喪中のクリスマス|カード・プレゼント・ツリーはどうする?忌中の場合も解説|葬儀・家族葬・お葬式なら「花葬儀」

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喪中のクリスマス|カード・プレゼント・ツリーはどうする?忌中の場合も解説

喪中のクリスマス|カード・プレゼント・ツリーはどうする?忌中の場合も解説

喪中・忌中では「クリスマスカードやプレゼントのやり取りをしてもいいの?」と疑問に思われる方も多いことでしょう。

喪中・忌中の場合、たとえば正月においては年賀はがきのやり取りをしないという風習がありますが、クリスマスにおいても注意したほうがよい点があります。

そこで今回は、クリスマスカードやプレゼントの「受け取り手が喪中の場合」「送り手が喪中の場合」の両方のケースにおいて注意すべきマナーについて解説します。クリスマスツリーを飾ることの可否やクリスマスでの過ごし方についてもご紹介しますので、参考になさってください。

1.クリスマスの概念とは?

クリスマスの概念とは?

本来、クリスマスとは、キリスト教を創始したとされているイエス・キリストがこの世に誕生したことを祝う日です。一般的には12月25日がクリスマスにあたりますが、国ごとの宗教や暦によって日にちが異なる場合もあります。

日本におけるクリスマスは宗教色がなく、大切な人にプレゼント贈ったり、クリスマスツリーを飾ったり、特別な料理を楽しんだりする、いわばお祭り、にぎやかなイベントとして親しまれています。

2.喪中・忌中とは?

喪中・忌中の考え方は宗派や地域で異なりますが、基本的には「お祝い事を控える期間」という点で共通しています。
ここでは、喪中と忌中の意味、それぞれの期間や控えるべきことについても解説します。

喪中とは?

喪中とは、亡くなった故人様を偲ぶ期間を意味し、この間にご遺族は悲しみを癒し、日常生活に戻れるよう過ごします。

また、喪中は慶事などへの参加は控えるようにします。これは、死を「穢(けが)れ」ととらえる神道の観念から日本の風習となったといわれており、「結婚式、お祝いのパーティーなどへの出席は遠慮する」という考え方が一般的です。

なお、喪中の期間は、仏教(浄土真宗をのぞく)、神道ともに約一年(一周忌法要が終わるまで)とされています。かつては、法律で喪服期間が定められていたこともありましたが、現在は厳密な決まりはなく、各自の判断に任されています。

忌中とは?

忌中とは、故人様が亡くなった後、冥土(めいど)で旅をする期間を意味します。忌中は喪中より死の穢れが強いため、喪中期間よりも厳しく慎ましい生活をすべきだとされています。

なお、浄土真宗を除く仏教の忌中は、命日から四十九日までの期間のことで、四十九日法要を終えると「忌明け」となります。

神道では忌中期間を50日としており、四十九日法要ではなく「五十日祭」を営むことによって忌が明けるとされています。

喪中と忌中の違いについて詳しく知りたい方は「喪中・忌中の違いとは?神社へのお参りやお祝いマナーの考え方」の記事をご覧ください。

喪中や忌中に控えること

喪中や忌中に控えることには、下記のようなものがあります。
・正月のお祝い
・年賀状を出す
・結婚式などの慶事への参加(要相談)
・神社への参拝(忌中のみ)
・神棚へのお参り
・宴席への参加や旅行(要相談)

忌中における行動については、地域や宗派によっては、厳しい決まりが定められている場合があるので注意しましょう。

ちなみに仏教においては「死は穢れではない」ため、喪中でもお寺への初詣は差し支えないとしています。

浄土真宗の考え方

浄土真宗では、死者の魂は、死後すぐに阿弥陀如来によって極楽へと導かれるとされているため「服喪期間(喪中)」も「服忌期間(忌中)」も存在しません。

一般的な喪中・忌中にあたる期間であったとしても、結婚式などの慶事に参加することができます。

3.キリスト教における喪中の考え方|クリスマスとの関係は?

キリスト教に喪中はあるの?

