葬儀はいつ行う?火葬までの流れや日程の決め方を解説

香葬儀はいつ行う?火葬までの流れや日程の決め方を解説

「葬儀はいつ行ったら良いのか」と、葬儀の日程について悩む方は意外と多くいらっしゃいます。大切なご家族にもしものことがあった場合、悲しみの中で葬儀の日程を決めるのは、非常に難しいものです。そのような場合に備え、事前に知識を持っておけば、心に余裕が生まれやすくなるでしょう。

そこで今回は、葬儀はいつ行うものなのかを詳しく解説するとともに、日程を決めるにあたってのポイントをご紹介します。最後までぜひご一読ください。

1.葬儀はいつ頃行うもの?近年の傾向とは

葬儀はいつ頃行うもの?近年の傾向とは

一般的に、葬儀はいつ頃行うものなのでしょうか?
最近の傾向とともにご紹介します。

「亡くなってから3日目にお葬式」は減少

これまでの葬儀は、死亡した日から3日目に行うのが一般的でした。亡くなった日を1日目として、2日目の夜に通夜、3日目に葬儀・告別式・火葬をするといった流れです(亡くなった時の状況やご遺体の状態などによっても異なります)。

ところが最近は、このようなスケジュールは難しくなっています。理由としては、高齢化により死亡者数が増加しており、火葬場や斎場の予約が取りづらくなっていることが挙げられます。そのため、亡くなってから3日目に葬儀を行うことが難しくなっているのです。

最近はご逝去から1週間程度が目安

上記のような理由から、地域や時期によって違いはあるものの、ご逝去から葬儀までの期間が3日以上空くことも増えました。特に関東圏では「亡くなってから1週間程度」が葬儀の新たな目安になりつつあり、今後はさらにこの期間が延びることが予想されています。

なお花葬儀では、2002年の創業当初から逝去後3日以上空けてからのお通夜をおすすめしています。バタバタとした慌ただしいお別れでは、悔いを残すことがあるためです。故人様とのお別れの時間を大切にし、葬儀の準備に余裕を持ったスケジュールをご提案しています。

2.ご逝去から火葬・葬儀までの流れ

ここでは、亡くなってから火葬までのおおよそのスケジュールをご紹介します。平均的な流れは以下の通りです。

【火葬までの一般的な流れ】
時期 順番 概要 詳細
逝去当日 1
葬儀社に連絡
死亡が認められたらすぐに葬儀社に連絡をする。
(連絡をした時点で葬儀社が決定するわけではない。)
2
搬送
故人様がいらっしゃる場所まで葬儀社が迎えに行き、安置所(自宅もしくは斎場または外部安置専門施設)まで搬送。
3
安置
ご遺体を希望する場所に安置する。
4
・打ち合わせ
・参列予定者への案内
葬儀の場所、日程、形式、参列者人数、宗派、予算などを葬儀社と打ち合わせる。見積に納得したら契約。
参列予定者に通夜や葬儀の案内をする。
逝去から2~5日後 5
納棺の儀
故人様の体を清めて整え、死装束に着替えさせてから棺に納める(仏教の場合)。
6
通夜
希望の場所にて通夜を行う。近年では18~20時ほどで終了するケースがほとんど。
通夜翌日 7
葬儀・告別式
仏教の場合、僧侶による読経、焼香などを行うのが一般的。宗教宗派、葬儀の形式によっても異なる。
8
火葬
火葬場へ移動し、故人様を火葬する。火葬後はご遺骨を骨壺に納め、精進落とし(喪主による参列者への飲食の振る舞い)を行うのが通例。

花葬儀がお手伝いする一般的な葬儀の流れについては「ご依頼から葬儀までの流れ」からもご覧いただけます。

3.葬儀をいつにするか日程の決め方

ここからは、葬儀における実際の日程の決め方について、詳しく解説します。
葬儀をいつ行うか決めるときの参考になさってください。

1.まずは葬儀社を決めて相談・打ち合わせ

大切な方が亡くなったら、ご遺体を安置場所まで搬送するために、葬儀社に連絡を入れることから始めます。葬儀社を決めていない場合は、故人様がお世話になっていた病院や、施設から紹介された葬儀社を頼ってもよいでしょう。搬送を依頼した葬儀社と絶対に契約を結ばなくてはいけないわけではありませんからご安心ください。

