終活準備でやるべき6つのこと|目的・始め方・注意点も解説
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- 【 終活の基礎知識 】

「終活準備を始めたいけれど、何から手を付ければよいのかわからない」という声は少なくありません。結論からいうと、終活準備は年齢に関係なく「思い立ったとき」から始めるのが理想です。最初は、身辺整理や情報の見える化など、心身の負担が少ないことから取り組むと無理なく進められます。
本記事では、終活準備でやるべきことを【身辺整理/ご家族への備え/介護・医療/財産管理/葬儀/お墓】の6つに分けて解説します。
【もくじ】
1.終活準備を始める目的は?
ご家族に迷惑をかけないため
日本では高齢化が一層進み、公的統計でも65歳以上の方はすでに全人口の約3割を占めるようになりました。さらに、高齢者だけの世帯やひとり暮らしの世帯も年々増えています。昔は大家族だったので、親の介護は兄弟やご親族などが分担していました。また、たいていは先祖代々のお墓もあったので、本人が老後の心配やお墓の準備などをする必要はほとんどありませんでした。
しかし、少子高齢化、さらに核家族化が進んだ現在では、ひとりの子どもが親の介護やお墓の管理を担うケースが増え、ご家族の負担が大きくなりがちです。
そこで、せめて自分が亡くなったときには、「残された家族に迷惑がかからないように準備をしておきたい」と考える人が増えています。
老後の不安を払拭し、人生を前向きに楽しむため
自分の死と向き合ったり、完璧に終活準備をしたりすることは、つらく労力のかかる作業になりがちです。
確かにご家族に迷惑がかからないようにすることが終活準備の大きな目的のひとつではありますが、本来、重荷を感じながら行うものではないことを心に留めてください。
終活準備は、自分の死後の相続や葬儀、お墓のことなどに関する不安を払拭し、人生を前向きに楽しむために行うものでもあるのです。
2.終活準備はいつから始める?

終活準備は、いつから始めればよいのでしょうか。ここでは、終活準備を始めるタイミングについて解説します。
健康なうちから始めましょう
終活準備は、健康なうちに始めるのがベストです。のちほどご紹介しますが、介護施設の見学、遺産の総額の把握、相続に関する手続き、葬儀社との打ち合わせ、墓地の見学や購入など、終活準備ではやることが多くあり、冷静な判断力や気力、体力が求められます。
ですから、終活準備はぜひ元気で健康なうちから始め、自分の言葉で意思を明確にされることをおすすめします。
「思い立ったとき」が適切なタイミング
終活準備を始めるタイミングは、多くのサラリーマンの方が定年を迎える60歳代以上をイメージする方が多いでしょう。しかし、終活準備を始めるのに早すぎるということはありません。
死が突然やってくる場合もあります。また、病気がちであったり、多額の財産があったりと、人それぞれに置かれている状況は異なります。終活準備も人それぞれで、年齢にかかわらず「始めたい」「始められる」タイミングでスタートすればよいでしょう。
3.終活準備1|まずは身辺整理から始める

ここからは、「終活準備でやるべき6つのこと」の具体的な内容について説明していきます。
まず、終活準備の第一歩として、身の回りの物とデジタル情報を整理し、ご家族の負担を減らすポイントを解説します。
大事なもの、不用品の整理
亡くなった方の遺品が多い場合、ご家族には大変な負担がかかります。価値のあるものがあるのか、捨ててもよいものなのか、形見分けしたほうがよいのか――などと悩まなければならず、心的負担は計り知れません。さらに、処分するにも費用がかかるケースが多々あります。
そこで、身辺のものを整理する「生前整理」が重要になるわけです。終活準備のひとつとして、大事なものと不用品とに分けて、できれば不用品は処分するようにしましょう。
そして大事なものは、価値があるもの、形見分けしてもらいたいものなどに分別し、ご家族にわかるようにしておくことをおすすめします。
インターネット上の個人情報の整理
身辺整理には、デジタル情報の整理(デジタル遺品への備え)も含まれます。
現状で不要な情報は処理をして、亡くなったあとに処分をしてほしい場合には、その際に必要となるパスワードやログイン情報のメモを残しておきましょう。
身辺整理は「遺品整理を見据えた準備」ともいわれる大切な作業です。一度、整理しても、時間が経つと状況が変わることがありますので、定期的に見直しをすることが安心につながります。
4.終活準備2|ご家族のためにできること

