花葬儀ブログ - 2023年12月のアーカイブ|葬儀・家族葬・お葬式なら「花葬儀」

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花葬儀コラム - 2023年12月のアーカイブ

喪中における「新年の挨拶」の言葉は?喪中はがき・寒中見舞いの書き方や文例も解説

喪中における「新年の挨拶」の言葉は?喪中はがき・寒中見舞いの書き方や文例も解説

喪中の人は、新年の挨拶をしてもよいのかどうか、迷うケースもあることでしょう。自分が喪中であれば年賀状を出すことは控えるのが通例ですが、年賀状以外の新年の挨拶も同様に控えるべきなのか、については悩む方もいらっしゃるようです。 そこで今回は、喪中における新年の挨拶について解説します。「喪中に新年の挨拶はOK?NG?」のほか、喪中はがきや寒中見舞いでの挨拶の方法についてもご紹介します。ぜひ最後までご一読ください。 【もくじ】 1.そもそも喪中とは? 2.喪中に新年の挨拶をしてはいけない? 3.喪中での「新年の挨拶の言葉」はどうする? 4.新年の挨拶を控えるお詫びは喪中はがきで 5.喪中に年賀状を受け取ったら寒中見舞いを 6.喪中に神仏への新年の挨拶は? 7.喪中の新年の挨拶に関するQ&A 8.喪中の新年の挨拶は「お祝いの言葉」抜きで 1.そもそも喪中とは? 喪中の新年の挨拶について考える前に、そもそも喪中とは何かを理解する必要があります。 喪中の意味と範囲、期間について詳しくご紹介します。 喪中とは 「喪中(もちゅう)」とは、ご遺族が、故人様を偲んで供養にあたる期間を指し、「忌服(きふく)期間」「服喪(ふくも)期間」とも呼びます。 喪中の間は、慶事を始めとした行事への参加を控えるべきとされていますが、これは神道の「死=穢(けが)れ」という考えによるものです。穢れとは、忌まわしいもの、危険や不幸をもたらすもの、または、エネルギ―の低下を指す「気枯れ」のことであり、総じて「忌避すべきもの・忌避すべき状態」を意味しています。 大切な人を亡くしたご遺族にはこの穢れがついていると考えられ、周りに穢れをうつさないようにするために、かつては生活に制限を設けて慎ましく生活するのが当たり前でした。現代ではそこまでの制限が必要とはされていないものの、お祝い事への参加をはじめとした賑やかな行動を慎み、静かに生活をすることが望ましいとされています。 喪中の範囲と期間は? 喪中となるのは、故人様から数えて2親等以内です。2親等に該当する続柄とそれぞれの喪中期間は、以下の通りです。 【遺品整理を業者に依頼した場合の間取り別費用相場】 間取り 費用相場 喪中期間 0親等 配偶者 12~13カ月 1親等 父母、配偶者の父母 〃 子 3~12カ月 2親等 祖父母、配偶者の祖父母 3~6カ月 兄弟姉妹、配偶者の兄弟姉妹 1~6カ月 孫 〃 ただし、これらは絶対的なルールではありません。2親等以内にいない方の中でも、故人様と深い親交があった場合は喪に服すことが可能です。また、2親等以内にいても、故人様とは疎遠であったなどのケースにおいては、喪中としないこともあります。 ※喪中の範囲についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事が参考になります。 喪中の範囲は何親等まで?喪中はがきを出す相手や文例も解説します https://www.hana-sougi.com/blog/mochu_relatives/ 2.喪中に新年の挨拶をしてはいけない? ご紹介したように、喪中の間は「お祝い事の参加をはじめとした賑やかな行動」を慎むべきとされています。代表的なものとしては、以下が挙げられます。 【喪中の間に控えた方がよいとされる代表例】 ・慶事への参加 ・宴席や旅行への参加 ・正月のお祝い ・年賀状を出す このように、喪中の期間は、新年を祝う挨拶状である年賀状を出すことは、控えることとされています。つまり、「喪中の人は、新年の挨拶をしてもよいのか?」という冒頭の疑問については、「あけましておめでとう」などのお祝いの気持ちを表す言葉は使わない、が答えです。 しかし、別の方法であれば、喪中の人でも新年の挨拶をすることは可能です。次の項より詳しく解説します。 ※喪中のお正月の過ごし方については、こちらの記事を参考になさってください。 喪中・忌中のお正月の過ごし方~正月飾り、おせち料理、初詣、お年玉は?~ https://www.hana-sougi.com/blog/mochu-newyear/ […]

喪中の人が寒中見舞いを送るケースとは?送る時期や書き方、文例をご紹介

喪中の人が寒中見舞いを送るケースとは?送る時期や書き方、文例をご紹介

喪中の方は、さまざまな機会で寒中見舞いを通じて挨拶をすることがあります。 自分が喪中となり、寒中見舞いを送る必要に迫られたとき、「書き方がよくわからない」「出した後に書き方を間違えていたことに気づいた」となるのは避けたいものです。 そこで今回は、喪中の方が出す寒中見舞いについて、書き方や文例も含めて詳しく解説します。 【もくじ】 1.そもそも寒中見舞いとは? 2.喪中である人が寒中見舞いを送るケース 3.喪中に寒中見舞いを出す時期は? 4.喪中の人が出す寒中見舞いの基本的な構成 5.喪中における寒中見舞いで気を付けたいマナー・書き方 6.喪中の人が送る寒中見舞いのケース別文例 7.喪中には寒中見舞いを送って相手への配慮を伝えましょう 1.そもそも寒中見舞いとは? 寒中見舞いとは、寒い時期に送る季節の挨拶状です。相手の体調を気遣う言葉とともに、自身の近況などをはがきや手紙に書いて伝えます。 喪中の方は一般的に年賀状を出さないものですが、寒中見舞いであれば出すことができます。寒中見舞いは年賀状とは違い、お祝いの言葉を伝える目的で送るものではありません。そのため、喪中の方が他の用途で寒中見舞いを出すこともあります。 次項より、喪中の方が寒中見舞いを出すケースについて詳しくご紹介します。自分が喪中であり、寒中見舞いを出してもよいかお悩みの方は、ぜひお役立てください。 2.喪中である人が寒中見舞いを送るケース 喪中の方は、次のようなケースで寒中見舞いを出して、相手にご挨拶をすることがあります。 年末に不幸があって喪中はがきを出せなかったとき 身内に不幸があったときには、お世話になっている方や毎年年賀状のやり取りをしている方に「喪中はがき」を出すことが一般的です。 この喪中はがきを届けるタイミングは、相手が年賀状を投函(とうかん)する前である11月~12月初旬がベストとされています。しかし年末に不幸があった場合、この時期に間に合わないこともあるでしょう。そのようなときには寒中見舞いを出し、「急なことで喪中はがきが間に合わなかった」と相手に伝え、お詫びします。 なお、喪中はがきは「喪中のため、年賀状での挨拶を控える」ことを知らせるものであり、「相手からの年賀状を受け取れない」と伝えるものではありません。喪中はがきを送る時期やマナーについては、「喪中はがきはいつ送る?喪中の範囲やマナー、寒中見舞いも解説」の記事をご覧ください。 喪中はがきを出さなかった人から年賀状が来たとき 交友のある人全てに漏らさず喪中はがきを出すことは難しいため、喪中はがきを出していなかった相手から年賀状が来ることがあります。また、諸事情により喪中はがきが年内に間に合わないこともあるかもしれません。 そのような場合は、喪中はがきを送るのではなく、寒中見舞いで返事や挨拶をします。内容には、「年賀状をいただいたお礼」「喪中につき新年の挨拶を控えていること」「連絡が遅れたお詫び」を含めるとよいでしょう。 喪中はがきが間に合わなかったからといってそのまま何もしないのではなく、寒中見舞いで年賀状が送れなかったことへのお詫びを伝えることが大切です。 なお、喪中はがきを送る範囲については、「喪中はがきは誰に出す?ご親族、参列者、仕事関係者はどうする?」でも詳しく解説しています。 故人様宛に年賀状が届いたとき 故人様宛の年賀状が送られてきた場合にも、寒中見舞いで返事をすることができます。相手は故人様の訃報を知らなかったわけですから、「年賀状のお礼」「本人が死亡したことの連絡」「連絡が遅くなってしまったことのお詫び」を書くとよいでしょう。 具体的な書き方について、この後の「喪中の人が送る寒中見舞いのケース別文例」に載せておりますので、ぜひご覧ください。 3.喪中に寒中見舞いを出す時期は? 喪中にあるときに寒中見舞いを出す時期は、いつがよいのでしょうか? ここから詳しく解説します。 寒中見舞いを出す時期 寒中見舞いを出す時期は、自分が喪中であるかどうかに関わらず、同じです。 寒中見舞いは、松の内が明けてから、立春の前日までに相手に届くように出しましょう。松の内とは、お正月飾りである門松を飾っておく時期を指し、明けるタイミングが地域によって異なります。関東では1月1日~1月7日まで、関西では1月1日~1月15日までであるのが一般的です。 2024年の立春は2月4日ですが、年によって日にちが前後するため、注意が必要です。 立春を過ぎて出す場合は「余寒見舞い」とする 立春を過ぎて出す季節の挨拶状は、「余寒見舞い」と呼ばれます。立春までに用意が間に合わないようでしたら、余寒見舞いを出すことをおすすめします。 なお、「余寒」とは、「寒さが残っていること」の意味です。雪深い地方では立春が過ぎても厳しい寒さが続いているため、「寒中見舞い」を送っても問題ないとするところもありますが、考え方は人それぞれであるため、余寒見舞いを送るのが無難でしょう。 4.喪中の人が出す寒中見舞いの基本的な構成 こちらでは、喪中の方が出す寒中見舞いの基本的な構成を紹介しますので、参考になさってください。書くときは、以下の3つの項目を含めるとよいでしょう。 項目 内容 補足 1.挨拶 「寒中御見舞い申し上げます」 目上の相手には「寒中御伺い申し上げます」を使うことも 2.本文 ・相手の健康に対する気遣い ・自身の近況報告 ・年賀状をいただいたお礼 ・喪中につき新年の挨拶を控えることへのお詫び ・喪中はがきが遅れたお詫び ・今年も変わらずお付き合いをしてほしい旨のお願いなど 3.日付・差出人 […]