葬儀に関することは、全て葬儀社と相談しながら決めていきます。そのため、信頼できる葬儀社を見つけることが何よりも重要です。インターネットやチラシ、テレビ、最近葬儀を行った知人の話、口コミなど、普段から情報を集めておくことをおすすめします。

葬儀社に連絡をし、ご遺体を安置所まで搬送したら、葬儀の打ち合わせが始まります。この時点では、葬儀の概要を決めるために、赤字の箇所を優先して相談します。

【葬儀社との打ち合わせをする際の主な内容】
・通夜~火葬までの日程・祭壇の種類
葬儀のスタイル(※)・供花の種類
宗教宗派 ・通夜振る舞い、精進落としの内容
葬儀会場 ・会場受付、会計、案内係の決定
葬儀の規模 ・会葬礼状、会葬品手配
喪主様決定 ・遺影作成
・予算・棺の種類
・葬儀案内状の手配・他 故人様やご遺族の希望に準じた相談など

(※)「一般葬」「家族葬」「火葬式」「一日葬」「自宅葬」「社葬」など。葬儀にはさまざまな種類があり、どこまで対応できるかは葬儀社によって異なります。

2.葬儀社に火葬場の空き状況を確認してもらう

葬儀の概要が決まったら、次に、火葬場の空き状況を確認します。確認は自分で行うこともできますが、葬儀社のほうが迅速・確実であるため、葬儀社に依頼することをおすすめします。

会場よりも先に火葬場に連絡する理由は、火葬場の方が予約を取りにくいことにあります。葬儀の有無や形態に関係なく、火葬は必ず行うものです。また、先に述べたように、死亡者数が増加傾向にあるため、混雑しやすいのです。

葬儀会場を押さえたのに希望する日時に火葬場が空いていなかった場合、会場の日程を再調整しなくてはなりません。したがって、火葬場の空き状況は早めに確認しましょう。

3.葬儀社のアドバイスを受けながら僧侶などの都合を確認

仏式や神式など、宗教宗派に基づいた葬儀を執り行う場合は、その宗派の宗教者に依頼をします。

お盆など、宗教上の行事が重なる時期は依頼が重なりやすいため、早めに打診しましょう。菩提(ぼだい)寺などがある場合は、喪主様が直接寺院に相談するのが一般的ですが、ケースによっては葬儀社にやり取りを変わってもらった方がスムーズに決まることもあります。

4.ご遺族・参列者の都合の確認

火葬場、宗教者の都合がある程度ついたら、ご遺族と参列予定者に日程の確認をします。

まずは故人様に近しい身内から都合をうかがい、その後、葬儀に参列してほしい友人や知人に連絡を入れましょう。

5.すべてを総合し葬儀社と相談して日程を決定

火葬場、宗教者、ご遺族・参列者、その他の都合が定まったら、すべてを総合し、葬儀社と相談して最終的な葬儀日程を決めます。葬儀日程が確定した後、葬儀社が火葬場や斎場の予約をとります。参列者全員に葬儀の日程を案内すると、「葬儀をいつにするか」のプロセスは一通り終了です。

4.葬儀はいつ?|友引など六曜に行いたい場合

葬儀をいつにするか検討するにあたり、「友引は避けたい」「仏滅に葬儀はやめたほうがよいのではないか」と考える方もいらっしゃいます。

友引、仏滅、赤口、先勝、先負、大安の6つは「六曜」と呼ばれ、物事の吉凶を占うために中国から伝わった暦(こよみ)であると伝えられていますが、この六曜は、葬儀の日程に大きく関係するのでしょうか?詳しく解説します。

本来は友引などに葬儀を行ってもよい

結論から言うと、六曜と葬儀は関係がありません。中国で生まれたとされる六曜は、仏教、神道、キリスト教のどれとも無関係ですから、友引や仏滅であっても葬儀を行ってよいのです。

