香典を郵送する正しい方法は?送付先、同封する手紙のマナーや文例も紹介
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- 【 葬儀・葬式の基礎知識 】

葬儀に参列する際に持参するお香典ですが、実は郵送できることをご存じでしょうか?「体が悪く、遠方の葬儀に参列できない」「訃報を後で知った」など、さまざまな事情で、お香典を郵送するケースはあります。
そこで今回は、お香典を郵送する際の方法や正しいマナーについて解説します。お香典と共に同封する手紙の書き方についてもご紹介しますので、お香典を郵送しようと考えている方はぜひ参考になさってください。
1.香典を郵送する方法は?

お香典を郵送する時は、「何を使って」「誰宛に送るか」を間違えないようにすることが大切です。
お香典を郵送する方法について、解説します。
現金書留で郵送する
現金を普通郵便や宅配便を使って送ることは法律や規約で禁止されています。お香典は、必ず郵便局の「現金書留」を使って郵送しましょう。
現金書留にかかる基本的な料金は以下のとおりです。
1.封筒代(21円)
2.配達基本料金(配達する物の重さによって異なる。25g以下なら84円)
3.現金書留料(480円)
※送金額が1万円以下の場合。そこから送金額が5000円増えるごとに11円ずつ増額
現金書留は、ポストに投函したり、コンビニで集荷してもらったりすることができません。必ず郵便局の窓口まで行って郵送の依頼をします。
喪主あてに郵送する
お香典は、葬儀を取り仕切る喪主様あてに郵送することが基本です。しかし、故人様のご家族とは面識がなく、喪主様の名前がわからないケースもあります。その場合は、「〇〇様(故人様のお名前)ご遺族様」と書きます。
2.香典を郵送する宛先は自宅?斎場?
お香典は喪主様の宛名で郵送すると説明しましたが、送付先の住所は喪主様の自宅でしょうか?それとも、葬儀を行う斎場でしょうか?
答えは、「喪主様の自宅に送る」です。斎場に送らない理由としては、以下が挙げられます。
・斎場によってはお香典の郵送受け取りを許可していないところがある
・郵便局窓口が営業日外であったり、郵送トラブルが起こったりなどの理由によって、希望した日時に到着しない可能性がある
・逝去から通夜までの時間が短いと、郵送の手配が間に合わないことがある
・受け取りミスや盗難があった場合、ご遺族とのトラブルに発展する恐れがある
斎場側が受け取りを許可していれば、斎場にお香典を送ることはできます。しかし、上記に挙げたようなリスクや手間を総合的に考えると、喪主様のご自宅に郵送するほうが、トラブルに発展する可能性が低く、送る側も受け取る側も落ち着いて対応することができます。
香典を送るタイミングについては、次項でご紹介します。
3.香典を郵送するタイミングは?現金書留で日時指定を!
お香典の手配は、逝去の報せを受けてからなるべく早い方がよいかというと、必ずしもそうではありません。
お香典を郵送するタイミングについて、解説します。
香典の郵送は葬儀の日を避けるのがマナー
お香典を郵送する際は、葬儀の日に到着することを避けることがマナーです。なぜなら、現金書留は対面手渡しのため、葬儀当日に家をあけている喪主様には受け取りが難しいからです。
仮に受け取れたとしても、葬儀の段取りや対応で忙しい中でお香典を受け取り、中を確認するのは喪主様の負担となってしまいます。お香典は、葬儀当日に到着しないように郵送しましょう。
葬儀の前
葬儀の前にお香典が着くように手配するのはマナー違反ではありませんが、ご家族が逝去してから葬儀当日を迎えるまで、喪主様は大変忙しく過ごしています。葬儀の前にお香典が到着するように郵送するのは避けたほうが無難でしょう。
葬儀の後
お香典を郵送する際、最もよい到着のタイミングは葬儀の2~3日後です。その頃には喪主様の忙しさも一旦落ち着き、受け取りがしやすくなっているでしょう。
喪主様は、いただいたお香典に対して香典返しの手配をします。葬儀からだいぶ時間が経った頃にお香典を送ってしまうと、香典返しの手配に時間と手間がかかってしまいますので、なるべく葬儀後1週間以内には到着するようにします。
現金書留の日時指定を利用する
現金書留でお香典を郵送する際は、日時指定を利用しましょう。日時指定を利用すると、土日の配達や、おおまかな時間指定での配達ができます。また、指定した日時に受け取り先が不在だった場合、当日中であれば21時までに再配達をしてもらうことも可能です。
さらに有料オプションを利用すると、配達人が配達をしたという証明(配達証明)や、誰が、いつ、どんなものを誰に送ったかという証明(内容証明)を得ることができます。トラブルを避けるためにも、日時指定やオプションを利用して、相手の都合のよいタイミングに確実に届くよう手配をしましょう。
4.香典の金額は?入れ方は?
