葬儀のストッキングは何デニール?タイツはNG?基本マナーを解説
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- 【 葬儀・葬式のマナー 】

葬儀に参列する際、意外と迷いやすいのがストッキングのマナーです。黒であればよいと思われがちですが、厚みや透け感、素材によっては葬儀にふさわしくないものもあります。
この記事では、葬儀に適したストッキングの色や厚み、タイツの可否、避けたいNG例、季節ごとの対策までわかりやすく解説します。
【もくじ】
1.葬儀のストッキングは何デニールが適切?

葬儀で着用するストッキングは、黒色で20〜30デニール程度の透け感のあるものが適切とされています。
ここでは、ストッキングやタイツの厚みを表す「デニール」の意味と、葬儀にふさわしい厚みの目安について詳しく解説します。
そもそもデニールとは
ストッキングやタイツの厚みを表す言葉に「デニール」というものがあります。デニールとは、正確には「糸の太さ(重さ)」を表す単位です。
デニールは、ストッキングやタイツを編む際に使う糸を9000メートルに伸ばしたときの重さで考えます。たとえば9,000メートルの長さにした糸が1グラムだった場合、単位は「1デニール」です。
つまり、50デニールのストッキングは「9000メートルに伸ばしたときに50gになる糸を使って編んだストッキング」だといえます。デニール数が低ければ低いほど、ストッキングやタイツは薄く、透け感のある仕様になります。
葬儀に適したストッキングの厚み
弔事の際に履くストッキングは、黒に透け感のあるものが適しているといわれており、20~30デニール程度の厚さが望ましいでしょう。中でも、素肌の上にほんのり黒色がつく程度の20デニールが礼服や喪服と合わせやすく、最もフォーマルな印象を与えると考えられています。葬儀用として販売されているストッキングも、この値が主流のようです。
なお、30デニールも、見た目は20デニールとほとんど区別がつきません。20デニールのストッキングがない場合の代用として使用できるため、葬儀用のストッキングは、黒の20~30デニールと覚えておくとよいでしょう。
2.葬儀でタイツはNG?それともOK?
「寒いからタイツを履きたい」「肌をきれいに見せたいからストッキングにしよう」と気候やシーンに合わせて履き替えることが多いタイツとストッキングですが、両者の境目はどこなのか、はっきりと答えられる方は多くはないでしょう。
ストッキングとタイツの違いと、葬儀にタイツを履いていくことについて、詳しく解説します。
そもそもタイツとは
タイツとは、ストッキングよりも厚手で、防寒アイテムとして使われることが多いレッグウェアです。一般的には30デニール以上であればタイツ、それ以下はストッキングといわれていますが、実際には「〇〇デニール以上ならタイツ」といった明確な決まりは無く、製造会社・販売会社によっても境目は異なり、25デニールをタイツと呼ぶ会社もあります。
そのため、葬儀に履いていくストッキングは「ストッキングかタイツか」で選ぶのではなく、「30デニール以下のもの」を選ぶとよいでしょう。
なお、今回のコラムでは、30デニール以下のものをストッキングとして解説していきます。
その他、両者の違いとしては、以下の点が挙げられます。
●タイツ
・ストッキングと比べて生地の種類・色味が豊富
・カジュアルな印象
●ストッキング
・お尻まで包むパンストタイプからソックスタイプまで、タイツよりも長さの種類が豊富
・カジュアルからフォーマルまで対応
タイツはNGではない場合もある
タイツはカジュアルな印象を与える分、参列する立場や格式によってはマナー違反となるケースがあります。そのため、ストッキング業界では一般的に、礼装用ストッキングは30デニール以下、もしくは25デニール以下としているケースが多いといえます。
しかし、明確に「タイツはNG」というルールがあるわけではないため、状況によっては(詳細は後述)タイツを履いても差し支えないでしょう。タイツの中でも50~60デニール程度までの商品であれば、多少の透け感を出すことができます。
タイツが許容されるケース
タイツを葬儀に履いても許容されるケースについて、ご紹介します。
妊婦や高齢者の場合
妊婦や高齢者など、足元を冷やすことによって体調に変化が現れやすい方は、厚手のタイツを履いてもマナー違反になることはほぼありません。
葬儀会場の空調が最適に保たれていたとしても、出棺のときには屋外に出るため、寒さによる体調不良が心配な方は、積極的に足元を温めるような方法を選択しましょう。
寒冷地での葬儀の場合
東北や北海道など、雪深い寒冷地での葬儀も同様です。
体が冷えた結果、葬儀途中で体調を崩してはご遺族に大変な迷惑をかけることになります。気温や参列する葬儀の格式、葬儀前のご自身の体調を参考に、必要と感じたらタイツを着用することも検討してみましょう。
3.葬儀のストッキングの基本マナー(色・柄・長さ)

葬儀では、喪服だけでなく、パンプスやストッキングなど足元の装いにも気を配ることが大切です。
ここでは、葬儀にふさわしいストッキングの基本マナーをご紹介します。
色は黒が基本
喪服や靴、髪留めの色がそうであるように、ストッキングの色も黒が基本です。
黒は「喪に服す」という意味があり、深い悲しみを表す色です。黒色に近い紺色や濃い茶色などもNGですので、手元にない場合は新しく購入しましょう。
通夜では肌色のストッキングでもOK?
