葬式での髪型のマナー|男性・女性別、長さ別の整え方とNG例
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- 【 葬儀・葬式のマナー 】

お葬式に参列する際、「どのような髪型がマナーとして適切なのか」と迷う方は少なくありません。お葬式での髪型は、清潔感を保ち、控えめで落ち着いた印象に整えることが基本です。通夜や葬儀では、ふさわしい髪型だけでなく、避けるべき髪型も気になるところでしょう。
この記事では、葬式の髪型の基本マナーを男性・女性別、髪の長さ別にわかりやすく解説します。突然の参列でも落ち着いて身だしなみを整えられるよう、髪のまとめ方や注意点をご紹介します。
【もくじ】
1.葬式での髪型|男女共通の基本マナー

お葬式での髪型を男女別で解説する前に、まずは共通の基本マナーについてご紹介します。
手入れをして清潔にする
突然の訃報に心が乱れ、悲しみのあまり身だしなみに気が回らなくなることもあるでしょう。
しかし、通夜やお葬式は故人様と最後のお別れをする、誰にとっても大切な時間です。そのため、寝ぐせや乱れがあったり、汚れて見えたりするような髪型で参列することは、大変失礼にあたります。
ご遺族や他の参列者などの目に触れることも考え、髪を洗う、クシでとかすなどの基本的な身だしなみは守り、清潔な見た目を心がけましょう。
前髪は眉にかからないのが基本
目元が隠れてしまう長さの前髪ですと、表情が見えにくく、故人様への敬意がないと受け取られることがあります。
また、バラバラと散らばった前髪は、お葬式という場においては粗野な印象を与えます。目にかかる前髪を頻繁に触ると、「清潔感に欠ける」「落ち着きがない」と思われてしまうかもしれません。
前髪は眉にかからない程度まで切りそろえるか、ヘアピンやワックスでまとめて横に流すなどして、邪魔にならないよう適度に整えましょう。
お辞儀をしても乱れないようにする
お葬式では喪主様やご遺族への挨拶、お焼香など、何度もお辞儀をするシーンがあります。そのたびに髪が乱れてしまうと直さなければならず、仕草がご遺族や参列者の目にとまりやすくなり、不快な思いをさせてしまうかもしれません。
頭を下げたり、顔を伏せたりしても髪型が乱れないよう、サイドを重点的にしっかりと固定しましょう。
派手に見えないように注意
故人様との別れを惜しむ葬儀の場で、華やかさやおしゃれ感を出すことはNGです。髪型は簡素であることを心がけ、周囲から「派手な髪型だな」と思われないように気をつけましょう。
派手に見えないようにする具体的な方法については、この後の「葬式でマナー違反となる髪型とは」にて解説しています。あわせてご覧ください。
髪の色はできるだけ黒色にする
ヘアカラーをしている人が多い現代では、こげ茶や茶色など、黒色以外の落ち着いた色であれば、ある程度は許容範囲であると考えられます。
しかし、明るすぎる髪色はそれだけで華美に見えてしまいますので、お葬式の前に黒色か、黒色に近い自然な色に染め直します。染め直す時間のない方には、髪専用のカラースプレーや1日だけ色を変えることのできるヘアチョーク、もしくはウィッグなどがおすすめです。
パーマをかけている場合はできるだけまとめる
髪の毛に流れをつけておしゃれを楽しむパーマですが、ふわふわとした、またはうねりが強い髪型は華やかさがあり、厳かなお葬式の場にはふさわしくありません。
パーマをかけている場合は、ヘアピンやワックスなどでできるだけまとめます。
2.葬式での髪型|男性のマナー

女性に比べて髪型をあまり変えない男性にとって、「お葬式で髪型について気をつけること」と言われてもピンとこないかもしれません。男性の場合は、短髪で清潔感のある髪型が基本です。
ここからは、前章でご紹介した基本的なマナーも踏まえて、特に男性が注意すべき髪型のマナーを解説します。
無香料のワックスを使って整える
お葬式に参列する男性の場合、上記の共通マナーにあるように、「不潔に見える髪の汚れ」「派手な髪色」「まとまりがなく目にかかる前髪」「強めのパーマ」は避け、ワックスで髪の毛のハネやふくらみを抑えます。