喪中の正月飾りはNG?門松、しめ縄、鏡餅を飾っていい場合も解説

喪中の正月飾りはNG?門松、しめ縄、鏡餅を飾っていい場合も解説

「喪中に正月飾りを飾ってもよいの?」という疑問の声は、年末が近づくにつれ聞こえてきます。正月飾りはお正月の伝統行事の一つですが、喪中の際にはマナーに則した対応をしたいものです。 そこで今回は、喪中の正月飾りは問題ないのか、さらに具体的に門松、しめ縄、鏡餅を飾ってもよいケースはあるのか?などについてお答えします。 毎年の癖で正月飾りを買ってしまった人や、「大切な人を亡くし、少しでも明るい気持ちになりたい」という思いから購入を考えている人などは特に、喪中の正月飾りが問題ないかどうか、気になっているのではないでしょうか。 お悩みの方はぜひ最後までご一読ください。 【もくじ】 1.正月飾りとは? 2.正月飾りの種類と意味は? 3.喪中の正月飾りは基本的に控える 4.喪中に正月飾りを飾るケースは? 5.喪中は1年間とは限らない 6.喪中の正月飾りに関するQ&A 7.喪中は正月飾りではなく故人様にお供えをしましょう 1.正月飾りとは? 正月飾りとは、年神様(その年を司る神様)をお迎えするために、年末年始にかけて飾るものを指します。 この正月飾りの中で代表的なものが、「門松」「しめ飾り(しめ縄)」「鏡餅」の3点です。年末の大掃除の後にこれらを飾ることによって年神様を自宅に招き、新しい年の無病息災や幸福を願います。現在は住宅事情や生活環境の多様化によって、飾る家が少なくなっていますが、正月飾りは、古くから日本で親しまれてきた大切な風習です。 また、正月飾りは、大掃除を終えた12月28日を目安に飾り、片付けるのは関東では1月7日、関西では1月15日と、地域によって異なります。12月29日と12月31日は正月飾りを飾ってはいけないといわれており、これは、29という数字が「二重苦」を連想させてしまうこと、31日(大晦日)に飾ると「一夜飾り」になってしまうことからきています。 一夜飾りが忌避される理由としては、「通夜から葬儀までの時間と似ていて縁起が悪い」「神様をお迎えする準備を慌てて行ったようで神様に失礼」などの説があるようです。 2.正月飾りの種類と意味は? 正月飾りには「門松」「しめ飾り」「鏡餅」の3種類があります。ここでは、それぞれの意味について詳しく解説します。 門松の意味 門松には、「年神様を家に迎えるときの目印」「家に邪気を入れない」という役割があります。 門松に使われるのは主に松と竹です。松は「祀(まつ)る」の言葉に似ていて、神様を祀る木としてふさわしいこと、また、1年中、葉が生い茂ることから生命力の象徴とされています。 竹は、成長が早くまっすぐ伸びることから健康と長寿の象徴とされており、どちらもお正月にふさわしい縁起のよい植物です。 門松は外玄関の脇に左右一対となるように飾るのが一般的ですが、集合住宅が玄関の外に物を置くことを禁止していたり、玄関の外に十分なスペースを確保できなかったりした場合は、玄関の内側に飾っても問題ありません。 しめ飾り(しめ縄)の意味 「しめ飾り(しめ縄)」は、年神様を迎え入れる家を清浄にし、さらに家が清浄な場所であることを示すために玄関の扉の上や、裏口の高いところなどに飾られます。神様は清らかな場所を好むため、家の中が不浄のままでは入ることができません。そのため、しめ飾りが聖域と現世と境界である結界の役目を果たし、家の内側を清浄な場所にすると考えられているのです。 また、神様が家の中に入る際に、しめ飾りの下をくぐることによって、厄災をはらう効果があるともいわれています。 しめ飾りには用途や地域ごとにさまざまな形がありますが、一般的にはしめ縄に、紙垂(しで)という白い紙や、裏白(うらじろ:シダの別名)、ゆずり葉をはじめとした縁起物がついているのが特徴です。 鏡餅の意味 「鏡餅」は、神様に捧げるためのお供え物です。半紙を敷いた三方(さんぽう)と呼ばれる台に、大小異なる2つの餅を重ね、その上にみかんや橙(だいだい)を置くのが一般的なスタイルです。 鏡餅の丸い形は、神様が宿ると伝えられている三種の神器の一つ「八咫鏡(やたのかがみ)」を見立てたもので、お正月に鏡餅を飾っておくと鏡餅の中に年神様が宿ると考えられています。複数置くことができるため、神棚、床の間、家族の集まるリビングなど、神様に来てほしいところに飾るのがよいでしょう。 正月明けの1月11日ごろに鏡開きをして餅を割り、年神様を見送ってから食すことで、中に残っている神様の力を分けていただこうとする風習は今も広く残っています。 3.喪中の正月飾りは基本的に控える 年神様を迎え入れるために飾るのが正月飾りだとご説明しました。では、喪中に正月飾りを飾ってもよいのでしょうか? 答えは、「基本的に控えたほうがよい」です。 門松、しめ飾り、鏡餅といった正月飾りは、神道の習慣からきています。神道では、死を穢(けが)れと捉え、家族を亡くして間もないご遺族にはこの穢れがついていると考えられています。穢れがついている間は神様の元を訪れたり、神様を家に招いたりするのはタブーとされているのです。 穢れの強さは期間で異なり、忌明け(仏教では故人様の命日から49日目、神道では50日目の供養を終えたタイミング)であれば、喪中でも正月飾りを飾ってもよいという考えもあります。しかし、喪中の間はお祝い事を控え静かに過ごすのが一般的ですから、新しい年をお祝いするお正月に、正月飾りを飾ることは控えたほうが無難でしょう。 ※喪中や忌中期間中のお正月の過ごし方については、こちらの記事が参考になります。 喪中・忌中のお正月の過ごし方~正月飾り、おせち料理、初詣、お年玉は?~ https://www.hana-sougi.com/blog/mochu-newyear/ 4.喪中に正月飾りを飾るケースは? 前述のように、一般的に、喪中の間に正月飾りを飾ることは控えた方がよいとされています。ただし、地域や各家庭の考え方によっては、忌中でなければ飾っても差し支えないとするケースもあります。 ここでは、喪中であっても正月飾りを飾る具体的なケースについてご紹介します。 営んでいる会社(事務所)に飾るケース 自宅ではなく、経営している会社の事務所やお店に正月飾りを飾ることは問題ありません。これは、喪中であるという個人的な事情と、経営者としての立場を切り離して考えているからです。 一方で、家族経営の小規模な事業では、公私を分けて考えるのが難しいことから、自宅と事業所どちらにも正月飾りを置かないということもあります。ケースバイケースで考えるとよいでしょう。 ご家族で話し合って決めたケース ご家族内で話し合って意見がまとまるのであれば、喪中でも自宅に正月飾りを飾ることはできます。「故人様がおめでたいことが好きだった」など特別な理由や事情がある場合には、各家庭で判断しても差し支えないでしょう。 ただし、近所の人がこちらの喪中を知っている場合は注意が必要です。喪中に正月飾りは絶対NGではないと説明しましたが、控えたほうがよいというのが通説です。そのため、「喪中なのに正月飾りを飾るなんて非常識だ」と思われる可能性も考慮し、外に向けては飾らないなどの工夫をすることをおすすめします。 忌明け後は問題ないと判断した場合 先述したように、「死による穢れの強さ」は忌中と喪中で異なります。穢れが最も強いとされる忌中を終え、忌明けを迎えている喪中であれば問題ないと考える人もいます。 忌明け後に正月飾りを飾りたいときは、周りの意見をよく確認してから判断しましょう。 2親等以内でも故人様との関係性が深くない場合 喪中の範囲は、故人様から見て2親等までです。しかし、故人様との関係が深くない場合は、2親等以内であっても新年をお祝いするために、年賀状を出したりおせちを食べたりすることがあります。 故人様との関係を考え家族内で話し合った結果、新年をお祝いしたい気持ちがあるのであれば、正月飾りを飾ってもよいでしょう。 […]

