喪服がないときはどうする?急な訃報で慌てた私の体験談
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- 【 葬儀・葬式のマナー 】

「大切な人の訃報が届いたけれど、喪服がない」
「今度の葬儀で着ようと思っていたのに、体型が変わってしまい、昔の喪服が入らなくなっていた」
思わずヒヤッとしてしまう状況に直面した場合、「急いで購入しなければ」と考える方は多いのではないでしょうか。しかし、喪服を用意する方法は、購入だけではありません。
今回は、花葬儀でおばあ様の葬儀を執り行ったA.Oさん(27歳女性・会社員)の体験をご紹介します。数日後に控えた葬儀を前に喪服がないことに気づいたA.Oさんは、どのようにして喪服を準備し、落ち着いて葬儀に参列することができたのでしょうか。
1.突然舞い込んだ祖母の訃報。帰宅して初めて、喪服がないことに気づいた

A.Oさんが訃報を受け取ったのは、仕事を終え、自宅へと帰る電車の中でした。父方のおばあ様が急逝したというご家族からのメッセージを見て、ショックのあまり、予定より一駅手前で下車したそうです。
A.Oさんは小さい頃からおばあ様にかわいがられ、ご本人も認める「おばあちゃんっ子」でした。つい先週も、おばあ様と電話で他愛ない話をしたばかりだったため、突然の訃報をすぐには信じられなかったといいます。
「ショックを受けている間に、家族から今後のスケジュールが送られてきました。そこには5日後、都内で通夜なしの家族葬を営むというようなことが書いてあって、そこで本当に祖母が亡くなったんだと実感しました」
混乱した気持ちを抱えたまま自宅に着いたA.Oさん。脱いだスーツをしまうためにクローゼットを開けた際、喪服を持っていないことに気づきました。
2.まずは、家にあるものをひとつずつ確認した
「それまで身内の葬儀に参列した経験がなかったんです。喪服も、社会人になったら揃えようと思ったまま忘れていて……。必要になって初めて、なぜ準備しておかなかったのだろうと後悔しました。同時に、顔から血の気が引くほど焦ったのを覚えています」
A.Oさんは、まず葬儀に参列する際の服装や持ち物を急いで調べたところ、喪服だけでなく、靴やバッグ、ストッキングなど、いくつか用意しなければならないものがあることがわかりました。
そこで次に、靴箱やクローゼット、引き出しをひとつずつ開け、葬儀に使えそうなものがないかを探していきました。その結果、おばあ様の葬儀に向けて用意したいものと、A.Oさんが持っていたものは、次のようになりました。
| 必要なもの | 持っていたもの |
|---|---|
| 喪服 | |
| 光沢や金具のない黒のパンプス | ◯ |
| 黒のストッキング(30デニール程度) | ◯ |
| 光沢や金具のない黒のバッグ | |
| 黒や白など、無地のハンカチ | ◯ |
| 袱紗(ふくさ) | |
| 数珠 | |
| 真珠のネックレス |
パンプスやストッキング、ハンカチは見つかったものの、肝心の喪服をはじめ、揃っていないものの方が多い状態でした。
「袱紗(ふくさ)」「数珠」「真珠のネックレス」は、葬儀への参列に必ず必要なものではない、ということもわかりましたが、A.Oさんはお香典を持参する意向があったことや、周囲に準備不足と思われないか不安に感じたことから、できる限り揃えようと考えたそうです。
家にあるものだけで参列するのは難しいとわかり、A.Oさんは不足している品をどのように用意するか、改めて考えることになります。
3.家族に借りられないか相談した

