花祭壇で見送られた芸能人|個性と功績を象徴する事例を紹介
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- 【 花祭壇 】
芸能人の葬儀では、豪華で華やかな花祭壇が設けられることが多く、故人様の個性や功績を象徴する重要な役割を果たします。特に、国民に愛された著名な芸能人においては、壮大なスケールの花祭壇が設置され、多彩な花々が惜しみなく用いられることもあります。
今回の記事では、花祭壇で見送られた名だたる芸能人をご紹介し、それぞれの花祭壇の込められた想い、選ばれた花々の意味、故人様らしい演出などを解説します。花祭壇の葬儀に関心のある方、葬儀を控えて花祭壇を検討している方は、ぜひ参考になさってください。
- 1.地井武男さん|2万本のひまわりで自然愛を表した花祭壇
- 2.今井雅之さん|情熱的な人柄がしのばれる深紅の花祭壇
- 3.三國連太郎さん|代表作である映画の世界観を花祭壇で表現
- 4.飯島愛さん|愛したカサブランカが香る花祭壇
- 5.川島なお美さん|気品あふれる白にワインレッドを添えた花祭壇
- 6.藤村俊二さん|「おヒョイさん」の優しい人柄が伝わるかすみ草の花祭壇
- 7.西城秀樹さん|ファンと共に歩んだ輝かしい軌跡を彩る花祭壇
- 8.永六輔さん|竹と季節の花々に彩られた、温もりあふれる花祭壇
- 9.モンキー・パンチさん|ルパン一味が見送る、バラで彩られた花祭壇
- 10.花祭壇で見送られた芸能人のように、心に残るお別れを
1.地井武男さん|2万本のひまわりで自然愛を表した花祭壇
俳優の地井武男さんは、多くの人に惜しまれながら旅立ち、葬儀では彼の温かい人柄を象徴するような花祭壇が設けられました。
花祭壇を彩ったのは、明るく力強い印象を持つひまわりの花々です。生前、地井さんは「日本の四季を大切にしたい」と語っており、その想いを反映するように、遺影の周囲には2万本以上のひまわりが飾られたといいます。
TV番組『ちい散歩』で親しまれた地井さんは、全国各地を歩きながら、風景や人々とのふれあいを大切にする姿が印象的でした。そのため、葬儀でも彼の自然を愛する心や温もりあふれるひまわりの花祭壇が用意されました。
2.今井雅之さん|情熱的な人柄がしのばれる深紅の花祭壇
俳優の今井雅之さんの「お別れの会」の花祭壇は、今井さんのイメージカラーです。今井さんが特に愛した赤を基調とし、ユリ、バラ、カーネーション、胡蝶蘭など、計3,005本もの花々で華やかに彩られました。
花祭壇中央には、今井さんの代表作である舞台『THE WINDS OF GOD』の際の写真が遺影として飾られました。その笑顔は、参列者の心に深く刻まれたことでしょう。また、棺には彼が愛用していた靴や、闘病中に寄せられた励ましの手紙、千羽鶴が納められました。
赤い花々に囲まれた花祭壇は、今井さんの生前の情熱と輝かしいキャリアを象徴し、参列者の心に深い感動を与えていました。
3.三國連太郎さん|代表作である映画の世界観を花祭壇で表現
映画『釣りバカ日誌』シリーズのスーさん役で知られる俳優の三國連太郎さんの葬儀では、彼の代表作の一つである映画『飢餓海峡』をテーマに花祭壇がデザインされました。
祭壇全体に飾られた青い花々は、物語の舞台となった海を象徴しています。白い胡蝶蘭で波しぶきを表現し、見るものに迫力を与えていました。水色から群青まで、さまざまな青色の花を並べたグラデーションは、激しくも美しい波が見事です。
迫力と美しさを兼ね備えた印象的な花祭壇は、三國さんの芸能人生と、彼がのこした名作の世界観を見事に映し出していました。
4.飯島愛さん|愛したカサブランカが香る花祭壇
多くの人に愛された芸能人、飯島愛さんの「お別れの会」の花祭壇は、飯島さんが特に好んでいたカサブランカの花で美しく飾られ、優雅な香りが会場を包み込みました。
カサブランカの花言葉は「永遠の愛」であり、これはご家族、友人、そしてファンから飯島さんへの尽きることのない愛情を象徴しています。花祭壇には、彼女の自伝的小説『プラトニック・セックス』の自筆原稿や、数々の受賞トロフィー、友人たちとの思い出の写真が展示され、参列者は彼女の生涯と功績をしのぶことができました。
5.川島なお美さん|気品あふれる白にワインレッドを添えた花祭壇