年始状とは?喪中でも送れる?マナーや書き方、文例を解説

年始状とは?喪中でも送れる?マナーや書き方、文例を解説

「年始状」と呼ばれる挨拶状を送る方が、近年増えています。年始状は年賀状と同じく、年始に届くように送り、名前も似ているため、「年賀状と何が違うのか」と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。 そこで今回は、年始状とはどのような挨拶状なのかや、マナーや書き方、文例をご紹介します。 【もくじ】 1.「年始状」はお祝いの言葉を使わない新年の挨拶状 2.年始状を出してもよいケース 3.年始状のはがきと切手の選び方 4.年始状で失礼のない書き方・マナー 5.年始状のシーン別3つの文例 6.年始状で相手への気遣いや思いやりを伝えましょう 1.「年始状」はお祝いの言葉を使わない新年の挨拶状 年始状とは、「おめでとう」などのお祝いの言葉を使わない新年の挨拶状で、最近見られるようになった新しい習慣です。 年始状は、2011年に起きた東日本大震災をきっかけに誕生したといわれています。被災された方々に年賀状を出してもよいか迷った方々が、「お祝いムードの文面はふさわしくないけれども、新年に励ましの言葉を伝えたい」と考えたことから生まれたとされています。 そのため年始状では、年賀状で使うような「謹賀新年」や「あけましておめでとう」などのお祝いの言葉は使いません。 なお、辞書などでは年始状は年賀状と同じ意味だと説明されているため、年始状を年賀状と同じ意味として使う方もいらっしゃいます。 年賀状とは異なる用途で使われる年始状は、悲しい出来事に見舞われた方々への思いやりから生まれた知恵ともいえるかもしれません。 2.年始状を出してもよいケース 新しい習慣の挨拶状である年始状ですが、どのような場合に出すものなのでしょうか。こちらから詳しく解説します。 喪中の方へ新年の挨拶をする場合 喪中はがきをいただいた場合、寒中見舞いで返事をするのが一般的です。 しかし、「毎年、必ず年賀状を出しているから、今年も年始に挨拶状を送りたい」「新年に励ましの言葉を届けたい」といった場合には、年始状を送ることができます。 喪中の方に年賀状を送ること自体は、実はルール違反ではありません。喪中はがきは年賀欠礼の挨拶状であって、「年賀状を送らないでほしい」というものではないからです。 しかし、不幸のあった相手に対し、「おめでとう」の言葉が入った年賀状を送るのは失礼だという考えが、現在は広く浸透しています。また、喪中の方に「おめでとう」の意味をもつ年賀状を送ることは相手を傷つけたり、周囲から非常識だとされたりするかもしれません。 そのため、年賀状の代わりに年始状を送ることで、喪中の方に配慮しつつ、年始の挨拶を伝えることができます。 ※喪中はがきをいただいた場合の返事については、「喪中はがきに返事は必要?返信の方法・タイミングや文例も紹介」が参考になります。 被災された方へ新年の挨拶をする場合 地震や台風などの自然災害に遭われた方は、通常、大きく落胆されており、とても新年を祝う気持ちにはなれないことが多いものです。 そのような方々に「新年の挨拶をしたい」と思った場合にも、お祝いの言葉を使わない年始状という形で新年の挨拶をすることが可能です。 喪中はがきの代わりに使われることも 年始状は、喪中はがきの代わりに使われる場合もあります。以下に、その主な例をご紹介しましょう。 ・普段お付き合いがほとんどない遠い親戚に不幸があり、喪中はがきを出すべきか迷うような場合 ・年の瀬に急な不幸があって、喪中はがきを出す時期(遅くても12月上旬とされます)を過ぎてしまった場合 ・喪中はがきを送っていない人から年賀状をもらった場合 上記のようなケースでは、寒中見舞いを送るのが一般的です。しかし、寒中見舞いを送る時期まで待たずにご挨拶をしたい場合などに、年始状を代わりに送ることができます。 なお、寒中見舞いは、松の内(関西:1月7日/関東:1月15日)の翌日から立春までの間に送ります。 寒中見舞いを送る時期・タイミングについては、「喪中の相手にお年賀は贈れる?寒中見舞いは?マナーや渡す期間を紹介」が参考になります。の記事も参考になりますので、ぜひご一読ください。 3.年始状のはがきと切手の選び方 年始状は、お祝いの言葉を使用しない挨拶状ですから、年賀はがきは使用しません。新年のお祝いを意味する「年賀」の言葉が入っているからです。 年始状用のはがきとしては、郵便局で官製はがきを選ぶのがおすすめです。また、文房具店やコンビニエンスストアなどではがきを購入する際にも、おめでたい雰囲気のある派手なものは避けます。 切手も、カラフルな色合いでなく、植物などが描かれた落ち着いたデザインのものを選びましょう。 4.年始状で失礼のない書き方・マナー こちらでは、年始状において失礼にならない書き方やマナーをご紹介します。ポイントを押さえて、相手への礼儀と思いやりを表す年始状にしましょう。 賀詞や派手なイラストを使わない 「賀詞」とは、お祝いの言葉のことです。下記のような年賀状でよく使われる言葉は、年始状では使わないようにします。 ・賀正 ・謹賀新年 ・あけましておめでとう またあわせて、おめでたさを感じさせるような派手なイラストなどを使うことも避けましょう。 句読点は打たない 儀礼的な挨拶状や案内状には、「、」「。」などの句読点を使わないのがマナーとされています。例えば年賀状や結婚式の招待状、喪中はがきなどでも、句読点は使いません。年始状においても、句読点は控えるようにします。 不幸のあった相手には気遣いのある言葉も添える 年始状は多くの場合、ご不幸があったり、被災したりする方などに送ります。そうした方には、相手を気遣う、あるいは思いやる言葉を添えることが大切です。 そのほかに書く内容としては、通常の年賀状と同様に「昨年、お世話になったお礼」「今年も引き続きお付き合いをお願いする言葉」「近況報告」などを記載することが一般的です。 送るタイミングに注意する 年始状は年賀状と同様に、松の内の間に届くように送ることが一般的です。松の内とは門松を飾る期間という意味で、元旦から関東地方では1月7日まで、関西地方で元旦から1月15日までとされています。 年始状は年賀はがきを使用しないため、普通郵便として扱われます。あまり早く投函すると年末までに届いてしまいますから、12月の末まで待って投函するように注意しましょう。 […]

