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無宗教の葬儀を終えた「その後」はどうする?供養やご遺骨の行き先の選択肢を解説

無宗教の葬儀を終えた「その後」はどうする?供養やご遺骨の行き先の選択肢を解説

無宗教での葬儀を検討するご家族の多くが、「その後の供養はどうすればいいの?」という疑問に直面します。「法要をすべきか」「納骨はいつ、どこにするか」など、慣例が少ないからこそ、一つひとつの判断が重く感じられることでしょう。

この記事では、無宗教葬後の供養の具体的な選択肢から実際の事例まで、ご家族が「この形でよかった」と心から納得できる道筋を見つけるための情報を、わかりやすく解説します。

1.無宗教の葬儀のその後に行うこと

無宗教葬の後の供養は、宗教葬を行った場合と異なり、法要の時期や形式に制約がありません。仏式の葬儀後には、初七日や四十九日、一周忌といった法要が節目としてあり、それに合わせて納骨を行うのが一般的です。しかし、無宗教の場合、こうした決まった儀式や慣習がありません。

これは、ご家族が形式にとらわれず、故人様らしい形でお別れや供養ができる大きな利点になります。一方で、その自由さゆえに「何もしなくてもいいのだろうか」「親族にはどう説明すれば?」といった新たな悩みにつながることも少なくありません。

葬儀後にご家族が考えるべき、供養に関する主なテーマは次の3つです。

・故人様をしのぶ集まりをどうするか
・ご遺骨の行き先をどうするか
・ご自宅で故人様をしのぶ場をどう作るか

これら供養のあり方を整理することで、葬儀後の漠然とした不安が解消されるでしょう。次の章では法要にあたる追悼の会の考え方について、詳しく見ていきます。

2.故人様をしのぶ集まりをどう開くか

無宗教葬を終えた後に、故人様をしのぶ節目を設けるかどうかは、ご家族の考えや、ご親族との関係に深く関わります。無宗教葬儀ならではの「節目」の考え方と、会を実施する際の形式、周囲への伝え方について解説します。

集まりを開くかどうか、開くならどのような形式にするか

最初に考えるのは、故人様をしのぶための集まりを「開くか、開かないか」という点です。決まった儀式がない無宗教葬では、もちろん、特に集まりを設けないという選択も全く問題ありません。 ご家族がそれぞれ、静かに故人様をしのぶ時間を大切にすることも、一つの供養の形です。

その上で、もし「やはり、何らかの形で集まる機会を持ちたい」と考える場合には、どのような雰囲気の会にしたいかを考えてみましょう。たとえば、以下のような方法があります。

●節目を意識した、少しフォーマルな追悼会を開く
仏式の四十九日などを意識し、区切りをつけたい場合に適しています。開式の言葉や黙とう、会食といった流れを組むことで、儀式としての性格が強まります。「何もしないのは落ち着かない」「ご親族に丁寧な姿勢を示したい」と考えるご家族に選ばれています。

●命日や誕生日に、形式張らないしのぶ会を行う
和やかな雰囲気を大切にしたい場合に適しています。故人様の命日や誕生日にレストランや自宅で会食の席を設け、思い出の写真や音楽を楽しみながら語り合う時間を中心にします。堅苦しさを避け、親しい方々だけで気兼ねなく故人様をしのびたいご家族に向いています。

もちろん、葬儀は無宗教で行っても、その後の節目ではお経を読んでもらうことも可能です。その場合は、菩提(ぼだい)寺(お付き合いのある寺院)があれば事前に相談し、なければ読経だけを依頼できる僧侶を探すことになります。

会の準備と周囲への伝え方

会の形式が決まったら、参加してほしい方へ案内状などで連絡します。一般的な法要と同じように、案内状の送付や香典返し、引き出物の手配を行いましょう。

ご親族の中には、「仏式や神式の儀礼を取り入れたい」と考える方がいらっしゃるかもしれません。そのような場合は、「故人様を想う気持ちは同じ」という姿勢を大切にし、献花や黙とうといった案を事前に話し合っておくと、後々のトラブルを避けやすくなります。

案内状作成や会場手配など、法要形式での実績が豊富な葬儀社であれば、企画や準備のお手伝いを依頼することも可能ですので、相談してみましょう。

3.ご遺骨の行き先をどうするか

ご遺骨の行き先をどうするか

近年、お墓に対する考え方は大きく変化しており、ご遺骨の行き先は、従来のお墓だけではない多様な選択肢が生まれています。特定の慣習にとらわれない無宗教葬を選ばれたご家族は、故人様やご自身の価値観に合う形を、より自由に検討できるでしょう。この章では、どのような選択肢があるのか、後悔しないために考えておきたい判断基準と共に整理していきます。

納骨の時期に、決まったルールはない

納骨は、一般的には四十九日や一周忌、お盆などが一つの目安とされますが、これはあくまで仏式の法要に合わせて区切りをつける慣習的なものです。仏式においても、実は納骨時期に厳密な決まりはありません。

無宗教の場合は、こうした慣習上の目安もありませんので、さらに自由に、ご家族の心や状況に合わせたタイミングで時期を決めることができます。

ご遺骨をしばらくご自宅に安置し、ご家族の気持ちの整理がついてから納骨先を探し始める方も多くいらっしゃいます。慌てて決める必要はなく、故人様の誕生日や結婚記念日、あるいは一周忌や三回忌など、ご家族が「ここを区切りにしたい」と納得できるタイミングを、自分たちの「節目」として設定するとよいでしょう。ただし、納骨を行う際にはご親族が集まることも多いため、時期や方法については事前に相談することをおすすめします。

先祖代々の寺院墓地には納骨できる?

