エンバーミングで後悔しないために|具体事例や判断のポイントを解説|葬儀・家族葬・お葬式なら「花葬儀」

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エンバーミングで後悔しないために|具体事例や判断のポイントを解説

エンバーミングで後悔しないために|具体事例や判断のポイントを解説

エンバーミングは、故人様とのお別れの時間をより良いものにするための選択肢です。しかし情報が不足していると、思わぬ後悔につながる可能性も否定できません。

近年、ご遺族の悲しみに寄り添う「グリーフケア」のひとつとしても認識されつつあるエンバーミング。「本当に必要なのだろうか」「後悔しないだろうか」といった迷いを抱えず、大切な人と納得のいくお別れをするためには、どのようなことに気を付けたらよいのでしょうか。

この記事では、エンバーミングを検討する前に押さえておきたいポイントを詳しく解説します。ぜひ最後までお付き合いください。

1.エンバーミングとは何か

エンバーミングとは何か

まずは、エンバーミングについての基本を押さえましょう。
こちらで詳しくご紹介します。

エンバーミングの定義と目的

エンバーミング(遺体衛生保全)とは、ご遺体の防腐を目的に行う、以下の特殊技術を指します。

・消毒・殺菌
感染症を防ぐために、ご遺体の消毒・殺菌を行う

・腐敗の防止
全身に防腐剤を注入するなど、ご遺体の腐敗を防ぐ

・見た目の再現
事故による傷や治療痕などを整え、生前の姿に近い状態を再現する

日本でエンバーミングを行うのは、一般社団法人日本遺体衛生保全協会(IFSA)認定の資格を取得した「エンバーマー」です。国家資格ではないものの、高い専門知識や技術が求められます。

日本における現状と普及率

エンバーミングの歴史は古く、紀元前3200年ごろの古代エジプトで始まったとされています。その後ヨーロッパの医学に取り入れられ、1861年から始まったアメリカの南北戦争で戦死者を長期搬送するための方法として採用されると、欧米で広く普及するようになりました。現在アメリカでは、ほとんどのご遺体にエンバーミング処置が施されています。

日本に初めてエンバーミング施設が誕生したのは1988年です。ただし、火葬が法律で定められており、ご遺体の長期保存の必要性が低かったため、すぐには広まりませんでした。

しかし、1995年の阪神・淡路大震災をきっかけに関心が高まり、2000年度には年間実施件数が1万件を超えました。さらに、コロナ禍となった2020年度には、ご遺族へのウイルス感染を防ぐ手段としても注目され、2024年度には過去最多となる8万件以上に達しました。エンバーミングが行える専用の国内施設数も、10年前と比べると倍近くに増えています。

エンゼルケア・湯かんとの違い

エンバーミングと混同されやすいものとして「エンゼルケア」や「湯かん」などがあります。それぞれの違いは以下の通りです。

【エンバーミング、エンゼルケア、湯かんの違い】
処置名 主な内容 主な目的
エンバーミング 防腐剤の注入、傷の修復、ご遺体の殺菌・消毒 など ご遺体の長期的な保全を目的とした処置。損傷した箇所の修復も行う
エンゼルケア 目や口を閉じる、髪型を整える、化粧(ラストメイク)を施す、医療器具を外す など 外見を整え、故人様の尊厳を守ること
湯かん ご遺体をぬるま湯、またはアルコールできれいにする 日本古来の水で清める風習と、仏教儀式が融合した葬送儀礼。故人様を清らかな姿で送る意味合いもある

詳しくは「エンバーミングとは?」の記事をご覧ください。

2.エンバーミングで「後悔」が生じるケースとは?

ご遺体の状態を清潔にし、長く保存できるようにするエンバーミングですが、選んだ結果、後悔してしまうことも少なくないようです。
こちらでは、よくある後悔の理由を3つに整理してご紹介します。

ケース1:冷静に判断できず、不要な契約をしてしまった

大切な方を亡くした直後は、深い悲しみと混乱の中にあり、気持ちの整理がつかないことがほとんどです。そのため、葬儀や関連するサービスについて冷静に情報を精査する余裕がなく、案内されるままに契約を進めてしまうケースも少なくありません。

特にエンバーミングでは、防腐処置の一環として故人様のお身体にメスを入れることがあり、後になって「意味のない傷をつけてしまった」と後悔の念を抱く方もいらっしゃいます。