終活準備としては、残されたご家族のために、エンディングノートや遺言書を作成することがとても重要です。
エンディングノートを準備する
今や終活準備に必須となっているのがエンディングノート。自身の情報や身近な人たちに伝えておきたい希望や情報、ご家族へのメッセージなどを書き留めたノートのことをいいます。
エンディングノートの書き方に決まりはなく、普通の大学ノートなどでもかまいませんが、現在ではさまざまなエンディングノートが市販されているので、その中から自分に合ったものを選んで書いてもよいでしょう。
一般的に、おおよそ以下の項目を書くようになっています。
- • 自身の個人情報:名前、生年月日、本籍地、重要書類の保管場所など
- • 葬儀を知らせてほしい親戚や友人の情報
- • 資産の情報:銀行口座の情報、資産の目録、借金など
- • 医療の希望:かかりつけ医、服薬している薬、延命措置や終末期医療に関する希望など
- • 葬儀の希望:喪主の希望、菩提寺の連絡先、葬儀形式や予算など
- • お墓の希望:埋葬方法や墓地の希望、すでに墓地がある場合にはその情報など
- • ご家族へのメッセージ
エンディングノートは一度書いたら終わりではなく、数年ごとに内容を更新することが重要です。
遺言書の作成
財産がある場合には、たとえ少額であっても相続の際にはもめ事になるかもしれません。
そこで重要になるのが法的効力を持つ遺言書です。財産を誰にどのような配分で相続させるかを明確にした遺言書を作成しておけば、相続トラブル(争族)の回避につながるでしょう。また、遺言書により、自分の希望を反映した財産分与をすることもできます。
遺言書作成のポイント
遺言書の作成方法には、細かい決まりがあり、それ以外の方法で書かれたものは無効になります。ですから、遺言書が無効になるリスクをゼロにしたい場合は、遺言書作成のプロに相談しながら作成することをおすすめします。
また、状況や気持ちが変化することもあるので、終活準備の一環としての一定期間ごとに見直すようにするとよいでしょう。
遺言書の種類
遺言書には、次のように「自筆証書遺言」「公正証書遺言」「秘密証書遺言」の3種類があります。
■自筆証書遺言
自筆で作成する遺言書です。あくまで自筆が基本なので、パソコンなどで作成したものは無効です。自分で作成できるため簡単ではありますが、指定の形式でない部分があるなど少しでも不備があると無効になってしまうので注意が必要です。
■公正証書遺言
法務省が管轄する公証役場で作成する遺言書です。自身の考えを伝えると、公証人が遺言書の作成から発行、保管までを行ってくれます。専門家が作成してくれるので無効になることがないため、安心です。
■秘密証書遺言
自分で作成し公証役場で保管してもらう遺言書です。遺言を誰にも知らせなくて済みますが、公証役場では内容の確認をしないので、開封して不備が見つかった場合には無効となってしまいます。
遺言書にはそれぞれ特徴がありますので、ご自身にはどの方法が適しているかを考えながら、早めに準備しておきましょう。
5.終活準備3|介護・医療に関する意思表示

「介護が必要になった場合のケアの方法」や「どのような最期を迎えたいかの希望」について意思表示をしないまま、認知症になったり、病気で意識が混濁したりすると、ご家族がそれらを決めなければならなくなります。
ここでは、介護や医療の希望を元気なうちに整理し、いざというときにご家族が迷わないための終活準備をまとめます。
介護はどうしてほしいか
高齢になって足腰が弱る、または認知症になるなどして日常生活をひとりでは送れなくなったときに備えて、介護をどうするかを自分の希望を伝えながらご家族と話し合っておくとよいでしょう。
また、介護施設への入居も視野に入れている方には、いろいろな施設を見学することをおすすめします。介護施設は質も値段もピンからキリまであるので、実際に見ておくと、いざというときに役立ちます。
終末期についての考え方
終末期に本人の意思確認ができない場合、医師からご家族に「延命治療をどうするか」の意思確認や話し合いが行われます。また、最期をどこで迎えるか(病院、施設、自宅など)の選択をご家族がしなければならない場面もあるでしょう。
そのときになってご家族が慌てないために、自分の希望やご家族の状況をかんがみて、終活準備中に終末期についての考えをまとめておくことをおすすめします。
延命治療はどうするか
延命治療は、その名のとおり、病気を治療するのではなく命を延ばすための治療です。具体的には、チューブを使って栄養分や水分を体内に送り込んだり、呼吸をさせるために呼吸器を用いたりします。
延命治療を施すかどうかをご家族が決めなければならない状況になった場合、家族間で意見が分かれたり、迷いが生じたりすることが考えられます。その結果、選択した内容に後悔するなど、ご家族の精神的負担が生じてしまうかもしれません。
また、近年では、「延命治療は医師や家族ではなく、本人が決めた方がよいのではないか」という考え方も広まってきています。いざというときに、ご家族が慌てずに済むように、終活準備のひとつとしてご自身がどうしたいのかを書き留めたり話しておいたりすると、安心できるのではないでしょうか。
終末期をどこで過ごすか
病気や老衰などで余命が短い人が、残された時間をできるだけ苦しまずに過ごせるように行われる医療を終末期医療(ターミナルケア)と呼びます。終末期医療は、病院だけでなく、かかりつけ医などがいれば介護施設や自宅で受けることも可能です。
終末期を施設や自宅で過ごすことを希望する場合は、ご家族にもその意向を伝え、早いうちから在宅医療に対応するかかりつけ医を持っておけば安心でしょう。
介護や医療に関して考える際には、老後の生活資金や介護費用の見通しも合わせて検討しておくと、ご家族の負担を軽減できます。
6.終活準備4|財産の管理と整理