普段から華美な髪型ではないと自負している方も、参列する前には必ず鏡の前に立ち、清潔感があるかどうかのチェックを忘れないようにしてください。
また、お葬式では隣席との距離が近いので、周りの方が不快にならないように無香料タイプを選びましょう。整髪料は、つけすぎず、光沢の強いものよりも、マットに整えられるものを控えめに使うと落ち着いた印象になります。
長い髪はまとめる
長髪の方は、黒か黒に近い髪ゴムを使って後ろでひとつにまとめます。前髪はオールバックにしてもよいでしょう。
このとき、おじぎをしても髪が顔にかからないよう、サイドも含めしっかりと固定してください。
ひげの手入れも大切
お葬式に参列する際は、髪型だけでなく、ひげも含めて清潔感を意識することが大切です。
手入れを怠ったいわゆる「無精ひげ」は、お葬式の場にそぐわず、弔意がないと思われてしまいます。ひげが生えている方は、すべて剃っておくのが無難です。また、普段からひげを伸ばしており、手入れもきちんとしている人は、整えて参列します。
ただし、あまりにもおしゃれを意識しすぎるのも、場の趣旨に合わないと見られることがあるので、控えめに整えることを心がけましょう。
3.葬式での髪型|女性のマナー(長さ別)
髪の毛の長さが人によって大きく異なる女性の場合、共通マナーだけではなく、それぞれの髪の長さに則したマナーを考慮しなければなりません。
ここでは、葬式にふさわしい髪型の例を、髪の長さごとにご紹介します。
お葬式での女性の髪型は、以下のような落ち着いたまとめ髪が基本です。
・低い位置での一つ結び
・お団子(シニヨン)
・耳にかけたシンプルなショートヘア
いずれも、顔に髪がかからないように整え、清潔感のある印象に仕上げることが大切です。
ロングヘアの場合
お葬式では、ロングヘアはそのまま下ろすのではなく、清潔感のあるまとめ髪に整えることが基本です。
ひとつにまとめる
ロングヘアは、必ずひとつにまとめます。ポニーテールは、揺れる髪が華やかな印象になるので、なるべく低い位置でまとめたお団子などのまとめ髪にするとよいでしょう。
黒か黒に近い色の髪ゴム(ヘアゴム)や髪留めを使用します。結わえた後に黒のヘアネットを使うと、髪が広がりにくく、落ち着いた印象に整えやすくなります。
まとめる位置は、必ず耳より下の位置でまとめるようにします。
髪をまとめる位置について、詳しくはこの後の「葬式でマナー違反となる髪型とは」でもご説明しておりますので、ぜひご一読ください。
おくれ毛は出さない
耳の周りや襟足から少量の髪を垂らす「おくれ毛」は、おしゃれ感と小顔効果を演出する人気のアレンジです。しかし、お葬式の場では清潔感が求められるため、不適切と思われるかもしれません。
おくれ毛は出さず、すべての髪を後ろで整えてまとめるようにしましょう。
セミロングの場合
ここからは、セミロングの方がお葬式に参列するときの髪型をご紹介します。
サイドをヘアピンで留める
まとめるには長さが足りないセミロングの方は、サイドをヘアピンで留め、耳の後ろに流すようにするとよいでしょう。清潔感が出る他、お辞儀をしたときに髪が乱れる心配もありません。
傷んでいる毛先は切ってそろえる
毛先をまとめることができないセミロングの方は、下ろしている髪の毛先が傷んでいないか確認しましょう。
また、髪の毛を伸ばしている最中ですと、毛先の長さがバラバラになっている可能性もあります。美容院もしくは自宅で切りそろえておくと、清潔感が上がってより品のある雰囲気となるでしょう。
ショートヘアの場合
ここからは、ショートヘアの方向けに、お葬式に参列するときに適した髪型をご紹介します。
毛先に注意する
まとめることの難しいショートヘアは、毛先がはねない程度にセットします。ワックスやヘアスプレーで全体を整え、耳が出るよう髪を後ろに流すと、より清潔感が出るでしょう。
お辞儀をすると髪が顔にかかってしまう場合は、ピンで固定します。
ヘアアイロンを使ってブローする
ヘアアイロンを使って内巻きに軽くブローするという方法もおすすめです。毛先が内側に流れ、落ち着いた雰囲気の中にも上品さがあふれる髪型になります。
お葬式に参列する女性は髪型だけでなく、メイクにも気を遣わなければなりません。メイクについては、「葬式のメイク」の記事で詳しく解説しています。