結論から言うと、無宗教葬を行った場合、菩提寺の墓地への納骨は難しいことも少なくありません。多くの場合、寺院墓地への納骨には寺院の宗派の儀式や、戒名(かいみょう)が求められます。実際、無宗教葬儀を理由に納骨を断られるトラブルも起きています。

注意したいのは、後から「納骨の法要だけ仏式でお願いします」と依頼しても、葬儀自体を無宗教で行ったことを理由に、納骨や読経を断られてしまうケースがあることです。トラブルを防ぐためにも、菩提寺がある場合は、葬儀後の供養の方針について必ず事前に相談し、合意を得ておくようにしましょう。

このような背景から、次に紹介するような宗教・宗派を問わない供養の方法も検討することをおすすめします。

無宗教の葬儀後の主な供養方法

ご遺骨の行き先としては、従来のお墓以外にも、以下のような選択肢があります。

樹木葬

樹木葬は墓石の代わりに樹木や花を墓標とする方法です。近年、新たにお墓を求める人の間で最も選ばれている埋葬形態の一つです。ある調査では、新しくお墓を購入する半数近くの方が、樹木葬を選択したという結果もあります。宗教的な制約がない施設が多く、永代供養付きの施設が多いことから、お墓の継承者がいない方などに人気があります。

ただし、永代供養の場合、一定期間を過ぎると、他の遺骨と一緒に合祀(ごうし)されることが一般的です。合祀後はご遺骨を取り出せなくなるため、契約内容の確認をしておきましょう。

納骨堂

都市部で利用が増えているのが納骨堂です。宗教を問わない施設も多く、自動搬送式やロッカー型など、形式は多様です。

屋内であるため、天候に左右されず、気軽にお参りできる点も魅力です。掃除や管理の手間が少なく、ご家族の負担を軽減することが可能です。

ただし、多くの施設では契約期間が定められており、期間が満了すると、他のご遺骨と一緒に合祀されます。施設によっては更新料を支払うことで個別での安置を続けられる場合もありますので、契約前に確認しましょう。

散骨(自然葬)

散骨は、遺骨を粉末にして海や山にまく方法です。海洋散骨の場合、船を貸し切って家族のみで行う場合や、合同で行う場合があります。自然に還す考え方に共感を持てる一方で、お参りをする特定の場所が残らないことも理解しておきましょう。

手元供養

手元供養は、遺骨の一部を小さな骨壺やオブジェに納め、自宅で供養する方法です。故人様をより身近に感じたい方や、遠方にお墓を持てないご家庭に選ばれることが多くあります。

残りのご遺骨については、ご親族間で合意のうえ、納骨や散骨など他の方法で供養するのが一般的ですが、ご自宅でご遺骨を保管することもできます。保管場所については事前にご親族と相談し、理解を得ることが大切です。

公営墓地や民営の宗教宗派不問の墓地

宗教や宗派を問わない民間の霊園や、自治体が運営する公営墓地も、無宗教葬を選んだご家族におすすめです。寺院との関わりにかかわらず納骨できるため、宗教儀礼を行わずに納骨することが可能です。

公営墓地の利用にあたっては、お住まいの地域などの応募条件や、抽選の有無があるため、事前に各自治体のホームページなどで確認しましょう。

4.ご自宅で故人様をしのぶ「祈りの場」の作り方

納骨を終えた後、自宅で故人様をしのぶ場所をどう作るかも、大切です。無宗教のご家庭では、従来の仏壇や位牌にこだわらず、生活に自然と溶け込むような祈りのスペースを作る方が多くいらっしゃいます。

多いのは、リビングの棚など、ご家族の目が届く場所に写真や愛用品を飾る「メモリアルコーナー」を設ける方法です。遺影と共に季節の花を飾ったり、故人様がお好きだったものを置いたりすることで、日常の中で自然に手を合わせ、故人をしのぶ時間を持つことができます。
もちろん、何かの形で手を合わせる対象が欲しいという場合は、宗教色を抑えたモダンなデザインの小型仏壇や、写真立てのようなオブジェを選ぶこともできます。

