香典袋をコンビニで買うのは失礼にあたる?袋の種類や選び方も解説

香典袋をコンビニで買うのは失礼にあたる?袋の種類や選び方も解説

通夜や葬儀に持参するお香典は、香典袋(不祝儀袋ともいいます)に入れるのがマナーです。香典袋はコンビニで時間を問わず手軽に購入できますが、「厳かな場で渡すものをコンビニで簡単に用意していいの?」と不安になる方もいるのではないでしょうか?

そこで今回は、コンビニで香典袋を買うことは失礼にあたるのかを、香典袋を選ぶ際のポイントとあわせて解説します。ぜひご一読ください。

1.コンビニの香典袋は失礼にあたる?

無縁仏が増加している理由は?

結論から言うと、コンビニで購入した香典袋を葬儀や告別式に持参することは、失礼にはあたりません。
その理由や背景について、ここから詳しく解説します。

コンビニの香典袋が失礼にはあたらない理由

「香典袋をコンビニで買うのは、なんとなく簡易的なイメージがあって気が引ける」「文房具店などで買った高い香典袋の方が、作法にのっとっている気がする」と思うかもしれません。しかし、そもそも香典袋を前もって用意しておくことは「死に対する備えをしていた」と捉えられ、縁起が悪いとされます。

また、最近では文具店そのものが少なくなっており、コンビニや100円ショップで香典袋を買うことも珍しくありません。

香典袋は、訃報を受けてから急いで用意するものですので、文具店などで購入する余裕がない時は、いつでも営業しているコンビニを利用しましょう。

コンビニの香典袋でも安心

コンビニで香典袋を用意しても失礼にあたらないとはいえ、「やはり文具店で売っている香典袋の方が立派な気がする」という方もいるでしょう。たしかに、コンビニで販売されている香典袋はスタンダードなものが多く、文具店ほど種類が豊富ではありません。

しかし、高額のお香典を包まない限り、コンビニで売られている香典袋と文具店で売られている香典袋に大きな差はありません。安心して、コンビニも購入先のひとつとして選択肢に入れましょう。

2.コンビニにある香典袋(不祝儀袋)の種類は?

香典袋にはいくつか種類がありますが、祝儀袋ほどデザインの幅はありません。白地の封筒に弔事用の水引(帯紐)がかかっている形が一般的です。水引の上に表書き(お香典を贈る名目)、下に差出人名を書いて使います。

コンビニの香典袋の品ぞろえでは、「御霊前(ごれいぜん)」「御仏前(ごぶつぜん)」という表書きが印字されているタイプの他、何も書いていない無地の香典袋が主流です。

コンビニで香典袋を購入する際は、表書きや水引のデザインによって、香典袋を選びます。次項より、表書きや水引を選ぶポイントを詳しく解説します。

3.コンビニの香典袋、それぞれの「表書き」はどんな場合に適している?

コンビニには、種類の異なる表書きの香典袋が置いてあります。異なる表書きを見た際、どの種類を選んだらよいのか悩むこともあるでしょう。そこで、ここでは、それぞれの表書きがどのような場合に適しているのか、具体的にご紹介します。

適切な表書きを選ぶための「宗教・宗派&シーンからわかる 早わかり診断図」をご紹介!

香典袋の表書きは、故人様が信仰していた宗教・宗派や、香典袋を持参するシーンによって異なります。さまざまな種類がある中で、間違った表書きの香典袋を持参すると失礼にあたるため、購入時には慎重になることが大切です。

コンビニで取り扱っている香典袋は、使い勝手のよいものが中心であるため、基本的なポイントさえ押さえておけば選びやすくなります。

下記に、適切な表書きを選ぶための早わかり診断図を掲載します。宗教・宗派や持参するシーンに合わせて適切な表書きを選択できる図解となっていますので、コンビニで香典袋を選ぶ際の参考にしてください。

早わかり診断図

それぞれの表書きがふさわしいケースは?

宗教・宗派やシーンから選ぶ方法をご紹介しましたが、ここでは「それぞれの表書きがどのようなケースにふさわしいのか」について詳しく解説します。

「御霊前」がふさわしい場合

「御霊前」は、仏式(浄土真宗以外)の通夜や葬儀・告別式で使うことができます。

仏教では「死後49日を過ぎて仏となり極楽へ行くまでは、霊の状態である」と考えられているため、四十九日までにお渡しする香典袋の表書きには「御“霊”前」と書く決まりがあります。

また、神式では、「御玉串料(おんたまぐしりょう)」「御榊料(おさかきりょう)」といった独自の表書きがありますが、これらの表書きが入った香典袋は、コンビニではほとんど販売されていないため、用意できない場合は「御霊前」を使用しても問題ありません。これは、「死後50日までは霊の状態である」という神式の考え方が、仏式と共通しているためです。