4.葬式でマナー違反となる髪型とは

普段の生活では全く問題のない髪型だったとしても、お葬式ではマナー違反とされるケースがしばしばあります。
ここでは、お葬式でマナー違反となる髪型と、その具体例をご紹介します。
男性の髪型のNG例
男性の髪型は色が明るくない限り派手に見えにくいですが、気を抜くとご遺族の感情を害するがあります。
こちらでは、お葬式でマナー違反となる男性の髪型について解説します。
ワックスやジェルなどでテカテカにするのはNG
「髪をまとめるには、ヘアワックスなどを使うとよい」とご説明しましたが、使う際には、その特性や使用量に十分気をつけなければなりません。
ワックスやヘアジェルには、髪の毛を健康的に見せるために「ツヤ出し」効果のあるタイプがあります。使用量を間違えると頭全体がテカテカになってしまい、華美、または皮脂汚れと思われ、不潔な印象を与えてしまいます。
また、周囲の方に配慮し、無香料タイプを選ぶよう心掛けましょう。
髪の毛を立てるのはNG
「ボリュームを抑えるとなんだか地味すぎる」と、髪の毛をワックスなどで立てる方もいますが、基本的にはNGです。
お葬式は自分を魅せる場所ではありません。おしゃれをしてきたと周りにとられないように、髪型は清潔感を出すことを第一とし、極力簡素になるように心がけましょう。
女性の髪型のNG例
普段からヘアアレンジを楽しんでいる方にとっては、「マナー違反にならない簡素な髪型」と言われてもピンとこないかもしれません。
ここからは、お葬式でマナー違反となる女性の髪型について解説します。
耳より高い位置にアップでまとめるのはNG
ロングヘアはひとつにまとめるとご紹介しましたが、まとめる位置には注意が必要です。
髪をアップにするときは、耳より下(うなじあたり)でまとめるようにします。冠婚葬祭において「耳より上は慶事、耳より下は弔事」という言葉にあるとおり、お葬式に参列するときに耳の高さよりも上に髪をまとめることはNGとされています。
普段高い位置で髪の毛を結んでいる人にとって、耳よりも下というのは意外と難しく感じるかもしれません。鏡を使ったり、人に見てもらったりなどして、高さに不備がないかしっかりと確認しましょう。
真珠のアクセサリーに髪がかかるのはNG
お葬式で身に着けるネックレスやピアスは真珠と決まっており、この真珠は亡くなった方を偲んで流す涙を象徴しています。
したがって、真珠(悲しみの涙)が隠れてしまわないよう、髪のボリュームや位置は気を付けなければなりません。
髪の毛の長い方は、耳より下でまとめるとネックレスに髪がかかってしまうことがあります。不安な方は美容院でセットしてもらうか、少しカットすることを検討してみましょう。
三つ編み・編み込みなど華やかな髪型はNG
三つ編みや編み込み、ハーフアップなどのアレンジは、個性を引き出し、顔周りを華やかに見せてくれますが、お葬式においてはNGです。お葬式で髪の毛をまとめるときは必ずシンプルなひとつ結び、またはお団子とします。
カチューシャや装飾のついたバレッタ、派手な色の髪ゴムなども、お葬式では場違いなアイテムと考えられますので、使う道具は黒または黒に近い色でシンプルなものを使いましょう。
なお、女性の場合は、ネイルもNGになることがあります。詳しくは、「葬儀のネイル」の記事を参考にしてください。
5.葬式で和装にするときの髪型
喪服には、略礼服やアンサンブルといったいわゆる洋装と、和装のタイプがあります。和装でお葬式に参列する際、髪型にはどのようなマナーがあるかを解説します。
男性の場合
男性の場合、喪服が和装でも洋装でも、気を付けなければならないポイントは同じです。
お葬式という厳かな場にふさわしく、清潔感を第一に考え、クシやヘアワックスを使用して髪をまとめます。
前髪は上にあげてからまとめて横に流すか、七三分けにすると、より厳かな雰囲気になるでしょう。
女性の場合
女性がお葬式に和装で参列する場合も、前述した髪型のマナーとポイントは同じです。
ロングヘアなら耳より下の位置でひとつにまとめ、セミロングなら耳を出してサイドをピンで留めます。ショートなら、毛先がはねないように整えればOKです。
