無宗教の花祭壇とは?特徴から魅力、注意点までわかりやすく解説【祭壇実例あり】
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- 【 花祭壇 】
仏式や神式、キリスト教式など、宗教に基づく形式が一般的だった日本の葬儀において、近年増えているのが「無宗教葬」です。その中でも、故人様の個性や想いを豊かに表現できる「無宗教の花祭壇」が注目を集めています。
この記事では、無宗教の花祭壇の基本的な知識から、メリット・デメリット、そして実際の祭壇事例まで、わかりやすく解説していきます。故人様らしさを大切にしたお別れを考えている方は、ぜひ参考にしてください。
1.無宗教の花祭壇とは?
無宗教の花祭壇とは、主に特定の宗教や宗派にとらわれない葬儀(無宗教葬)において、自由な発想で構成された花祭壇です。仏式や神式のような伝統的な白木祭壇の代わりに、個性的で自由な花祭壇を設置することが多くあります。
無宗教葬では祭壇の有無自体も自由ですが、多くの場合、ご遺族や参列者が故人様をしのぶための象徴として、花祭壇が選ばれています。遺影や棺を中心に花々を美しく配することで、あたたかく穏やかな空間を演出することが可能です。
2.無宗教の花祭壇が持つ魅力
宗教的な形式にとらわれることない無宗教の花祭壇には、具体的にどのような魅力があるのでしょうか。ここでは、特に大きな魅力を3つご紹介します。
宗教的な制約なく、思いのままにデザインできる
無宗教の花祭壇は、宗教的なシンボルや様式、花の種類や色に関する一切の決まりがありません。故人様やご家族の「こうしたい」という想いを最優先し、花の選定から思い出の品の配置、祭壇全体の形状や色彩まで、細部にわたり制約を気にせず、自由にデザインを組み立てられます。
例えば、バラなど特定の花だけで祭壇を埋め尽くしたり、趣味の品を目立つ場所に大胆に配置したりと、従来の常識にとらわれない構成も思いのままに実現できます。
故人様の個性や人柄を反映したメモリアルな空間がつくれる
故人様の趣味や生き方を色濃く反映した「その人らしさ」を、宗教的な配慮にとらわれずに、より深く表現できるのも、無宗教の花祭壇の大きな魅力です。故人様が情熱を注いだテーマやお人柄、ご家族だけが知るエピソードなどを、音楽や香りも駆使し、空間全体で表現します。記憶に深く刻まれる、温かい追悼空間をつくり出すことができるでしょう。
家族葬の穏やかな雰囲気になじみやすい
無宗教の花祭壇は、その自由度の高さから、近しい方々だけで執り行う家族葬の雰囲気にも非常によく調和します。比較的大きなスペースを必要とする伝統的な白木祭壇などとは異なり、会場の広さや雰囲気に合わせて、温かみを豊かに表現することが可能です。
宗教的な威圧感がなく、視覚的にも心穏やかになれる花祭壇は、温かく包み込むようなお別れの場を創り出してくれるはずです。
3.無宗教の花祭壇の注意点
無宗教の花祭壇には多くの魅力がありますが、一方で注意点も存在します。ここでは、代表的な注意点を3つご紹介します。
伝統的な祭壇のイメージとのギャップに戸惑う方がいる可能性
無宗教の花祭壇はデザインの自由度が高い一方、従来の仏式で一般的な白木祭壇や菊花を想像される方の中には、違いに戸惑いを感じる方もいらっしゃるかもしれません。宗教的なシンボルが一切ないことや、斬新なデザインは、特にご年配の方々にとって、違和感を覚える可能性があるからです。
例えば、故人様の趣味を前面に出したデザインの花祭壇に対して、「厳粛さに欠ける」「故人をしのぶ場にふさわしくない」といった意見を持つ方もいらっしゃるかもしれません。事前にどのような花祭壇になるのかイメージを共有し、理解を得ておくことが大切です。
デザインの自由度が高い分、イメージの共有と具現化に工夫が必要
「故人様らしさを表現できる」という魅力は、裏を返せば「具体的なイメージを葬儀社としっかり共有し、形にする難しさ」にもつながります。具体的な要望を伝えたり、葬儀社から提案を受けたりするなど、葬儀社との密なコミュニケーションがより一層重要になります。
葬儀社の力量により、クオリティに差が出やすい
宗教葬の場合、儀式がある程度パターン化されていますが、無宗教の花祭壇では「自由な分だけ、演出力が問われる」側面があります。花祭壇の飾り方、演出の構成などは葬儀社の提案力に大きく左右されるため、信頼できる会社を選ぶことがとても重要です。
4.花葬儀の無宗教花祭壇が選ばれる理由
弊社「花葬儀」では、無宗教の花祭壇において、自由で個別に対応したデザインを提供しています。故人様の人柄やご家族の想いを丁寧にヒアリングし、世界に一つだけの花祭壇をお作りします。
