだと思います」

そこで、T.Rさんはお母様への伝え方をもう一度考え直しました。さらに、お母様の抵抗感を減らすために、「生活になじみやすいデザインで、人の動きや室内の変化を検知したときだけ録画するタイプの見守りカメラ」を選んだそうです。

「私を安心させるため」と伝えたら、母は受け入れてくれた

翌日、T.Rさんはお母様に謝ってから、次のように話をしたといいます。

「最近は詐欺や強盗などの犯罪も巧妙になっているし、地震や猛暑のニュースを見るたびに、家族のことが心配になるの。お母さんのことが大切だから、何か起きてから後悔したくない。必要ないかもしれないけれど、私を安心させるためと思って検討してもらえないかな」

すると、ようやくお母様は「わかったよ。あなたが安心するなら置いておこうね」と言ってくれたそうです。お母様が受け入れてくれたことで、T.Rさんは安心したそうです。

「結局、一番安心できるのはお互いの声を聞くことなんですよね。今は以前より頻繁に電話をしています。母も、その時間を楽しみにしてくれているようです」

T.Rさんは、見守りカメラを置いたことよりも、その出来事をきっかけに親子で以前より多く会話をするようになったことのほうが、大きな安心につながったと振り返ってくださいました。

6.【体験から学ぶ】親を傷つけずに安心を確保する、「心配」への具体的なアプローチ方法

T.Rさんは試行錯誤を重ねるなかで、「親を心配する気持ち」だけではうまくいかないことを実感したそうです。ここでは、その体験から見えてきた、親御様を傷つけずに見守るための具体的なアプローチ方法をご紹介します。

ステップ1.親のスキルに合わせた「負担のない連絡」から始める

T.Rさんが最初に見直したのは、お母様との連絡の取り方でした。帰省時に変化に気づいたことをきっかけに、定期的に連絡を取るようにしたそうです。

離れて暮らす親御様への連絡は、“安否確認”にするのではなく、“家族のつながりを保つ時間”にすることがポイントです。「声が聞きたくなったから電話してもいい?」など、自然なきっかけで会話を増やしましょう。

スマホに慣れていない場合は電話、写真を見るのが好きならLINEなど、ご本人が負担なく続けられる方法を選ぶこともポイントです。

ステップ2.先回りの「防犯環境」を整えてリスクを遮断する

T.Rさんは、お母様が不審な電話を受けたことを知り、防犯対策について話し合いました。しかし、最初から「危ないからこうして」と伝えるのではなく、実際にあり得る電話の内容を一緒に確認することから始めたそうです。

防犯対策を伝えるときは、「一人暮らしだから危ない」と親御様を不安にさせる言い方は避けましょう。「最近、この辺りでも詐欺の話を聞くから」「ニュースを見て心配になったから」など、社会全体の問題として伝えることで、受け入れてもらいやすくなります。

ステップ3.「監視」ではなく「お守り」として見守りグッズを味方につける

T.Rさんは、防犯対策について話し合う際、「危ないからこうして」と一方的に伝えるのではなく、実際にあり得る電話の内容を一緒に確認することから始めたそうです。

見守りカメラや安否確認サービスなどを取り入れるときは、設置する理由をきちんと伝えることが大切です。「私が遠くにいて心配でたまらないから、安心させるためのお守りだと思ってほしい」と伝えることで、親御様も受け入れやすくなります。

ステップ4.ひとりで抱え込まず、市役所や地域包括支援センター、主治医などの「地域の専門家」に相談しておく

T.Rさんのように連絡方法や防犯対策を工夫しても、離れて暮らしている以上、家族だけでできることには限りがあります。親御様の生活に不安を感じたときは、お住まいの自治体や、地域包括支援センター、お世話になっている主治医などと連携を取ることも大切です。

しかし、親御様に黙って勝手に話を進めてしまうと、「自分の知らないところで決められていた」と感じさせてしまうかもしれません。「何かあったときに慌てないよう、相談先だけ確認しておいたよ」と伝えるなど、親御様の気持ちを尊重しながら準備を進めましょう。

7.【体験から考える】「もしも」のときに備えて、今から親子で確認しておきたいこと

T.Rさんは、お母様との連絡方法や防犯対策を見直すなかで、「普段の様子を見守るだけでなく、何か起きたときの備えも必要だった」と感じたそうです。

頻繁に連絡を取っていても、病気や事故などの緊急事態を完全に防ぐことはできません。そのため、「普段の見守り」とあわせて、「もしも」のときの備えについても親子で話し合っておくことが大切です。

まず確認しておきたいのは、緊急時に頼れる人や相談先です。親御様のご友人やご近所の方、民生委員、市役所の窓口、かかりつけの主治医など、いざというときに相談できる方や連絡先を事前に確認しておくと安心です。

また、見守りカメラや防犯機器、火災を防ぐ設備などを取り入れる場合は、親御様の同意を得ながら進めることが大切です。ひとつずつ無理のない形で整えていくことで、一人暮らしの親御様と、遠くで見守るご家族双方の安心につながっていくでしょう。

8.一人暮らしの親を心配する気持ちを、これからの安心につなげるために

一人暮らしの親を心配する気持ちを、これからの安心につなげるために

離れて暮らしているからこそ、親御様の「小さな変化」が大きな不安へとふくらみやすくなってしまうものです。大切な方の変化を知って「昔はあんなに元気だったのに」と落ち込んだり、「心配でなにも手につかない」と感じる日もあるかもしれません。

T.Rさんも、帰省をきっかけにお母様の変化へ気づき、「もっと早く話し合っていればよかった」と感じたそうです。しかし、その経験を通して親子で連絡の取り方を見直し、防犯対策や見守りの方法を一緒に考えたことで、以前より自然に会話ができるようになりました。

ご家族を心配し将来に備えることは、決して不謹慎なことではなく、その気持ちをきっかけに、お互いが納得できる方法を少しずつ話し合い、備えを進めていくことが大切です。

花葬儀では、葬儀についてだけでなく、このような「離れて暮らすご家族のこれからの暮らしの心配事」や、終活へ向けたお悩みにも日々寄り添っています。もし親御様のことで不安を抱えているようでしたら、どうぞいつでも花葬儀の事前相談でお話をお聞かせください。

親御様と安心して向き合うための一歩を、花葬儀は応援いたします。

この記事の監修者

株式会社LIVENT 代表取締役 三上 力央

株式会社LIVENT
代表取締役

三上 力央

2002年に株式会社LIVENTを創業。花で想いを表現する葬儀ブランド「花葬儀」を立ち上げ、従来の形式にとらわれない、その人らしいお別れのかたちを提案してきた。葬儀の企画・運営に長年携わり、多くのご家族の想いに向き合いながら、故人らしさを大切にした葬儀づくりを実践。葬儀だけでなく終活分野やデジタル資産など新しい供養・相続の課題にも取り組み、現場経験と業界知見をもとに葬儀・供養・終活に関する情報の監修を行っている。

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