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遺骨をお守りにするには?マナーや注意点・具体的な種類をご紹介

遺骨をお守りにするには?マナーや注意点・具体的な種類をご紹介

「遺骨をお守りとして持ち歩きたい」「常に故人をそばに感じていたい」──。そうした想いから、遺骨の一部をお守りにしたいと考えることもあるでしょう。しかし、遺骨は特別な存在だからこそ、「法律に触れない?」「宗教的に問題はない?」と、正しい扱い方が気になるのではないでしょうか。

この記事では、遺骨をお守りとして持つことについて、法律からマナー、メリット、注意点まで、丁寧に解説します。

1.遺骨をお守りとして持っても大丈夫?

遺骨をお守りとして持っても大丈夫?

遺骨を身近に持つことに関心はあっても、「本当に問題はないのだろうか?」という不安は多くの方が抱かれるものです。まずは、法律・宗教・マナーの観点から解説します。

自宅保管や持ち歩きは違法ではない

遺骨の扱いを考えるうえで気になるのが「法律」ですが、遺骨の自宅保管や持ち歩きは違法ではありません。墓地埋葬法では「墓地以外への埋蔵(=遺骨を土に埋める行為)」が規制されていますが、自宅で遺骨を手元に置くことや、お守りとして身につけることは、法律上の問題に該当しません。

遺骨を手元に置く「手元供養」や、遺骨を分ける「分骨」は古くから行われており、近年では選択肢として広く認知されつつあります。

宗教的にも問題はない

仏教をはじめ多くの宗教で、遺骨を手元に置くことを禁じる教義はありません。事実、お釈迦様の遺骨は弟子により分骨されたとされ、分骨や自宅保管を肯定する宗派も見られます。

キリスト教でも聖人の遺骨を祀る(まつる)慣習があります。ただし、寺院や宗派によって、対応や方針が異なる場合がありますので、不安な場合は事前に相談するとよいでしょう。

周囲への配慮を大切に

法律・宗教の問題がないとはいえ、遺骨はデリケートなものであるため、お守りとして持ち歩く際には、ちょっとした心遣いも大切です。配慮のポイントとしては、以下の点に留意しましょう。

・遺骨と露骨にわかる状態にしない
・落下・紛失しないよう注意する
・場面によっては服の下やカバンにしまう

普段は堂々と身につけていて構いませんが、お食事の席や、遺骨に対して抵抗感を持つ方がいそうな場面では、配慮するとよいでしょう。お守りの神聖さを考慮し、慎みを持って扱うよう心がけてください。

2.遺骨お守りの種類と特徴

遺骨を入れられるアイテムは年々増えており、ライフスタイルや好みに合わせて選べるようになっています。ここではお守りとして代表的な種類と、どのような人に向いているかを解説します。

身につけるタイプ|ペンダント・ブレスレットなど

手元供養の中でも最も普及しているスタイルです。胸元に下げれば、まるで故人様がそばで見守ってくれているように感じられ、心の落ち着きを得られるという声も多くあります。

身につけるタイプは、主に以下の2種類に分けられます。

遺骨を納めるカプセルタイプ

ペンダントやカプセルの中空部分に、ごく少量の遺骨をそのまま納める、最も一般的なタイプです。比較的手軽で価格帯も幅広く、アクセサリーを日常的に身につける習慣のある方に向いています。

遺骨を加工するメモリアルジュエリータイプ

遺骨の一部から成分を抽出して宝石を生成したり、粉末化した遺骨を樹脂で固めたりする方法です。ジュエリータイプは、「見た目が通常の宝石と変わらない」点が最大の特徴です。水や衝撃に強く、紛失・破損リスクが低いというメリットもあります。

持ち歩くタイプ|キーホルダー・チャームなど

お守りとしてバッグなどに付けて気軽に持ち歩けるため、性別・年齢を問わず選ばれています。仕事の都合でアクセサリーを身につけられない方や、常に持ち歩きたい方に適しています。

据え置きタイプ|インテリア・ミニ骨壺など

「紛失が心配」「外に持ち歩くのは抵抗がある」という方には、手を合わせる対象として自宅に安置するのもおすすめです。ガラス製や漆器など、部屋になじむデザインも多くあり、自然な形で日常に取り入れることができます。

自宅を聖域として大切にしたい方や、長期保管を考える方にも向いています。

3.遺骨をお守りにする前の準備

遺骨をお守りにするには、ペンダントなどに「そのまま納める」方法と、宝石などに「加工する」方法があります。

カプセルタイプなどに遺骨を納める場合、遺骨の量は「米粒数粒〜小指の爪程度」があれば十分といわれています。お守りやペンダントの内部はとても小さいため、多くを入れる必要はありません。

