葬式のバッグの選び方/色・素材・デザイン・形は?男性用のポイントも解説

葬式のバッグの選び方/色・素材・デザイン・形は?男性用のポイントも解説

葬式に持っていくバッグを「黒ならなんでもOK」と思ってはいませんか?葬式にふさわしいバッグには、喪服や髪型と同様にルールがあるため、適当なバッグを持っていくと恥ずかしい思いをしてしまいます。

そこで、今回のコラムでは、女性用のバッグはもちろん、男性におすすめのバッグ、選び方のポイントもご紹介していますので、ぜひ、参考になさってください。

1.葬式のバッグの色と素材は?

葬式のバッグにふさわしい色と素材はどのようなものなのでしょうか?どちらも葬式のバッグ選びにおいて基本となるポイントですので、しっかりとおさえておきましょう。

色は黒色が基本

原則として、葬式のバッグの色は黒色とします。

黒色は弔事において「喪に服す」という意味があります。葬式の時に身に着ける喪服や靴と同様に、バッグも黒色にしましょう。

素材はツヤのない布製を選ぶのが無難

バッグの素材は、ツヤのないものを選びます。エナメル製やビニール製は、光沢があるため避けましょう。

革製品(毛皮も含む)は殺生を連想させるため、仏式の葬儀ではふさわしくないとされる一方、他の宗派や地域によってはOKとするところもあり、考え方に差があります。

葬式用のバッグはいくつも持つものではないため、どの葬式にも問題ないとされる布製を選んでおくのが無難でしょう。

2.葬式のバッグのデザインは?

葬式のバッグのデザインは?

多岐に渡るデザインで使う人や見る人を楽しませ、自己表現のひとつとして愛用されるバッグですが、その中で葬式用にふさわしいのはどのようなデザインなのでしょうか?
こちらで解説します。

シンプルなデザインがベスト

「葬式用のバッグはシンプルなデザインを選ぶ」と覚えておきましょう。どこまでをシンプルと捉えるかは個人の感覚によって違いますが、共通として以下のものが挙げられます。

・極力金具などの装飾がついていない
・極力バッグの表面に模様や飾り目的のステッチが入っていない

また、一見外側がシンプルに見えても、中の生地に鮮やかな色や派手な柄が使われているようなものも避けます。

金具など光る素材が使われているものは避ける

バッグにゴールドやシルバーの金具、キラキラとしたビーズなど、光る素材が使われているものも避けます。「光るもの」というのは、華やかさを連想させることからおしゃれや慶事に適しているものですから、弔事にはふさわしくありません。

金具に関しては、一見光らない素材に見えても、ジョイント部分や留め具のマグネット部分などにゴールドやシルバーといった光に反射するものが使われていることがあるため、購入前に隅々まで確認しておくことをおすすめします。

ゴールドやシルバーではなく、ブラック加工を施された金具であれば光る心配はないので、選ぶときの参考になさってください。

ブランドのロゴが目立つのはNG

どこのブランドかが分かるロゴが目立つようについているデザインもNGです。

葬式は、主張をする場所ではありません。ブランドものだったとしても、一見それと分からないような控えめなデザインを選ぶように心がけましょう。

3.男女別、葬式のバッグの形は?

男女別、葬式のバッグの形は?

葬式用のバッグは、色やデザインの他に、形にも配慮しなければなりません。ここでは、男女別に葬式のバッグとしてふさわしい形について解説します。

女性はハンドバッグ、男性はセカンドバッグが基本

女性はハンドバッグ

女性の場合、葬式用のバッグの形はハンドバッグが基本です。ブラックフォーマルを取り扱っている店では、ハンドバッグタイプのシンプルなカバンが多く売られているため、選択しやすいでしょう。

また、ハンドバッグは、マチが広くて口が大きく開くものをおすすめします。葬儀では、袱紗(ふくさ)や数珠、ハンカチなど物の出し入れが何度もあります。そのようなときにバッグの口が小さいと取り出しに時間がかかり、周りの迷惑となる可能性もあります。

ハンドバッグは、デザインや色、形だけでなく、利便性も兼ね備えたものを選ぶようにしましょう。

男性はセカンドバッグ(クラッチバッグ)

男性が通夜や葬儀に参列するときは、バッグを持たないのが一般的です。荷物は喪服のポケットなどに入れます。しかし、荷物によってポケットが膨らむと不格好に見えてしまうので、そのような場合はバッグを用意します。

葬式の男性用バッグはセカンドバッグ(クラッチバッグ)がおすすめです。すでにお伝えしている通り、ツヤが無く、華美な装飾がついていない黒色を選びます。

ビジネスバッグを持参する方もいますが、大きさ、素材、装飾などの点において、弔事用に適しているとは言い切れないものがほとんどですので、葬式に持っていくのは避けます。手持ちにないときはブラックフォーマルなどを取り扱う店で購入するか、知人から借りるなどするとよいでしょう。

トートバッグやリュックなどは避ける

荷物が多いからと、カジュアルな印象を与えるトートバッグやリュックなどを持参することは避けましょう。

入りきらない荷物の対処法についてはこの後で詳しくご紹介しますので、そちらを参考になさってください。

4.葬式のバッグの大きさは?