喪中に鏡餅を飾るのはダメ?飾ってよいケースや喪中期間も解説

喪中に鏡餅を飾るのはダメ?飾ってよいケースや喪中期間も解説

喪中にお正月を迎えた場合、鏡餅を飾ることはできるのでしょうか? 考え始めると、「そもそも鏡餅って何のために飾るの?」「お正月と喪中は関係あるの?」など、さまざまな疑問が出てきそうです。 そこで今回は、喪中の正月に鏡餅を飾ることについて解説します。また、「自分が本当に喪中なのかどうか分からない」という方のために、喪中期間の早見表も載せておりますので、ぜひ参考になさってください。 【もくじ】 1.鏡餅を飾る意味 2.喪中に鏡餅を飾ることは基本的に控える 3.喪中に鏡餅を飾るケースとは? 4.喪中期間は1年とは限らない|自分が喪中か確認を 5.喪中になる前に準備していた鏡餅はどうする? 6.喪中の鏡餅に関するQ&A 7.喪中のお正月に鏡餅を飾るのは基本的に控えましょう 1.鏡餅を飾る意味 鏡餅とはその名の通り、餅を使った正月飾りのひとつです。 まずは、正月飾りの意味と種類、そして鏡餅の役割について詳しく解説します。 そもそも正月飾り をする意味 「門松」「しめ飾り(しめ縄)」「鏡餅」の3つの正月飾りは、新年を祝い、年神様(その年を司る神様のこと)を家に招き入れるための飾り物です。玄関脇に飾る「門松」は年神様が家に入る時の目印として、玄関の上や裏口の上に飾る「しめ飾り」は、家の中が清浄であることを示す結界としての役割があります。 自宅に招いた年神様の力によって、新しい年が幸せになることを願って飾られる正月飾りは、平安時代からあったという説もある非常に古い風習です。現代でも年末年始には正月飾りがさまざまな場所で飾られ、身近に感じることができます。 なお、鏡餅などの正月飾りは12月28日、遅くとも12月30日に飾り終えているのが理想です。「二重苦」を連想させる12月29日、「一夜飾り(正月飾りを大晦日のみに飾ること)」となる12月31日は縁起が悪い日であるため、飾ることはタブーとされています。 鏡餅は年神様が宿る場所 鏡餅は、家にお招きした年神様に捧げるお供え物です。半紙を敷いた台の上に、大小異なる2つの餅を重ね、上にみかんや橙(だいだい)を乗せるのが一般的なスタイルで、神棚、床の間、家族の集まるリビングなど、家の中に飾ります。 また、三種の神器のひとつ「銅鏡」の形を真似た鏡餅には、お迎えした年神様が宿る「依り代」の役割もあると伝えられています。正月明けに「鏡開き」をして鏡餅を食べることによって、鏡餅の中に残っている年神様の力を分けていただき、新しい年の豊作や福徳(幸福と財産)を願います。 2.喪中に鏡餅を飾ることは基本的に控える 「鏡餅を喪中の正月に飾ってもよいのか」という疑問については、「基本的に控える」が答えです。 鏡餅を含む正月飾りはもともと神道の習慣であり、神道では死を「穢れ(けがれ:忌むべきこと)」だと考えています。大切な人を失ったご遺族にはこの穢れがついており、神様に穢れを近づけないようにするため、鏡餅は飾らないのが一般的です。 喪中よりも穢れが強いとされる忌中が明けていれば問題ないとする意見もありますが、そもそも忌中も喪中も「お祝いごとを慎み、静かに喪に服す期間」であることから、お正月の鏡餅は飾らないとするのが無難でしょう。 鏡餅以外の正月飾りである「門松」「しめ縄」については、「喪中・忌中のお正月の過ごし方~正月飾り、おせち料理、初詣、お年玉は?~」の記事をご覧になってください。 3.喪中に鏡餅を飾るケースとは? 「喪中のお正月は鏡餅を控える」とご説明しましたが、「飾ってはいけない」という明確なルールがあるわけではないため、喪中であってもお正月に鏡餅を飾ることはあります。 そこで、いくつかのケースをご紹介します。 商売や事業を営んでいるケース 喪中というのは、あくまで個人的な事情のひとつとして捉えられます。個人とは切り離して考えるビジネスの場において、喪中は存在しないため、お正月に鏡餅を飾っても問題ありません。具体的には「商売や事業を営んでいる会社や店舗、事務所」がありますが、特に商売においては、商いをする場所に年神様が来てくれた方がよいとする考えから、鏡餅を飾ります。 一方、家族経営の小規模な事業では、公私を分けづらいという理由から、鏡餅を自粛することもあります。ケースバイケースで判断するとよいでしょう。 ご家族で話し合って決めたケース ご家族で話し合って、喪中に鏡餅を飾るかどうかを決めるケースもあります。外に向けて飾る門松やしめ飾りは控えることも多いものですが、鏡餅は家に中に飾るものですから、家族全員が納得していれば喪中に鏡餅を飾っても差し支えないでしょう。 以下は、飾ることを決めた理由の一例です。 ・縁起物を置いて、不幸が訪れた家に福がもたらされることを願いたい ・故人が、毎年正月飾りを楽しそうに飾っていた ・忌明けが過ぎたから問題ないだろう ・故人とは疎遠の間柄だった 上記のように、さまざまな理由により、喪中でも鏡餅を飾るケースがあります。 ただし先ほどもお伝えしたように、喪中は基本的にお祝い事を避けて過ごす期間です。また、鏡餅に対する考え方は地域や宗教・宗派によって異なります。「お正月気分を損ねたくないから」だけで判断せず、よく調べ、話し合った上でどのようにするのかを決めましょう。 4.喪中期間は1年とは限らない|自分が喪中か確認を 「喪中期間は1年間」だと思われがちですが、実は必ずしもそうではありません。鏡餅を飾るかどうかを考える前に、まずは自分が本当に喪中であるかどうかを確認してみましょう。 喪中の期間は1年とは限らない 喪中の期間は、故人様からみた「親等」と「続柄」によって決まります。親等とは、法律上の親族関係の近さを表す単位のことで、続柄とは親族の関係や繋がりを表す言葉です。 喪中となるのは故人様から見て0親等、1親等、2親等までであり、故人様の配偶者や両親などの続柄が該当します。 「喪中の範囲と期間の早見表」で新年が喪中かの確認を 以下の表を使って、新年が喪中にあたるのかどうかを確認してみましょう。 【故人様を基準とした喪中の範囲と期間の早見表】 親等 続柄 期間 0親等 夫・妻 […]

