遺品整理の費用相場はいくら?業者依頼・自分で行う場合の費用を解説
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- 【 遺産・遺品整理 】

遺品整理の費用は、間取りや荷物の量、作業内容によって大きく異なります。「業者に依頼するといくらかかるのか」「自分で行うほうが安いのか」「追加料金は発生するのか」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、遺品整理の費用相場や料金が決まる条件、業者依頼と自分で行う場合の違いを解説します。費用を抑えるポイントや見積もり時の注意点も紹介しますので、ご家族に合った進め方を考える参考にしてください。
1.遺品整理は誰がする?費用は誰が払う?

遺品整理は、ご家族や相続人が中心となって行うのが一般的です。費用は相続人が負担するケースが多く、相続人が複数いる場合は話し合いによって負担方法を決めることがあります。
また、遺品整理にかかった費用を故人様の預貯金などの相続財産から支払うケースもあります。ただし、相続人同士で認識が異なると後々のトラブルにつながることもあるため、遺品整理を始める前に「誰が作業を進めるのか」「費用をどのように負担するのか」を確認しておくと安心です。
2.遺品整理業者に依頼した場合の作業内容と費用相場

遺品整理業者へ依頼すると、遺品の仕分けや搬出、処分、簡易清掃などをまとめて任せることができます。
ここでは、主な作業内容と間取り別の費用相場をご紹介します。
遺品整理に含まれる作業
一般的に、料金に含まれる作業は以下の通りです。
移動
まずは、遺品整理を行う現場までスタッフが移動しなくてはなりません。その場合の移動費も、遺品整理費用に含まれます。
部屋・建物の養生
遺品整理では大きな家具を運ぶこともあるため、引っ越しと同じように、室内を傷つけないよう、養生を行います。
遺品の仕分け
遺品を残しておくものと処分するものとに分けます。
遺品の処分
残しておかない遺品を処分します。
家電リサイクル法で定められている家電(冷蔵庫、エアコンなど)や、重量物に該当する不用品は、捨てる際に別途費用が必要になることがあります。
簡易清掃
多くの遺品整理業者は、品物の搬出が終わった後、簡易的な掃き掃除や掃除機がけをしてくれます。
さらにきれいにしたい場合は、ハウスクリーニングのオプションを利用するなどして、水回りの清掃を依頼することも可能です。
間取り別の費用相場
遺品整理業者へ依頼した場合の費用は、部屋数が増えるほど高くなる傾向があります。以下の表は、間取り別の目安としてご確認ください。
| 間取り | 費用相場 |
|---|---|
| 1K | 3万円~ |
| 1DK | 6万円~ |
| 1LDK | 8万円~ |
| 2DK | 10万円~ |
| 2LDK | 13万円~ |
| 3DK | 16万円~ |
| 3LDK | 18万円~ |
| 4DK以上 | 20万円~ |
実際の遺品整理にかかる費用は、間取りだけでなく、遺品の量や大型家具の有無、作業環境などによって変動します。費用には人件費や処分費、車両費などが含まれ、荷物が多いほど作業人数やトラックの台数が増えやすくなります。正確な金額を知りたい場合は、訪問見積もりを依頼するとよいでしょう。
遺品整理業者へ依頼する場合の費用は、同じ間取りでも、条件が変われば最終的な金額は変わります。また、見積もり時に確認できなかった作業が発生すると、追加料金がかかることもあります。
ここでは、遺品整理の費用が変わる主な条件と、追加料金が発生しやすいケースについてご説明します。
遺品整理の費用が変わる主な条件
遺品整理の費用を決める要素には、「エリア」「周辺環境」「荷物の量」「エレベーターの有無」の4つがあります。
エリア(家の所在地)
遺品整理を依頼する家の場所がどこにあるかで変わります。都心部の方が地方よりも金額が高い傾向ですが、価格競争が激しい場合は、全国の平均相場より下がることもあります。
周辺環境
遺品整理をする家が、作業しやすい立地かどうかです。トラックの行きづらい場所、近隣に駐車場のない場所だと、遺品の搬出作業が困難となります。搬出がスムーズにいかないことによって作業時間が増え、それに伴う人件費がかさむでしょう。
荷物の量
遺品の量によっても価格が変動します。遺品が多ければそれだけ処分費用が増えますし、搬出用トラックの台数、作業人数、所要時間が増えることによって全体的な金額も上がります。
