花祭壇にカーネーションは使える?種類・花言葉・費用・事例を紹介
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- 【 花祭壇 】

カーネーションを使った花祭壇を検討する際、「葬儀にふさわしいのか」「費用はどのくらいかかるのか」と迷う方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、カーネーションを花祭壇に使える時期や種類、色ごとの花言葉、費用相場、故人様らしさを表現した葬儀事例まで詳しくご紹介します。
1.花祭壇にカーネーションは使える?

「母の日」の贈り物としてなじみ深いカーネーションですが、葬儀とも深いつながりがあり、生花祭壇を彩る花としても使われています。
こちらでは葬儀とカーネーションの関係や、花祭壇への使用について解説します。
葬儀とカーネーションには深い関係がある
キリスト教式の葬儀では、亡くなった方のために花をささげることがあります。これを「献花」といい、ユリや胡蝶蘭、そしてカーネーションなどの白い花が主に使われます。
カーネーションは、「十字架にかけられた我が子(イエス・キリスト)を見て、聖母マリアが流した涙から咲いた花」という言い伝えがあり、キリスト教徒にとっては「母親を象徴する花」として親しまれてきました。
このように、カーネーションは葬儀と深いつながりのある花だといえるでしょう。
宗教・宗派を問わず花祭壇にカーネーションを使える
キリスト教葬と深く関連していたカーネーションですが、近年は宗教宗派に関係なく、カーネーションを使った花祭壇が人気です。白色だけでなく、赤やピンクなど、明るい色のカーネーションを取り入れることも増えています。
無宗教葬や祭壇を設けない葬儀では、カーネーションは献花や故人様に手向ける花として使われることもあります。
カーネーションは花持ちがよく、色や品種が豊富なため、やさしい雰囲気から華やかな印象まで幅広い花祭壇を表現できます。また、バラやトルコキキョウなど他の洋花とも調和しやすく、ご家族のご希望に合わせたデザインを実現しやすい花として選ばれています。
2.カーネーションを花祭壇に使える時期は?
カーネーションは3~5月ごろに旬を迎えますが、通年入手することができます。「花祭壇への使用は春だけ」と決まっていないため、いつでも使用できます。母の日に近い5月前後には、多くの品種が市場に出回り、選択肢も広がります。
ただし、母の日の前後は需要が高まり、品種や色によって価格や入荷状況が変動することがあります。希望がある場合は、早めに葬儀社へ相談すると安心です。
3.花祭壇づくりで知っておきたいカーネーションの種類
カーネーションは、「故人様がお好きだった花」として選ばれることも多く、ご家族の想いを形にしやすい花です。ただ、カーネーションと一口に言っても、花の形や色は大きく異なり、世界中で数多くの品種が作られています。
こちらでは、カーネーションの種類について詳しくご紹介します。
カーネーションの品種
カーネーションは、切り花用と鉢植え用に大きく分けられます。花祭壇に使われるのは主に切り花で、花の付き方によって「スタンダードカーネーション」と「スプレーカーネーション」の2種類に分類されます。
また、花の咲き方には、「剣弁咲き」「極剣弁咲き(スター咲き)」「丸弁咲き」「一重咲き」の4種類があります。それぞれの特徴については、以下の表をご覧ください。
| 花の付き方 | |
|---|---|
| スタンダードカーネーション | ・1本の茎に1輪の花が咲くタイプで、花が大きいのが特徴 ・ボリュームがあり、力強い印象を与える |
| スプレーカーネーション | ・枝分かれした茎に小ぶりな花が複数咲く ・かわいらしさが魅力 |
| 花の咲き方 | |
|---|---|
| 剣弁咲き | ・たくさんの花びらが重なり、ふちがギザギザしている ・一般的なカーネーションのイメージ |
| 極剣弁咲き | 花びらの先端に切れ込みがあり、細く尖っている |
| 丸弁咲き | 剣弁咲きと似ているが、花びらに切れ目がない |
| 一重咲き | 花びらが重なっていない |
カーネーションの色
母の日に贈られることから赤色のイメージが強いカーネーションですが、人工的に着色されたものも含めると黄色系、白色系、緑色系、青色系など、幅広い色が流通しています。
また、色の付き方にも個性があり、以下のような種類も販売されています。
・バイカラー……1輪の花に複数の色が入るタイプ
・レインボー……茎から色水を吸わせ、花びらを複数の色に着色したタイプ
・絞り…………花びらに筋状や斑状の模様が入るタイプ
・覆輪……花びらの縁に異なる色が入るタイプ
カーネーションは単独でも美しい花ですが、ユリやバラ、トルコキキョウ、胡蝶蘭などと組み合わせることで、より立体感や華やかさのある花祭壇に仕上がります。故人様のお好きだった花や季節の花を取り入れることで、その方らしい花祭壇を表現できます。
4.カーネーションの花言葉
花といえば、「花言葉」も気になるのではないでしょうか。カーネーションの花言葉は「無垢で深い愛」ですが、その他にも、色ごとに異なる想いが込められています。