タレントで女優でもあった川島なお美さんの葬儀では、白を基調に、ワインレッドの花々が優雅にあしらわれた花祭壇が飾られました。
花祭壇の中央には、川島さんが愛してやまなかった生まれ年の高級ワインやワイングラスが並び、ワインとともに歩んだ人生がしのばれます。さらに、深い愛情を注いでいた愛犬「シナモン」のぬいぐるみがそっと添えられ、彼女の温かな人柄が感じられる演出も施されていました。
遺影のそばには、赤い花の入ったワイングラスが添えられ、まるで祝杯を捧げるかのように川島さんを包み込んでいました。
6.藤村俊二さん|「おヒョイさん」の優しい人柄が伝わるかすみ草の花祭壇
愛称「おヒョイさん」として親しまれた俳優の藤村俊二さんの「献花の会」は、東京都渋谷区の長泉寺で営まれ、約600人の関係者が参列しました。
藤村さんが生前愛していたかすみ草の花祭壇が、白く可憐な花々が穏やかな雰囲気を演出していました。さらに、彼が好きだったローズマリーの鉢植えも多数飾られ、参列者は藤村さんの温かな人柄を感じられたことでしょう。
花祭壇には、藤村さんが好んでいた赤ワインも供えられ、生前の趣味や嗜好が反映された、心温まるお別れの場となりました。
7.西城秀樹さん|ファンと共に歩んだ輝かしい軌跡を彩る花祭壇
歌手の西城秀樹さんの葬儀では、彼の功績とファンへの想いを象徴する花祭壇が設けられました。
花祭壇は、西城さんが1974年から1983年まで毎年コンサートを開催していた大阪球場を模したデザインで、約1,000本の花々が使用され、観客席や観客が表現されました。祭壇の周囲を含めると、使用された花の総数は1万数千本にのぼったといいます。
西城さんが愛用していた白いマイクとマイクスタンドも飾られ、遺影には奥様が選んだ2001年撮影の写真が使用されました。 さらに、ファンが献花するための花祭壇も設けられました。最大のヒット曲『YOUNG MAN』をイメージした、星条旗を思わせる花々が印象的です。
8.永六輔さん|竹と季節の花々に彩られた、温もりあふれる花祭壇
ラジオパーソナリティや作詞家として活躍した永六輔さんの「六輔 永(なが)のお別れ会」では、彼の生き方を映し出すような花祭壇が設けられました。
京都から取り寄せた30本の竹を使用した花祭壇が、和の趣が感じられる荘厳な雰囲気を演出。さらにクレマチスやアジサイ、ダリア、リンドウなど、季節の花々が美しく飾られ、永さんの温かい人柄を表現していました。
花祭壇の両脇には、永さんが大切にしていたラジオのリスナーからの手紙にちなんで郵便ポストが設置され、参列者が思い出や感謝の気持ちを書き留めることができる「お便りコーナー」も設けられました。
9.モンキー・パンチさん|ルパン一味が見送る、バラで彩られた花祭壇
モンキー・パンチさんをしのぶ会では、代表作『ルパン三世』のイメージカラーである赤を基調とした花祭壇が設けられました。
祭壇は、約3,000本の赤いバラがふんだんに使用されています。花祭壇の背景にはサーチライトに照らされたビル群の夜景が広がり、ルパン一味の活躍する舞台を彷彿とさせる演出です。
中央の遺影の周りには、ルパン三世、次元大介、石川五ェ門といったおなじみのキャラクターたちの原作画パネルが配置され、参列者の目を引いていました。モンキー・パンチさんが生み出した世界観を見事に再現したバラの花祭壇は、参列者にとって特別な追悼の場となったことでしょう。
10.花祭壇で見送られた芸能人のように、心に残るお別れを
ご紹介してきたように、多くの芸能人の方が花祭壇で見送られています。花祭壇が、故人様らしさやご家族の故人様への想いを反映させることができ、心のこもったお別れを実現させられるからにほかなりません。
最近は、花祭壇は芸能人だけでなく、一般の方にも選ばれることが増えています。美しく飾られた花々は参列者にも深い感動を与え、故人様との最後の時間をより一層、特別なものにしてくれるでしょう。
花祭壇に興味を持たれた方、花祭壇をお考えの方は、花葬儀の事前相談までご連絡ください。花葬儀では、故人様の個性やご家族の希望に合ったオーダーメイドの花祭壇をご提案しております。
経験豊富なスタッフが、お一人おひとりの想いを丁寧に伺いながら、大切な方にふさわしい花祭壇をおつくりし、心に残る葬儀となるよう心を込めてお手伝いいたします。これまでに弊社が手掛けた花祭壇の実例は花祭壇ギャラリーでご確認いただけますので、こちらもぜひご覧ください。