このように御霊前は、浄土真宗を除く多くの宗派の通夜や葬儀・告別式で幅広く使用可能であり、使い勝手のよい表書きです。

宗旨・宗派がわからない場面で四十九日前の儀式に持参する時には、御霊前を選ぶと無難でしょう。

「御仏前」「御佛前」がふさわしい場合

「御仏前」「御佛前」はどちらも「ごぶつぜん」と読み、浄土真宗の通夜、葬儀・告別式、あるいは仏教の四十九日以降の法要で香典袋を持参する際に使います。

浄土真宗の通夜、葬儀・告別式において「御霊前」ではなく「御仏(佛)前」が使われる理由は、浄土真宗には成仏という概念がなく、人は死後、すぐ仏になると考えられているからです。

また、浄土真宗以外の仏教では、四十九日を迎えた故人様は仏となって極楽へ旅立つことから、四十九日前は「御霊前」を、四十九日後は「御仏(佛)前」が使われます。

無地を選ぶとよい場合

無地の香典袋は、表書きを手書きにしたい方や、必要とする香典袋が見つからない方が主に使います。

例えば、キリスト教には、お香典を渡すという慣習はありません。とはいえ、日本ではお香典の文化が定着していますので、代わりに「御花料」「御花代」「献花料」と書かれた封筒に現金を包んで持参します。

しかしコンビニでは、こういった表書きの香典袋が販売されていないことが多いため、無地の香典袋を購入し、ご自身で表書きを記入します。

また、故人様が仏教徒であることは知っていても、どの宗派かまでは把握していない場合、無地の香典袋に「御香典」と書くと、どの宗派でも失礼にはあたりません。

好きな表書きを書くことができますので、目的の香典袋が売り切れていた場合にもおすすめです。

迷った時は「短冊」入りの香典袋が便利

短冊とは、香典袋の表中央に、水引にはさんで使う縦長の紙です。どの表書きが必要かすぐにわからない場合は、短冊入りの香典袋を用意するのがおすすめです。

短冊入りの香典袋には「御霊前」「御仏(佛)前」そしてどの宗旨・宗派にも使用可能な「御香典」などが記載された短冊が複数枚同封されており、水引の下に差し込んで使います。

急な葬儀の案内でとにかく時間のない方や、1種類だけの表書きでは不安な方は、購入するとよいでしょう。

※お香典の表書きの書き方について、こちらの記事にもございます。ぜひご一読ください。

4.コンビニの香典袋、「水引」を選ぶ基準は?

コンビニで扱われている香典袋には、水引が印刷されたもの、水引の色や結び方が異なるものなど、複数の種類があります。

どのような水引の香典袋を選ぶかは、基本的には包む金額によります。そこで、ここでは、コンビニで香典袋を購入する際の「水引を選ぶ大まかな基準」について詳しく解説します。

お香典の金額を基準に水引を選ぶのが基本

基本的には包む金額を基準として水引を選ぶとよいでしょう。ここでは、目安となる金額ごとの選び方をご紹介します。

お香典が5,000円以下の場合

お香典として包む金額が3,000円~5,000円の場合は、水引が印刷された香典袋を使います。金額の大きさで弔意が変わるわけでは決してありませんが、5,000円以下という金額はお香典の中で見ると、比較的少額となるためです。

金額に対して過度に立派な袋を使用すると、中に包む金額と釣り合わず、相手に失礼と受け取られることがあります。金額と調和するように、印刷された水引の香典袋を選ぶとよいでしょう。

お香典が1万円~3万円の場合

お香典の金額が1万円~3万円の場合は、白黒の実物の水引がかかった香典袋を用意しましょう。

例えば直接の上司や部下、近い親戚など、故人との関係が近くなると、香典の金額が多くなるのが一般的です。そのような場合は、実物の水引がかけられた香典袋を選びます。

白黒の水引は需要が高いため、おおむねどこのコンビニでも手に入れることが可能です。

お香典が5万円以上の場合

双銀の水引は、左が白、右が黒色の水引とは違い、左右どちらも銀色の豪華なタイプ(中金封)です。5万円以上の金額を包む際に使用します。

双銀の水引のついた香典袋に少額のお香典を包むことはマナー違反となりますので、注意してください。

※お香典の金額に悩まれる方は、こちらの記事が参考になります。

お香典が10万円以上の場合は文具店で購入を!