「突然の訃報を聞いて慌ててかけつけた」ということで、準喪服や肌色のストッキングを身に着けて通夜に参列する地域もあるそうです。しかし、これは全国共通で容認されているものではありません。
通夜において、肌色のストッキング着用を問題ないとする地域もありますが、不快に思う方がいる可能性も考慮し、黒色のストッキングを履いていったほうが無難でしょう。黒色のストッキングは必ずといってよいほどコンビニで取り扱いがあるため、突然のお通夜でも購入することが可能です。
柄やラメ、光沢があるものなどはNG
ストッキングに限らず、「華やかさ」や「きらびやかさ」のあるものを弔事で身に着けることはマナー違反とされています。
柄つき、ラメ入り、リボンやレースなどの装飾つき、光沢など、肌をより美しく見せたり、おしゃれ感を演出したりするためのストッキングは着用せず、必ず無地を選びましょう。
葬儀では素足はNG
葬儀では、なるべく肌の露出を抑えることがマナーとされているため、ストッキングも素足が見えないようにします。椅子に着席したときや、正座したときに膝下が見えてしまうので、膝丈やくるぶし丈のストッキングはNGです。
お尻まで包むパンストタイプが最も好ましいですが、太もも丈のものでもよいでしょう。その際は、ずり落ちてしまわないよう、自分のサイズに合ったものを選びます。
なお、夏場であっても素足で葬儀に参列するのはマナー違反とされています。葬儀では礼装として足元を整えることが求められるため、季節に関係なく黒のストッキングを着用するのが基本です。
4.夏と冬の葬儀でストッキングを履く際の対策は?
季節に関係なく、葬儀ではストッキングを履くのがマナーです。しかし、真夏や真冬など、外気温が極端な日には、ストッキングが「暑すぎる」「寒すぎる」といった問題が出てしまいます。
夏や冬の葬儀でストッキングを履く際、マナーを守りつつより快適に過ごすためにはどうすればよいのか、対策をご紹介します。
夏の葬儀の場合
最高気温が35度を超える日が珍しくなくなった日本の夏において、どのようにすればストッキングを履いていても涼しく過ごせるのでしょうか。解決策をご紹介します。
太ももまでの長さのものを選ぶ
前述したように、ストッキングには「ソックスタイプ」「パンストタイプ」など、いくつかのタイプが販売されています。パンストタイプのようにお尻全体まで覆ってしまうストッキングでは、どうしても暑く感じてしまうような日には、太ももまでの長さのタイプを履いてみましょう
葬儀中にずり落ちてしまうことが心配な方には、太もも部分にゴムや滑り止めのシリコンがついている、ガーターベルトフリーのストッキングがおすすめです。
冷感・涼感タイプのものを選ぶ
冷感・涼感タイプのストッキングを選ぶのもおすすめです。放熱性・通気性がよく、汗ばむ季節でもさらりと履けるこちらのタイプは、暑さ対策だけではなく、ムレによる臭いの発生を抑えてくれるという効果もあります。
ただし、黒色の冷感ストッキングは、コンビニなどですぐに購入できるとは限りません。必要なときにまとめ買いしておくとよいでしょう。
冷却スプレーを活用する
ストッキングの機能性を上げるのではなく、体に直接冷却スプレーを吹きかけるという方法もあります。
ドラッグストアなどで売られている冷却スプレーを、ストッキングを履いた脚に直接吹きかけることで一定時間の涼を得ることができます。ただし、使用の際は、以下の点に注意してください。
・無香料タイプを選ぶ
・ご遺族や参列者の目に入るところで吹きかけない
・凍傷に気をつける
夏場の喪服のマナー全般については、「夏の葬儀の喪服マナー」の記事が参考になります。
冬の葬儀の場合
厳しい寒さの中、薄いストッキングを履いて外に出るのはつらいものです。
冬の葬儀に参列する際にできる、ストッキングの対策をご紹介します。
発熱機能や防寒性に優れたものを選ぶ
夏用のストッキングと同様に、発熱機能や防寒性に優れた冬向けのストッキングがあります。発熱効果のある機能素材を使用したもので、見た目は普通のストッキングと変わりません。パンストタイプを選べば、より防寒性は上がるでしょう。