喪中におけるお年玉はOK?考え方や守るべきマナーを葬儀社の立場から解説

喪中におけるお年玉はOK?考え方や守るべきマナーを葬儀社の立場から解説

自分が喪中のとき、あるいは、相手が喪中のときに、お年玉をあげてもよいのかどうか悩む方も多くいらっしゃいます。 喪中のお正月においては、さまざまなお祝いの行事を控えるのが一般的ですから、お年玉を楽しみにしている子供たちには「いつも通りに渡して喜んでほしい」と思う一方で、お年玉をお祝い事と捉えると「控えた方がよいのでは?」と迷ってしまいがちです。 そこで、今回は、自分や相手が喪中のときに、お年玉をあげてもよいのか、多くのご相談を受けてきた葬儀社の立場から解説します。お年玉についてのマナーや考え方についてもご紹介しますので、参考にしていただければ幸いです。 【もくじ】 1.お正月にお年玉をあげるそもそもの意味・由来は? 2.自分や相手が喪中のときのお年玉の考え方 3.相手が喪中のとき、これだけは守りたいお年玉のマナー 4.喪中にお年玉を用意するときの素朴な疑問 5.喪中のお年玉に関するQ&A 6.喪中のお年玉は、相手や自分の気持ちを考慮して渡しましょう 1.お正月にお年玉をあげるそもそもの意味・由来は? 喪中でのお年玉をどうするのかについて解説する前に、なぜお正月に子供にお年玉をあげる習慣があるのかを知っておきましょう。お年玉の意味がわかれば、喪中のときのお年玉をどうすべきかのヒントが見えてくるはずです。 お年玉は、神様の魂が宿った「鏡餅」だった お年玉の起源には諸説ありますが、特に有力なのは、「鏡餅」が配られたことに由来するという説です。 昔の日本では、鏡餅には年神様が宿るとされ、神様の依り代(よりしろ)とされていました。この鏡餅を皆で分け合って食べることで、新しい年を平穏に過ごす力を授かると信じられていたのです。 この年神様が宿った鏡餅(年魂:としだま)を、新年に家長が分け与えることによって、幸福や生きる力が得られるとされていました。 このことから、お年玉は成長を願う「めでたさ」や「祝福」といった意味を持っているといえます。 高度成長期ごろから今の姿に お年玉は、江戸時代には庶民にも広く浸透していました。そのころには、お餅だけではなく、品物やお金も含めた年始の贈り物を「お年玉」と呼ぶようになっていたようです。 「お年玉=お金」となり、贈る相手が主に子供になったのは、昭和30年代後半の高度経済成長期からです。経済的に豊かになる中で、お年玉は新年を祝い、子供たちを喜ばせるイベントとしての要素が強まり、現在に至っています。 2.自分や相手が喪中のときのお年玉の考え方 お正月にお年玉をあげるようになった背景がわかったところで、ここからは、自分や相手が喪中の場合、子供にお年玉をあげてもよいのか考えていきます。 喪中にお年玉をあげるかどうかは「その方の気持ち次第」 お年玉の起源が鏡餅であり、めでたさを表すものでもあることから、かつては「自分や相手が喪中のときには、お年玉を控えるべき」とする考え方が主流でした。 しかし、時代は変わり、お年玉は今では新年のイベントのひとつとされています。そのような中、「お子様を喜ばせたい」という気持ちからお年玉を贈ることは、必ずしもマナー違反だとはいえないのではないでしょうか。 現代においても、「喪中におけるお年玉」について、本来の考え方を重視する方もいらっしゃいますが、実際には「多くの方が寛容に考えている」というのが、葬儀社の経験にもとづく実感です。 ※喪中の期間は、親等や続柄によって変わります。それぞれに対する喪中の期間については、こちらが参考になります。 喪中の範囲は何親等まで?喪中はがきを出す相手や文例も解説します https://www.hana-sougi.com/blog/mochu_relatives/ お祝い事を控えたい場合は「お小遣い」としてあげる お年玉を「お小遣い」などに名目を変えて渡すことも、解決策のひとつです。深い悲しみにある方々を気遣う場合や、祝い事を極力控えたい場合にも、「お年玉」ではなく「お小遣い」と名目を変えることで、気持ちの整理をつけて渡すことができます。 なぜ「お年玉」ではなく「お小遣い」なのかを子供に説明することは、喪中の意味や、亡くなった人を想う大切さを知る機会にもなるでしょう。 ※喪中におけるお正月で一般的に控えた方がよい事については、こちらが参考になります。 喪中・忌中のお正月の過ごし方~正月飾り、おせち料理、初詣、お年玉は?~ https://www.hana-sougi.com/blog/mochu-newyear/ 3.相手が喪中のとき、これだけは守りたいお年玉のマナー 相手が喪中の際には、自分が喪中のとき以上に、相手に配慮が必要です。以下を参考にして、喪中の方々に対する思いやりを忘れないようにしましょう。 喪中の方に、自分の子供がお年玉をねだらないようにする 喪中のご家族は、まだ深い悲しみに包まれていることが多いものです。そのため、お年玉の準備ができていないこともありますし、お祝い事を避けていらっしゃるかもしれません。 子供たちには、そうした状況を説明し、お年玉をねだらないように伝えることが大切です。喪中の意味や故人様、ご遺族への思いやりを学ぶことにもつながるはずです。 渡すときは「おめでとう」といった言葉は避ける 喪中はそもそも故人様の死を悼む期間であり、晴れがましい言葉や行動は慎むのが一般的です。 喪中にお年玉、もしくはお小遣いを渡すときは、「あけましておめでとう」という言葉を使わず、「好きなものを買ってね」「勉強に必要なものを選んでね」といった言葉を選ぶとよいでしょう。 4.喪中にお年玉を用意するときの素朴な疑問 ここからは、自分や相手が喪中のときにお年玉やお小遣いを用意する際、多くの人が持つ疑問について、わかりやすく解説します。伝統的なしきたりと現代における考え方の双方について、葬儀社の立場で詳しくご説明しますので、ぜひご覧ください。 お金を入れるポチ袋のデザインは? 喪中に渡すお年玉のポチ袋については、従来は「白い無地のものを選ぶ」という意見が多くありました。しかし、現在ではそこまで厳格に考える必要はないかもしれません。 白無地のポチ袋や封筒を使うことは、喪中であることへの配慮を示す方法のひとつです。しかし、子供たちが喜ぶよう、いつも通りカラフルなポチ袋を選ばれる方も少なくありません。 喪中であることと、子供たちを喜ばせたいという気持ちは別々に考えることもできます。喪中のご家族や、相手のお子様を思いやって行動することで、気持ちが伝わることでしょう。 袋の表書きはどうする? 表書きとは、封筒や袋の外側に記されるもので、中身の目的や用途を表します。子供に通常通りお年玉を渡す場合は、袋に「お年玉」と書いても問題ありません。しかし、喪中であるとの理由から、お年玉ではなく「お小遣い」として渡す場合は、「おこづかい」「書籍代」「文具代」「おもちゃ代」などとするとよいでしょう。 また、表書きの代わりに「好きなものを買ってね」「おもちゃ代にしてください」「勉強の本を買ってね」といったメッセージを書くこともおすすめです。 お札は新札? 喪中の際にお年玉やお小遣いとしてお札を渡すことになった場合、新札を用意するかどうかは、渡す方の状況や気持ちによります。 通常のお年玉であれば、新札を用意するのが一般的なマナーとされています。しかし、特に自分自身が喪中のときは、時間的な余裕がなかったり、新札を用意する気持ちになれなかったりする場合もあるでしょう。 […]