当時、A.Oさんの職場は繁忙期にありました。早朝に家を出て、夜中近くに帰宅する日々が続いていたそうです。そのため、葬儀に参列するための休みは取れたものの、喪服や必要なものを買うために出かけることは難しい状況でした。
「ネットで購入することも考えましたが、葬儀までに間に合わなかったらどうしようと考えると、踏み切れなかったんです」
そこで、A.Oさんは実家のお母様に相談することにしました。お母様は偶然にも予備を持っており、黒のバッグと袱紗、真珠のネックレスを貸してもらえることになりました。数珠についても、いつかA.Oさんに渡そうと、お母様があらかじめ用意していたものがあるとわかりました。あとは喪服だけです。
「どうしよう」と、焦りや不安を口にするA.Oさんに、お母様はこのような提案をしました。
「葬儀社に相談してみたら?もしかしたら、喪服を借りられるかもしれないよ」
しかし、お母様の提案を聞いても、A.Oさんは半信半疑だったといいます。葬儀社が喪服をレンタルするのは、喪主が着用するモーニングや和装だけというイメージがあったためです。おばあ様の葬儀で喪主を務めるのはA.Oさんの叔父様であり、A.Oさんは喪家ではありません。
そこで、まず叔父様に喪服がない事情について伝え、葬儀を担当する花葬儀の電話番号を教えてもらったとのことでした。
4.葬儀社を通じて喪服のレンタルができると知り、安堵した
翌日の朝、A.Oさんは、花葬儀に電話をかけました。「喪服のことを葬儀社に相談してよいのか」「そんなことで電話をしたのかと思われないだろうか」と不安で、呼び出し音が鳴っている間、とても緊張していたと振り返ります。
「こういうことを相談してもよいのかわからないのですが……」
遠慮がちに前置きをしてから、仕事の都合で喪服を買いに行く時間がなく、困っていることを伝えました。すると担当者から、喪服のレンタルについて案内があったそうです。
「私は喪家ではないのですが、それでも利用できますか?」
そう尋ねると、担当者から「大丈夫ですよ」と返事があり、喪主様やそのご家族に限らず、参列される方にも喪服のレンタルを案内していることを教えてもらったそうです。
その言葉を聞いた瞬間、A.Oさんは、胸のつかえが下りたように感じたそうです。その後、花葬儀から紹介されたレンタル会社へ連絡し、無事に喪服を借りられることになりました。手続きを終えた頃には、前日から続いていた焦りも、少しずつ落ち着きへと変わっていったと振り返ります。
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5.喪服をレンタルしてみてA.Oさんが感じた「よかったこと」「心に引っかかったこと」