遺骨を収めるカプセルの口が狭い場合は、遺骨をパウダー状に加工する「粉骨」を行うと、納めやすくなります。しかし、必ず粉骨しなければならないわけではなく、そのままの形でも入る場合は、加工は不要です。

一方、ジュエリーなどに加工する場合は、商品によって必要な量や手順が異なるため、依頼する専門業者の案内に従ってください。

いずれの場合も、余った遺骨は骨壺に戻して納骨したり、自宅で保管したりすることになります。将来どのように納めるかをご家族と相談し、納得のいく方法を選びましょう。

4.遺骨をお守りとして持つメリットと注意点

遺骨をお守りにすることには、心の支えとなる良い面がある一方で、事前に知っておきたい注意点もあります。この章では、選んだ後に「こんなはずではなかった」とならないよう、メリットとリスクを整理します。

メリット

遺骨をお守りとして持つ最大のメリットは、ご家族にとって心の支えとなることでしょう。具体的には、以下のようなメリットが挙げられます。

深い悲しみを癒やすことができる

大切な方を亡くした直後は、喪失感から心が不安定になりがちです。そんな時、遺骨を納めたペンダントに触れることで「今日もそばにいてくれている」という実感を得られます。物理的な距離の近さが、心の平穏を取り戻す助けとなるのです。

人生の節目や困難な時に、背中を押してもらえる

お守りとして肌身離さず持つことで、故人様が「最強の味方」になります。仕事で緊張する場面や、人生の岐路に立った時、ペンダントに手を添えるだけで「大丈夫」と思える勇気が湧いてくるはずです。嬉しい時はもちろん、辛い時や不安な時こそ、すぐそばで見守ってくれる安心感は何にも代えがたい支えとなるでしょう。

注意点

メリットがある一方で、形あるものである以上、避けられないリスクもあります。

紛失・破損のリスクがある

物理的なリスクとして、以下があることを知っておきましょう。

・ネックレスチェーンが切れて落下する
・カプセルのネジが緩んで中身がこぼれる
・水濡れや汗による劣化・変質

遺骨は替えがきかないため、紛失すると深いショックを受ける可能性があります。

ご親族と価値観が異なる場合も

供養の形は本来、故人様を想う方の自由であり、ご家族が自身の心の支えとして持つことに他者の許可は必要ありません。ただ、世代や宗教観によっては「遺骨を持ち歩くこと」に馴染みがない方もいらっしゃいます。

不要な摩擦や気遣いを避けるためには、一見して遺骨が入っているとはわからないデザインを選ぶのもおすすめです。

ご親族のすべてに話を通す必要はありませんが、ご自身が万が一の際、そのお守りを誰が引き継ぐのか、あるいは一緒に棺に入れてほしいのかなど、「将来の扱い」については、お子様など近しいご家族と共有しておくとよいでしょう。

5.遺骨をお守りにすることに関するQ&A


A.少量のお守りであれば、分骨証明書は法的に必須ではありません。

ただし、将来的にその遺骨をお墓や納骨堂に納める場合には、分骨証明書が必要になることがほとんどです。納骨先の寺院や霊園などで遺骨の身元確認に用いられるため、証明書がなければ受け入れてもらえない場合もあります。したがって、後日納骨の予定がある場合は、火葬時に分骨証明書を取得しておくとよいでしょう。


A.ジュエリー加工や粉骨を依頼し、遺骨が返却された場合、「元の骨壺に戻して納骨する」または「自宅で手元供養として保管する」が一般的です。

また、ご家庭によっては遺骨の一部を海に返す海洋葬(海洋散骨)を希望される場合もあります。ご家族の気持ちや今後の供養方法を大切にし、納得できる選択をしましょう。


A.遺骨入りのお守りを紛失しても、法律上は罰則や刑事責任はありません。

刑法により、公共の場に遺棄したり、無断で遺骨を損壊したりする行為は罰せられますが、遺骨の紛失自体は、刑罰の対象になりません。

紛失した場合は、まず冷静になり、警察に遺失物届を提出して、心当たりのある場所を丁寧に探しましょう。どうしても見つからない場合、「形あるものはいつか無くなる。故人様が厄を引き受けてくれた」と考える方もいらっしゃいます。心の整理をしながら、必要に応じて別の形で供養を行うことも可能です。

6.遺骨お守りも選択肢に、自分らしく故人様とつながる形を選びましょう

遺骨をお守りにすることは、「故人様を身近に感じたい」という気持ちを大切にした、供養の一つです。法律的にも問題はなく、宗教的にも広く受け入れられています。

一方で、実際に遺骨でお守りを作るにあたっては、紛失への対策や、残った遺骨の供養方法など、確認しておくべき点も少なくありません。自分たちだけで判断するのが不安な場合は、供養の専門家や中立的な第三者へ相談してみてはいかがでしょうか。プロのサポートを得ることで、迷いなく準備を進められるはずです。

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