10万円以上のお香典を包む場合は、もっとも大きな香典袋「大金封」もしくは「特大金封」が適しています。サイズは縦21センチ、横14センチを超え、水引には双銀が10本使用されています。

5本、もしくは7本が基本的な水引の本数であり、本数が多いほど格式が高いと考えられているため、10本はもっとも格式が高い香典袋といえます。

コンビニで売られている香典袋は5~7本の紐からなる水引が主ですから10本の紐を使用した水引は文具店などで購入するとよいでしょう。ただし、10本の水引の香典袋は地域や宗教・宗派によっては使用不可な場合もあるため、注意が必要です。

水引の結び方は2種類どちらも選択可能

香典袋の水引の結び方には、主に「結び切り」と「あわじ結び」がありますが、地域の慣習などがない限り、どちらを使っても問題ありません。どちらかといえば、あわじ結びの方が、金額が大きいときの香典袋に使われやすいといえるでしょう。

なお、キリスト教の葬儀では基本的に水引は使いませんが、水引のかかったものを使う場合は、黒白で結び切りの水引を選ぶと無難です。

5.コンビニの香典袋の値段は?

コンビニの香典袋の値段は?

香典袋は大体どこのコンビニでも購入できますが、販売金額は種類によって様々です。
ここでは、香典袋の購入目安となる金額を、種類別にご紹介します。

水引が印刷されたもの

水引が印刷された香典袋は70~110円が目安です。3種類の中で最も安価で手に入れることができます。

白黒の水引がかかったもの

白黒の水引がかかったタイプは110~200円が目安です。複数の短冊が同封されている香典袋は、その分価格が上がります。

双銀の水引がかかったもの

双銀の水引がかかったタイプは200~300円が相場です。3種類の中では最も高額ですが、様々なデザインのある同種の香典袋の中では、比較的スタンダードな価格と言えるでしょう。

6.コンビニで香典袋と一緒に購入できる「葬儀で必要な小物類」

コンビニで香典袋を購入することになった際、「葬儀に必要な他の物もあわせて買いたい」と思うことはないでしょうか。

コンビニで一般的に販売されている、香典袋以外の「葬儀で必要な小物」をご紹介します。

薄墨の筆ペン

香典袋に差出人名や表書きを書く際、薄墨の筆文字を使うことがマナーとされています。

これは、「大切な人を失った悲しみの涙が、墨を薄くした」という説などから考えられたものです。なお、黒以外のインクを使うことは大変失礼にあたります。

コンビニでは、薄墨の筆ペン単体もしくは濃い黒墨の筆ペンとセットになったものが販売されていますので、持ち合わせがない時は香典袋と一緒に購入するとよいでしょう。

白い無地のハンカチ

意外と手持ちがないのが、白い無地のハンカチです。通夜や葬儀では白いハンカチを持参することがマナーです。香典袋と一緒に、忘れずに用意しましょう。

黒のネクタイ

黒のネクタイも、男性が葬儀に参列する際に身に着けるもののひとつです。頻繁に売れるものではないため、取り扱いがない店舗もありますが、葬儀場や火葬場に近いコンビニでは、香典袋と共に黒のネクタイも必ずと言ってよいほど置いてあります。

黒の靴下・ストッキング

葬儀や通夜の際には、黒の靴下やストッキングを身に着けるのが、男女共にマナーとされています。この2つは日常でも需要が高いため、多くのコンビニで販売されています。

特にストッキングは、着用している際に穴が開いてしまうトラブルが起こりやすいため、香典袋を買う際に、念のため予備も購入しておくとよいでしょう。

袱紗(ふくさ)は買えないので注意

香典袋は袱紗(ふくさ)に包むのがマナーです。基本的にコンビニでの取り扱いはありませんが、一部のコンビニでは、簡易袱紗が付いた香典袋を販売しているところもあります。

袱紗は文房具店、100円ショップ、大型のドラッグストアなどに置いてあることが多いですが、買いに行くことができない場合は、ハンカチで包んで代用する方法もあります。

なお、袱紗は冠婚の時にも使いますから、事前に持っていても失礼にはあたりません。紫色の袱紗は慶事・弔事の両方に使用できますので、1枚持っておくことをおすすめします。

7.コンビニの香典袋は失礼にあたらない!お香典の金額と釣り合ったものを選ぼう

訃報はある日突然訪れます。場合によっては訃報連絡を受けてから時間をあけずに通夜や葬儀が行われることもあり、準備に時間を割く余裕もありません。

このような時、24時間営業しているコンビニはありがたい存在です。種類は多くありませんが、コンビニで用意した香典袋を渡しても失礼にはあたりませんので、安心して利用しましょう。

その際には、お包みする金額と釣り合うタイプのものを購入することを心がけてください。

花葬儀では、葬儀にまつわるマナーを幅広く解説しております。参列者としてのマナーが必要とされる場において、間違いを起こさないようテーマごとに詳しく取り扱っておりますので、お困りの際はぜひお役立てください。

花葬儀 葬儀参列者のマナーガイド
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