喪中見舞いとは?送るケースやマナー・書き方を徹底解説【文例あり】

喪中見舞いとは?送るケースやマナー・書き方を徹底解説【文例あり】

「喪中見舞い」は、最近見られるようになった年の瀬の新しい習慣です。知人から「喪中はがき」を受け取った際、心配りや哀悼の意を示すために、喪中見舞いを送ることがあります。故人様のご遺族への敬意を表したいけれど、どのように送ったらよいのか迷うこともあるでしょう。 今回は、喪中見舞いについて、送るケースや時期、書き方などを詳しく説明します。送る相手やケース別の文例もご紹介しますので、ぜひ参考になさってください。 【もくじ】 1.喪中見舞いとは? 2.喪中見舞いと寒中見舞いの違い 3.喪中見舞いのはがきと切手の選び方 4.喪中見舞いの書き方 5.喪中見舞いで使ってはいけない言葉 6.【送る相手・ケース別】喪中見舞い文例 7.喪中見舞いで品物を送る際のマナー 8.喪中見舞いに関するQ&A 9.喪中見舞いでいち早くご遺族に気遣いの気持ちを伝えましょう 1.喪中見舞いとは? こちらでは、喪中見舞いの概要や、喪中見舞いが生まれることになった背景について、詳しく解説します。 喪中見舞いは喪中はがきへの返事 喪中見舞いは、喪中はがきへの返事であり、最近行われるようになった習慣です。ご遺族にお悔やみを伝えるはがきや手紙のほかに、お香典や品物を送ることも含みます。 一般的には、喪中はがきが送られてきた際に、返事は必要ないとされています。返事を出すと、相手が「返事を出さなければならない」など気を使うことがあるからです。 ただし、喪中はがきに返事を出してはいけないというわけではありません。必要と感じた場合には、寒中見舞いや喪中見舞い等の方法でご遺族を気遣います。 喪中見舞い誕生の背景 通常、喪中はがきをいただいた相手に便りを出したい場合には、寒中見舞いを送ることが一般的です。 しかし近年、家族葬が増えるにつれ、喪中はがきで初めて故人様の訃報を知るというケースも増えています。そのため、寒中見舞いを送る時期まで待たずにお悔やみを伝えたい方が増えてきました。これが「喪中見舞い」の誕生につながったとされています。 2.喪中見舞いと寒中見舞いの違い 喪中はがきをいただいた相手には、喪中見舞いや寒中見舞いを送ることがあります。それぞれ、具体的には、どのような点が違うのか説明します。 送る時期 喪中見舞いと寒中見舞いで大きく違うのが、送る時期です。 喪中見舞いは「いつからいつまでの間に届ければならない」という厳格な決まりはありません。ただし、寒中見舞いよりも早く送れるとして生まれたものですから、遅くとも年末までには届くように送ります。喪中はがきを受け取ったら、できるだけ早く送るのがよいでしょう。 一方、寒中見舞いは、「松の内が明けてから立春までの間に送る」とされています。「松の内」とは正月飾りや門松を飾っている期間のことです。1月1日から始まりますが、明けるのは、関東を中心とした地域では1月8日、関西では1月16日と地域によって異なります。 なお2024年の場合、立春は2月4日です(年によって日付は前後します)。 お悔やみを伝える手紙や品物、香典を送るかどうか 喪中見舞いは喪中の方に対して送るものであり、お悔やみの気持ちを表すためにはがきや手紙、品物、お香典を送ります。 一方、寒中見舞いは、寒い季節に相手の体調や健康を気遣うためのものであり、必ずしも送り先が喪中であるとは限りません。お互いに喪中でない場合や、喪中の方が送ることもあります。 3.喪中見舞いのはがきと切手の選び方 喪中見舞いは、ご遺族を思いやって送るものですから、送るときにはマナーを守り、はがきや切手にも気を配りたいものです。 こちらでは、喪中見舞いのはがきと切手の選び方をご紹介します。 喪中見舞いのはがきの選び方 悲しみの中にいらっしゃるご遺族の気持ちに配慮し、喪中見舞いで送るはがきは、派手なデザインを避け、灰色や寒色系といった落ち着いた色調のものを選ぶようにします。 郵便局や店舗では、菊やアジサイなどの絵柄が描かれたシックな色合いのはがきが販売されていますので、そちらから選ぶこともできます。 喪中見舞いの切手の選び方 郵便局には弔辞用の切手が販売されていますが、喪中見舞いに弔辞用切手を使用してよいのかについては意見が分かれます。植物や花が印刷されている普通切手を選ぶとのが無難でしょう。 4.喪中見舞いの書き方 喪中見舞いのはがきや手紙には、どのような内容を書けばよいのでしょうか。 ここでは、書くべき内容や注意点をご紹介します。 喪中見舞いに書くべき内容 喪中見舞いには、一般的に以下のような内容を記載します。 1.題字:「喪中お見舞い申し上げます」の言葉 題字を省いて、喪中はがきをいただいたお礼から始まる場合もあります。 2.喪中はがきを送っていただいたことへのお礼 すでに年賀状を出していた場合は、誤って年賀状を送ってしまったお詫びの言葉を添えます。 3.故人様へのお悔やみの言葉 4.喪中はがきを送ってくださった方を気遣う言葉 まだ年賀状を出していない場合は、年賀状を控える言葉を添える場合もあります。 5.喪中見舞いを出した年月(日にちは不要) はがきでは、最後に差出人住所、差出人氏名を入れる場合があります。手紙では、最後に氏名のみを書きましょう。 喪中見舞いを書くときの4つの注意点 喪中見舞いを書くときには、次の4点に注意してください。 […]

自分が喪中のときお年賀は贈ってもよいの?喪中を知らせていない場合も解説!

自分が喪中のときお年賀は贈ってもよいの?喪中を知らせていない場合も解説!

「自分が喪中のときにお年賀を贈りたいけれど、マナー違反になるのでは?」と悩んでいる方も多いことでしょう。喪中期間は故人様をしのぶ期間であり、「お祝い事は避けたい方がよい」という考え方が一般的ですから、お年賀を贈ることについて迷いが生じるのは当然のことといえます。 そこで今回は、自分が喪中のときにお年賀を贈ってもよいのかどうかについて、解説します。相手に「自分が喪中であること」を知らせていない場合についても解説しますので、参考になさってください。 【もくじ】 1.お年賀とはどういうもの?贈る時期は? 2.自分が喪中のときにお年賀を贈ることは控えたほうがよい? 3.お年賀を贈る代わりにできること 4.お年賀の代わりに贈る寒中見舞いとは? 5.贈り物の掛け紙や表書きはどうする? 6.自分が喪中の場合、取引先へのお年賀はどうする? 7.お年賀の代わりに贈るおすすめのギフトは? 8.自分が喪中のときのお年賀は、相手への配慮だけでなく自分の気持ちも大切に! 1.お年賀とはどういうもの?贈る時期は? お年賀とは、新年に挨拶をする際に添える贈り物のことです。年賀という言葉には「新年を祝う」という意味が込められており、年始の挨拶回りの際に手土産として相手のお宅などに持参して贈るものであるため、郵送することは控えるのが基本です。 直接会った上で、「今年もよろしくお願いします」との思いを込めて贈るときに手渡しする品物だと理解しておきましょう。 また、お年賀は三が日に訪問して贈るのがよいとされていますが、最近では働き方の多様化などにより、三が日には訪問できない人が増えているため、松の内の間であれば問題ないといわれています。 なお、松の内の期間は、関東は1月1日から1月7日まで、関西は1月15日までと、地域によって異なります。 2.自分が喪中のときにお年賀を贈ることは控えたほうがよい? 自分が喪中のときには「おめでとう」の意味を持つ年賀状を送ることは控えることが常識となっていますが、「お年賀を贈ること」も控えたほうがよいのでしょうか?具体的に解説します。 自分が喪中のときは相手に考慮してお年賀は控える 自分が喪中のときには、年賀状を送らないのと同様に、お年賀を贈ることは控えたほうがよいとされています。喪中の方は一般的に、「お祝い事を慎むべき」とされているからです。 年賀状には通常「あけましておめでとう」などのお祝いの言葉を書くため、出すことを控えるのがマナーです。同様に「お年賀」にも「新年を祝う」という意味があるため、喪中の方が贈ることは避けたほうがよいとされているのです。 こういったマナーは、日本の宗教的な背景に由来しています。神道では死を「穢(けが)れ」として捉え、避ける傾向にあります。そこから「自分が喪中のときには、おめでたいことは避ける」という風習が生まれたと考えられます。 なお、仏教では生と死は輪廻の中で繰り返されるとし、死をネガティブなものとは考えていないため、「自分が喪中でもお年賀を贈ることは問題ない」と考える寺院もあるようです。しかし、現在では神道の考えと仏教の考えが融合して根付いているため、喪中である方がお年賀を贈ることは失礼だとする考えが一般的であるといってよいでしょう。 喪中の範囲や、喪中と忌中の違いについては、別の記事でもご紹介しています。 「自分が喪中であること」を相手に知らせていない場合は? 自分が喪中であることを相手に知らせていない場合にも、やはりお年賀を贈ることは控えることをおすすめします。 「喪中のときにはお年賀を贈らない」というマナーがあることも事実ですが、それ以前に、喪中であるご自身がおめでたい行動をする気持ちにはなれないのではないでしょうか。 相手はまた後日、「喪中であった事実」を知る機会があるかもしれません。「相手のためにお年賀を贈りたい」という気持ちがあったとしても、自分が喪中のときは、お年賀を贈ることは控えるようにしましょう。 もしも「毎年、松の内に新年の挨拶に訪問しているにもかかわらず、今回行かないことに気が引ける」という場合は、喪中であることを相手に伝えてみてはいかがでしょうか?状況を伝えることで相手は理解してくれるはずですし、それによってご自身も気持ちが楽になることでしょう。 3.お年賀を贈る代わりにできること 自分が喪中でお年賀を贈れないとしても、代わりにできることがあります。ここでは、3つの時期に分けてご紹介します。 1.松の内(三が日を含む)にできること 松の内に訪問する場合は、お年賀としてではなく「手土産」や「お礼」「ご挨拶」として持参する方法があります。手土産などの名目であれば、喪中であっても何も問題はないため、安心して渡すことができます。 2.松の内から立春までにできること 松の内が過ぎてから立春である2月4日(2024年の場合)までに贈る場合は、「寒中見舞い」や「お礼」「ご挨拶」として持参する、もしくは郵送するとよいでしょう。持参する場合は「手土産」として渡しても差し支えありません。 3.喪が明けてからできること 喪が明けるまで、他家に訪問したり贈り物をしたりする気持ちになれなかった場合は、気持ちが整理できたときに「手土産」や「お礼」「ご挨拶」として持参する、もしくは「お礼」「ご挨拶」として郵送するとよいでしょう。時期はいつでも差し支えありません。 4.お年賀の代わりに贈る寒中見舞いとは? 前述しましたが、寒中見舞いとは、松の内が明けた日から立春が来るまでに届くように贈る挨拶状やギフトのことです。具体的には、関東の場合は1月8日、関西は1月16日から2月4日(2024年の場合)までの間に届くように手配します。 寒中見舞いは時候の挨拶に加えて近況報告も伝えるものですから、お祝いという意味を持つお年賀とは目的が異なります。そのため、自分が喪中のときに相手に贈っても問題はないのです。 なお、寒中見舞い(はがきや手紙の場合)は「季節の挨拶状として送るケース」や「お年賀の代わりの品物を贈る際に添えるケース」以外にも、活用できるケースが複数あります。 たとえば、自分が喪中の場合は、喪中はがきが年内に間に合わなかったケース、喪中と知らない相手から年賀状が来たケースなどにも活用できます。 その他、喪中の相手への挨拶状として、年賀状の代わりとしても使用してもよいでしょう。 5.贈り物の掛け紙や表書きはどうする?? 自分が喪中のときにお年賀の代わりとする品物を贈る際は、時期に応じて、適切な掛け紙や表書きを用意することが大切です。ここでは、掛け紙や表書きについて解説します。 「手土産」として持参する場合 水引や「のし(包装紙の右上の飾り)」のない掛け紙をつけ、表書きは「御挨拶」とします。もしくは、掛け紙は掛けずにシンプルな包装紙に包んでもよいでしょう。 「寒中見舞い」として持参、もしくは郵送する場合 手土産として持参する場合と同様に、水引や「のし」のない掛け紙をつけます。表書きは「寒中御見舞」「寒中御伺」「御挨拶(※1)」のいずれかにします。もしくは、掛け紙の代わりに、水引やのしの印刷されていない「シンプルな白い短冊」を使用することもできます。 郵送する場合は、ご挨拶が遅れたお詫びと、理由(自分が喪中であったこと)を述べた手紙を添えるとよいでしょう。その際、お祝いの言葉は使わないように注意します。 ※1 「御挨拶」という表書きは、季節の挨拶のときにも使用できます。 「お礼」「ご挨拶」として持参、もしくは郵送する場合 水引や「のし」のない掛け紙をつけ、表書きは「御礼」「御挨拶」などとします。郵送する場合は、お詫びと理由を述べた手紙を添えましょう。 6.自分が喪中の場合、取引先へのお年賀はどうする? ビジネス上の付き合いがある取引先に対して、毎年、挨拶回りをしてお年賀を贈るケースは多いものです。この場合、一部の例外を除いては、自分が喪中であったとしてもお年賀を贈ることができます。 […]