| 共通:無垢で深い愛 | |
|---|---|
| 色 | 意味 |
| 赤 | 母への愛/母の愛/純粋な愛/真実の愛 |
| 濃い赤 | 私の心に哀しみを愛 |
| ピンク | 感謝/気品/温かい心/美しい仕草 |
| 白 | 私の愛情は生きている/尊敬 |
| 黄色 | 友情/美 |
| オレンジ | 熱烈な愛/純粋な愛 |
| 紫 | 気品/誇り |
| 青 | 永遠の幸せ |
| 緑 | 癒し |
| 虹色 | 感謝 |
カーネーションの花言葉には複数の解釈があり、濃い赤色や白色、黄色、紫色には、表で紹介したもの以外にネガティブとされる意味もあります。
ただし、花言葉は国や地域、解釈によって異なるうえ、葬儀では故人様がお好きだった色や、ご家族が込めたい想いを大切にして花を選ぶことができます。気になる場合はその色を避け、別の色を取り入れて花祭壇を美しく彩るとよいでしょう。
カーネーションには「感謝」や「愛情」を表す花言葉もあり、ご両親や祖父母をはじめ、大切な方への想いを込める花として選ばれています。花言葉だけにとらわれず、故人様のお人柄や思い出、ご家族のお気持ちに合った色を選ぶことが大切です。
5.カーネーションを使った花祭壇の費用
花祭壇の費用は、祭壇の大きさや使用する花の種類、本数、デザインによって異なります。
一般的には20万円~80万円程度が中心ですが、比較的シンプルなデザインであれば、10万円~20万円程度から用意できる場合もあります。より多くの花を使った大規模な祭壇や、細部までこだわったオーダーメイドのデザインでは、100万円を超えることもあります。
相場についての詳細は、「生花祭壇の費用と予算の考え方」の記事をご覧ください。
カーネーションは年間を通して流通量が比較的安定しているため、季節を問わず花祭壇に取り入れやすい花です。ただし、母の日の前後など需要が高まる時期は、希望する色や品種によっては入荷状況が変わる場合があります。
「どのくらいの価格になるのか分からない」という方は、ぜひ一度葬儀社にご相談ください。弊社「花葬儀」でも、お見積もりをもとに、予算内で祭壇をつくるためのご提案なども行っております。
6.オーダーメイドでつくるカーネーションの花祭壇
カーネーションを使った花祭壇は、既製のデザインを選ぶだけでなく、故人様のお人柄やご家族の想いに合わせてオーダーメイドでつくることもできます。
ここでは、花祭壇を形にする流れや、カーネーションで表現できること、実際の事例をご紹介します。
空間デザイナーと花祭壇をつくる流れ
一般的な花祭壇は、カタログに載っている見本から選びます。その中には、カーネーションが使われている祭壇を掲載しているカタログもあるでしょう。
花祭壇・葬儀会場の演出を手掛ける空間デザイナーが葬儀の打ち合わせに同席し、お話をもとにその場でデッサンを起こし、花祭壇のイメージを提案します。そして、ご家族にデザインをご確認いただいたうえで、会場の広さやご予算、花の入荷状況に合わせて細部を調整し、花祭壇を形にしていきます。
カーネーションで表現・演出できること
花葬儀では、ヒアリングのときに「故人様はどんなお方でしたか?」「故人様はどんなお花がお好きでしたか?」「故人様にどのような想いを伝えたいですか?」といったことをおうかがいします。
故人様のお人柄やご家族の想いを、カーネーションを使って、例えば以下のように表現できます。
●「温かさと思いやりにあふれる人だった」
→カーネーションの優雅な花姿と温かな色合いを生かし、故人様のお人柄を表現する
●「庭いじりが好きだった」
→色とりどりのカーネーションを祭壇の周りに飾り、庭の中にいるような空間を表現する
●「愛情いっぱいに育ててくれた。感謝を伝えたい」
→愛情や情熱、深い感謝を表す赤、ピンク、白のカーネーションを、花束のようにボリュームを持たせて遺影の周りに飾る
お別れ花にもカーネーションを取り入れた事例
カーネーションは花祭壇を彩るだけでなく、ご家族の想いを伝える演出にも取り入れられています。ここでは、その一例をご紹介します。
故人様には、お子様から玄孫まで、合わせて30名近くのご親族がいらっしゃいました。打ち合わせでご家族の様子を拝見し、故人様への深い愛情や感謝の気持ちを感じたプランナーは、カーネーションを通してその思いを表現する演出を考えました。故人様がお好きだったお花とは別に、ピンクと赤のカーネーションを用意したのです。
ピンクのカーネーションに「I’ll never forget you(あなたを決して忘れません)」というメッセージタグを、赤のカーネーションに「deep love(お母さん、おばあちゃんへの深い愛)」というタグをそれぞれつけ、茎を短めに切りました。
葬儀当日は、お別れ花としてカーネーションを1本ずつご家族にお渡しし、最後の花入れの際に、想いを込めて棺へ納めていただきました。
7.カーネーションで彩った花祭壇・葬儀事例
ご紹介したエピソードのほかにも、さまざまな花祭壇・葬儀事例があります。ここでは、その一部をご紹介します。
穏やかな旅立ちを連想させる柔らかな花々

