葬儀のマスクは黒?白?失礼にならない色とマナーを解説
- 作成日: 更新日:
- 【 葬儀・葬式のマナー 】

葬儀に参列する際、「マスクは黒色のほうがよいのか」「白色だと失礼にならないのか」と迷う方は少なくありません。現在、葬儀で着用するマスクの色に明確な決まりはありませんが、場にふさわしい選び方や配慮はあります。
本記事では、葬儀におけるマスクの色やマナーについて、葬儀社の視点からわかりやすく解説します。
1.葬儀でマスクは必要?着用するか迷ったときの考え方

現在、葬儀でマスクを着けるかどうかは、基本的に個人の考え方に委ねられています。感染対策として着用する方もいれば、着けずに参列する方もおり、以前のように「必ず着用しなければならない」という状況ではありません。ただし、葬儀には幅広い年代の方が参列されます。そのため、周囲への配慮からマスクを選ぶ方も多く見られます。
マスクの色について考える前に、まずは「葬儀でマスクは必要なのか」という点について整理しておきましょう。
厚生労働省は「個人の判断が基本」としている
厚生労働省のホームページでは、マスクの着用について、以下のように記載されています。
個人の主体的な選択を尊重し、着用は個人の判断が基本となります”
現在、葬儀においても着用の有無に明確な決まりはありません。
出典:マスクの着用について
URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kansentaisaku_00001.html
参照元:厚生労働省 ホームページ(閲覧日2026年6月4日)
葬儀では周囲への配慮を意識して判断する
葬儀でマスクを着けていなくても、直ちにマナー違反や失礼にあたるわけではありません。一方で、葬儀は幅広い年代の方が集まる場でもあります。会場の雰囲気やご遺族のお考え、参列者の状況を踏まえ、必要に応じてマスクを用意しておくとよいでしょう。
2.葬儀でのマスクは「黒か白か」で迷う人が多い

「葬儀では黒マスクのほうがよいのでは」と考える方もいますが、マスクの色に明確な決まりはなく、白色・黒色どちらでも失礼にはあたりません。実際には白色の不織布マスクを着用する方が多く、迷った場合は白色を選ぶと無難です。
マスクの色に明確な決まりはない
葬儀におけるマスクの色や形、柄において、「こうでなくてはならない」というマナーはありません。つまり、「白色か黒色か」については「現状どちらでもよい」が正解です。
葬儀は故人様とお別れするための厳かな儀式ですから、派手なデザインでなければ、白色でも黒色でも問題ありません。
迷った場合は白色の不織布マスクが無難
葬儀では、白色のマスクを着用する方が比較的多く見られます。周囲になじみやすく、落ち着いた印象を与えやすいため、判断に迷う場合は白色の不織布マスクを選ぶとよいでしょう。ただし、黒色のマスクであっても、光沢の強い素材や装飾のあるデザインを避ければ、失礼にあたるわけではありません。
白色が無難とされる理由については、次章でご紹介します。
3.マスクは「白色が無難」とされる理由は?
葬儀のマスクは「白色が無難」とされる理由について、ここから詳しく解説します。
昔の日本の葬儀では白色が使われていた
葬儀の色としては、多くの方が黒色を思い浮かべるかもしれませんが、実は日本古来の葬儀においては「白色」が基本でした。
「葬儀の色=黒色」のイメージが定着したのは、約100年前に外国の葬儀文化を取り入れたことがきっかけだといわれています。それまでは、葬儀の参列者は白い喪服を着ていました。現在でも、葬儀で使われる装いや小物には、白色の文化が残っています。
たとえば、葬儀で故人様が身に着けるのは白装束ですし、参列者が身に着けるものとして、「白いハンカチ」「白い真珠のネックレスやイヤリング(ピアス)」も一般的です。
このように、白色は日本古来の葬儀の色であり、神聖な色であるという理由から、葬儀のマスクは白色が無難であるとされているようです。
不織布マスクは白が手に入りやすい
感染対策への意識が高まっていた時期は、着用するマスクを「不織布(ふしょくふ:繊維を織らずに接着した生地)」に限定していたところもありました。これは、不織布製のマスクのほうがウレタン製や布製に比べ、概して感染予防に効果があるという研究結果が基となっています(ただし、製品によって性能には幅があります)。
また、白色の不織布マスクは、薬局やコンビニなどで簡単に手に入ります。今は黒色の不織布マスクも見かけますが、白色に比べると数・種類は限られています。
こうした背景から、葬儀では、手に入りやすく落ち着いた印象を与えやすい白色の不織布マスクが、無難な選択肢と考えられています。
なお、不織布マスクをおすすめする理由については、この後の「葬儀のマスクは不織布が無難?素材選びのポイント」にて詳しく解説します。
4.葬儀で失礼にならないマスクの色やデザイン
白色や黒色以外のマスクを着用したい場合も、葬儀の場にふさわしい落ち着いた色かどうかを基準に考えることが大切です。
ここでは、葬儀で選びやすい色と、避けたほうがよい色・デザインを整理します。
葬儀にふさわしいマスクの色
葬儀で着用しても失礼にならないマスクの色というのは、言い換えると「厳かでフォーマルな場にふさわしい色」です。白色と黒色以外では、「濃いグレー」「ベージュ」が挙げられます。
ただし、色の捉え方には個人差があるため、濃いグレーやベージュをカジュアルだと捉える方もいるかもしれません。不安であれば、白色のマスクを着用することをおすすめします。
葬儀で避けたいマスクの色やデザイン
葬儀において避けたほうがよい色は、上に挙げた色以外です。具体的には「赤」「ピンク」「紫」「黄」「緑」「水色」などが該当します。
「茶色」「紺」も比較的落ち着いた色合いではありますが、マスクの色としてはカジュアルな印象を与えてしまう可能性があるため、控えた方がよいでしょう。
葬儀にふさわしいマスクの色は、マスク単体で考えるのではなく、喪服や小物と合わせた全体の印象を意識すると、より落ち着いた装いになります。
また、白色や黒色のマスクでも、ファッション性の高い商品はフォーマルな場にふさわしくありません。たとえば、紐の色が違ったり、フリルやワンポイント、柄がついていたりするものは避けることをおすすめします。
ご遺族や喪主様の場合も、基本的な考え方は参列者と同じです。白色または黒色の落ち着いたマスクを選び、装飾のあるものや派手な色は避けるとよいでしょう。
なお、葬儀においては、マスクはもちろん、服装や持ち物などについても注意が必要です。「葬儀の服装・持ち物・身だしなみ ~知っておきたい身支度マナー~」の記事が参考になります。
5.葬儀のマスクは不織布が無難?素材選びのポイント
葬儀参列時のマスクは、色だけでなく素材も意識して選ぶとよいでしょう。迷った場合は、白色の不織布マスクを選ぶと、フォーマルな場になじみやすく、感染症への配慮という面でも使いやすいといえます。
参考として、以下にマスクを着用した際の通気性と捕集(ほしゅう)性能について、マスクの素材ごとにまとめた図をご紹介します。捕集性能とは、ウイルスなどをどのくらいフィルタリングできるかの指標です。