おばあ様の葬儀を終えて、A.Oさんに喪服をレンタルしてみた感想をおうかがいしました。
葬儀に間に合うという安心感
喪服をレンタルして一番よかったと感じたのは、「葬儀に間に合う」という安心感だったそうです。
「喪服がきちんと用意できたと実感できたことで、それまで頭の中を占めていた『どうしよう』という焦りが薄れ、心に少し余裕が生まれました。葬儀までの間、祖母との思い出を振り返ったり、最後のお別れに向けて気持ちを整えたりする時間を持てたことは、私にとってとても大きかったと思います」
喪服をどう用意するかという不安がなくなったことで、A.Oさんは、ようやくおばあ様との最後のお別れに気持ちを向けられるようになったといいます。
また、購入するよりも費用を抑えられたこと、自宅で保管する必要がなかったことも、レンタルしてよかったと感じた点だそうです。
一方、直前まで不安もあった
喪服を用意できた安心感は得られたものの、喪服を手に取るまでの間は多少の不安もあったとA.Oさんは振り返ります。
「受け取りを葬儀当日の会場に設定したため、間に合わなかったらどうしようとか、イメージと異なる見た目だったらどうしようなど、気になってそわそわしていましたね」
そこで葬儀当日、A.Oさんは予定より早めに会場に向かいました。喪服は無事届いており、デザインやサイズ感もイメージ通りだったため、ようやく肩の力が抜けたそうです。葬儀中、ご親族や参列者から服装について何か言われることはなく、静かな気持ちでお別れの時間を過ごすことができたといいます。
「大好きな祖母との最後の時間、本当なら自分で買った喪服で参列したかったという思いもないわけではありません。それでも、限られた時間や状況の中で、そのとき自分にできる最善の方法を選べたという納得感はあります」
6.レンタル以外で喪服を用意する方法とは?
A.Oさんは葬儀社を通じたレンタルを選びましたが、置かれている状況によって、選びやすい方法は異なります。葬儀までの時間や仕事の都合、予算など、自分の状況に合った方法を選ぶことが大切です。
専門店や衣料品店で購入する
今後も法事や葬儀に参列する機会があるなら、喪服を購入するのがひとつの方法です。自分用の喪服を持っておけば、急な訃報が届いたときにも慌てずに済みます。
礼服を専門に扱う店舗や、スーツ販売店なら、マナーに詳しい店員へ相談しながら選べます。初めて喪服を購入する方にも利用しやすいでしょう。
一方、一般的な衣料品を扱う一部店舗でも、喪服を安価で購入することができる場合があります。長く着用する予定がある方は、価格だけでなく品質や着心地なども確認して選ぶとよいでしょう。
インターネットで購入する
店舗へ買いに行くことが難しい場合は、インターネットを利用する方法もあります。時間や場所を気にせず注文できるため、忙しい方におすすめです。また、フリマサービスや中古品を扱う通販サイトを利用すれば、費用を抑えて購入できる場合もあるでしょう。
ただし、急いで購入する際は、「配送希望日に間に合うかどうか」を確認することが大切です。商品の写真や説明、サイズ表、利用者からの口コミ、トラブル時の対応などを、事前に確認しておきましょう。
A.Oさんのように、ネットで購入する方法を考えたものの、葬儀までに間に合うか不安な場合は、購入以外の方法も含めて検討してみるとよいでしょう。
ご家族やご友人から借りる
喪服は、ご家族やご友人などから借りて着用してもマナー違反にはなりません。急な訃報で購入やレンタルが難しい場合は、身近な方に相談してみるのもひとつの方法です。
借りる際は、相手の了承を得ることはもちろん、自分の体型に合うサイズかを確認しましょう。
自分の代わりに購入してもらう
ご自身で買いに行くことが難しい場合は、ご家族や親しい方に購入をお願いする方法もあります。急な訃報で店舗へ行く時間が取れない場合などには、身近な方に相談してみるのもひとつの方法です。
7.通夜なら、喪服以外の服装で参列する場合も
通夜も喪服(準喪服・略式礼服)で参列するのが一般的ですが、喪服を用意できない場合は、落ち着いた色味やデザインの平服で参列するケースもあります。通夜の服装に迷った場合は、故人様や喪主様との関係性、地域の慣習などを考慮したり、ご家族や葬儀社に確認したりするとよいでしょう。
詳しい通夜の服装マナーについて詳しくは、「お通夜への参列マナー」を参考になさってください。
8.喪服がないときは、慌てず周りへ相談を

訃報がいつ届くかは、誰にも予測できません。そのため、葬儀への参列が決まってから、喪服を持っていないことに気づく場合もあるでしょう。「急いで用意しなければ…」と焦ってしまうのも無理はありません。
しかし、喪服がないからといって、すぐに購入しなければならないとは限りません。A.Oさんも、最初は「どうしよう」と焦っていましたが、家族に相談したことをきっかけに、葬儀社へ相談するという選択肢を知りました。急な訃報で喪服がないときは、ご家族やご友人、葬儀社に相談することで、最善の方法が見つかるかもしれません。
花葬儀では、ご喪家様からのご相談はもちろん、参列される方からのご相談にも対応しています。今回のA.Oさんのように、喪服の準備にお困りの場合は、状況に応じて喪服のレンタル会社をご紹介することも可能です。
また、ホームページでは、参列時の服装やマナー、お香典の渡し方など、多くの方が迷いやすいテーマをわかりやすく解説するコラムを随時更新中です。現在、喪服や小物選びにお悩みの方は「葬儀の服装・持ち物・身だしなみ」を、ぜひお役立てください。