また近年では、オンライン上に追悼ページを作り、ご親族や友人といつでも思い出を共有できるサービスも登場しています。形式ではなく、「ご家族が納得でき、日常生活に無理なく溶け込む心の拠り所」をどう作るかという点を大切にしながら、検討してみてください。

参考:思い出シェア つなごう – 愛する人との記憶や写真を残すサービス
https://tunago.us/

5.事例で見る無宗教葬の「その後」

ここまでの章で様々な選択肢をご紹介してきましたが、「実際に他の方は、どうされているのだろう?」と気になるのではないでしょうか。ここでは、2つのご家族の「その後」の事例をご紹介します。ご家庭の状況と照らし合わせながら、参考にできる点を探してみてください。

ご親族への配慮から「追悼会」で区切りをつけた事例

あるご家庭では、無宗教葬の後、ご親族から「四十九日はどうするのか」という声が聞かれました。そこで、ご親族に安心していただくために、四十九日に合わせてホテルで「追悼会」を開きました。

内容は「黙とう」「献花」「思い出の映像上映」「会食」としましたが、宗教的な儀式がない分、参加者が故人の思い出を語り合う時間をゆっくり持つことができ、終了後にはご親族から「故人らしい、温かい会だったね」と安心の声が聞かれました。ご親族との調和を保ちながら、ご家族も気持ちの整理をつけることができた事例だと言えるでしょう。

この追悼会を一つの区切りとして、ご遺骨の行き先には、お参りしやすい駅近くの「納骨堂」を選ばれました。ご自宅では仏壇は置かず、リビングに写真と季節の花を飾るコーナーを設け、日々の暮らしの中で故人様をしのばれています。

故人様の遺志を尊重し、誕生日に「しのぶ会」を開いた事例

音楽仲間と集まるのが好きで、形式ばったことを嫌った故人様。ご家族は故人様の生前の意向を尊重し、葬儀後には法要をはじめとした宗教儀式は行わない選択をしました。

代わりに、故人様の誕生日を選び、親しい人たちだけが参加する会をレストランで開きました。当日は、親しい方々が集まって思い出を語り合う、和やかな時間を計画しました。参加者からは「湿っぽいお別れではなく、彼らしいよい時間だった」という声をいただき、意義深い時間になったといいます。

ご遺骨については、故人様の希望に従い、海洋散骨を実施しました。散骨後は、ご遺骨の一部をペンダントにして手元供養していらっしゃいます。

6.無宗教の葬儀のその後に関するQ&A


A.慣習に沿うことで得られる安心感はありますが、無宗教葬でも相談先がなくなるわけではありません。

たしかに、葬儀後の法要や納骨といった慣習について、気軽に相談できる寺院があれば、安心感につながるでしょう。いつ、何をすればよいかという迷いが少なく、滞りなく供養を進められる点は、仏教葬の大きな利点の一つです。

一方で、無宗教葬を選んだ場合でも、相談先がないわけではありません。供養の形や納骨先の選択肢については、葬儀社が引き続き相談に応じてくれることもあります。

また、実務的な手続き(相続や保険金請求など)は、宗教にかかわらず、弁護士や税理士といった専門家へ相談するのが確実です。葬儀社によっては、専門家の紹介も含めて相談窓口となってくれることもあります。どちらの選択にもそれぞれの良さがありますので、ご家族でよく話し合われることが大切です。


A.医療教育機関への献体は法的に認められており、無宗教葬儀後の選択肢の一つです。

ただし、献体を希望する場合は、事前に大学等の献体登録が必要です。また、ご家族の同意や、献体を受ける側の受け入れ可否、手続きを確認しなければなりません。

通常、葬儀前にお身体を大学へ引き渡すことになるため、お身体を伴わない葬儀や慰霊祭などの形式が選ばれます。亡くなる前に大学等の献体制度を調べ、ご家族とよく相談しておくことが大切です。


A.インターネット上に追悼ページを作成し、故人様の写真を掲載したり、メッセージを投稿したりできるサービスがあります。

オンライン追悼サービスは、遠方に住むご親族やご友人とも思い出を共有でき、時間や場所を選ばずに故人様をしのぶことができます。特定の形式に縛られることがないため、無宗教葬後にも取り入れやすいでしょう。

7.無宗教の葬儀後はご家族らしい供養を模索しましょう

無宗教の葬儀を終えた後には、ご家族が考え、決めるべきことが多くあります。大切なのは、ご家族が納得できる形を選び、故人様をしのぶことですが、具体的な準備や流れに迷うことも少なくありません。

そのような場合は、ぜひ花葬儀にご相談ください。花葬儀では、無宗教の葬儀やその後の法要・供養に関する豊富な実績があります。本記事で触れてきた、故人様をしのぶ会の準備や、ご遺骨の行き先のご提案はもちろん、法的な各種手続きについても、専門家への橋渡しも含めてトータルでサポートいたします。

後悔のない、穏やかな日々を歩むための一歩として、どうぞお気軽に事前相談をご利用ください。小さな不安を専門家と共有することが、安心につながるはずです。

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