エレベーターの有無
マンションで遺品整理をする際は、「エレベーターの有無」が作業時間を左右します。高層階であったり、駐車場と作業現場が離れていたりする場合も、作業完了までの時間が長引き、料金が高くなりがちです。
このように、遺品整理の費用は、エリアや周辺環境、遺品の量、エレベーターの有無などによって変動します。なかでも、作業時間や作業人数が増える条件では、費用が高くなりやすいでしょう。
追加料金が発生しやすいケース
遺品整理では、見積もり時に確認できなかった作業が発生すると、追加料金がかかることがあります。たとえば、想定より不用品の量が多かった場合や、大型家具・金庫・ピアノなどの搬出に特別な作業が必要な場合、特殊清掃やハウスクリーニングが必要になった場合などです。
契約前には、基本料金に含まれる作業範囲と、追加料金が発生する条件を確認しておくと安心です。
4.遺品整理の費用を抑えるポイント
遺品整理の費用は、工夫次第で負担を軽減できる場合があります。ただし、単に安さだけを重視すると、必要な作業が含まれていなかったり、後から追加費用が発生したりすることもあるため注意が必要です。
ここでは、遺品整理の費用を抑えるために意識したいポイントをご紹介します。
複数の遺品整理業者から相見積もりを取る
遺品整理業者によって料金体系やサービス内容は異なります。同じ作業内容でも費用に差が出ることがあるため、複数の業者から相見積もりを取り、比較することが大切です。見積もりを比較する際は、料金だけでなく、作業内容や追加費用の有無、買取サービスの有無なども確認しましょう。
遺品の買取を活用する
遺品の中に家具や家電、骨董品、貴金属など資産価値のあるものが含まれている場合は、買取を利用することで遺品整理費用の負担を軽減できることがあります。業者によっては遺品整理と買取を同時に行えるため、費用と手間の両方を抑えられるでしょう。
自分でできる範囲を整理しておく
明らかなごみや不要品を事前に整理しておくと、作業量が減り、費用を抑えられる場合があります。ただし、相続放棄を検討している場合や、価値の判断が難しい遺品がある場合は、処分を急がず専門家や業者へ相談することをおすすめします。
5.自分たちで遺品整理をするときの費用相場
自分たちで遺品整理を行う場合は、業者への依頼費用を抑えられる一方で、移動費やごみの処分費、必要に応じて宿泊費・レンタカー代・粗大ごみ処理費などがかかります。
ここからは、例をもとに費用を考えてみましょう。
【例】
・埼玉県に暮らしている成人の子2人が、東京に住む親の家(2DK)の遺品整理を行う
・移動は自家用車(1台)を使う
・遺品整理が終わるまで滞在し、寝泊まりは親の家で行った
この場合の遺品整理にかかる、おおよその費用は約14万円です。なお、この費用には作業期間中の食費も含まれています。
内訳は以下の通りです。
|
移動費 (ガソリン代含む) |
作業期間 | 食費 (12日分) |
ごみ処理代 (ごみ袋代含む) |
合計 |
|---|---|---|---|---|
| 11,000円 | 12日 | 1,000円/食×6(朝昼晩を2人分)×12=72,000円 | 55,000円 | 138,000円 |
(※花葬儀調べ)
1部屋を片付けるために必要な作業日数は、ごみ出しの日程も含めると3日ほどかかる場合もあります。今回の例では、居室やダイニングキッチン、収納スペースなどを順番に整理し、すべてを片付け終えるまでに12日間を要したとして計算しています。
東京の家で出たごみは、東京都で捨てます。粗大ごみを捨てるにあたっての金額は自治体ごとに異なりますが、2DKの場合、家電製品と合わせると処分費が5万円ほどかかる場合もあります。
| 品目 | 料金 |
|---|---|
| ダブルベッド | 2,300円 |
| ソファー(3人掛け用) | 2,300円 |
| テーブル | 1,300円 |
| 椅子4脚 | 1,600円 |
| 品目 | 料金(メーカーごとに異なる) |
|---|---|
| エアコン | 約1,000円 |
| テレビ | 約2,000円 |
| 冷蔵庫 | 約5,000円 |
| 洗濯機 | 約2,500円 |
今回の費用はあくまでも一例です。故人様と同居していた場合や遺品の量が少ない場合は、自分たちで行うほうが費用を抑えやすいでしょう。ただし、宿泊費やトラックの手配費がかかる場合は、費用がさらに増えることがあります。
遺品整理業者への依頼と自分で行う場合はどちらがよい?