キリスト教では、死者はすぐに神に召されて天国へと旅立ち、いつか天国で再会できると信じられています。そのため、基本的に喪中・忌中のような死を悼む期間はありません。

宗派によって考え方には違いがあるものの、一般的には喪中の概念が薄く、その年にご家族が逝去したとしてもクリスマスを通常通り迎える人も多いようです。クリスマスには教会のミサに参加し、クリスマスをお祝いする人も多くいます。

4.喪中・忌中のクリスマスの過ごし方

喪中や忌中のクリスマスは、どのように過ごせばよいのでしょうか?

喪中のクリスマス

クリスマスは、戦後、日本に入ってきた新しい風習で、宗教的な裏づけのあるものではなく、取り決めも制約もありません。

したがって、喪中にクリスマスをお祝いすることに問題はないため、ご家族や友人でパーティーを開いたり、イルミネーションを鑑賞したりすることもできます。クリスマスパーティに誘われた場合も、ご家族・ご親族への配慮をしたうえで、ご自身の判断で決めて差し支えないといえます。

ただし、周りからは喪中にクリスマスを「お祝い」することに対して、不謹慎だと思われることはあるかもしれません。そこで、家の外壁を派手なイルミネーションで飾る、外から見えるところにクリスマスのモニュメントを置くなどの派手な演出は避け、節度をもった過ごし方を意識するとよいでしょう。

忌中のクリスマス

忌中は、外部との接触をできるだけ断ち、お祝いごとやお祭りへの参加は自粛する期間とされていますが、喪中の場合と同様の理由で、忌中であってもクリスマスをお祝いすることはできます。

しかし、大切な方を失ってからまだ日が経っていない忌中では、そもそも明るく華やかなイベントを行う気持ちにはなりづらいものです。

小さなお子様がいる、故人様が生前クリスマスをとても楽しみにしていたという場合には、ご自身の無理のない範囲でクリスマスをにぎやかに過ごされてもよいでしょう。

日本でクリスマスは、宗教色よりも家族でゆっくり過ごす行事として定着しており、この点を踏まえて過ごし方を考えると安心です。

5.喪中でもクリスマスツリーは飾ってもよいの?

喪中でもクリスマスツリーは飾ってもよいの?

喪中のクリスマスツリーの飾り付けは、多くの方が迷いやすいポイントのひとつでしょう。前述したとおり、喪中であってもクリスマスをお祝いすることに問題はなく、クリスマスツリーを飾ることもできます。

しかし、日本では黒色が、悲しみや喪を表す色であるとのイメージが定着しているため、喪中に華やかな色や明るい色、きらびやかな色の物は控えるべきと考える方も少なくありません。

家の外や、外からよく見えるところに目立つクリスマスツリーは置かず、身内で楽しめる程度のものを、家の中に飾ってみてはいかがでしょうか。華やかすぎない控えめな飾り付けにすることで、故人様を偲ぶ気持ちとも両立しやすくなります。

6.喪中でもクリスマスカードやプレゼントは贈ってもよいの?

喪中でもクリスマスカードやプレゼントは送ってもよいの?

クリスマスと喪中は関係ないとご紹介してきましたが、日本のクリスマスは華やかなイベントであるため、喪中の贈答では、華美になりすぎないよう節度を保ち、相手の状況へ配慮した選び方が求められます。

そこで、ここでは喪中におけるクリスマスカードやプレゼントについてのマナーをご紹介します。

クリスマスカードの役割と内容やタイミングは?

キリスト教圏の人たちにとって、クリスマスカードはクリスマスのお祝いを伝えるだけではなく、年賀状のような役割も果たしています。そのため、キリストの誕生を祝うメッセージとともに、新年のお祝い文も添えられることが一般的です。

アメリカではクリスマスカードを、感謝祭後から一気にクリスマスムードに切り替わる11月下旬~12月上旬に届くように手配します。しかし、日本ではキリスト教の文化が身近ではないため、12月中旬ごろにクリスマスカードを届けることが多く、それを疑問に感じる場合もあるようです。送るタイミングに関しては相手に合わせた配慮が必要です。

喪中にクリスマスカードを送るのはOK?