財産整理は、終活準備の中でも特に、相続トラブルを防ぐためにも欠かせない項目です。
預貯金や不動産などの情報が分散していると相続手続きが滞るため、早めに整理し、ご家族と共有しておきましょう。
預貯金などの財産の書き出し
財産の管理と整理は、まずは自分が持っている預貯金や有価証券などの財産を書き出すことから始めます。負債も含めて、以下の内容について整理します。
- ・預貯金
銀行名、支店名、口座番号、預貯金の名称、残高、口座名義人 - ・株式・債券
株式の銘柄、株数、有価証券の内容、金銭を貸した相手など債権の詳細 - ・不動産
所有している土地や家屋、登記上の持ち主の名前 - ・その他の資産
- ・生命保険
加入している保険会社名、契約している保険の種類、証券番号、契約者名、被保険者名、満期日、支払満了日、保険金額、保険金受取人 - ・個人年金・企業年金
年金の名称、会社名、証券番号、払込終了年月日、被契約者、契約者、受取人、年間の年金額、年金開始日、企業年金 担当者の連絡先 - ・負債
家のローン、金融機関や個人からの借入内容、銀行名や口座番号、証券会社名や顧客番号など、相続の手続きに必要となる情報も一緒に書き出しましょう。ただし、暗証番号などは防犯のためにヒントとなる言葉で残しておくことをおすすめします。書き出した財産のリスト、通帳、契約書、保険証書、印鑑、借用書などの保管場所は、ご家族に教えておきましょう。
また、マイナスの財産がある場合は、詳細を記載しておきます。負債があることを知らずに相続したことで、相続人が予期しなかった負債を抱えてしまうことを防ぐためです。残された方たちが遺産を相続するか、放棄するかを決定できるよう、プラスとマイナスの財産全てを記載しておきます。
財産の整理と定期的な見直し
銀行口座が複数ある、多くの証券会社と取引しているなどの場合には、もし、問題がないのであれば、できるだけまとめましょう。それだけで、相続の手続きは、かなり楽になります。
預貯金や株式、またローン残高などは常に変動するため、定期的な見直しをして、そのたびにご家族と情報を共有することをおすすめします。
終活準備期間中に必要な老後資金を確保
今の自分の財産を把握できれば、「希望する老後の生活水準を維持するにはいくら不足しているか」がわかります。十分な老後資金があれば安心ですが、そうでない場合には、終活準備期間中に必要となるであろう老後資金を確保するようにします。
たとえば、金融資産や不動産、高額商品などを売却して現金化するなどの方法が考えられます。日常生活で節約をして貯蓄にまわすこともひとつの方法です。
7.終活準備5|葬儀の希望を整理する

