お香典を連名で出す場合の金額の相場やマナーは?香典袋の書き方も解説
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- 【 葬儀・葬式の基礎知識 】

葬儀や法要に持参するお香典は、夫婦や会社の同僚など、連名で出すことも可能ですが、金額はいくらが妥当なのか、迷う方も多いのではないでしょうか。他にも、「表書きは?」「名前はどうやって書くの?」「特別なマナーはあるの?」などといった疑問が湧いてくることもあるでしょう。
そこで今回は、連名でお香典を出す際の相場やマナー、香典袋の書き方を解説します。いざという時に慌てないためにも、ぜひご一読ください。
1.お香典を連名で出す場合とは?

お香典は、基本的に個別で包みますが、連名で出すこともあります。
お香典を連名で出すケースにどういったものがあるのか、詳しくご紹介します。
同居する家族で出す場合
故人様と家族単位でお付き合いしていた場合、同居するご家族でまとめてお香典を包むことがあります。
さまざまなケースが考えられると思いますが、以下に代表的なものをご紹介します。
親子で出す場合
故人様に対し親子でお世話になっていた場合、基本的には子どもの収入の有無(扶養にあるかないか)で連名にするかどうかを考えます。
学生など、子どもに収入がない場合は連名にせず、親の名前だけで出すことが一般的です。香典袋に子どもの名前を書いてはいけないということではありませんので、書きたい場合はこの後の「お香典を連名で出す香典袋の表書きの書き方は?」を参考になさってください。
子どもに収入がある場合は、はっきりとした決まりはありません。連名でも、それぞれ個別でお香典を包んでもかまいませんので、親子で相談して決めます。この場合に重要なのは、連名であるかどうかではなく、どのくらいの金額を包むのかです。故人様との関係性に応じた一般的な相場を目安に、一人の社会人としてふさわしい金額を用意しましょう。
お香典を連名で包む際の金額の目安については、この後の「お香典を連名で出す場合の金額の相場は?」で詳しくご紹介します。
兄弟・姉妹で出す場合
同居している兄弟・姉妹が共に故人様と関係があった場合は、特に明確なルールはなく、お香典は個別でも、連名でも問題ありません。その際も、連名にするかどうかより、お香典をいくら包むのかが重要となります。世帯が同じであれば一世帯分の金額を用意しますが、同居していても生計が別である場合は、二世帯分を包むとよいでしょう。
別居している家族で出す場合
別居している家族でも連名でお香典を包むことが可能です。兄弟・姉妹同様、明確なルールはありませんので、家族内で収入がある場合は、常識的な金額を用意するようにしましょう。
夫婦で出す場合
夫婦で葬儀に参列しお香典を用意する場合は、世帯主の名前だけで出すのが一般的です。世帯主が夫であれば、夫の名前だけを書きましょう。ただし、夫婦それぞれが故人様にお世話になっていた場合は、連名で用意してもかまいません。
職場や友人などの有志で出す場合
有志でお香典を出す場合は、誰かひとりが取りまとめ役となり、参加するメンバーから集金して一つの香典袋に入れて渡すことができます。
故人様と関係のある人が全員通夜や葬儀に参列するのは難しいことも多く、そのような場合は代表者がまとめてお香典をあずかり、連名で渡しても失礼にはあたりません。故人様との関係や事情を踏まえて声をかけ、無理のない範囲で集めるとよいでしょう。
2.お香典を1人で包む場合の金額の相場は?
お香典で包む金額は、故人様との関係を参考に考えます。
以下は、お香典を1人で包む場合の金額の目安を、持参する側の年齢別・故人様との関係別に表したものです。故人様との親交の深さや地域性によって前後しますが、いくら包めばよいのか不安な方は参考になさってください。
| 20代 | 30代 | 40代~ | |
|---|---|---|---|
| 両親 | 3~10万円 | 5~10万円 | 10万円~ |
| 兄弟・姉妹 | 3~5万円 | 3~5万円 | 5万円 |
| 祖父母 | 1万円 | 1~3万円 | 3~5万円 |
| ご親族 | 3000円~1万円 | 1~3万円 | 3万円 |
| 友人・知人 | 3000~5000円 | 3000~1万円 | 1万円 |
| 職場 | 5000円 | 5000~1万円 | 1万円 |
3.お香典を連名で出す場合の金額の相場は?
