一般葬か家族葬か?事前相談でわかったことと”夫らしい”葬儀の形
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- 【 葬儀・葬式の基礎知識 】

「最近は家族葬が多いけれど、うちの場合は知り合いが多いから一般葬のほうがいいかもしれない。でも、何を聞けばいいかわからないし、そもそもいろいろ決まっていないのに事前相談に行ってもいいのだろうか……」
近しい方々だけで見送るか、仕事関係者や知人も広くお招きするか。悩んでも、葬儀社に相談するのに二の足を踏む方もいらっしゃいます。
こちらの記事では、そのような迷いを抱えつつ事前相談を受け、故人様らしい葬儀を実現されたご家族の体験をご紹介します。今回お話を伺ったのは、ご主人様を看取られた奥様(東京都在住・60代)です。
事前相談で何を話し、迷いがどう整理されていったのかをお読みいただき、一歩を踏み出すためのヒントにしていただければ幸いです。
1.夫の容態が悪化し、真剣に葬儀を考え始めた

ご主人様は数年にわたって闘病を続けられ、最期はご自宅での看取りの時間を過ごされていました。葬儀について真剣に向き合うきっかけとなったのは、医師から告げられた「覚悟しておいてください」という言葉だったそうです。
「必ず迎えなくてはならない日は、もうそう遠くない。いざ主人が逝ってしまってからバタバタするのは避けたい」
そのように考えられた奥様。まだご主人様が命をつないでいる中、葬儀を考えることには葛藤もあったそうですが、「慌ただしいなかで見送ることになって後悔はしたくない」との想いから、少しずつ葬儀について考え始めたといいます。
2.葬儀について調べ始めたが、疑問や不安が増えていった
寡黙であったご主人様は、交友関係を細かく話さなかったため、奥様は「家族だけで行う葬儀で十分かな」と考えていたといいます。
しかし、長年同じ会社に勤め、病気を機に退職されたご主人様のことを考えたとき、迷いが生じました。
「テレビでは家族葬のCMをよく見るけれど、うちはもし仕事関係の方も来られるとしたら、一般葬のほうがいいのだろうか?」
疑問に思ったものの、誰に尋ねればよいのか、そもそも何を相談すべきかさえ見当もつかなかったそうです。しかし、一人で悩んでいても時間は過ぎていきます。「まずは、ともかく葬儀社に連絡してみよう」と、奥様は行動を起こすことにしました。
3.電話で問い合わせて、相談したい葬儀社を絞り込んだ