ご家族の負担を減らすため、葬儀の希望を健康なうちに整理しておくことは大切です。呼ぶ人・葬儀形式・費用の考え方など、最低限の項目だけでも決めておくと、いざというときに大幅に楽になります。
ここでは、終活準備として葬儀の希望をまとめる手順を解説します。
葬儀の際に知らせてほしい友人、親戚リスト作成
葬儀の際に知らせてほしい友人やご親族については、名前と連絡先を書いたリストを作成してご家族に渡しておくと、ご家族もスムーズに連絡ができます。
引っ越しがあったり、連絡先が変わったりするので、たとえば1年に一度など定期的に情報を更新するとよいでしょう。
葬儀社の情報収集
自分の死後、ご家族は情報を収集し吟味する時間がないまま、病院に紹介された葬儀社やサイトで見つけた葬儀社などに葬儀を任せてしまうかもしれません。ご自身の葬儀に希望や理想がある場合は、事前相談などを活用して「どんな葬儀社があるのか」「どんな形式が選べるのか」などの情報収集をしておきましょう。
葬儀費用、葬儀の生前予約
葬儀社の情報収集をしたら、その中から任せてもよいと思う葬儀社を選び、見積もりをとることもおすすめです。おおよその葬儀費用を確認し準備しておくと、ご家族の負担も軽くなります。
また、近年は「生前予約」を利用する方も増えています。生前に葬儀社と契約して費用を支払っておけば、突然の葬儀でもご家族が慌てずに手続きを進められます。可能であれば、ご家族と話し合いながら、納得できる葬儀社を選んでおくことをおすすめします。
遺影の準備
遺影の準備は、意外と盲点です。葬儀に参列した方々が見てくれる自分の姿であり、残されたご家族にも受け継がれるものなので、気に入ったものを準備しておくと自身のためにもなりますし、ご家族の手間も省けます。
遺影写真がデジタルデータの場合、画素数が小さすぎると、写真を大きく引き伸ばしたときに、画質が粗くなり輪郭がぼやけてしまう可能性があります。ですから、できるだけ画素数が200万画素以上のものを選ぶようにします。
手元にそのような写真がなければ、フォトスタジオなどで撮影してもよいでしょう。
葬儀に関する希望も、時間の経過とともに変わることがあります。費用の考え方や葬儀形式の希望など、数年に一度は見直しをしておくと、ご自身の気持ちにより沿った準備ができます。
8.終活準備6|お墓の準備と手続き

代々のお墓があり、そこに納骨されることが決まっているのであれば用意は不要です。しかし、新たにお墓を持たなければならないときには、場合によっては高額になるケースも予想されるので、終活中に準備しておくことをおすすめします。
墓地の情報収集と選び方から契約まで
1.墓地の情報収集
お墓の準備は、墓地選びから始まります。
墓地には、大きく以下のような種類があります。
公営墓地
都道府県や市町村などの自治体が運営する墓地です。宗教的な制約がなく、比較的安価に購入できますが、募集期間が限られていることに加えて抽選なので、予定していたスケジュールで購入できるかどうかはわかりません。また、墓地の所在地と同じ地域の住民であることが条件となります。
民営墓地
公益法人や宗教法人などの民間会社が運営する墓地です。宗教的な制約がない点は公営墓地と同じですが、さらに購入する側に必要となる条件や資格が少ない点が特徴です。ただ、公営墓地より購入費用や維持費がかなり高い傾向にあります。
寺院墓地
寺院など宗教法人が運営する墓地です。自院の境内にある墓地で、購入にあたっては自院の檀家になることが条件となる場合もあります。葬儀や法事の際に読経や供養を僧侶にしてもらうときには、運営している寺院にお願いするのが基本です。
永代供養墓地
お墓参りをしてくれる人がいないなどの場合に、寺院や霊園が代わって供養をしてくれる墓地です。最初に費用を支払えば、あとの維持費用は発生しません。
このように、墓地は種類によって購入に必要となる条件や購入料金、維持費などが大きく異なります。そこで、終活準備において、まずは墓地の情報収集をすることが肝心です。
2.墓地の選び方
情報が出そろったら、いよいよ購入する墓地を決定します。その際、まずは墓地までのアクセスや管理費用、環境など、選ぶ際のポイントの優先順位を決めましょう。これをしないと、迷ってばかりで、なかなか決めることができません。
お墓にお参りをするのも、維持費を負担するのもご家族なので、優先順位もご家族と一緒に決めて、最終的な決定も自分だけでなくご家族の納得も得て行うようにしましょう。
3.墓地の契約
墓地をどこにするか決めたあとは契約を結びますが、埋葬を行う前であっても、使用契約が成立した時点から維持費と管理料などの支払いが発生するので注意してください。
墓石の選び方
墓地が決まったら、次は墓石選びです。
墓石の形や石の種類、彫刻・文字などを決めて石材店に墓石をつくってもらいますが、完成までには約2~3ヵ月かかるので時間的に余裕を持ってつくるようにします。
墓石の値段を大きく左右するのは石材です。昔は国産しかありませんでしたが、今は輸入石材もあります。石材によって値段は幅広いので、それぞれの石材の特徴を石材店の方から説明してもらい、満足できるものを選びましょう。
9.終活を前もって準備するメリットは?