ケース2:実際にかかった費用が見込みと違った

次に多い後悔が「費用面」です。エンバーミングの基本料金は15〜25万円とされますが、状況に応じて以下のような費用が別途発生するケースもあります。

・損傷に対する追加の処置費用
・遠距離搬送に伴う費用
・安置施設の延泊費 など

事前に基本料金と追加で発生する費用を確認しなかった結果、想定よりも高い金額を請求され、後悔が残ることもあります。

ケース3:意向が伝わっていなかった(衣装・表情・修復など)

エンバーミングの大きな目的のひとつに、「故人様らしい姿でお別れをすること」があります。しかし、その「らしさ」をどう再現するか、また、どこまで再現できるのかは、ご家族と施術者(エンバーマー)との認識のズレが生じやすい領域です。

認識に相違があるままエンバーミングを施してしまうと、思っていた通りのお姿にはならず、後悔や悲しみが残ってしまうでしょう。

3.エンバーミングのメリット・デメリット

エンバーミングは高度な処置であるからこそ、「やるべきかどうか」に迷う方も多くいらっしゃいます。

こちらでは、エンバーミングのメリットとリスクを詳しくご紹介します。正しく理解し、後悔のない選択へとつなげましょう。

エンバーミングのメリット

まずは、エンバーミングのメリットをご紹介します。

葬儀までの日数が空いても安心

「遠方で亡くなったためにご遺体の移送に時間がかかる」「火葬場の予約がすぐに取れず、葬儀まで日数があいてしまう」といった状況が起こることもあります。そのような場合でも、エンバーミングを施すことで、ご遺体の状態を長期間にわたり安定して保つことができます。

時間的な制約に追われることなく、葬儀の日程を落ち着いて調整したり、遠方に住むご家族やご親族が集まるのを待ったりすることが可能となるでしょう。

故人様と安心して対面できる

感染症が原因で亡くなられた場合、ご遺族や周囲の方々への二次感染を防ぐために、故人様との面会が制限されることがあります。本来であれば最後に顔を見てお別れをしたいのに、それが叶わないという状況は、ご遺族にとって大きな悲しみや心残りとなるものです。

こうした場合にエンバーミングを施すことで、感染リスクを減らすことができ、故人様のお顔に触れたり、安心してお体に近づいたりすることが可能になります。

生前に近いお姿でお別れができる

ご遺体が事故や闘病によって大きな変化を受け、面影を失ってしまうことがあります。エンバーミングによって生前に近いお姿へと修復することで、ご遺族の精神的なショックを和らげることができるでしょう。このようなご遺族の心のケアは「グリーフケア」のひとつであり、悲しみを乗り越える大きな役割を果たします。

エンバーミングのデメリット

次に、エンバーミングを行ううえで考えられるデメリットをご紹介します。

お身体の切開が必要となる

エンバーミングでは、専用の器具を用いて血管に薬剤を注入するため、お身体の一部を切開する工程が必要になることがあります。鎖骨または胸部、そして腹部の2箇所にそれぞれ1~1.5cm程度の切開となり、傷口がご遺族の目に入りにくくなるよう配慮されています。

しかし「身体に手を加えることに抵抗がある」「自然のまま見送りたい」というご遺族にとっては、心理的に受け入れづらいこともあるでしょう。

処置が長引く可能性

エンバーミングは専用の施設で行うため、ご遺体のある場所によっては、長時間の移動が必要になります。エンバーミングの処置そのものも平均して3~4時間かかるため、故人様と長く離れなければならないケースもあるでしょう。また、処置までの時間がかかるほど、安置のための費用もかかります。

やり直しができない

エンバーミングは、基本的にやり直しができません。「表情の作り方」「肌の色味」「衣装の整え方」などが希望通りになるよう、あらかじめどのような仕上がりを望むのかをできるだけ具体的に伝えることが大切です。

4.エンバーミングが適しているケースと不要なケース

エンバーミングが適しているケースと不要なケース

エンバーミングは全てのご家庭にとって必須の処置ではありません。お身体の状態や故人様の意思、費用感などに応じて「やるべきかどうか」を見極める必要があります。
ここでは、処置を行うべきケースと、必要のないケースをご紹介します。

エンバーミングが適しているケース

エンバーミングを行った方がよいケースは、主に以下の通りです。

・諸事情で火葬までの日程が大きく空いてしまう場合
・故人様が感染症を患っていたなど、衛生面への配慮が求められる場合
・亡くなった原因(病気、事故)によって、元気だったころの姿と大きく変わってしまった場合
・海外で亡くなり、搬送が必要となった場合

これらの状況では、エンバーミングによってご家族の安全、ならびに精神的な負担の軽減が期待されます。

エンバーミングが不要なケース

エンバーミングが不要とされるケースは以下の通りです。

・火葬までの日程が一般的な日数の範囲内である場合
・予算に限りがあり、他の葬儀サービスに重点を置きたい場合
・自然なかたちでの見送りを望んでおり、処置を加えたくないと感じている場合