喪中にクリスマスカードを送ってもよいかどうかは、受け取り手が喪中の場合と送り手が喪中の場合とで違います。

受け取り手が喪中の場合

日本では喪中の相手と年賀状のやりとりは行わないため、喪中とクリスマスが関係ないとしても、大切な方を亡くしたばかりの相手にクリスマスカードを送ってもよいかどうかは悩むところです。

もっとも大切にしなければならないのは、受け取り手の気持ちを考え、思いやることです。クリスマスを楽しむ余裕がまだ相手にない様子であれば、送るのを控えることをおすすめします。

送り手が喪中の場合

喪中の人がクリスマスカードを送るのは問題ありません。しかし、喪中の人と年賀状のやりとりをしない慣例のある日本では、喪中の人からクリスマスカードが送られてくることに抵抗を感じる人も一定数います。

どうしても送りたい場合は、相手が気を悪くしないかどうかを考え、不安であれば送る前に直接相手に聞いてみてもよいでしょう。

送るならグリーティングカードがおすすめ

「メリークリスマス」は「クリスマスおめでとう」という意味です。そのため、喪中なのに「おめでとう」の言葉が入っているクリスマスカードは不適切であると考える方もいます。

そこで、おすすめなのが、クリスマスカードの代わりにグリーティングカードを送ること。グリーティングカードは、年中行事や節目などに感謝やお祝いの言葉を交わすためのカードです。

クリスマスに喪中の相手に対しグリーティングカードを送る際は、相手やご親族の気持ちに配慮することが大切です。「ハッピー」や「メリー」といったお祝いの言葉が書かれていない、落ち着いたデザインのカードや控えめな言葉を選ぶと安心です。

添える言葉は、相手との親密度にもよりますが、慰めの言葉や気にかけていることが伝わる短いものにするとよいでしょう。

【グリーティングカードに添える言葉の例】

・寒さの厳しい折、いかがお過ごしですか。
ご家族の皆様におかれましては、さぞかしお力落としのことでしょう。
お体に気をつけて、穏やかな新春を迎えられますようお祈り申し上げます。

・突然の訃報、とても残念です。
ご家族の方々も、さぞおつらいときとお察しいたしますが、
穏やかなお気持ちで新年を過ごせますようお祈り申し上げます。

喪中にクリスマスプレゼントは贈ってもよいの?

クリスマスプレゼントもクリスマスカードと同様に渡すこと自体は問題ありませんが、やはり受け取り手の気持ちに配慮した上で渡すかどうかを決めるようにします。
贈る場合は、華美な品よりも、控えめで実用的な物を選ぶことをおすすめします。

ただ、お子様に関しては、大人ほど喪中の過ごし方について考える必要もないため、楽しみにしているようならプレゼントを贈ることを検討してもよいでしょう。

忌中の場合は控えましょう

大切な人が亡くなってまだ四十九日も経っていない忌中の方は、おそらくクリスマスを楽しく過ごす気持ちの余裕はないと考えるべきです。

相手が忌中の場合は、クリスマスプレゼントを贈ることは控えます。

喪中のクリスマスでは、相手やご親族の気持ちに寄り添いながら、控えめで節度ある振る舞いを意識することが大切です。

7.喪中のときはクリスマスカードの代わりに寒中見舞いがおすすめ

喪中のときは寒中見舞いがおすすめ

前章では、クリスマスカードの代替案として、お祝いの言葉を控えたグリーティングカードがおすすめであることを解説しました。もちろんそれでも問題ありませんが、より落ち着いた気持ちで送りたいのであれば、「寒中見舞い」も選択肢のひとつです。
ここでは、クリスマスカードやグリーティングカード、年賀状の代わりにもなる寒中見舞いについて解説します。

年賀はがきはNG

自分が喪中の場合、あるいは相手が喪中の場合には、新しい年をお祝いする年賀はがきのやり取りはNGです。

自分が喪中の場合は、年賀状を出さない代わりに、年賀状による新年の挨拶を控えることのお詫びのはがきである喪中はがきを出しましょう。

喪中はがきは、相手が年賀状を書き始めてしまう前の10月中旬から11月下旬、遅くとも12月上旬までに出すようにします。

喪中はがきを出す範囲や、文例については「喪中の範囲は何親等まで?」を参考になさってください。

喪中のときは寒中見舞いがおすすめ

自分や相手が喪中のときにクリスマスカードやグリーティングカードを出すことに迷った場合や、喪中と知らずに年賀状をくださった方がいたときなどには、寒中見舞いを出すことをおすすめします。

寒中見舞いは、寒い時期に相手の健康を気遣って送る挨拶状ですが、近年では、喪中のお知らせや、喪中に年賀状をいただいてしまった相手への挨拶状としての役割も担うようになっています。

いつ出すの?