喪中の相手にお年賀は贈れる?寒中見舞いは?マナーや渡す期間を紹介

喪中の相手にお年賀は贈れる?寒中見舞いは?マナーや渡す期間を紹介

「喪中の相手には、お年賀や新年の挨拶を控えるべき」と聞いたことはないでしょうか。喪中の期間は、一般的に約1年とされています。「喪中とはいえ、お世話になっている人にお年賀を贈らないのは失礼なのでは?」と悩む方もいらっしゃるでしょう。 そこで今回は、喪中の方へのお年賀や贈り物のマナーについて解説します。「喪中の相手にお年賀を贈るべきか」だけではなく、「寒中見舞いなどの贈り物を渡す際の挨拶マナーや期間」についてもご紹介しますので、ぜひ最後までご一読ください。 なお、この記事は、「相手が喪中のときのお年賀」に焦点を当てています。「自分が喪中のときのお年賀」については、「自分が喪中のときのお年賀は贈ってもよいの?」の記事でご紹介しています。 【もくじ】 1.お年賀とは? 2.喪中の方にお年賀を渡してもよい? 3.喪中のお年賀の代わりには「寒中見舞い」 4.喪中のお年賀の代わりに「寒中見舞い」を贈るときのマナー 5.喪中の方にお年賀の代わりにお歳暮を贈ってもよい? 6.喪中はがきの返事|年始状のポイントと文例 7.喪中のお年賀に関するQ&A 8.喪中のご家族に配慮した贈り物をしましょう 1.お年賀とは? お年賀とは、新年を祝うための贈り物を指します。お年賀の本来の意味は、「神様へのお供え物」にあります。 日本では古くから、歳徳神(としとくじん:新しい年の福徳をつかさどる神様)や先祖の霊をお正月に迎える風習がありました。この風習は時代の流れとともに変わり、新年の挨拶まわりの際に「今年もよろしくお願いします」という意味を込めた手土産として贈られるようになりました。 なお、お年賀は、三が日(1月1日~1月3日)の間に手渡すのがよいとされています。通常、お年賀は目上の人へ贈るものですが、現代では、親戚や友人・知人などにも渡すことがあります。 2.喪中の方にお年賀を渡してもよい? 新年の挨拶として渡すお年賀ですが、喪中の方に渡すことは問題ないのでしょうか? 喪中の相手にお年賀を渡すことは控えるのが無難 結論から言いますと、喪中の相手にお年賀を渡すことは控えたほうが無難です。 「年賀」という言葉には、「新年を祝う」という意味があります。そのため、ご遺族が故人様を悼んでいらっしゃる喪中に「おめでとうございます」と挨拶することは、一般的にはよくないとされています。 元々、死を穢れ(けがれ)として捉え、神様への悪影響を避けようとする行いは、神道の考え方からきています。一方、仏教においては、死は「煩悩から解放され、安らかな仏の世界への旅立ち」を意味するため、お年賀を問題ないと考える寺院も少なくありません。 しかし、現在は神道や仏教の考え方が混ざり合って社会に浸透しており、喪中の相手にお祝いの意味がある「お年賀」を渡すことは失礼と考える方が多いのが実情です。ご家族の気持ちに配慮し、お年賀を控えるのが無難でしょう。 喪中の相手に配慮した行動をとるためには、喪中の意味や、喪中の方のお正月の過ごし方についても知っておくとよいでしょう。詳細は、「喪中・忌中のお正月の過ごし方」の記事が参考になります。 喪中の方にはお年賀の代わりに「寒中見舞い」を 喪中の方にお年賀を贈ることは控えた方が無難ですが、贈り物自体が失礼というわけではありません。 「悲しみの中にある相手に、少しでも元気になってもらいたい」「お祝い事を連想させないように挨拶したい」と考える場合には、お年賀の代わりに「寒中見舞い」を贈る方法があります。 次項より、この寒中見舞いについて、詳しくご紹介していきます。 3.喪中のお年賀の代わりには「寒中見舞い」 ここからは、お年賀の代わりに寒中見舞いを贈る意味や、贈る時期について解説します。 寒中見舞いとは? 寒中見舞いとは、冬の寒さについて相手を気遣う意味を込めて贈るお見舞いのことですが、自身の近況報告を行うこともあります。具体的には「寒い時期を健康に乗り切れますように」という気持ちを込めて、手紙や品物を送るのが一般的です。 お祝いの意味が含まれていない点において年賀状やお年賀とは異なっており、喪中の方にも贈ることができます。 寒中見舞いを送る期間 寒中見舞いは、お年賀を贈る時期よりも少し後、一般的には「松の内」が明けてから「立春」が来るまでに渡します。 「松の内」とは、正月の門松を飾る期間を指します。1月1日から始まりますが、終わる日は地域によって以下のように異なります。 ・関東:1月7日 ・関西:1月15日 関東から関西へ、もしくはその逆のように送る際は、このような時期に注意する必要があります。 また、2024年の場合、立春は2月4日(年によって日付は前後します)ですから、関東の場合は1月8日から2月4日までに渡すとよいでしょう。 寒が明けると立春になりますが、立春を過ぎると寒中見舞いではなく「余寒見舞い」となる点にも留意する必要があります。 4.喪中のお年賀の代わりに「寒中見舞い」を贈るときのマナー 喪中の相手にお年賀の代わりとして寒中見舞いを贈る際、どのようなことに気を付けなければならないのでしょうか。 こちらでは、寒中見舞いを贈るときのマナーについてご紹介します。 喪中の方への寒中見舞いの「のし紙」は無地 贈り物をするときは、品物に「のし紙(掛け紙)」を掛けるのが一般的です。喪中の相手への寒中見舞いにおいては、のし(右上に添える飾り)や水引(帯紐)がない、無地ののし紙を使用します。のしは本来、お祝い事の贈答品に使われるため、飾りのないシンプルなのし紙を使うのです。 無地ののし紙が用意できないときは、白い奉書紙(※1)または白色の短冊を使うこともできます。ただし、短冊はのし紙を簡略化したものであり、目上の人や高齢の方への寒中見舞いに使うと失礼とされることがあるため、これらの方へ送る際は、避けた方がよいでしょう。 ※1 奉書紙(ほうしょがみ)……和紙の一種。古くは公文書用紙として使われていた。現代においては、結婚式や弔辞など、格式が求められるようなシーンで使用される。 喪中の場合の「表書き」 喪中の方へ贈る寒中見舞いの表書きについては、一般的な寒中見舞いの場合と変わりはありません。 のし紙の左右中央に縦書きで、表書き(贈り物の用途)と差出人名を書きます。表書きには、以下のような言葉が使われます。 ・寒中御見舞 ・御挨拶 ・寒中御伺(かんちゅうおうかがい) […]