ただしこちらも、いつでもどこでも売っているとは限りません。普段使いも兼ねて常備しておくと、いざというときにも安心です。
ストッキングを重ねて履く
ストッキングを重ねて履くという方法もあります。
2枚とも黒色にしてしまうと透け感がなくなってしまうため、下はベージュ色を履きましょう。その際、ベージュ色だけデニールの厚いものにすると、より温かくなります。
2枚履くのは苦しいという方には、フェイクタイツもおすすめです。フェイクタイツとは、ベージュと黒の糸で編んだタイツのことで、素肌が透けているように見える効果があります。
靴用のカイロを利用する
身体の末端が冷えると血行不良を起こし、全身が冷えてしまうため、靴用のホッカイロを貼って足元を温めるのはいかがでしょうか。
靴下に貼るカイロもありますが、万が一、葬儀で靴を脱いだときのことを考えて、靴に貼るタイプのものを選ぶことをおすすめします。
冬の葬儀ではコートの選び方も気になるところです。葬儀に着ていくコートについては、「葬儀のコート」の記事で詳しく解説しています。
5.葬儀のストッキングで失敗しないための注意点

厚さ・色に気をつけたストッキングを履くだけでは、葬儀に参列する際のふさわしい足元とはいえません。うっかりして恥ずかしい思いをしないためにも、葬儀のストッキングに関する注意点を理解しておきましょう。
足のネイル(ペディキュア)は落とす
たとえ黒色でも、30デニール以下のストッキングはその下の足が透けて見えるため、ネイル(ペディキュア)は必ず落としておきましょう。
葬儀の形式によっては、靴を脱ぐ場面があるので、そういったときに華美なペディキュアが見えてしまうのはマナー違反となります。
急な葬儀の案内でペディキュアの落とし方や隠し方に困っている方は、「葬儀でNGなネイル」の記事が参考になります。
予備のストッキングを用意する
葬儀で履くストッキングでよく起こるトラブルとしては、真っ先に伝線が挙げられます。30デニール以下のストッキングは特に伝線しやすく、黒色の場合、隠しようがありません。
伝線すること自体はマナー違反ではありませんが、穴の空いたストッキングは見た目の印象がよくないため、葬儀に参列する際は、必ず予備のストッキングを用意しておきましょう。
6.葬儀のストッキングに関するQ&A
A.予備のストッキングに履き替えるのが望ましいでしょう。
ストッキングは立ったり座ったりする動作が多い葬儀では伝線しやすいため、あらかじめ替えを持参しておくと安心です。もし履き替えが難しい場合は、目立たない程度であればそのまま参列しても大きなマナー違反にはなりませんが、できるだけ早めに交換することをおすすめします。
A.葬儀では、柄やワンポイント、ラメなど装飾のあるストッキングは避けるのが基本です。
小さな模様や目立たないワンポイントであっても、華やかな印象を与える可能性があるため、葬儀に参列する際はできるだけシンプルな黒のストッキングを着用するようにしましょう。
A.紺色や濃い茶色など黒に近い色でも弔事にはふさわしくないと考えられることがあるため、葬儀では黒色のストッキングを選ぶようにします。
厚さに関しては、20〜30デニール程度の透け感がある黒色を選びましょう。
7.葬儀のストッキングは20~30デニール程度の厚さが適切
葬儀で着用するストッキングは、黒色で無地、20〜30デニール程度のものを選ぶのが基本です。タイツは原則として避けるのが望ましいものの、寒冷地や体調によっては許容される場合もあります。また、季節を問わず素足での参列はマナー違反とされているため注意が必要です。
葬儀は大切な儀式であり、足元の装いも含めて落ち着いた印象を心がけることが求められます。迷った場合は、控えめでフォーマルな装いを意識して選ぶと安心です。
花葬儀では、服装や持ち物を含め、葬儀に関する不安や疑問について事前相談を承っております。突然の場面で慌てないためにも、気になることがあればお気軽にご相談ください。