六曜を気にする人への配慮は必要

六曜と葬儀は実際には関係ありませんが、文字のイメージから「仏滅の葬儀だと故人様が成仏できないのではないか」「友引に葬儀を行ったら、亡くなった方が友を冥土に連れていってしまうと聞いた」と心配する方もいらっしゃいます。

「六曜と葬儀は無関係だから」と突っぱねるのではなく、そのような不安を抱いていることに配慮し、全員が納得できる日程になるよう調整することが大切です。

なお火葬場によっては、友引を定休日としているところもあるため、火葬の日程を組む際には確認してください。

5.葬儀はいつ?|年末年始に亡くなった場合

葬儀はいつ?|年末年始に亡くなった場合

場合によっては、年末年始に不幸が訪れることもあります。多くの企業やお店が休業している年末年始では、葬儀はいつ、どのように行えばよいのでしょうか?
こちらで詳しくご紹介します。

まずは葬儀社に相談を

年末年始に身内が亡くなった場合も、まずは葬儀社にすぐ相談しましょう。葬儀社の多くは、年中無休で365日24時間営業しています。

経験の豊富な葬儀社は、「この時期に葬儀を執り行ってもよいのか」「寺院に連絡をしてもよいのか」「火葬場はやっているのか」といった疑問にも迅速に回答し、対応してくれます。まずは落ち着いて、葬儀社に連絡してください。

年末年始でも葬儀はしっかりやる

年末年始にご不幸があった場合でも、葬儀をしっかりと執り行うことが大切です。年末年始は気ぜわしいイメージがありますが、宗教者も年末年始はお盆やお彼岸ほど忙しくありません。そもそも、「年末年始に葬儀をやってはいけない」というルールはありませんから、他の時期と同じように葬儀の日程を決めていくことは可能です。

12月30日から翌年の1月3日までは休業している火葬場・公営斎場が多いため、年末に亡くなった方の葬儀が1月4日以降になることがあります。しかし、ご紹介したように最近は「ご逝去から1週間程度が葬儀の目安」ですから、それほど大きな混乱も起こらないでしょう。

年末年始に葬儀を行うに際の注意点については、「葬儀は年末年始でも行える?日程の組み方や家相、安置についても解説」も参考になさってください。

6.葬儀をいつにするかに関するQ&A

A.死亡届死亡診断書(死体検案書)と共に役所に提出します。死亡診断書(死体検案書)は病院、かかりつけ医、警察医のいずれからもらい、死亡後7日以内に提出することが法律で定められています。

火葬許可証は役所で受け取ることができます。しかし、大切な人を亡くし心も体も消耗している中では、迅速に動けないという方も多いでしょう。

死亡届の提出と火葬許可証の受け取りは、葬儀社による代行も可能ですから、そのような場合は無理せず、代行を依頼することをおすすめします。

A.火葬の制限があるため、行うことはできません。

死亡と診断された体を24時間以内に火葬することは法律で禁じられています。亡くなったはずの人が息を吹き返した前例があるためです。

よって、火葬を含め、葬儀を亡くなった当日に行うことはできません。

A.葬儀と同じ日に初七日法要を済ませるケースもあります。

命日から7日目に行う「初七日法要(しょなのかほうよう)」は、逝去から1週間後を目安に行います。しかし、現代では家族や親族が一箇所に集まる機会が少なくなったため、実施が困難な場合もあるでしょう。

そのため、近年では「繰り上げ法要」や「繰り込み法要」として、葬儀と同じ日に初七日法要を行うことが多くあります。

7.葬儀をいつ行うかは、葬儀社とよく相談して決めましょう

葬儀をいつ行うかは、葬儀社とよく相談して決めましょう

突然の別れに、冷静でいられる人はほとんどいません。しかし、葬儀をいつ行うかの打ち合わせは、すぐに始まります。不安と疑問が多くても、信頼できる葬儀社に依頼すれば、最後まできちんとサポートしてくれるはずです。

安心して相談できる葬儀社と協力して故人様のお見送りを行うことで、悔いのないお別れができることでしょう。

花葬儀では、もしもの時の嬉しいサービスが豊富なメンバーシップクラブ「リベントファミリー」をご用意しております。大切な方の葬儀についてお悩みの方、ご不安がある方は、ぜひこの機会にお問合せください。

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