胡蝶蘭を使った花祭壇とは?選ばれる理由や効果・実例まで解説
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- 【 花祭壇 】
胡蝶蘭は、多くの花祭壇で選ばれている上品な花です。開店祝いや結婚式など、お祝いの場で見かけることも多い胡蝶蘭ですが、実は葬儀でもよく用いられます。
本記事では、胡蝶蘭が花祭壇に選ばれる理由をはじめ、空間にもたらす印象、選ぶ際の注意点、実例まで解説します。
1.なぜ胡蝶蘭は花祭壇に選ばれるのか
お祝いの印象が強い胡蝶蘭ですが、なぜ葬儀を象徴する花祭壇で、これほどまでに多く飾られているのでしょうか。その理由を解説します。
「人生の節目」を意味する花言葉
胡蝶蘭には「幸福が飛んでくる」「清純」などの花言葉があります。そのため、開店祝いや就職祝い、結婚式など、人生の節目に贈られることも多く、「人生の転機を彩る花」とされています。
葬儀もまた大切な節目であり、胡蝶蘭は故人様の旅立ちを静かに見送る花として花祭壇でも選ばれているのです。
清らかさと気品が漂う美しさ
胡蝶蘭の魅力のひとつは、白を基調とした花びらが放つ清らかで落ち着いた花姿です。派手すぎず、それでいて華やかさを備えており、葬儀のような厳粛な場にもふさわしい気品を持っています。
宗教・宗派を問わず使える汎用性
胡蝶蘭は、特定の宗教的意味合いを持たないため、仏教・神道・キリスト教、あるいは無宗教の葬儀でも用いることができます。どのような宗教の祭壇にも調和しやすい点も、魅力のひとつです。
2.胡蝶蘭の花祭壇がもたらす印象と効果
次に、胡蝶蘭を使った花祭壇が、葬儀の場や参列者の気持ちに与える印象や効果についてご紹介しましょう。
空間に線の美と広がりが生まれる
胡蝶蘭の最大の特徴は、蝶が舞うように連なって咲く、優美な「線の美しさ」にあります。祭壇に胡蝶蘭を用いると、しなやかな曲線が縦や横への広がり、そして流れるような動きを演出します。花祭壇全体に骨格を備えることができ、ただ花で空間を埋めるのとは違う、立体的で洗練されたデザインが生まれるのです。
ご遺族や参列者に心の安らぎを与える
やわらかく静かな佇まいの胡蝶蘭は、悲しみに包まれた心にそっと寄り添う存在です。胡蝶蘭が並ぶ花祭壇は、張り詰めた空気をやわらげ、会場全体に穏やかな安心感を広げます。
印象に残る最後のひとときを演出する
胡蝶蘭は一輪だけでも十分な大きさと、凛とした存在感を持っています。胡蝶蘭の気品ある佇まいは、故人様の尊厳と安らかな旅立ちをいっそう引き立ててくれます。その凜とした美しい光景は、ご遺族や参列者の記憶に深く刻まれることでしょう。
3.胡蝶蘭を花祭壇に取り入れる際の注意点
胡蝶蘭を花祭壇に取り入れる際には、いくつか注意すべきポイントがあります。主な注意点を解説します。
季節や市場価格による変動に注意
通年出回っている胡蝶蘭ですが、季節や需要の影響で価格が上下することがあります。気候によっては、希望する色やサイズのものが手に入りにくくなる場合もあるため、希望がある場合は葬儀社に相談しましょう。また、産地や花の等級によっても費用に差が出るため、見積もりを確認しておくことをおすすめします。
会場の広さや他の花とのバランスを確認
花祭壇を美しく見せるには、会場全体との調和が欠かせません。胡蝶蘭は一輪一輪が大ぶりで、空間に与える影響力が強い花です。そのため、他の花と組み合わせる際は、全体のバランスを考慮しないと、胡蝶蘭だけが浮いて見えることがあります。
また、独特のラインや存在感を生かしきれず、意図した豪華さが出ない場合もあるため注意が必要です。天井の高さ、照明の色なども考慮しながら、胡蝶蘭の量や配色を調整することが大切です。
花祭壇の実績がある葬儀社を選ぶ
多くの葬儀社で胡蝶蘭を扱っていますが、本当に注目すべきは、葬儀社のデザイン力です。
胡蝶蘭は繊細で、保管には知識を要し、また、設置の仕方によって見え方が大きく変わります。そのため、胡蝶蘭の魅力を最大限に引き出すための知識やデザイン力を持つ葬儀社を選びましょう。
あらかじめ過去の花祭壇の事例を確認し、希望するイメージに近い花祭壇があるかなどをチェックしておくと安心です。
4.胡蝶蘭を取り入れた花祭壇の実例紹介
花葬儀では、多くの胡蝶蘭を用いた花祭壇をおつくりしてきました。最後に、胡蝶蘭の花祭壇の実例をご紹介します。
祭壇名:happybirthday
故人様の誕生日を祝う想いを、花々で表現したあたたかく華やかな祭壇です。向日葵やダリア、バラ、トルコキキョウを組み合わせ、明るく晴れやかな印象に仕上げました。サイドに配した大ぶりの胡蝶蘭が、式場全体に優雅さをもたらしています。
祭壇名:みんな一緒に
ご家族が、大切な方と共に過ごす穏やかな時間を感じられるような花祭壇としました。白の胡蝶蘭やカサブランカなどをメインに、トルコキキョウ、アジサイを加え、やわらかな雰囲気をつくり出しています。
祭壇名:100通りの気持ち
ご遺影のまわりに、色とりどりの花々を飾り、多くの方から寄せられた故人様への愛情を表現しました。白と淡い紫の胡蝶蘭の柔らかな色合いが、それぞれの想いをそっと受け止めるように空間全体を包み込んでいます。
祭壇名:いつかの母の日
歌と編み物を愛したお母様のために、上品でやさしい印象の花祭壇をご提案しました。紫や白の胡蝶蘭をあしらい、ダリアやトルコキキョウで彩りを添えています。
明るさと立体感を添え、気品とあたたかみが調和する空間に仕上げました。
今回ご紹介した以外にも、胡蝶蘭を用いた花祭壇の実例は「花祭壇ギャラリー」でご覧いただけます。ご興味のある方は、ぜひそちらもご参照ください。
5.胡蝶蘭を使った花祭壇で心に残る葬儀を実現しましょう
胡蝶蘭の凛とした美しさと穏やかな気品は、葬儀の場にも静かに寄り添ってくれます。花祭壇に取り入れることで、空間全体に落ち着いた華やかさが広がり、故人様とのお別れの時間が、より心に残るものとなるでしょう。
「どんな花祭壇が故人様らしいだろう」「胡蝶蘭を使ってみたいけれどイメージがわかない」――そんな思いをお持ちの方は、花葬儀の事前相談にぜひご連絡ください。ご希望を一緒に整理しながら、理想の花祭壇づくりを丁寧にお手伝いさせていただきます。