寒中見舞いは、松の内が明ける日(1月8日)から、節分(2月3日)の間に投函し、立春(2月4日)までには相手に届くようにするのがマナーです。立春を過ぎて出すと寒中見舞いではなく「余寒見舞い(よかんみまい)」扱いとなるため注意しましょう。

どんなことを書くの?

寒中見舞いには、新年を祝う言葉は書きません。基本的には以下の3つの項目で構成されます。

1.「寒中見舞い申し上げます」という決まり文句
2.自身の近況報告や相手を気遣う言葉
3.日付

拝啓、敬具といった結語はつけず、また、縁起のよいことが続いてほしいという意味から句読点をつけません。代わりに一文字空けて読みやすくします。

喪中の方が寒中見舞いを出す場合の文例については「喪中の人が寒中見舞いを送るケースとは?送る時期や書き方、文例をご紹介」を、ぜひご参照ください。

8.「喪中のクリスマス」に関するQ&A


A.喪中であっても、ご家族の気持ちに無理がなければ、静かにクリスマスを過ごすことは問題ありません。

クリスマスは、日本では宗教的行事というより、家族で過ごす季節のイベントとして定着しており、喪中だからといって必ず避ける必要はありません。ただし、派手な飾り付けや大人数でのパーティーは控えめにし、故人様を偲ぶ気持ちや、ご親族の状況への配慮を忘れないことが大切です。


A.喪中でも、クリスマスツリーを飾ること自体は問題ありません。特に小さなお子様がいるご家庭では、季節行事を楽しませてあげたいというお気持ちも大切です。

ポイントは「控えめな飾り付け」にすることと、ご家族全員の気持ちが無理なく受け入れられるかどうかです。華やかなイルミネーションや大がかりなデコレーションは避けつつ、落ち着いた色合いの飾りにするなど、喪中であることを踏まえた工夫をしてみてはいかがでしょうか


A.喪中の相手にクリスマスカードを送ることは、マナー上、直ちに失礼にあたるわけではありませんが、相手の状況に合わせた配慮が求められます。

もし相手がクリスマスを楽しむ余裕がないようであれば、送るのを控えることをおすすめいたします。
送る場合も、デザインやメッセージ選びには配慮が必要です。派手な装飾や「メリークリスマス!」といった強い祝賀表現は避け、落ち着いた柄・色合いのグリーディングカードを選ぶと安心です。

また、クリスマスカードの代わりに、時期をずらして寒中見舞いを送る方法もあります。お祝いの言葉は控え「ご自愛ください」などの静かな言葉を添えることで、気遣いが伝わります。


A.仏教と神道の考え方に、大きな違いはありません。どちらの宗教でも、喪中にクリスマスを過ごしてはいけないという明確な禁止はありません。

ただし、両宗教とも「喪に服す期間は派手な祝い事を控える」という共通した考え方があります。

日本ではクリスマスは宗教行事というより家族の季節イベントとして定着しているため、仏教・神道の喪中でも、控えめに過ごす範囲であれば問題ないとされています。大切なのは、ツリーや飾り付けをも落ち着いたものにするなど、節度を持って楽しむことです。

9.喪中・忌中のクリスマスカードやプレゼントは相手の気持ちを考えて

日本のクリスマスはイベントごととして過ごすことが慣例となっているため、喪中や忌中でもクリスマスをお祝いすることは問題ありません。

ただし、大切な人を亡くした悲しみが癒える早さは人によって異なりますから、クリスマスを行うかどうかは、そのときの自分やご家族の気持ち次第で決めればよいでしょう。

また、喪中や忌中の方にクリスマスカードやプレゼントを送るときは、相手の心情を考えることが、もっとも大切です。相手の様子を見ながら、また、直接、今の気持ちを尋ねてから手配するかどうかを判断することをおすすめします。

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