葬式のバッグの大きさについて解説します。普段から大きめのバッグを愛用している方は、特に参考になさってください。

膝の上に乗せられる程度の大きさ

葬式のバッグは、膝の上に乗せられる程度の大きさのものを選びます。

葬儀には大勢の人がいて、ひとりひとりのスペースが限られています。そのようなところで大きいバッグを抱えるのは周りの迷惑となるので控えましょう。

財布が入らない場合は財布を変える

膝の上に乗せられる程度の大きさのカバンでは、長財布が入りきらないことがあります。

このような場合、バッグの大きさを変更するのではなく、葬儀の間だけ財布の中身を折りたたみ式などの小さい財布に移し替えるとよいでしょう。

5.葬式のバッグの選び方のポイントは?

葬式のバッグの選び方のポイントは?

これまでご紹介してきた葬式のバッグに適したポイントを踏まえた上で、他にどのようなことを参考に選べばよいのかを解説します。

葬儀に必要な荷物が入ること

葬式のバッグは見た目や大きさも意識しなければなりませんが、葬儀に必要な荷物がきちんと入ることも重要です。

どのような持ち物があるのかを、立場別にご紹介します。

一般弔問客の場合に必要な持ち物とは

一般の弔問客として葬式に参列する場合は、以下の持ち物が必要でしょう。

・数珠
・お香典
・お香典を入れる袱紗
・白か黒のハンカチ
・ティッシュ
・スマホや財布、鍵などの貴重品

ご親族の場合に必要な持ち物とは

ご親族として葬式に参列する場合、必要な持ち物は一般弔問客と変わりません。地域や宗派の慣習に合わせて、他に必要なものがあれば持参します。

なお、喪主は基本的にバッグを持ち歩かず、代わりに妻が喪主の持ち物を持つことが多いといえます。詳細は、以下の記事をご覧になってください。

※葬儀での持ち物に関する詳細は、こちらの記事が参考になります。

底鋲(そこびょう)があると安心

底鋲(そこびょう)とは、バッグの底の四隅に打たれる鋲です。底鋲には、バッグを床や地面に置いた際、底面の生地に傷や汚れがつかないようにする役割があります。

葬式では椅子の下などにバッグを置くこともありますから、こういったタイプを選んでおくと安心です。

※底鋲は前述した「光る金具」にはカウントされません。

長く使えるデザインと耐久性

葬式に参列する機会は、人生でそう多いものではありません。また、葬式用のバッグはいくつも持っておくものではないため、ひとつのバッグを長く使いたいものです。

葬式用のバッグは流行りや年齢に左右されないシンプルなデザインであると同時に、保管している間に傷んだり型崩れを起こしたりしないような、耐久性の高いものを選びます。

6.入りきらない荷物はサブバッグを使う

「葬式用バッグには、葬儀に必要な持ち物が入るものを」とご紹介しましたが、先に挙げた必要な荷物の他にも、「あった方がよい」とされる物がいくつかあります。

全てを持っていこうとするとハンドバッグやセカンドバッグに入りきらないため、そのような場合にはサブバッグを使います。サブバッグとしてふさわしいものについては以下のポイントをおさえておきましょう。

・B5~A4サイズの長方形
・黒色でツヤのない生地
・飾り気の少ないシンプルなデザイン

サブバッグに入れるものとしては、立場別に次のようなものが考えられます。

一般の弔問客の場合

一般の弔問客の場合、サブバッグには以下のものを入れておくと不測の事態にも対応しやすいでしょう。

・折り畳み傘や日傘
・ショールや手袋などの防寒具
・扇子
・予備のストッキングや靴下
・化粧崩れをしたとき用の簡単な化粧道具

ご親族の場合

長時間斎場に滞在することの多いご親族は、以下のものも持っておくとよいでしょう。

・折り畳み傘や日傘
・ショールや手袋などの防寒具
・扇子
・予備のストッキングや靴下
・化粧崩れをしたとき用の簡単な化粧道具
・白か黒のシンプルなデザインのエプロン(手伝いをするときなどに使えます)
・動きやすい黒色のシンプルなデザインの着替え(手伝いをするときなどに使えます)
・風呂敷(急な荷物をまとめるときに便利です)
・スマホの充電用モバイルバッテリー

さらに、小さなお子様を連れて葬式に参列する場合、おむつや着替えなどで、荷物はさらに多くなります。A4サイズのサブバッグでも入りきらないときは、黒色でシンプルなデザインの大きなバッグを用意し、親族控室に置いておくとよいでしょう。

7.葬式用のバッグは「黒・シンプル」なバッグが基本!

葬式に身に着けるものには、さまざまなルールがあります。「服装や髪型はばっちりだけど、バッグは持っていないからあるもので間に合わせよう」とすると、ふさわしくないバッグが目立ち、周りの方を不快にさせてしまうかもしれません。

葬儀では、心を込めて故人様を偲ぶことが何よりも大切です。気持ちは見た目からも伝わりますので、バッグも場にふさわしいものを用意しましょう。

葬儀に関することは、ぜひ花葬儀におまかせください。葬儀参列時のマナー、葬儀当日の段取り、家族全員が心から納得できるお葬式の作り方など、小さな不安も大きな不安も専任のスタッフが丁寧にお答えします。

まずはお気軽に、ご相談ください。

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