遺品整理業者に依頼するか自分たちで行うかは、費用だけでなく、遺品の量や現地までの距離、作業にかけられる時間によって判断するとよいでしょう。
遺品整理業者に依頼する場合は費用がかかりますが、短期間で作業を終えやすく、体力的な負担も軽減できます。一方、自分たちで行う場合は業者費用を抑えられる可能性があるものの、移動費や処分費がかかり、作業にも多くの時間と労力が必要です。また、粗大ごみの手配や家電の処分方法を確認する手間も発生します。
遺品の量が多い場合や遠方に住んでいる場合、早く片付けたい場合は、業者への依頼が向いています。反対に、遺品が少なく、時間や人手に余裕がある場合は、自分たちで整理する方法も選択肢となるでしょう。
6.孤独死の場合に遺品整理費用が高くなりやすい理由
孤独死の場合は、発見までに時間がかかることで、通常の遺品整理より費用が高くなることがあります。室内に臭いや汚れが残っている場合は、遺品整理の前に特殊清掃や消臭、消毒などが必要になるためです。
通常の清掃では対応が難しいケースもあるため、無理にご家族だけで作業を進めず、特殊清掃に対応できる専門業者へ相談すると安心です。残したい遺品がある場合は、作業前に業者へ伝え、どの品を保管したいのかを確認しておきましょう。
7.遺品整理業者に依頼できるオプションサービス

遺品整理業者によっては、基本料金に含まれる遺品の処分・仕分けなどのほかにも、追加料金を支払うことで便利なサービスを受けることができます。オプションサービスの内容や料金は業者によって異なるため、見積もりの段階で費用を確認しておくことが大切です。
以下より、オプションサービスの一例をご紹介します。
特殊清掃
通常の清掃では取り扱いが難しい、または特別な技術や機材が必要な清掃を指します。たとえば、以下のような状況で必要となります。
・孤独死
・変死
・ゴミ屋敷
・災害現場
・ペット屋敷
このような場合は、一般的なハウスクリーニングでは完全にきれいにすることができないため、専門業者が特殊な薬剤を用いて、部屋を清掃・消毒・消臭します。
ハウスクリーニング
部屋や浴室、キッチン、トイレなどを清掃し、本来の状態に近づけるためのサービスです。個人では磨ききれない場所もきれいにできるため、遺品整理が完了した故人様の部屋がすぐに使えるようになります。
家屋の解体
故人様が住んでいた家が「今後は誰も使わない」「売却できないほどに老朽化していた」といった場合には、遺品整理とあわせて家屋の解体も依頼するという方法があります。
新しく業者を探す手間が省けるだけでなく、作業期間の短縮もできるでしょう。
遺品の供養・お焚き上げ
遺品の供養は必須項目ではないものの、「何もせず処分するのはなんとなく後ろめたい」という方は多くいます。また、遺品の中に故人様が大切にしていたお守りやお札があった場合、お焚き上げに持っていくべきかと悩むこともあるでしょう。
そんなときに便利なのが、遺品の供養・お焚き上げサービスです。
遺品整理業者が手配する宗教者が自宅まで供養に来てくれたり、遺品を業者が預かって供養を行ったりしてくれます。供養をしてもらうことによって、ご遺族の心理的負担も軽くなるでしょう。
廃車手続き代行
故人様が使用していた車やバイクを相続せず、廃車にする場合は、所定の手続きを行わなくてはなりません。遺品整理業者に代行を頼めば、手続きにかかる時間を他に利用することができ、効率よく作業が進められます。
引っ越し作業
同居していたご家族が亡くなり、遺品整理後に引っ越したいと考える方には、引っ越し作業も請け負う業者に依頼することをおすすめします。
遺品整理の間は疲れやすく、自分の引っ越しのことまで手が回りません。遺品整理業者に依頼すれば、窓口がひとつで済みますから、心理的・体力的余裕を持ったまま、故人様の思い出と向き合うことができるでしょう。
8.遺品整理の費用に関するQ&A
A.多くの遺品整理業者では無料で見積もりを行っています。ただし、対応エリア外の場合や、現地調査に特別な対応が必要な場合は費用が発生することもあります。
また、電話やメールだけの概算見積もりと、訪問見積もりでは金額が異なる場合があります。遺品整理の費用を正確に把握するためには、現地を確認したうえで見積もりを依頼することが大切です。
A.遺品整理では、見積もり時に想定していなかった作業が発生すると追加料金がかかることがあります。
たとえば、大量の不用品が見つかった場合や、大型家具の搬出、特殊清掃が必要になった場合などです。契約前に作業内容や料金に含まれる範囲を確認し、追加料金が発生する条件について説明を受けておきましょう。
A.遺品整理の費用を故人様の預貯金など相続財産から支払うケースもあります。
ただし、相続人が複数いる場合は、後々のトラブルを防ぐためにも、誰がいくら負担するのかを事前に話し合っておくことが大切です。
A.相続放棄を検討している場合は、遺品を処分する前に専門家へ相談することをおすすめします。
遺品を売却したり処分したりすると、相続財産を処分したとみなされ、相続放棄が認められなくなる可能性があります。判断に迷う場合は、弁護士や司法書士などへ確認してから進めると安心です。
A.遺品整理を始める時期に明確な決まりはありません。
葬儀後すぐに進める方もいれば、四十九日法要の後など、気持ちが少し落ち着いてから始める方もいます。ただし、賃貸住宅の退去期限がある場合や、遠方の実家を整理する場合は、費用や日程に余裕を持って早めに準備を進めると安心です。
9.遺品整理の費用は優先したいことに合わせて考えましょう
遺品整理の費用は、業者へ依頼する場合でも自分たちで行う場合でも、遺品の量や作業内容によって大きく異なります。まずは何を優先したいのかを整理したうえで、ご家族に合った方法を検討するとよいでしょう。
大切な方の遺した品を仕分ける作業は、想像以上につらいものですが、故人様と向き合う尊い機会でもあります。遺品整理で後悔しないためにも、費用面を調べる前に、ぜひご自身の要望に耳を傾けてみてください。
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