お香典を1人で用意する場合の金額の相場を踏まえ、連名ではいくらをお香典として包めばよいのか、詳しく解説します。
家族や親族で出す場合
連名であっても世帯が別の場合、それぞれが用意する金額は個人で包む金額と同じと考えて差し支えありません。「お香典を1人で包む場合の金額の相場は?」でご紹介した表を目安にそれぞれが金額を決め、一つの袋にまとめて渡します。
夫婦で出す場合
夫婦で出す場合も同様です。2人だからと、相場の2人分の金額を包む必要はありません。上記にあげた1人分の金額を参考にし、故人様との関係性や夫婦側の気持ちに応じて金額を調整するとよいでしょう。
夫婦でお香典を用意する際の相場やマナーは、「お香典を夫婦で出す場合の金額」を参考にご覧ください。
職場や友人などの有志で出す場合
職場や友人などの有志でお香典をまとめて出す際、いくら包むかの考え方は2通りあります。
合計金額を先に決めて人数で割る方法
一つめは、お香典の合計金額を決めてから、人数で割る方法です。その際1人当たりの負担金額は、人数によって変わります。
職場や友人などの有志で出す場合のお香典の合計金額は5000円~1万円が相場ですが、割り切れない場合や故人様との関係性によっては1万円~3万円になることもあります。この後、お香典で包む金額のマナーについてご紹介しますので、そちらも参考にしながら決めるとよいでしょう。
1人当たりの金額を決めてまとめる方法
二つめは、1人当たりが出す金額を決めてからまとめる方法です。その際も、一般的なお香典の金額目安から大きく上回ったり、下回ったりしないように気を付けます。合計5000円~1万円を目安とし、1人当たり1000円~2000円程度を集めるのが一般的です。
4.お香典を連名で出す香典袋の表書きの書き方は?
連名でお香典を出すことになった際、表書きの差出人名はどのように書けばよいのでしょうか。香典袋に十分なスペースはないため、人数が多ければ多いほど、悩んでしまうものです。
お香典を連名で出す際の、香典袋の表書きの書き方を詳しく解説します。
家族や親族で出す場合
家族や親族でお香典をまとめて出す場合の、表書きの書き方をご紹介します。
親子で出す場合
前述の「お香典を連名で出す場合とは?」でも解説したように、親子で出す場合、子どもに収入がなければ連名にせず、親の名前だけで出すのが一般的です。
ただし、子どもが故人様にお世話になり、感謝の気持ちを示したい、もしくは、親の名前だけでは故人様との関係性が伝わらない場合などは、以下のような方法をとるとよいでしょう。
・表書きに「小学〇年生 △△(名前)」と学年がわかるように書く
・表書きは親のみの名前とし、内袋に子どもの名前も書く
収入のある子どもが親と連名にする場合は、中央に親の名前、その左隣に子どもの名前を記載します。
兄弟・姉妹で出す場合
こちらも解説したとおり、兄弟・姉妹がそれぞれ社会人として自立していればお香典は個別で出すことが基本ですが、連名にする場合は、右から年齢順になるよう名前を書きます。ただし、兄弟・姉妹の人数が4名以上の場合は、代表者のみの名前もしくは「〇〇家兄弟 一同」などと書くようにしてください。詳しくは、この後で解説します。
夫婦で出す場合
夫婦で出す場合は、葬儀や告別式にそろって参列するケースと、どちらかが代表して参列するケースとで書き方が変わります。
夫婦がどちらも参列する場合
夫婦がどちらも葬儀や告別式に参列する場合は、世帯主の名前のみを書くのが通例です。お香典は家同士のお付き合いとして交わされるものだからです。ただし、夫婦で深い親交のある方に渡す場合、世帯主の配偶者のご親族に渡す場合は、夫婦連名で書いても差し支えありません。
連名にする場合は、香典袋の中央に世帯主の氏名、その左隣に配偶者の名前のみを記入します。例えば世帯主が夫の場合、中央に夫のフルネーム、左隣には妻の名前という書き方になります。
結婚したばかりで新しい姓がご遺族側に認識されていないようでしたら、表書きに新姓、中袋に「旧姓〇〇」と書き添えるとよいでしょう。
妻のみが参列する場合
夫婦どちらかのみが葬儀に参列する場合、参列する人が故人様とどういう関係なのか、参列者が代理人なのかによって、表書きの書き方が変わります。
たとえば、世帯主(夫)のご家族の葬儀に、配偶者(妻)が代理として参列する場合、香典袋の表書きは世帯主の氏名を中央に書き、その左下に小さく「内」と書きます。
配偶者(妻)のご家族の葬儀に配偶者のみが参列する場合は、世帯主の氏名だけを書く方法が一般的ですが、世帯主のフルネームを中央に書き、その左側に配偶者の名前のみを添え、連名で書くこともあります。
職場や友人などの有志で出す場合
職場や友人などの有志でお香典を出す場合の表書きは、人数によって変わります。
2名の場合
連名が2人の場合、両方の名前を表書きに記載します。
友人関係なら右から五十音順に、職場関係なら以下のように書きます。
・右側に団体名もしくは会社名
・その左隣から役職の高い順に名前
・役職者以外は年齢順もしくは五十音順
3名の場合
3名の場合も、2名の場合と同様です。1人当たりの名前を書くスペースが狭くなる分、バランスに注意しましょう。
4名以上の場合
4名以上の場合は、表書きに名前を書かず、「〇〇一同」もしくは、「代表者1名の名前」または「会社名」とし、その他の個人名は別紙に書くようにします。
ご不明な点がある方は、お気軽にお問い合わせください
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5.香典袋の中袋を連名で書く際の注意点は?