出典:「室内環境におけるウイルス飛沫感染の予測とその対策」
9ページ「マスク素材違いの影響」
提供:理研・豊橋技科大・神戸大,協力:京工繊大・阪大・大王製紙
URL:
(掲載ページ)
https://www.r-ccs.riken.jp/fugaku/history/corona/projects/tsubokura/
(資料)2020年11月26日 記者勉強会 発表資料(7.59MB)
https://www.r-ccs.riken.jp/wp/wpcontent/uploads/2021/01/20201126tsubokura.pdf
一般的には、布製やウレタン製よりも、不織布マスクのほうが飛沫を抑えやすいとされています。ただし、製品によって性能には幅があり、通気性や着け心地にも違いがあります。
葬儀では読経中や焼香時など、長時間静かに過ごす場面もあります。耳が痛くなりにくいものや、息苦しさを感じにくい形状を選ぶと、参列中も落ち着いて過ごしやすいでしょう。
なお、葬儀では、涙や飲食などでマスクが湿ることもあります。長時間の参列になる場合は、予備のマスクを1〜2枚持参しておくと安心です。
6.葬儀のマスクの色に関するQ&A
A.ウレタン素材はカジュアルな印象を持たれる場合もあるため、葬儀では不織布マスクのほうが無難です。
黒色のマスク自体は、葬儀で着用しても失礼にはあたりません。ただし、特に光沢感の強いものや立体感が目立つデザインは避け、喪服になじむ落ち着いたマスクを選ぶとよいでしょう。
A.現在、葬儀でマスクを着用するかどうかは個人の判断に委ねられており、着けていないからといって直ちに非常識やマナー違反になるわけではありません。
ただし、ご高齢の参列者が多い場合や、感染症への配慮を重視されるご家庭もあります。不安な場合は、白色や黒色の落ち着いたマスクを持参すると安心です。
A.家族葬であっても、マスクの色や服装の基本的な考え方は一般葬と大きく変わりません。
白色や黒色など落ち着いた色を選び、派手な柄や装飾のあるデザインは避けるのが無難です。ただし、少人数で行う家族葬では、ご家族の意向や会場の雰囲気に合わせて柔軟に判断されるケースもあります。
7.葬儀のマスクの色は白・黒どちらでも失礼ではない

葬儀のマスクは、白色・黒色どちらでも失礼にはあたりません。迷った場合は、参列者に多い白色の不織布マスクを選ぶと安心です。
葬儀において最も大切なのは、故人様とご遺族に対する礼節です。そのため、免疫力の低い方への配慮や、カジュアルな印象を避ける装いを心がけることが大切です。
葬儀への参列に際して、マスク選びもマナーの一部として意識されてみてはいかがでしょうか。
今回、マスクの色について解説をした花葬儀は、大切な方の最後やご家族の想いを大切にしている葬儀会社です。他社にはない「オリジナル花祭壇」や「オーダーメイドのお葬式」などが特徴で、家族葬、一日葬、一般葬、自宅葬、社葬、火葬式など、多くの葬儀プランをご用意しております。
詳細は「花葬儀のプランと葬儀費用」のページにも掲載しております。気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。