ご家族の想いを形にする、完全オーダーメイドの「唯一無二」の花祭壇
ここまで述べてきたように、無宗教の花祭壇では宗教的な制約がないため、故人様の個性やご家族の想いをどこまでも追求した、真に「唯一無二」の花祭壇デザインが可能です。
たとえ漠然としたご希望しかお持ちでなくても、ご安心ください。丁寧なヒアリングを通じて故人様の趣味やお好きだった風景、大切にされていたお言葉などを深く理解いたします。言葉に込められた想いをデザイナーがしっかりとくみ取り、使用する花の種類や色合い、配置する小物一つひとつに至るまでこだわり抜き、世界にただ一つの花祭壇を心を込めてお作りします。
会場全体を統一感ある空間に演出
祭壇単体ではなく、会場全体の空間づくりを大切にしているのも花葬儀の特徴です。例えば、次のような演出を取り入れています。
・祭壇のデザインと響き合うようにエントランスやメモリアルコーナーを演出する
・故人様が愛した音楽を効果的に流しす
・照明や香りで雰囲気を深める など
細部にまで配慮した空間づくりを通じて、式場全体が故人様の「その人らしさ」を映し出す場となるよう努めています。
自由なデザインを実現する、高品質な花と確かな技術
無宗教花祭壇の多様で自由なデザインを実現するためには、使用する花の品質とデザイナーの技術が非常に重要です。花葬儀では、常に最良の生花を厳選し、季節感も大切にしながら、故人様のイメージに合わせた幅広い表現に対応できる空間デザイナーが担当します。
無宗教という自由な形式だからこそ可能となる、細部までこだわり抜いたデザインや大胆な色使い、個性的な花材の組み合わせなども、高品質な花と確かな技術によって実現いたします。
5.実際の無宗教花祭壇デザイン事例
花葬儀では、これまで数多くの無宗教花祭壇を手掛けてきました。ここでは、故人様の個性や想いを形にした、印象的なデザイン事例をいくつかご紹介します。
故人様の愛した世界観を再現した花祭壇
大好きだったディズニーをイメージした空間をお作りしました。会場には大好きだったディズニー映画のパネルをお飾りし、空間デザイナーが作ったフラワーリングを故人様の手元に。まるで夢の世界にいるような、温かく楽しい雰囲気でお見送りしました。
ハワイの思い出が蘇る南国風の花祭壇
ご夫婦の思い出の地、ハワイを明るい南国風の草花とアロハシャツで表現しました。特注のハワイアンレイや、ご夫婦でたしなまれていたワインも飾りに加え、温かい雰囲気の中でお見送りいたしました。
イチョウ並木や公園の風景をしのぶ花祭壇
毎年、この季節になるとお父様を思い出せるように――そんなご家族の想いを形にし、祭壇を彩りました。故人様が公園を散歩していた日々を思わせるように、紅葉したイチョウの葉をイメージし、温かく優しい記憶がよみがえる空間をつくりました。日常の中で重ねた思い出が、穏やかな彩りとともに蘇ります。
このほかにも花葬儀では、無宗教葬の祭壇事例を花祭壇ギャラリーに多く掲載しています。ぜひ、参考にご覧ください。
6.花葬儀のサポート体制と安心のポイント
無宗教葬を検討するにあたり、準備や当日の進行など不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。花葬儀では、お客様に安心して故人様とのお別れの時間を過ごしていただけるよう、万全のサポート体制を整えています。
事前相談から当日まで一貫対応
花葬儀では、経験豊富な専任プランナーが、相談から当日までしっかりとサポート。無宗教葬が初めての方でも、不安なく進められるよう、丁寧な説明と提案を行います。
参列者と作るエクステンション供花
参列者からいただく供花の費用を花祭壇に充てる「エクステンション供花」の仕組みにより、ご遺族の負担を抑えながら、祭壇をより華やかに彩ることができます。会場にいる全員でひとつの祭壇を作り上げる一体感も生まれます。
式後も続くアフターサポート
葬儀が終わったあとも、法要や供養の相談など、継続したサポートを提供しています。死亡後に行うべき手続きのアドバイスも行っております。
7.無宗教の花祭壇で「その人らしい」お別れを
宗教にとらわれず、自由で温かなお別れの場を望む方にとって、無宗教の花祭壇は一つの大切な選択肢となるでしょう。形式にしばられず、ご家族の想いや故人様の人柄を大切にすることで、かけがえのないひとときをつくることができます。
花葬儀では、専任のプランナーと空間デザイナーが力を合わせ、あなただけの花祭壇をお作りします。大切な方との最期の時間を、心に残るものにしてみませんか?ご相談は無料で承っております。ご希望の演出やご予算に関するご相談、不安な点があれば、どうぞお気軽にお問い合わせください。