中袋は、香典袋の中にある、現金を入れる白い封筒です。中袋の裏側に差出人の氏名、住所、お香典の金額を記入することで、喪主が誰からのお香典か、そして香典返しをどこに送ればよいのかがわかります。
連名が3名以下でしたら、中袋の裏面のなるべく左側に収まるよう、「住所 名前」の順で全員分書きます。
4名以上の場合は、便箋などの紙に連名者の名前や住所をまとめて記入し、中袋に同封するのがマナーです。
別紙への書き方は、以下を参考にしましょう。
●友人や団体で連名してお香典を出す場合
・右側に団体名
・以下左に「他 何名」→全員の個人名(五十音順)と住所
●会社でお香典を出す場合
・右側に会社名と住所
・以下左に「部署名」もしくは「他 何名」→全員の名前(役職順か年齢順)
6.お香典を連名で出すときのマナーは?
お香典を連名で出すことは失礼にはあたりません。しかし「何も調べずに現金を包んだらマナー違反だったことがわかった」ということがあります。
ここでは、お香典を連名で出すときのマナーについて、これまでに触れた内容も踏まえて、詳しく解説します。
お香典の金額は縁起の悪い数字を避ける
お香典で用意する金額は、「4」や「9」など、「死」や「苦」を連想させる忌み数字を使わないというルールがあります。また、合計が偶数になる金額は「縁が切れる」「故人様との繋がりが切れる」と連想されてしまうことから、奇数になるように包むのが一般的です。
しかし、「故人様との関係を考えると1万円では少なく、けれど3万円では故人様のご親戚よりも多くなってしまう」などといった理由から、2万円を包みたいと考えることもあります。
そのような場合は、1万円札を2枚用意するのではなく、「1万円札1枚と、5000円札2枚」といったような、お札の数を奇数にするか、お香典を1万円とし、別途「供花代」や「御供物料」として1万円を包むとよいでしょう。
香典袋に書く名前は3名まで
前述したように、香典袋の表書きに書く名前は3名までです。香典袋の名前を書くスペースが小さいため、受け取ったご遺族が読みづらくないよう、4名以上は別紙に全員分の個人名を記載するようにします。
大きいお札にまとめる
連名にする人がそれぞれ現金を用意すると、人数によってはかなり多くのお札や小銭が集まりますが、それをそのまま香典袋に入れることはやめましょう。
お香典を取りまとめる方が、集まったお金を大きいお札に変えてください。金額が偶数になる場合は、お札の枚数を奇数にするなどの配慮をします。
連名の場合、集めた金額の合計がきりのよい数字にならず、端数が出ることがありますが、これは失礼にあたりません。合計金額が忌み数字や偶数にならないようにだけ気をつけましょう。
芳名帳へは参列した人の氏名と住所を書く
葬儀に参列する際には、受付でお香典を渡すタイミングで、芳名帳に名前と住所を記載します。
お香典が連名になっている場合、芳名帳に書くのは参列した人の分のみですので注意しましょう。代表して参列した人より目上の人の名前が香典袋に記載されていても、参列していなければ書く必要はありません。
会社の有志でお香典を出す場合は、芳名帳にご自身の名前の他、部署名、役職名、会社名、会社の住所も併せて記帳します。
なお、代理で参列した場合は、芳名帳にはご自身ではなく依頼者の氏名・住所を記載し、「代」などを添えて記載します。
7.お香典を連名で出すときに香典返しを辞退する場合は?
連名でお香典を出す場合に限った話ではありませんが、香典返しを辞退するときは、香典袋の裏面か中袋、もしくは4名以上の連名の際に同封する別紙にその旨を記載します。
(文例)
・香典返しなどのお気遣いは無用にてお願いいたします
・誠に勝手ではございますが、お返しは辞退させていただきたくお願い申し上げます
8.お香典を連名で出してマナー違反となるケースは?
葬儀に参列した人には、その日のうちにご遺族から返礼品が手渡されます。返礼品の一般的な相場はひとつ2000~3000円となっていますが、連名でお香典を出した人全員が葬儀に参列した場合、結果的に返礼品の合計が香典額と同額かそれ以上となることがあり、ご遺族側の大きな負担となってしまいます。
こういった事情に配慮するためにも、葬儀に参列する場合には、連名ではなく個別にお香典を用意することも検討するとよいでしょう。
それでも「会社の有志でお香典を用意するけれど、葬儀も全員で参列したい」などといった場合は、前述の方法や受付で返礼品辞退の旨を伝えれば返礼品は渡されず、ご遺族の負担を減らすことが可能です。
9.お香典を連名で出す場合は、故人様との関係を第一に考えたうえでマナーを守りましょう
お香典を連名にする場合、連名にする人の年齢や収入の有無、故人様との関係、また団体や連名にする人数によって香典袋の書き方が変わります。
お包みする金額は、個人で用意する場合と同額と考え、社会人として常識的な範囲で用意します。また、複数人で葬儀に参列する場合は、連名にするか個別に包むかを状況に応じて判断するなど、ご遺族側の負担にならないよう、十分配慮しましょう。
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