奥様は、思い切ってホームページで調べた複数の葬儀社に電話をしてみることにしました。電話では「主人はまだ闘病中なのですが、一般葬と家族葬で迷っていて…」と、まとまらないまま伝えたそうです。
電話に対する葬儀社の対応は、各社さまざまだったといいます。ある会社ではプラン名と金額の説明が中心で、こちらの事情まで聞かれることはなかったそうです。別の会社とのやり取りでは、資料送付の案内を受けただけで、電話は短く終わってしまいました。
そのようななかでも、こちらの状況を丁寧に聞き取り、「一度対面でお話を伺いながら、ご不安を整理していきましょうか」と案内してくれた葬儀社がありました。電話した中で、「ここなら話を聞いてくれそうだ」と感じられた2社に事前相談を申し込むことにし、まずはその一社である「花葬儀」から話を聞くことにしたそうです。
4.一般葬か家族葬か?整理がつかないまま臨んだ事前相談
事前相談を申し込んだものの、奥様はまだ、何をどう相談すればいいのかもわからない状態でした。何から話せばいいのだろうと不安な気持ちで、奥様は当日を迎えました
緊張を解いてくれた、担当者の第一声
事前相談はご自宅で行うこともできましたが、ご主人が在宅で介護されている状況を踏まえ、奥様が近所の喫茶店を選び、そこで相談を行うことにしました。
「うまく状況を説明できるだろうか」「営業されるのではないか」と、不安を抱えて喫茶店へ向かわれた奥様。席につくと、葬儀をプランニングするメモリアルコンサルタントはこう声をかけたそうです。
「まずは、今お困りのことを何でもお話しください。今日は、何も決めなくて大丈夫ですよ」
その言葉に、「事務的にプランを勧めてくるわけではないのだ」と、奥様は安心したといいます。いきなり金額の話から入るのではなく、不安な気持ちに寄り添ってもらえたと感じられ、身構えていた気持ちが楽になったそうです。
話すうちに「意外と関わりのある人が多いかも」と思い始めた
奥様が最初に打ち明けたのは、「基本的には家族で静かに見送りたい。でも、主人に最後に会いたい人もいるかもしれない」というまとまらない気持ちでした。
「今は家族葬が普通ですし、主人もそんなに交友が広いタイプではないと思います。それでも、一般葬のほうがいいのでしょうか」
奥様の言葉を受け、メモリアルコンサルタントは「そのように迷われる方は、本当に多いですよ」とうなずき、ご主人様の仕事の内容、役職、社外のお付き合いなどを一つずつ聞き取っていったそうです。
質問に答えながら、毎年年賀状をくださる方など関わりのある方々を思い浮かべるうちに、ご主人の交友関係の広さにハッとしたそうです。
「思っていたよりも、主人と関わりのある人が多いのかもしれない」
奥様はそう感じたといいます。
一般葬と家族葬、それぞれの良い点・注意点を聞いて、自分たちに合う形が見えてきた
ご主人様の交友関係について話したところで、メモリアルコンサルタントから「家族葬にした場合」と「一般葬にした場合」、それぞれの良い点と注意点について説明がありました。
現役でお仕事をされている方や、退職直後で社会的なお付き合いが多い場合、ご家族が思っている以上に「最後に一目お別れをしたい」と思ってくれる方は多いものです。ご親族のみで葬儀を行うと、そうしたご友人や知人には、お別れの場が設けられないことになります。
メモリアルコンサルタントからは「お別れの機会がなかった知人や友人が、葬儀のあとにご自宅へ弔問に訪れることも多く、結果的にご遺族が対応に追われることもある」とも話がありました。
ご親族以外にも「最後のお別れをしたい」と思ってくださる方がどのくらいいるか、そして葬儀費用だけでなく、参列者からいただくお香典なども含めて総合的に捉えることの大切さを聞き、一般葬へのハードルの高さは少しずつ和らいでいったそうです。
一般葬でも、家族だけのお別れの時間はつくれると知った
参列者を広く招く一般葬の良い点に納得しつつ、奥様にはどうしても一つ気にかかることがありました。「たくさんの方がいらっしゃると、家族だけでゆっくりお別れする時間はなくなってしまうかもしれない」ということについてです。
迷いを口にされた奥様に、メモリアルコンサルタントからは「式の組み立て方次第で、ご家族だけの時間はきちんと確保できますよ」との答えが返ってきたそうです。
たとえば、葬儀の前の時間をご家族だけのひとときにしたり、通夜に来ていただく時間帯を分けたりと、工夫できる方法はあると伝えられました。
「『こうしなければいけません』と型にはめるのではなく、『ご家族に合う方法を一緒に考えましょう』と言っていただけたのが嬉しかったです。『一般葬には多くの方が来るから、気忙しいものだ』という思い込みが解けた気がしました」
奥様は、そのように振り返ってくださいました。「家族の時間」を諦めなくてよいとわかり、一般葬でお見送りをする方向へ気持ちが傾き始めたといいます。
5.事前相談で気づいた「どう送りたいか」を考える大切さ
花葬儀との事前相談を終えた奥様は、比較のために検討されていたもう1社の葬儀社へも足を運ばれました。複数社から話を聞いてみることで、ご自身が本当に大切にしたいことが見えてきたといいます。
2社を比較して見えてきた違い
花葬儀の後に受けた事前相談では、費用の概算や「どの規模の式にするか」という話が中心に進んでいったそうです。
「同じ事前相談でも、進め方は違うものなのだな、と思いました。プランや金額の話から入ると、葬儀を売っているという感じで、こちらの気持ちを言う前に話が進んでしまうんですね。まず『どう見送りたいか』を聞いてもらえるだけで、随分納得感が変わるものだとわかりました」
奥様は、そのように振り返ってくださいました。
事前相談を経て決まった、ご家族らしいお見送りの形
2社の事前相談を終えたころには、「一般葬にするか家族葬にするか」から、「ご主人をどう送りたいか」という軸へと、視点が変わっていたといいます。
ご主人様は長年、趣味でもあった本にまつわるお仕事をされていました。ご主人の経歴を事前相談で話すうちに、奥様は「仕事でお世話になった方々にも見送っていただきたい」と思うようになったそうです。
さらに「一般葬でも家族だけの時間はきちんと確保できる」と知り、形式そのものへの迷いもなくなり、万が一の際には一般葬を行うことを決断されました。
「最初から『家族葬か一般葬か選ぼう』というところから入っていたら、どちらに決めても悔いが残ったかもしれません。花葬儀のメモリアルコンサルタントの方は、一般葬か家族葬かという形式ではなく、『どんなお別れが主人にふさわしいか』を考えてくれました。事前相談でいろいろとわからないことを聞くことができたので、多くの人に囲まれたお別れも素敵だと納得できました。」
「もしもの時」の不安が小さくなり、夫と過ごす時間を大切にできた
葬儀社と実際に話すまでは、葬儀のことが頭をよぎり、心細く感じることもあったといいます。しかし、事前相談で複数社を比較検討し、「一般葬で送る」というお見送りの方針や、万が一のときに頼れる場所が定まったことで、不安は和らいだそうです。
「その時が来たらお任せすればいい」という安心感が生まれたおかげで、先の心配に気を取られることがなくなったといいます。
「あのまま悩んで行動を起こさなかったら、主人との残り僅かな時間も心穏やかではなかったかもしれません。万が一のときに頼れる先があるとわかったので、主人との時間に向き合えるようになりました」
6.ご縁のあった方々と大好きな本に囲まれた旅立ち