終活準備は、ご家族やご自身のために確かに必要ですが、終活準備を前もって行うことで得られるメリットとは何でしょうか。
余裕を持って準備を進められる
終活準備を健康なうちに行えば、考える時間や準備する時間、検討する時間を十分に持つことができます。
終活においてはさまざまなことを決めていかなければなりませんが、前もって行うことで時間に余裕ができ、情報収集や比較検討、ご家族との話し合いがじっくりと行えます。
健康なうちに正確な判断ができる
高齢になると知らず知らずに物忘れが進んだり、急に病気になったりすることが多々あります。そのような状況になった場合、とても正確な判断はできません。
しかし、健康な状態のときに前もって終活準備を行うことで、正確な判断をすることができます。
ご家族に安心してもらえる
終活準備において、情報の整理(個人情報、友人・知人のリスト作成など)、身の回りの物を処分するなど、ご自身でできることを事前に済ませておくことで、いざというときのご家族の負担を減らすことができます。
また、財産、介護、終末期医療や葬儀のことなど、ご家族からは聞きづらいことを本人が明示することにより、ご家族の心配や不安も軽減できます。
10.終活準備をスムーズに進めるコツと注意点
終活準備は、やることが山ほどあり、また重要なことばかりです。そこで、スムーズに進めるためのコツと、忘れてはならない注意点をご紹介します。
体調・体力に合わせて無理なく行う
終活準備をスムーズに進める最大のコツは、体調や体力に合わせて無理なく行うことだと言っても過言ではありません。
終活準備は、自分の死と向き合う行為です。体調が悪いのに無理をして行えば、続けることが嫌になったり、冷静な判断をくだせなくなったりします。自分の体調と相談しながら、体調が悪ければ休み、体力が必要な作業はあとまわしにしましょう。
優先順位をつける
しなければならないことが山ほどあるので、どこから始めるのか、優先順位をつけると取り組みやすくなります。
人それぞれに置かれている状況は違うので、当然、やるべき優先順位も違ってきます。何から手をつけるべきか自分の状況に合わせて進めるとよいでしょう。
終活アプリを利用する
最近は、終活準備にアプリを活用する方も増えています。財産・相続・介護や医療の希望、葬儀やお墓に関する情報をまとめるツールとして便利で、ノートより整理しやすい点が特徴です。
終活アプリの中には、記録内容をもとに老後の生活設計をサポートしてくれるものもあり、用途に応じて使い分けることができます。ただし、アプリはサービスが終了する可能性もあるため、重要な情報は紙の書類でも残しておくことをおすすめします。
ご家族と情報を共有する
終活準備の中には、ご家族に情報を共有しておいたほうがよいものや、ご家族と相談しながら決めたほうがよいものが多くあります。
何もかもひとりで抱え込むのではなく、ご家族に終活をしていることを伝え、知っていてほしい情報の保管場所などを伝えたり、必要があれば随時、相談したりすることが、終活準備を上手に行うポイントです。
11.終活準備に関するQ&A
A.終活準備の最初は、身辺整理と情報の見える化から始め、やることの優先順位を決めるのがおすすめです。
財産、医療、葬儀、お墓など、準備項目は多岐にわたりますが、負担が少ない身辺整理や情報の見える化から始めると無理なく進められます。
A.はい、終活準備と老後資金の確保は同時に考えるのが理想です。
財産の整理を行うことで、現在の収支や資産状況が明確になり、将来必要となる費用とのギャップも把握しやすくなります。葬儀費用や介護費用など、老後に想定される支出を見える化することで、無理のない資金計画を立てられるでしょう。
A.緊急性の観点から優先して伝えたいのは、「医療や介護に関する希望」です。判断が求められる場面が突然訪れることもあるためです。
いきなり話すのが難しい場合は、財産の整理や葬儀・お墓の希望など、ご家族の負担に直結する内容を共有するとよいでしょう。
話しづらいテーマもありますが、小さなことから少しずつ話すことで、安心につながる終活準備が進められます。
12.終活準備を「自分を見つめ直し前向きに生きていく機会」に
終活準備の目的は、「老後の不安を払拭し、人生を前向きに楽しむため」だと述べましたが、自らが歩んできた足跡を確認し、自分自身を見つめ直す機会にもなります。
今までを振り返りつつ、今後の人生を前向きに考えることで、「これからやりたいこと」「いきがい」を見出せるかもしれません。また、残された時間の貴重さを再認識し、幸せに前向きに生きていこうとするモチベーションも湧いてくるのではないでしょうか。
終活準備には、「亡くなったあとに向けた準備」と「残された人生をどう生きるかを決める」という2つの側面があります。どちらの作業も、心に余裕を持ちながら進めていくことで、ご自身に合った終活準備につながるでしょう。
終活準備について不安がある方は、花葬儀の事前相談をご利用ください。葬儀費用の目安、事前の準備、エンディングノートの書き方など、ご家族に負担をかけないためのポイントを専門スタッフがわかりやすくお伝えします。元気なうちに準備を始めることで、より安心して人生をお過ごしいただけます。