毛先が外に出ないようお団子にしたり、ヘアアイロンをかけて内側に倒したりしておくと、より和装に合った髪型となります。
ご自身でのスタイリングが難しい場合は、お葬式の前に美容院で相談してみましょう。
6.葬式での髪型|子どものマナー
子どもの髪の毛は大人よりも柔らかく、整えにくいこともありますが、お葬式に参列するときはどのようなことに気をつけたらよいのかを解説します。
基本的なマナーは大人と同じ
お葬式における子どもの髪型には、基本的には大人と同様に「清潔感」「簡素」が求められます。
無理にヘアワックスをつける必要はありませんが、少なくともクシでとかして、寝癖を直すことが大事です。髪の毛が伸びすぎていないかも確認し、必要であれば整えましょう。
髪の毛が邪魔にならないよう整える
清潔感を保つためにも、大人同様、長い髪はまとめるなどして整えます。前髪が長い場合は、前髪が眉や目を隠さないようにヘアピンなどを使って横に流すか、眉あたりで切って整えます。ドライヤーやワックスなども使って、髪が動かないようにすると安心です。
お葬式の最中に、子どもが髪を気にして触らないような髪型になっているかどうかも、確認しましょう。
華やかさのあるヘアアレンジは控える
子どもの髪型に関するマナーは大人ほど厳しくありませんが、お葬式は悲しみや哀悼を示す場ですので、高い位置でのツインテールやハーフアップなど、華やかなヘアアレンジは控えます。
お辞儀をしたときに髪の毛が顔にかからないようひとつにまとめるか、ヘアピンで留める程度にしましょう。
派手な髪飾りは使わない
色彩が豊かであったり、キャラクターの装飾がついていたりすることの多い子どもの髪飾りですが、お葬式のときには使わないのがマナーです。
大人と同じように黒色か、黒色に極力近いこげ茶色などのシンプルなヘアゴムやヘアピンのみに留めましょう。
なお、お葬式にお子さまを連れて行くときの服装が気になる方は、「葬儀の子どもの服装」の記事が参考になります。
また、花葬儀の「葬儀参列者のマナーガイド」ではこの他にも、お葬式に関するマナーを幅広くご紹介しております。あわせて、ご覧ください。
7.葬式の髪型に関するQ&A
A.髪型を整える時間がない場合は、まずクシでとかして髪の乱れを整え、前髪が目にかからないようにまとめるだけでも印象は大きく変わります。
髪が長い場合は低い位置でひとつにまとめる、短い場合は耳にかけるなど、簡単でも清潔感のある髪型を意識することが大切です。
A.基本的に目立つヘアアクセサリーは控えるのがマナーです。
装飾の多いバレッタやカチューシャ、明るい色のヘアゴムなどは華やかな印象になるため避けましょう。髪をまとめる必要がある場合は、黒や黒に近いこげ茶色など、できるだけシンプルで目立たないヘアゴムやヘアピンを使います。
A.通夜と葬儀で基本的に大きく変える必要はありません。
どちらの場合も、清潔感があり落ち着いた印象の髪型で参列することが大切です。急な通夜の場合でも、派手なヘアアレンジや明るすぎる髪色を避け、できる範囲で整えることがマナーとされています。
A.ロングヘアの場合は、下ろしたままにせず、低い位置でひとつにまとめるのが基本です。
髪を下ろしていると、お辞儀の際に顔にかかったり、華やかな印象を与えたりすることがあります。黒や黒に近い色のヘアゴムを使用し、落ち着いた髪型に整えましょう。
8.故人様やご遺族の方に失礼のない髪型で参列しましょう

髪型は、その人の個性を表す要素のひとつです。しかし、お葬式においては「自分らしさ」「華やかさ」は不要です。
故人様とのお別れを偲び、冥福を祈るお葬式では、華美な髪型は控え、清潔感とシンプルさを意識しましょう。自信のない方は、美容院や葬儀社に相談しておくと、葬儀当日に慌てることがなく、ご遺族や周りの方の気を悪くする心配もなくなります。
花葬儀では、葬儀に関する事項について、「事前相談」の窓口を設けています。服装やマナーのアドバイスなど、小さな疑問でも気軽にご相談いただけます。突然の訃報にも不安を感じず、安心して葬儀を迎えられるように、きめ細やかにサポートさせていただきます。ご要望に応じた対応もさせていただいておりますので、何でもお気軽にご相談ください。