ほどなくしてご主人は永眠され、奥様は花葬儀に正式に依頼されます。
事前相談を経て、ご主人との時間を大切に過ごすなかで、希望のお見送りの形が徐々に決まっていった奥様。
「お世話になった方々にお別れの席を設ける一方で、家族だけのお別れの時間も確保したい」
その希望をメモリアルコンサルタントに伝えると、お通夜と葬儀・告別式の両日とも、一般の参列者が来られる前の時間を家族だけの時間として確保してくれることになりました。
一般葬の場合、来られる方の人数を事前に正確に把握するのは難しいものです。しかし、花葬儀のメモリアルコンサルタントが、過去の経験とご主人様の年齢や退職してからの年数、役職などをもとに人数を予測し、見合った広さの会場を提案してくれたといいます。
お料理はオードブル形式にし、返礼品は「実際にお渡しした分だけ」を精算するなど、人数の増減に備えた工夫のおかげで、大きな不足や無駄も出ず、無理なく対応できたそうです。
祭壇には、ご主人が仕事で携わった、大好きな本が飾られました。当日の葬儀には、会社の元同僚や後輩、学生時代の友人など、奥様が当初予想していたよりもはるかに多くの方がいらっしゃったそうです。
「主人は病気のためやむなく退職しましたが、本当に仕事が好きでした。葬儀当日、仕事関連の方だけでなく、高校時代の同窓生や大学サークルのお友達までたくさん駆けつけてくれ、『主人はこんなに大勢の方と関わり、愛されていたんだな』と胸がいっぱいになりました。大好きな本と仲間たちに囲まれて、本当に主人らしいよい旅立ちになったと思います」
奥様は、そのときの様子をそう語ってくださいました。一般葬を行うものかどうか初めは迷っていた奥様ですが、事前相談に足を運び落ち着いてお見送りの形を考えられたことが、結果として納得感のある、ご家族らしい葬儀につながったのではないでしょうか。
7.形式にとらわれず、「どう見送りたいか」を見つけるために

「家族だけで静かに送るべきか、ご縁のある方々にも声をかけるべきか」と、ご葬儀の形式で悩まれる方は少なくありません。
今回の奥様のケースで何よりも大きかったのは、「一般葬か家族葬か」という枠組みにとらわれず、「主人をどう送りたいか」という軸で考えられたことでした。
その結果、お世話になった方々からの温かい想いに触れながら、ご家族の静かな時間も大切にする、ご家族のご要望に沿ったお見送りが叶えられました。葬儀の形は、決して二択ではないのです。
「何を聞けばいいのかわからない」という状態でも構いませんので、迷われているときこそ、まずは一度ご相談ください。
私たち花葬儀のメモリアルコンサルタントが、ご家族の状況や故人様のお人柄を一つひとつ伺いながら、後悔のないお見送りの形を一緒に考えさせていただきます。
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