お香典でいくら包んだらよいのかは、明確なルールがあるわけではないので悩むところです。
お香典の相場と、お香典に使用するお札の種類や入れ方について解説します。
香典の相場は?
お香典で包む紙幣は、同じ種類のもの(1万円札や千円札など)で統一するようにします。「4」や「9」は「死」や「苦」を連想させ、割り切れる「2」や「6」の数字は故人様との縁が切れるイメージにつながることから、お香典の金額は1万円、3万円、5万円、10万円などがよいとされています。
お香典を渡す際の、一般的な相場について、故人様との関係性別にご紹介します。
・父母:5~10万円
・兄弟・姉妹:3~5万円
・祖父母:1~5万円
・会社の上司:5千~1万円
詳しい相場については「お香典の相場」でご確認ください。
香典の入れ方は?
お香典に、シワのない新札を包むことはマナー違反です。新札は「不幸を前もって予測し、準備していた」という印象を与えかねないので、汚れていない古いお札、もしくは、折り目をつけた新札を用意しましょう。
お札は、中袋を裏にして開けた際に、お札の表がこちらを向いていて、描かれている人物が下に来るように入れます。
5.香典を郵送するときの注意点は?
急いでお香典を用意しなければと焦った結果、必要な記入を見落としていたり、郵送手配に間に合わなかったりという失敗が起こってしまうものです。
相手にお悔やみの気持ちを正しく、丁寧に伝えるためにも、お香典を用意する時は以下の点に注意しましょう。
現金は不祝儀袋に入れる
お香典の現金を、そのまま現金書留封筒に入れてはいけません。必ず不祝儀袋に入れてから、現金書留封筒に入れましょう。
不祝儀袋は雑貨店、文房具店、コンビニやスーパーなどで購入することができますが、あまり大きいものを選んでしまうと現金書留封筒に入らないこともありますので、一般的なサイズの不祝儀袋を選ぶようにしましょう。
お香典を郵送する際によくある失敗として、現金書留封筒にだけ送り主の名前や住所を書き、不祝儀袋に何も書かないケースです。喪主様がお香典をまとめて管理する際に誰からのものかわからなくなってしまうので、必ず不祝儀袋にも「表書き」「送り主の名前・住所」「お香典の金額」を書くようにしましょう。
※お香典の表書きの書き方について、詳しくは「御霊前と御仏前、お香典の表書きはどちら?」を参考になさってください。
手紙を同封する
お香典を郵送するのは、なんらかの事情で葬儀に参列しなかった場合が多いため、お悔やみの気持ちを伝えにくいという面があります。そのような場合は、現金書留封筒にはお香典と共に手紙を同封することをおすすめします。
「現金だけを送るのはなんだかそっけないと思われそう」「お悔やみの言葉をきちんと伝える機会がまだ先」という方はぜひ手紙を添えてみましょう。
6.香典を郵送する際に添える手紙のマナーは?