エンバーミングを行うかの最終的な判断は、ご家族や葬儀社と相談の上決めましょう。

5.エンバーミングで後悔しないためのポイント

エンバーミングは、技術的にも金銭的にも負担が大きい選択肢であるため、実施するかどうかは慎重な判断が求められます。
こちらでは、後悔を防ぐためのポイントを丁寧にご紹介します。

内容や金額を細かく確認

ご紹介したように、エンバーミングによる後悔は、施術内容や金額に対する理解不足が原因のひとつとされています。依頼する前に、内容を細かく確認しましょう。具体的には以下の通りです。

・基本料金に含まれる処置の内容
・追加費用発生の条件
・仕上がりに満足できなかった場合の対応
・エンバーミングに必要な書類

確認した内容は書面や口頭で記録しておくと安心です。また、希望をより具体的に伝えるために、故人様の生前のご様子が伝わる写真を用意するとよいでしょう。

信頼できる葬儀社に依頼する

エンバーミングで後悔しないためには、依頼する葬儀社の質も重要なポイントです。ご遺族の不安をあおり、本来不要な契約を結ばせようとする葬儀社も中にはいるため、以下のポイントに注目することをおすすめします。

・具体的な説明もないままに、エンバーミングを強く勧めていないか
・施術の内容、費用、デメリットなど、包み隠さず説明してくれているか
・見積書や同意書は明確か。また、書かれている内容について説明してくれているか
・エンバーミングの実績は豊富か
・エンバーミング以外の提案も柔軟に行ってくれるか

質のよい葬儀社は、葬儀の満足度にも大きく影響します。「信頼できる葬儀社の選び方」の記事もぜひ参考になさってください。

家族間で意思を共有しておく

ご遺体の扱いについては、さまざまな考え方があります。エンバーミングを行うかは、必ずご家族とよく話し合ってから決めましょう。

また、故人様の意思を尊重することも大切です。エンディングノートや遺言書、生前の会話にヒントがないかを振り返り、希望する衣装やメイクのスタイル、自然なお別れを望んでいたかなどを確認しましょう。全員が納得したうえで選択することが、後悔のないお見送りにつながります。

6.エンバーミングに関するQ&A


A. 約2週間とされています。

日本での一般的なエンバーミングによって防腐処理が施されたご遺体は、2週間程度保存が可能とされています。しかしその間にも、ご遺体の状態は少しずつ変化する点に留意しましょう。

なお、一般社団法人日本遺体衛生保全協会では、「海外移送をする場合を除いて、死亡と判定された日から50日を超えて保全しない」と定めています。

引用:一般社団法人 日本遺体衛生保全協会 エンバーミングの法的解釈
URL:https://www.embalming.jp/embalming/interpretation/


A. 「亡くなられてからすぐ」が理想です。

亡くなられた方のお身体は、時間の経過と共に様子が少しずつ変わります。特に夏場や室温が高い場所では変化が早まりやすく、処置の可否にも関わるため、希望する場合はなるべく早めに葬儀社へ連絡しましょう。

依頼の際は、専用の依頼書の他に「死亡診断書のコピー」が必要ですので、用意しておくと手続きがスムーズに進みます。原本の取得には費用がかかりますので「死亡診断書の料金はいくら?」も併せて確認しておきましょう。


A. 基本的に、やり直すことはできません。

エンバーミングは、体内への薬剤注入や血液の除去など、不可逆的な処置を伴うため、一度開始されたら途中で中断したり、取りやめたりすることはできません。

そのため、施術に入る前に「本当に必要か」「処置内容や費用に納得できているか」を十分に確認する必要があります。また、ご家族全員の合意を得たうえで進めることが、トラブル防止にもつながります。

7.エンバーミングについて知り、後悔のないお別れを選びましょう

エンバーミングについて知り、後悔のないお別れを選びましょう

エンバーミングは、ご遺体を衛生的に保ち、ご家族が安心してお別れの時間を過ごせるように整える重要な選択肢のひとつです。しかし、「必要なかった」「希望と仕上がりが違った」といった後悔が生じることもあります。後悔のない選択のためには、エンバーミングについての基本を知った上で、周囲とよく相談することが大切です。

いざという時のご相談は、花葬儀にお任せください。経験豊富なスタッフが、納得のいくお別れをサポートいたします。「エンバーミングが必要かわからない」といった状態でも、中立の立場でご提案いたしますのでどうぞご安心ください。

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