喪中はがきに返事は必要?返信の方法・タイミングや文例も紹介

喪中はがきに返事は必要?返信の方法・タイミングや文例も紹介

喪中はがきが届いた際、「返事を出した方がよいのかどうか」悩む方は多いのではないでしょうか。 喪中はがきは、故人様の死を知らせることが目的の「訃報連絡」ではありませんが、年内に不幸があり、送り主が喪中であるということが書かれているため、弔意を言葉にして送る必要があるかどうか判断に迷うものです。 そこで今回は、喪中はがきを受け取ったときの返事について解説します。まずは「喪中はがきに返事は必要か?」についてご紹介し、返事を出すことになった際の方法やタイミング、文例のほか、「お香典も一緒に送るべき?」という疑問にもお答えします。ぜひ最後までご一読ください。 【もくじ】 1.喪中はがきに返事は必要? 2.喪中はがきに返事を出す場合とは? 3.喪中はがきに返事を出す方法は? 4.喪中はがきの返事|寒中見舞いのポイントと文例 5.喪中はがきの返事|喪中見舞いのポイントと文例 6.喪中はがきの返事|年始状のポイントと文例 7.喪中はがきが届いた後にお香典を送りたい場合は? 8.喪中はがきへの返事のマナーは 9.喪中はがきに返事を出す際は相手の心に寄り添ったものを 1.喪中はがきに返事は必要? 結論から言うと、喪中はがきが送られてきた際の返事は基本的に必要ないとされています。近況報告やお見舞いなどの手紙には返事を出すことがマナーですが、喪中はがきの場合は、送られてきたとしても何もしないことがほとんどです。 返事を出すと、喪中はがきの差出人がさらに返事を出すなど気を使ってしまうことがあるため、故人様やご遺族と年賀状のやり取りをする程度の間柄であれば、返事を控えた方が、負担にならずに済むのです。 ただし、基本的に不要というだけで、喪中はがきに返事を出してはいけないというわけではありませんから、このあとにご紹介するケースにおいて、必要と感じた場合は返事を出してもよいでしょう。 2.喪中はがきに返事を出す場合とは? 基本的に返事が不要とされる喪中はがきですが、以下のケースにおいては返事を出すことがあります。 また、ご紹介している内容以外でも、ご自身が「返事を出したい」「返事を出したほうがよい」と判断した場合は、返事を送ってもよいでしょう。 故人様やご遺族と親しかった場合 喪中はがきへの返事は、相手と近しい関係にある場合や、親密度が高い場合に出すことがあります。 具体的には「遠方に住む親族」や「親しい友人・知人」などを指しますが、「ご遺族に対し哀悼の意を示したい」という気持ちから、返事を出すことが多いようです。 年賀状の投函後に喪中はがきが届いた場合 もうひとつのケースは、年賀状を投函した後に喪中はがきが届いた場合です。冒頭で少し触れましたが、喪中はがきは「喪中につき、こちらからの新年の挨拶を控えます」ということを相手に伝える挨拶状であり、訃報連絡ではありません。そのため、喪中はがきを送ってくれた人に年賀状を送ることはタブーではないとされています。 しかし、喪中の相手にお祝いの言葉が入った年賀状を送ってしまえば、「失礼なことをした」と思うのが一般的な感覚です。喪中はがきと入れ違いで年賀状を送ってしまった場合は、次項からご紹介する方法で、お詫びの言葉を入れた返事を出してみてはいかがでしょうか。 3.喪中はがきに返事を出す方法は? 喪中はがきに対する返事には、4つの方法があります。まずは、4つの方法がどのようなものなのかについてご紹介します。 寒中見舞い 「寒中見舞い」とは、寒さの厳しい時期に、相手の健康を気遣って送る季節の挨拶状です。最近では、季節の挨拶状という本来の役割のほかに、喪中の方への挨拶状としても使われる機会が増えています。 喪中見舞い 「喪中見舞い」は、喪中の相手にお悔やみを伝えるための挨拶状です。喪中見舞いは比較的新しい風習のため、寒中見舞いほど広く知られてはいません。しかし、喪中見舞いには送る時期の制限がないという特徴がありますから、喪中はがきが届く前に年賀状を送ってしまい、急いで返事を出したいケースなどにおいては、喪中見舞いが適しています。 年始状 「年始状」とは、「謹賀新年」や「寿」など、お祝い事を意味する言葉を使わずに新年の挨拶をするための挨拶状です。年始状は、お互いの消息を伝えあったり、人との絆を強めたりしたいという思いから、東日本大震災以降に広まったといわれており、喪中見舞いよりもさらに新しい風習であるといえます。 故人様の冥福を祈り、喪中はがきを送ってくれた親しい相手に年頭の挨拶をしたい場合には、この年始状を送るというのもひとつの方法です。励ましの言葉などを添えることで、相手を思う気持ちが伝わることでしょう。 メール/LINEなどのSNSツール 喪中はがきへの返事の手段として、最近ではインターネットを使用したコミュニケーションツールが使用されるようになっています。メール・LINE・その他SNSツールは大変便利ではありますが、喪中はがきへの返事は「はがき」を使用するのが基本的なマナーです。 そのため、メールやLINEを使って返事をする相手は、普段からメールのやりとりをしている親しい友人のみにとどめた方がよいでしょう。 4つの方法をご紹介しましたが、喪中はがきに返事を出す際の基本的なマナーは「はがき」で返事を出す3つの方法です。出すタイミングにより、寒中見舞い、喪中見舞い、年始状を選択し、思いを込めて書きましょう。 4.喪中はがきの返事|寒中見舞いのポイントと文例 喪中はがきの返事として、寒中見舞いを出すことになった場合の、タイミング・ポイント・文例をご紹介します。 寒中見舞いを出すタイミング 寒中見舞いは「松の内が明けてから立春まで」に相手に届くように出すのが一般的ですから、出すタイミングは、「松の内最終日から立春の前日までの間」となります。 「松の内」とはお正月飾りの門松を飾っておく期間のことで、関東では1月7日、関西では1月15日までと地域によって期間が異なります。「立春」は暦の上での春の始まりを指し、2024年は2月4日が立春にあたります。 つまり、関東であれば1月7日から2月3日の間に寒中見舞いを投函するとよいでしょう。 寒中見舞いのポイント 喪中はがきへの返事として送る寒中見舞いの内容は、基本的に以下の順番で記載します。 1.「寒中お見舞い申し上げます」の挨拶 2.送る相手が喪中のため年賀状を控えていたこと(行き違いで年賀状を送ってしまった場合はお詫びの言葉を添える) 3.お悔やみの言葉 4.ご遺族を気遣う言葉 5.寒中見舞いを出した日付(令和〇年〇月まで)、差出人住所、差出人氏名 寒中見舞いの文例 【喪中はがきへの返事として送る寒中見舞いの文例】 寒中お見舞い申し上げます […]

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