カーネーション、スイートピー、トルコキキョウの、ふわふわとした可愛らしい印象を与える花を使っています。祭壇全体に高さを持たせ、それぞれに柔らかなお色味を乗せることで、故人様の穏やかな旅立ちをあたたかく見送るような空間に仕上げています。
【その他に使用しているお花】ダリア、ユリ、ストック
千紫万紅

千紫万紅(せんしばんこう)とは、さまざまな色の花が咲き乱れる様子を表す言葉です。パステル調の淡いピンクのカーネーションやバラをベースに、藤色やグリーンも使って色とりどりの花祭壇をデザインしました。故人様のあたたかなお人柄を表現しています。
【その他に使用しているお花】ダリア、バラ、トルコキキョウ、グロリオサ
お好きだった物語をテーマに

思い出のある物語がテーマです。白やピンクをメインに、発色のよいグリーンを入れることで、花咲く森の中で眠っているかのような穏やかさを表現しました。ピンク、緑、白色のカーネーションが見事に調和しています。
【その他に使用しているお花】胡蝶蘭、ダリア、バラ、ユリ
故人様の功績を添えた力強く壮大な花祭壇

カーネーションは「柔らかい、可愛らしい祭壇」だけに使うものではありません。組み合わせによって、力強さ、芯の強さなども表現できます。故人様が打ち込んでこられたものを祭壇に飾り、「その人らしさ」が一目で伝わるようにしました。
【その他に使用しているお花】ダリア、バラ、トルコキキョウ、デルフィニウム、デンファレ、リンドウ、アジサイ
まるで自然の中にいるような安らぎの空間演出

キャンプがお好きだった故人様のために、自然の中にいるような空間を演出しました。グリーンの部分には、葉物だけでなく緑系のカーネーションも使い、美しいグラデーションを描いています。
【その他に使用しているお花】ダリア、バラ、トルコキキョウ、ユリ、ハボタン、ナデシコ、アジサイ、フリージア、マム、オンシジウム、スナップ、マトリカリア
お花で海に架かる「橋」を表現

橋の設計をしていた故人様のために、お花を使って海峡にかかる橋を再現しました。水色のカーネーションが、大きな橋の下でダイナミックにうねる波の演出に一役買っています。
【その他に使用しているお花】カスミソウ、デルフィニウム、スプレーマム
ゴージャスかつキュートな印象にも

ビビッドカラーがお好きだった故人様。優しい雰囲気のカーネーションを入れることで、お色味が引き立つだけでなく、ゴージャスでありながら、かわいらしい印象も表現しています。
【その他に使用しているお花】バラ、ダリア、リューココリネ、アナスタシア
カーネーションを使い「秋」の季節を表現

カーネーションは春の花という印象がありますが、カーネーションの持つ豊富な色味を生かし、四季折々を表現することもできます。オレンジ系のカーネーションを使って、シックにまとめた秋の花祭壇が目を引きます。
【その他に使用しているお花】ダリア、バラ、ドウダンツヅジ、ユキヤナギ、サンタンカ
カーネーションを使った花祭壇の事例は、他にもたくさんあります。「花祭壇ギャラリー」をぜひご覧ください。
8.カーネーションを使った花祭壇に関するQ&A
A.基本的には問題ありません。
従来の花祭壇では菊を多く使っていましたが、最近では洋花を使った花祭壇も多く見られます。仏式の花祭壇に使う花について、一律の決まりはないため、カーネーションをはじ始めとした洋花も取り入れることができます。
ただし、斎場の持ち込み規定や設営条件、菩提寺の考え方によっては、使用する花や飾り方について確認が必要な場合があるため、事前に葬儀社を通じて確認しましょう。
A.花祭壇に使ってはいけない色について、一般的な決まりはありません。鮮やかな色のカーネーションでももちろん大丈夫です。
ただし、葬儀に対して厳格なイメージを持たれている方がご親族の中にいらっしゃるケースも考えられますので、使いたい色について、事前にご家族内で話し合っておくことをおすすめします。
A.もちろん可能です。
八重咲きは、花びらが幾重にも重なる咲き方を指します。華やかな印象がありますが、葬儀で使用してはいけないという決まりはありません。
八重咲きのカーネーションは花祭壇にも広く取り入れられており、花びらの重なりによってボリュームや優美さを表現できます。故人様のお人柄や、ご家族が表現したい雰囲気に合わせて選ぶとよいでしょう。
9.カーネーションで、その人らしさがあふれた花祭壇を
カーネーションは、愛情を伝えたり、やさしいお人柄を表現したりするのにぴったりなお花です。色や種類も豊富なため、生花祭壇の中心に据えることも、ほかの花を引き立てるように取り入れることもできます。
ぜひカーネーションを使って、世界にひとつだけの「その人らしい祭壇」をつくってみてはいかがでしょうか。
花葬儀では、大切なご家族の葬儀がいつまでも温かく心に残るよう、祭壇づくりを始めとした葬儀全般を真心を込めてお手伝いしております。わからないこと、不安なこと、叶えてみたいことがありましたら、ぜひ事前相談(生前相談)をご利用ください。