お香典に添える手紙は、弔事に関することですから、使用する便箋の種類や書き方についてのマナーがあります。
お香典に同封する手紙のマナーについてご紹介します。
白い縦書きの便箋に書く
便箋は、白い縦書きのものを用意します。どうしても用意できない場合は、薄色のグレーや青でもよいでしょう。不祝儀袋の表書きが縦書きなので、添える手紙も縦書きで統一します。
使用する便箋は1枚にする
気持ちを伝えるため、つい長い手紙を書きたくなりますが、お香典に添える手紙はご遺族に伝えるお悔やみの言葉に相当するので簡潔にまとめます。使用する便箋は1枚までとし、三つ折りにした時に分厚くならないような紙質のものを選びましょう。
封筒は一重のものを選ぶ
封筒は一重のものを選びます。封筒には一重と二重があり、二重の方がより頑丈で中身が透けにくく、丁寧な印象を受けますが、二重は「不幸が重なる」というイメージに繋がりますので一重の封筒を使用します。
弔事用薄墨の筆ペンがおすすめ
弔事用の文字には、基本的に薄墨を使って書くことがマナーとされています。これは、「涙が墨を薄くした」という、故人様を失った悲しみを表していると考えられているためです。お香典に添える手紙には、弔事用薄墨の筆ペンを使いましょう。
ただし、最近は「筆ペンでうまく字が書けない」「弔事用薄墨の筆ペンがない」などの理由から、ご遺族が気にされないようであれば、黒インクのペンや万年筆を使ってもよいとする傾向もあります。
7.香典を郵送する際に添える手紙の書き方の6つのポイント
お悔やみに関する言葉は、いくつかのポイントを意識して書かなくてはなりません。
お香典に添える手紙の書き方を、6つのポイントに分けてご紹介します。
1.忌み言葉を使わない
忌み言葉とは、不吉なことが何度も起こることを連想させる言葉や、直接的な不幸を表す言葉の総称です。「重ね重ね」「ますます」「再び」「死」「成仏できない」などが忌み言葉にあたります。忌み言葉はご遺族にお悔やみを伝える時に使ってはいけない言葉ですので、注意しましょう。
2.句読点は使わない
句読点は文章を読みやすくする上で欠かせないものですが、「文を区切る=縁を切る」と連想してしまうことから挨拶状や年賀状などには使いません。お香典に添える手紙は挨拶状ではありませんが、そういった連想を防ぐためにも句読点を使わないようにしましょう。
3.時候の挨拶は省く
一般的な手紙には時候の挨拶を冒頭に書きますが、お悔やみの手紙には必要ありません。「主文」(手紙の主な内容)、「末文」(結びの言葉)、「後付け」(手紙の差出人や日付)の3つで構成します。
4.葬儀に参列できなかったお詫びの言葉を書く
葬儀に参列できなかったことへのお詫びの言葉を入れます。参列できなかった理由を書く必要はありません。「本来であればすぐにでも駆け付けるべきところでしたが」など、葬儀への欠席が本意ではなかったことも伝えられるとより丁寧な内容になります。
5.ご遺族を慰める言葉を書く
大切な方を亡くし、深い悲しみの中にいるご遺族を慰める言葉を入れます。また、心痛のご遺族の体調を気遣う言葉も入ると、より相手の心に寄り添った丁寧な手紙となるでしょう。
6.ご遺族と面識がない場合は故人様との関係を書く
故人様とだけ親交があり、ご遺族とは面識がないというケースもあります。そういった場合は、手紙の中で故人様とどのような関係だったかに触れるようにします。
8.香典を郵送する際に添える手紙の文例
お香典に同封する手紙の文例をご紹介します。
文例では算用数字を用いていますが、実際の手紙は縦書きですので、漢数字で書くようにしてください。
葬儀に参列できなかった場合
本来であればすぐにでも駆け付けるところではございましたが 葬儀に伺うことがかなわず心よりお詫び申し上げます
心ばかりのものを同封いたしましたので 御霊前にお供えいただければと存じます
ご家族様の悲しみはいかばかりかと心が痛みますが くれぐれもご自愛ください
葬儀後に訃報を知った場合
わたくしはかつて□□会社 営業第1部で〇〇さんと共に仕事をしておりました△△と申します
訃報を存じ上げず ご弔問に伺うべきところ叶わず申し訳ございませんでした
心ばかりのものですが同封したものを 御霊前にお供えくださいますようお願いいたします
ご家族様におかれましては 大変お力落としのことと存じますが どうかご自愛ください
一筆箋を使って書く場合
諸般の事情によりお伺いが叶わない無礼をお許しください
心ばかりのものを同封いたしましたので 御霊前にお供えいただければと存じます
9.葬儀に参列できない場合はお香典を郵送し、お悔やみの気持ちを伝えましょう
不幸の報せは突然やってきます。そのため、葬儀に駆け付けたくても叶わないこともあるでしょう。
一般的に葬儀に参列する際に持参するお香典ですが、諸般の事情で参列できない場合はお香典を現金書留で郵送することが可能です。お香典には手紙を同封し、故人様への哀悼の意や葬儀に参列できないことへの謝罪、ご遺族の心痛を労わる気持ちをしたためて喪主様へ届けてみてはいかがでしょうか。
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